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例H:標準的な図や挿絵

1.標準的な図や挿絵

標準的な図や挿絵

図のキャプション:実験現場、上方図。被験者、テレビ、および鏡(あるいはメトロノーム)が見える。

ガイドライン:

  • 最初、この図は簡単に解説できるかのように思われる。しかし、キャプションと表示が解説をより難しくしている。たとえば、「上方図」という言葉は不明確で、キャプション中のテレビは、実際には図ではTVCと表示されている。
  • 周囲のテキストに説明が含まれていない場合、キャプションを解説に含める。
  • 一般的で実用的な用語を使用する。たとえそれがテキストで使用されている用語と異なっていてもかまわない。
  • 簡潔な文、改行、あるいは箇条書きやリストなども使用し、情報をスキャンしやすいまとまりに分ける。

記述:

  • 「実験現場、上方図。被験者、テレビ、および鏡(メトロノーム)が見える。」というキャプションつきの図。
  • 図は、現場を上から見た様子を示している。
  • 被験者は、鏡またはメトロノームと200cm離れて向かい合っている。
  • 被験者の左には、300cm離れた所にビデオカメラがある。

対象を比較する標準的な図や挿絵

対象を比較する標準的な図や挿絵

下の図は魚類、爬虫類、鳥類の初期の胚を示している。これらの生物の胚は構造と外見が似ている。

ガイドライン:

  • 純粋に視覚的な画像の従来型の解説は、簡潔かつ具体的な解説にすることで改善される。
  • 解説は直線的な構成にする。この場合は、ナビゲーションしやすいように、左から右へと説明し、箇条書きや改行を利用する。
  • 画像の意図と周囲のテキストの内容に焦点を絞る。この場合、図は3つの胚の類似点と相違点を比較している。

記述:

3つの胚の図はすべて横向きで描かれている。

魚類の胚は、長く、細く、そしてまっすぐである。その先端は小さくて丸く、鰓弓がついている。先端部のすぐ下から胚の中央まで、大きなフラップ状の組織が左に広がっている。右側は、骨質のセグメント構造が、胚の長さと同じ長さだけ続いている。

爬虫類の胚は、魚類の胚よりもずっと長く、幅も広いが、胎児のような形に丸まっている。先端部は、前に曲がっており、魚類の胚に比べて2倍ほどの大きさである。爬虫類の胚は魚類の2倍の鰓弓を持つが、左側のフラップ状の組織は半分ほどの長さしかない。右側は、骨質のセグメント構造が、胚の長さと同じ長さだけ続いている。

鳥類の胚は、魚類の胚よりもさらに丸まっているが、爬虫類の胚ほど長くはなく、また丸くもない。鳥類の胚の先端部は、爬虫類の胚の先端部とほとんど同じ大きさであるが、鰓弓は少ない。爬虫類と同じ大きさのフラップ状の組織が左に伸びている。右側には骨質のセグメント構造が、胚の長さと同じ長さだけ続いている。矢印は、3つの胚の鰓弓をそれぞれ指している。

グラフ入りの標準的な図や挿絵

グラフ入りの標準的な図や挿絵

ガイドライン:

  • ドリルダウン方式で要約する。つまり、グラフ入りの簡単な挿絵であることを説明し、次に詳しい内容を述べる。
  • 関係のない視覚的情報、たとえば、1匹のトカゲが岩の上にとまっていることや、梁に6つの照明器具がついていることなどの説明は避ける。
  • グラフが1、2文に十分まとめられるかどうか、あるいはすべてのデータを提供する必要があるかどうかを判断する。データが必要であれば、折れ線グラフをアクセシブルな表に変換する。 ・ 注:グラフには、キャプションや周りのテキストで説明されていない、括弧に入った数字がある。解説では、それらを無視してはならない。それらを解説に含めるが、その意味について考えを述べたり、推測をしたりしてはならない。

記述:

絵には、閉ざされた場所にいる2匹のトカゲが描かれている。1匹のトカゲは影の中に立っており、もう1匹のトカゲは加熱ランプの下に立っている。

トカゲの上には、複数の折れ線グラフがある。横のX軸には、「時間(日)」と表示されている。縦のY軸には「生存率 %」と表示されている。

グラフには5つの線があり、摂氏34度から42度までの温度が表示され、それぞれ後ろに括弧に入った別の数字が続いている。グラフは次の表で表わされる。すべてのデータは概算である。

1 Day 2 Days 3 Days 4 Days 5 Days 6 Days 7 Days
42°C (24) 100% 95% 95% 90% 85% 80% 75%
40°C (12) 85% 77% 73% 65% 65% 65% 65%
38°C (36) 60% 40% 35% 30% 25% 25% 25%
36°C (12) 30% 30% 25% 25% 25% 25% 25%
30°C (12) 10% 5% 0% 0% 0% 0% 0%

標準的な数学の図

標準的な数学の図

キャプション:グレッグ(Greg)は旗用ポールの高さを求めるために鏡を使用している。彼は旗用ポールから一定の距離を測定した地点に鏡を置き、ポールの先端が鏡に映って見えるまで、鏡がある場所から後ろに下がっていく。図はこの方法を示している。

ガイドライン:

  • 数学の図の従来型の解説は、簡潔かつ具体的な解説にすることで改善される。
  • 解説は直線的な構成にする。この場合は、ナビゲーションしやすいように、左から右へと説明し、箇条書きや改行を利用する。
  • すでにキャプションで、グレッグ(Greg)が旗用ポールの高さを知るために鏡をどのように使用しているかを説明している。そこで解説では、キャプションに含まれていないこと、つまり、点や線を中心に述べる。
  • どの画像でも同様であるが、この数学の図を説明する効果的な方法は数多くあり、調査参加者はあちこちの言葉を追加したり変更したりすることを提案した。しかしどの参加者も同意したのは、データに焦点を絞った短い文の使用であった。

記述:

グレッグ(Greg)の足はG地点にある。

鏡は彼の右へ8フィート離れたM地点にある。

旗用ポールの元の部分はM地点から右へ24フィート離れた所にあり、F地点と表示されている。

グレッグ(Greg)の足があるG地点から彼の目までの距離は5フィートである。これは直角三角形の底辺となっている。直角三角形の斜辺が、グレッグ(Greg)の目から地面に鏡が置かれているM地点までを結んでいる。

同様な三角形が、鏡があるM地点から、旗用ポールの元の部分があるF地点までを一辺として作られている。

M地点からF地点までの距離は24フィートである。

旗用ポールの高さはHと表示されている。これは第2の直角三角形の底辺となっている。旗用ポールの先端から、地面に鏡が置かれているM地点までを、斜辺が結んでいる。