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平成19年度パソコンボランティア指導者養成事業

セミナー
障害者IT支援とパソコンボランティアの展望
報告書

講師プロフィール

寺島 彰/てらしま あきら
浦和大学総合福祉学部 学部長・教授

大学で障害児教育について学んだ後、視覚障害者更生施設のソーシャルワーカーとして16 年間勤務した後、厚生省(現厚生労働省)障害福祉専門官、国立身体障害者リハビリテーションセンター国際協力専門官、同センター研究所障害福祉研究部社会適応システム開発室長、同障害福祉研究部長を経て現職。

研究テーマは、障害者福祉政策と福祉機器を活用したソーシャルワーク。ソーシャルワーカー時代から、福祉機器を活用してソーシャルワークを実践してきており、必要に応じて「視覚障害者用おしゃべり電話帳」や「視覚障害者用ワープロNRCD-Pen」等の福祉機器を自ら開発し、ソーシャルワークに活用してきた。また、継続して、障害のある人々の福祉機器活用を支援するボランティアを行ってきており、(財) 日本障害者リハビリテーション協会が実施する「パソコンボランティア指導者養成研修」の講師を務めている。


畠山 卓朗/はたけやま たくろう
早稲田大学人間科学学術院 教授

1949 年岐阜市に生まれる。1972 年中部工業大学(現、中部大学)工学部電子工学科を卒業。同年、民間企業において工業用ロボットの開発に従事する。1974 年より神奈川県総合リハビリテーションセンター研究部に勤務。1981 年から労災リハビリテーション工学センター研究部に勤務。1987 年から横浜市総合リハビリテーションセンター企画研究室に勤務。2001 年名古屋大学にて博士(工学)を取得。2002 年星城大学リハビリテーション学部教授に就任。2007 年より早稲田大学人間科学学術院教授となり、現在に至る。

長年、重度肢体不自由がある人々の支援機器の研究開発・サービスに取り組んできた。現在は、学生の教育に携わるかたわら、地域の保健師、セラピスト、技術ボランティア、メーカーにおける製品開発、などの支援に取り組んでいる。


河村 宏/かわむら ひろし
DAISY コンソーシアム 会長(国立身体障害者リハビリテーションセンター研究所 特別研究員)

1970 年東京大学総合図書館に勤務する。1997 年より日本障害者リハビリテーション協会情報センター長。2003 年7 月から国立身体障害者リハビリテーションセンター研究所障害福祉研究部長。2007 年4 月から同研究所特別研究員。その間、1990 年より国際図書館連盟盲人図書館セクション議長を務め、その最後の仕事として国際標準としてのDAISY の開発を提唱する。 以後DAISY の開発と普及に努め、現在、DAISY コンソーシアム会長。
WAI/W3C 委員、GLADNET理事、世界盲人連合国連委員、アジア太平洋障害者センター支援委員、障害者放送協議会著作権委員会委員、国連世界情報社会サミット障害者コーカス・フォーカルポイントなどを務め、すべての人が共有できる知識と情報のデザインによる情報アクセス権と著作権の調和を目指した活動に取り組む。特に近年は、知識による障害者の防災力向上等のモデルを用いて開発途上国の障害者を含めたグローバルな知識共有のありかたをテーマとした研究開発に従事している。


石川 准/ いしかわ じゅん
静岡県立大学国際関係学部 教授

1987 年東京大学大学院社会学研究科博士課程単位取得退学、社会学博士。障害学会初代会長。専門は社会学。分野としてはアイデンティティ論、障害学、感情社会学。
主な著書に『アイデンティティ・ゲーム』(新評論、1992 年)、『人はなぜ認められたいのか』(旬報社、1999 年)、『障害学への招待』(編著、明石書店、1999 年)、『見えないものと見えるもの』(医学書院、2004 年)、『身体をめぐるレッスン3』(岩波書店2007 年)訳書としてA.R. ホックシールド『管理される心』(共訳、世界思想社、2000 年)など。
アシスティブ・テクノロジー分野では自動点訳ソフト(「EXTRA for Windows」)、エディタ/インターネット・ブラウザ(「ALTAIR for Windows」)、スクリーンリーダーJAWS for Windows 日本語版、点字携帯情報端末ブレイルセンス日本語版等を開発している。


三崎 吉剛/みさき よしたけ
都立立川ろう学校 副校長

1981 年から都立江戸川養護学校勤務。1985 年より都立村山養護学校勤務となる。肢体不自由教育への自助具としてのパソコンの導入をおこなう。「障害者でもパソコンを使う」ではなく「障害者だからこそパソコンを使う」という発想にいたる。様々な自作スイッチとソフトによって、文字や数式を表現することを可能にした。「肢体不自由とは表現手段がないことで学習上の問題が生じている。パソコンを使いこれを改善することが可能である。」と同僚と考えて、進めてきた。
1992 年から都立八王子盲学校に勤務。すでに普及していた音声ワープロ以外の利用方法の検討を始める。ネットワークから情報を得ることで「情報障害」の解消を目指し、数列を音列に変換することで学ぶ数学教材の開発や獅子座流星群のネットワークによる音声中継の実験をおこなった。2005 年から都立中央ろう学校勤務(1 年目は開設準備室)となる。新設のろう学校に、「見える校内放送」の設置をすすめ、「見える校内放送」のモニタを授業中に電子黒板として利用することをすすめる。2007 年より現在、都立立川ろう学校に勤務。


松本 琢麿/まつもと たくま
神奈川県総合リハビリテーションセンター 作業療法士

1989 年3 月に国立療養所箱根病院附属リハビリテーション学院を卒業して、作業療法士となる。同年4 月より社会福祉法人神奈川県総合リハビリテーション事業団 神奈川リハビリテーション病院作業療法科に勤務となる。2002 年6 月から神奈川県リハビリテーション支援センター兼務となり、病院勤務に加えて在宅訪問を実践しながら現在に至る。
脊髄損傷者、脳血管障害者等の治療訓練および在宅重度障害者のコミュニケーション支援を中心に臨床活動している。患者から得た貴重な知見を若手セラピストや他職種等に情報発信すべく,コミュニケーション支援技術研究会代表、脊髄損傷作業療法研究会講師、臨床動作分析研究会講師をしている。著書・共著に、『脊髄損傷マニュアル』(医学書院)、『詳解 福祉情報技術.~生活を支援する技術編~』(ローカス)、リハMOOK『脊髄損傷のリハビリテーション』(金原出版)、標準作業療法学『臨床実習とケーススタディ』(医学書院)、『ADL を問う~臨床の質が変わるADL 支援の提案~』(三輪書店)、『作業療法技術の再構築-家事』(三輪書店)等、がある。