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ゲストスピーチ

マリアン・ダイアモンド(世界盲人連合 会長)
モンティエン・ブンタン(タイ盲人協会会長・上院議員)

マリアン・ダイアモンド:

 ご紹介どうもありがとうございました。
世界盲人連合を代表して、ここでご挨拶できることは、大変光栄に思います。 世界盲人連合は、1億6千万人の視覚障害者を代表しています。 情報へのアクセスは、私たちの主要な関心です。 多くのワールドブラインドユニオンのメンバーはDAISYを使っており、これを通じて情報へのアクセスを実現しています。

 私が住んでいるオーストラリアでは、もちろん、視覚障害者はDAISYを使っていますが、さらにそれ以外の、読みに障害を持つ人たちに、それを広げているところです。

 私は、ぜひ皆さんにお願いしたいと思います。 みんなで手をつないで、この情報アクセスを共通の課題として取り組むことを提案したいと思います。

 私は、最近の日本の著作権法改正の報に接して大変うれしく思います。 これはまだ、教科書に限られていますが、これを通じて、全ての情報が1人1人に、適切な形で保障されることに向かっての大きな一歩だと思っています。 どうもありがとうございました。
そして、この会議が成功しますよう、祈念いたします。

 

モンティエン・ブンタン:

 (日本語で)こんにちは。
(英語で)皆さん、こんにちは。
私の第二のふるさと、日本に来て、大変うれしく思います。 私は政治家として、力はとても大事であるということは、世界のどこでも変わらないと思っています。

 情報と知識は、そういう力の源です。 知識社会では、だれにとってもどの社会であっても、対等な情報と知識へのアクセスが大事です。

 しかしながら現実には、世界中で、6億5千万人の障害者は、主たる情報の支援から、排除されています。 だからこそ、国連の障害者権利条約において、全ての人にとって、自分にとって適切な形で情報にアクセスできるということを、法律的に根拠のあるものとして打ち立てることが大事だと考えています。

 私がユーザーとして、あるいはサービスの提供者として、それを擁護するもの、あるいは関係者と交渉する立場で言い得ることですが、すべての情報アクセスに関する重要なこと、大事なことはDAISYで代表されると考えています。 知識社会が、すべての人のための社会であるためには、私が今、果たす役割としては、視覚障害者の世界を代表して、その他の読みに障害がある人、さらには、社会のすべてとつないでいくことを通じて、本当の知識社会に、到達できる、そういう橋を架ける役割を、私が果たせることを、大変うれしく思っています。

 10年ほど前に亡くなったタイの著名な音楽家、歌手が、後でディスレクシアであることがわかりました。もう少しあとまで生きていれば、DAISYと出会えたと思います。 もう、皆さんは既にDAISYの家族の一員として、これからますます力を身につけていくことを心から祈念します。 DAISYを、見て、聞いて、触りましょう。
どうもありがとうございます。