ディペンドラ・マノーシャ(Dipendra Manocha)略歴
ディペンドラ・マノーシャ氏は、DAISYコンソーシアムの開発途上国担当コーディネーターおよび研修技術支援指導者として活動している。彼は世界盲人連合の執行委員であり、サクシャム・トラスト(Saksham Trust)の常務理事である。また、DAISY For All プロジェクトのアシスタントプロジェクトマネージャーを務めた経験があり、インドDAISYフォーラムの会長に選出された。1993年から2008年の7月まで、インド、ニューデリーの全国視覚障害者協会でIT・サービスディレクターを務めた。また、デリー大学のコンサルタントとして、障害者のためのリソースセンターの設立に取り組んだ。マノーシャ氏は、デリー大学の大学院で研究学位を取得したのち、印刷字を読めない障害がある人々にアクセシブルなフォーマットによる情報とコンテンツを提供するという使命を果たすために、博士課程を中退した。過去10年間にわたる活動の中で、以下にあげる数々の技術開発あるいはプロジェクトの達成、調整を行ってきた。
- ヒンディー語の点字変換ソフトの開発
- Daisy for All プロジェクトのもと、南アジア諸国にDAISY標準規格を導入するため、インドにおけるDAISYリソースセンターの設立
- 南アジア諸国4カ国におけるDAISYフォーカルポイントの設立
- 印刷字を読めない障害がある人々のためのデジタルライブラリーの設立
- インド政府情報通信技術省の支援を受け、点字、電子テキストおよび録音図書フォーマットによる大学書籍のコンテンツ製作プロジェクト
- インド言語用画面読み上げソフトの開発
- 視覚障害者のための機器流通センターの設立
- 映画の音声描写
- 全盲または弱視の人々のための、職場の問題に対するITを基盤とした解決策の提供
この10年間、マノーシャ氏は以下の任に当たってきた。
- アジア盲人連合青年委員会会長
- インドICTアクセスフォーラム会長
- インド政府障害者委員会アクセシビリティ中核グループメンバー
表彰
- アショカ・フェローに選ばれ、社会起業家として認められている。
- 2005年にインド政府から、障害分野のコミュニティ開発への貢献をたたえ、国家賞を授与された。
- 2007年に就任したインド大統領から、2008年インド経営大学院(IIM)ラクノウ校ラクシュミパット・シンハニア・ナショナルリーダーシップ賞(IIM Lucknow Lakshmipat Singhania National Leadership award)を授与された。