資料2 乳・幼児のことばの発達
2010年5月4日(火)
                第13回絵本学会大会
                R2「子育て支援」
渡辺順子(東京布の絵本連絡会代表・すずらん文庫)
対象の定義
- 乳児とは1才未満児=0才児である(医学上・法律上)
 - 幼児とは満1才から小学校就学前まで(児童福祉法4条)
 - 幼児前期=1・2・3才児 幼児後期=4・5・6才児
 - 赤ちゃんとは一般に0・1・2才児に対して、親しみを込めて呼ぶ俗称
 
ことばの獲得
- ことば以前(ことば獲得の準備期間=乳児期)
                    
- 産声(誕生宣言)
 - 泣き声(新生児)
 - 泣き分け(1・2か月頃)
 - 喃語(ことばの一人遊び、「あ あ・・・」 「ば ば・・・」)
                        
- 3か月頃から始まる(自閉的喃語期=自己模倣)
 - 6か月頃から活発になる(社会的喃語期=擬態語・擬声語の模倣)
 
 
 - ことばの始まり=満1才ごろの初語(片言)から。
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            ことばの獲得とは
            
- 音声と意味(具体的事物や行動)の結合。
 - 日常生活の中で使用できる。(犬を見て「わん わん」 自動車を見て「ブーブー」と言える)
 
 - 語彙発達(幼児期のことばの獲得は著しい)
                    
- 「伝達の手段」から「思考の手段」へと、ことば・語彙が豊かに育つ
 - 語彙には
                        
- 話を聞く、文章を読む「理解語彙」と
 - 話をする、文章を書く「使用語彙」がある。
 
 - 幼児期は「聞く、話す」音声言語の基本語彙が、急速に発達する時期である。
 - 幼児期の使用語彙数は一般的に、次のようにいわれている。
                        
- 1才で10語
 - 2才で300語
 - 3才で900語
 - 4才で1700語
 - 5才で2000語
 - 6才で2400語
 
 - 子どもの大好きな絵本の読み聞かせが、どんなに大事かを確認したい。
 
 
