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例I:複雑な図や挿絵

イラストつきの図表

イラストつきの図表

ガイドライン:

  • フィンチの間のさまざまな関係は表でも再現することができる。
  • これは、挿絵よりも表の方が、関係性を見極めるために多くの作業が必要な事例である。全盲/弱視の人は、眼が見える人にはほとんど一瞬でわかる構図をはっきりと理解するために、何度も表を見直さなければならないであろう。しかし、表があれば、叙述スタイルの解説では不可能な、データの素早い見直しが可能になることは確かである。
  • この表は、すべての表と同様、別の方法で表示することもできる。この例の場合、代替手段として、一番上の行ではなく左の欄に、上から下へと種類を記していってもよいだろう。2つの表を比べる。
    http://ncam.wgbh.org/publications/stemdx/finch2.html(英語)
  • フィンチの羽の色が重要な場合、表に別の欄を追加することができる。

記述:

図は10種類のフィンチを描いており、その違いは次の表に示されている。

適応放散:ダーウィン(Darwin)のフィンチ
名前 フィンチ くちばし 食べ物
ハシブトダーウィンフィンチ 樹上フィンチ オウム状のくちばし 果実を食べる
オオダーウィンフィンチ 樹上フィンチ つかむためのくちばし 虫を食べる
コダーウィンフィンチ 樹上フィンチ つかむためのくちばし 虫を食べる
キツツキフィンチ 樹上フィンチ 探るためのくちばし 虫を食べる
ムシクイフィンチ ムシクイフィンチ 探るためのくちばし 虫を食べる
サボテンフィンチ 地上フィンチ 探るためのくちばし サボテンを食べる
ハシボソガラパゴスフィンチ 地上フィンチ 壊すためのくちばし 種子を食べる
コガラパゴスフィンチ 地上フィンチ 壊すためのくちばし 種子を食べる
ガラパゴスフィンチ 地上フィンチ 壊すためのくちばし 種子を食べる
オオガラパゴスフィンチ 地上フィンチ 壊すためのくちばし 種子を食べる

           データ入りの図

           イラストつきの図表

ガイドライン:

  • この図の美しさにもかかわらず、そのおもな目的は、炭素の貯蔵の流れを示すことである。データは簡単に表で提示される。
  • 図そのものがカラフルで視覚的に興味深いが、表示内容と数字以外の追加情報は提供していない。実際、調査参加者の中には、下記の解説は過剰で、表だけが必要であるとコメントする者もいた。いつものことであるが、解説提供者は、画像の目的と対象となる読者の両方を考慮しなければならない。

記述:

図には、「炭素の循環」という表題がついている。農場、森林、川、海および工場がカラフルな絵で描かれている。4つの矢印が図を取り囲んでおり、炭素の循環を表している。それよりも小さい矢印が炭素の貯蔵と、地球の大気、海および陸をめぐる炭素の流れを示している。量は、GtC(ギガトン炭素換算量)での測定値である。

炭素の貯蔵量と炭素の1年間の流れは次の表に示されている。

炭素の貯蔵量
貯蔵圏 G t C
大気 750
植生 610
化石燃料およびセメント製品 4,000
土壌 1,580
海洋表層 1,020
海洋深層 38,100
海洋生物相 3
溶存有機炭素 700未満
海洋堆積物 150


炭素の流れ
流れ G t C
大気から植生へ 121.3
植生から大気へ 60
土壌から大気へ 60
森林火災から大気へ 1.6
大気から常緑樹林へ .5
化石燃料およびセメント製品から大気へ 5.5
海洋表層から大気へ 90
大気から海洋表層へ 92
海洋表層から海洋生物相へ 50
海洋生物相から海洋表層へ 40
海洋生物相から溶存有機炭素へ 6
海洋生物相から海洋深層へ 4
海洋表層から海洋深層へ 91.6
海洋深層から海洋表層へ 100
溶存有機炭素から海洋深層へ 6
海洋深層から海洋堆積物へ 0.2