講演と意見交換の会「マラケシュ条約とDAISY/EPUBのこれから」
日時 2013年9月7日(土)13時30分-16時30分(開場13時15分)
会場 戸山サンライズ(東京都新宿区)大会議室
主催 日本デイジーコンソーシアム
参加者 日本デイジーコンソーシアム会員等
趣旨
日本デイジーコンソーシアム
運営委員長 河村 宏
2010年1月1日施行の著作権法大改正で、デイジー図書が広く「読むことに障害がある人々」に提供できることになりました。これは、1999年の著作権法改正以来、粘り強く取り組みを進めてきた障害者放送協議会を中心とする障害者団体の運動の成果ですが、デイジーを広く普及したいというDAISY関係者の運動の成果でもあります。
本年6月に決着したWIPOのマラケシュ条約は、186のWIPO加盟国すべての賛同を得ました。この条約は、print disabilityという幅広い「読むことに関する障害」を対象としており、2010年以来日本で定着しつつある「読むことに障害がある人々」を含むものと考えられます。この条約の成立の背景には国際デイジーコンソーシアムと国際図書館連盟の技術的専門的な支援が大きな役割を果たしました。
更に、先の国会で成立した障害者差別解消法は、国連障害者権利条約に基づく国内法の整備の一環として、「合理的配慮の不提供」の禁止を国の行政機関や地方公共団体等に法的義務として求めています。
国際DAISYコンソーシアムの主要メンバーである日本デイジーコンソーシアムとして、今後のデイジーの国内での普及に関する目標を明確にするために、外部から二人の専門家を招聘し、視野を広げた上で、下記の通りブレーンストーミングを行うことを企画しました。
皆様の活発な意見交換を期待します。
プログラム
13時30分 開会
野村美佐子(日本デイジーコンソーシアム事務局長)
13時35分 基調報告 日本デイジーコンソーシアムの課題と本日の会の進め方
河村 宏(日本デイジーコンソーシアム運営委員長)
13時45分 講演1. 障害者政策とアクセシビリティ
石川 准(静岡県立大学国際関係学部教授 内閣府障害者政策委員会委員長)
14時10分 講演2. 国立国会図書館における読書障害者に対するサービス
南 亮一(国立国会図書館関西館図書館協力課長)
14時35分 講演3. 楽しい・簡単・アクセシブル 「でんでんコンバーター」によるEPUB制作
高瀬 拓史(イースト株式会社 EPUBエバンジェリスト)
15時10分 休憩
15時20分 意見交換
モデレーター:河村 宏
16時30分 閉会