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結論

1990年代以降、ウェブは大きな発展を遂げたが、オンライン情報へのアクセスにさまざまな手段を利用し、また画面上の調整や支援技術を使用したアクセスやインタラクションが可能なウェブサイトの設計を必要としている、印刷字を読めない障害がある人々にとっては特に、いくつかの重要な課題がないわけではない。本論文で解説された成果からは、できるだけ多くの人々にとってアクセシブルなウェブサイトを提供するための取り組みが、責任をもって進められていることがわかり、勇気づけられる。新旧両方のアクセシビリティに関する課題の解決に役立つ提案には、有効なアドバイスおよびガイダンスの改善、ウェブアクセシビリティへのより全体的なアプローチ、支援技術の開発の継続、オーサリングツールのアクセシビリティの強化、そしてウェブアクセシビリティおよびアクセシブルなウェブデザインに関する教育研修の重視が盛り込まれている。ユーザーフィードバックの利用、フォーカスグループおよびアクセシビリティ作業部会との連携は、アクセシビリティの課題を一度限りの取り組みとして終わらせてしまうのではなく、継続して取り上げていくための重要な手段である。ある大学図書館のウェブマスターは次のように述べている。

「ウェブサイトは決して『完成』しない。それは進化していき、修正されていくものであり、不変ではないのだ。」

アクセシブルなウェブサイトの作成への責任ある取り組みが、最新技術であるweb2.0の発達に合わせて進められ、web3.0となっても、またそれ以降も、継続されることが望まれる。