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国際セミナー報告書「ヨーロッパとアジアのソーシャル・ファームの動向と取り組み-ソーシャル・インクルージョンを目指して-」

開会挨拶

鴨下 重彦
日英高齢者・障害者ケア開発協力機構委員長

鴨下氏の写真

皆様お早うございます。ご紹介を賜りました日英高齢者・障害者ケア開発協力機構の鴨下でございます。主催者を代表して一言ご挨拶申上げます。本日はこの国際セミナーにこのように大勢の方々のご参加を頂きまして、主催者として誠に喜ばしく、御礼申し上げる次第です。このセミナーは2000年の9月に第一回が開かれておりますので、今回で既に8年の歴史を数えることになりますが、「高齢者や障害者の社会参加を促進する、そのためにどのような支援を行なうべきか」ということを基本テーマとして毎年開催されて参りました。私は途中からの参加で過去4回の出席でありますが、年ごとに新しいテーマに取り組み、議論も深められているように感じております。

日英高齢者・障害者ケア開発協力機構は、まだ若い組織でありますが、日英両国の高齢者や障害者の保健、医療、福祉に関わる人々の交流、セミナーの開催をはじめ、地域における障害予防、福祉機器、情報アクセス、人材育成などの共同研究開発などを積極的に進めております。

これも例年のことでありますが、本年もドイツ大使館とイギリス大使館のご後援を頂いております。(また大阪府民共済・生活共同組合から助成を頂いております。)

メインテーマは「ヨーロッパとアジアのソーシャル・ファームの動向と取り組み」となっておりまして、今回はアジアのことも取り上げることになりました。最初に、このセミナーの生みの親でもあり、最も強力なプロモーターとしてこれまで中心になってリードしてこられた、皆様よくご存知の前環境事務次官 炭谷茂さんから「わが国のソーシャル・ファームのあり方」という題で基調講演をして頂きます。

それにに引き続きドイツのシュタードラーさんから、「ヨーロッパのソーシャルファームの現状」という講演を伺います。それで午前を終りまして、昼食休憩を挟んで昼から、もう皆さんおなじみのリンクス・ジャパン代表のパービスさんから「イギリスのソーシャル・ファームの現状」という題でお話をして頂きます。そして第3の講演として、今年は韓国からチョン・ムソン先生をお迎えして、「韓国におけるソーシャルエンタープライズの現状と最近の発展」という講演を頂く予定になっております。そのあと少し休憩を取ってから、早稲田大学人間科学部特任教授の山内先生をコーディネーターとして、ミヤンマー出身の長崎短期大学講師ミヤッカラヤさんと浦和大学総合福祉学部長の寺島先生、それに4人の講演者に加わって頂いて、パネル・ディスカッションを行います。同時通訳もございますので是非皆様積極的な意見交換をして頂きたいと思います。

全体の終了は午後4時40分、もう一つの主催団体を代表して日本障害者リハビリテーション協会片石常務理事の閉会のご挨拶で終る予定としております。今日は午前、午後とまる一日の長丁場になりますが、最後まで活発なご参加をお願い申し上げまして、開会のご挨拶といたします。有難うございました。