音声ブラウザご使用の方向け: ナビメニューを飛ばして本文へ ナビメニューへ

国際シンポジウム
ソーシャル・ファームを中心とした日本と欧州の連携
報告書

講師プロフィール

炭谷 茂
Shigeru Sumitani

写真 炭谷茂氏

ソーシャルファームジャパン理事長
恩賜財団済生会理事長
学習院大学法学部特別客員教授

1969年東京大学法学部卒業後、厚生省(当時)に入る。厚生省社会・援護局長、環境省官房長等を経て、2003年7月環境事務次官に就任、2006年9月退任。現在、恩賜財団済生会理事長、学習院大学法学部特別客員教授、ドナルド・マクドナルド・ハウス財団理事、朝日新聞厚生文化事業団評議員等を務める。

また国家公務員在職中から一個人として障害者、ホームレス、引きこもりの若者、刑余者などへの就労支援、貧困地域のまちづくりなど社会貢献活動に従事している。

最近の著書に「私の人権行政論」(解放出版社、2007年)、「環境福祉学の理論と実践」(編著、環境新聞社、2006年)、「社会福祉の原理と課題」(社会保険研究所、2004年)「地球環境問題の新常識」(共著、東洋経済新報社、2004年)

サリー・レイノルズ
Sally Reynolds

写真 サリー・レイノルズ氏

ソーシャル・ファーム・ヨーロッパCEFEC 事務局長
ソーシャル・ファームUK 最高責任者

ソーシャル・ファームUKの共同設立者。2004年1月より現職。

ヨーロッパ全体のネットワークであるソーシャル・ファーム・ヨーロッパCEFECに1997年より関わり、現在事務局長。

民間企業でのマーケティング及び広報活動を経て、1996年から2002年までSurrey Oaklands NHSトラストにて精神及び知的障害者へのトレーニングと雇用サービスのマーケティング活動の開発に携わった。労働市場において非常に不利な立場にある人々の雇用創出のための解決策として、ソーシャル・ファームの認知度を高めるために全力を注ぐ。ソーシャル・ファームモデルへの支援のため英国政府の大臣等への説明等も含めロビー活動を行い、多くの団体、組織、政治家と知見を交換するため世界中を飛び回る。全英で活動を展開する社会企業連合(Social Enterprise Coalition)理事。ENSIE(European Network of Social Integration Enterprises)役員。ソーシャル・ファーム・ウェールズ、ソーシャル・ファーム・スコットランド役員、トラベルマターズ、Netherne印刷の会長。全英のソーシャル・エンタープライズとパートナーシップを組み、活動を行う。

ダニエル・リンドグレーン
Daniel Lindgren

写真 ダニエル・リンドグレーン氏

ウェイアウト協同組合(Vägen ut! kooperativen)
創設メンバー、開発マネージャー
Le mat Sweden マネージャー

10年前から社会起業家として活動。現在、80人の従業員と1日120人の利用者を抱えるウェイアウト協同組合(Vägen ut! Kooperativen)の開発マネージャーを務める。

経済学と心理療法の学位を所持。ウェイアウト協同組合において新旧のビジネスの開発に取り組んできた。また、服役中である親を対象とした教育プログラム及びその親子関係を支援する組織を全国的に統括するRiksBryggan の共同設立者でもある。国内外の開発プロジェクトにも長年にわたり従事している。

ラルス・レネ・ペテルセン
Lars René Petersen

写真 ラルス・レネ・ペテルセン氏

デンマーク・ソーシャルエコノミー・センター 所長

デンマークのソーシャル・エンタープライズの経験と知識を提供し、NGOへのカウンセリング、自治体への戦略の助言や分析を行い、大臣・議員等との協力関係を通じて政策決定にも関わるデンマーク・ソーシャルエコノミー・センターの所長をつとめる。

ロスキレ大学で公共政策の修士号を取得後、ソーシャル・エンタープライズ、公的及び民間セクターで活躍。

2005年からデンマークの政治的及び公的課題におけるソーシャル・エンタープライズの戦略的活用の導入に関わる。国家の発展過程とデンマーク及びスカンジナビア諸国の福祉の安定のために、ソーシャル・エンタープライズとその精神をどのように活用できるのか、関係機関、自治体、国家、マスメディアに対し専門家の立場から発言している。

マリヤッタ・バランカ
Marjatta Varanka

写真 マリヤッタ・バランカ氏

VATES財団 最高経営責任者

1975年より地域、国家レベルの障害者雇用に関する開発、経営、研究に従事し、ヨーロッパ間のプロジェクトの情報交換と協力において幅広い経験を有している。

1993年、VATES財団(VATES Foundation)を設立。また、肺障害協会(Association for the Pulmonary Disabled)障害者雇用セクションのディレクター、福祉的就労セクションのリーダーを努める。

2009年、国立労働衛生研究所よりワークプロテクション賞を受賞。

Models of sheltered work, descriptions of sheltered work system in European countriesなど著者多数。ヘルシンキ工科大学にて産業経済及び生産管理における科学修士取得(1986年)。

ゲーロルド・シュワルツ
Gerold Schwarz

写真 ゲーロルド・シュワルツ氏

IOM(国際移住機関)プログラムマネージャー

IOMで不利な立場にある人々のための経済開発・雇用創出部門のプログラムマネージャーを務めており、現在セルビアで、4つの国際機関とセルビア政府が実施する800万USドルの共同計画を運営している。IOMに勤務する前は、ソーシャル・エンタープライズ・パートナーシップ(SEP)所長を2年間務めた。SEPは英国における6つのソーシャル・エンタープライズ団体による戦略的連携機関で、ソーシャル・エンタープライズ・セクターに関する意識向上と啓発、ソーシャル・エンタープライズの業績改善や支援システムの効率化、ベストプラクティスの主流化、およびソーシャルインクルージョンと社会起業に関する広範なプログラムを革新することを目的とした全国的なプロジェクトを実施。

また「ソーシャル・ファーム」のためのコンサルティング会社でベルリンに拠点を置くFAFgGmbHで、社会起業に関するプロジェクトマネージャーとコンサルタントを10年間務めた。この分野における数々の国際プロジェクトの運営、国際会議の企画、ソーシャル・ファームに関する論文の発表を行う。

1997年、労働社会省のために、ドイツのソーシャル・エンタープライズに関する全国調査を実施。1997年から1999年までは、自営業を始める精神障害者を支援する顧客運営型コンサルティング会社である、ニューヨーク市のInCube社に勤務した。1994年から1998年までは、CEFEC(精神障がいを持つ人の就労に関する欧州会議)事務局を指揮し、その執行委員を務めた。

ベルリン自由大学で心理学の修士号を、ベルリン経済大学および英国ケンブリッジのアングリア・ポリテクニック大学でMBAを取得。

フィリーダ・パービス
Phillida Purvis

写真 フィリーダ・パービス氏

MBE(大英勲章第五位)
リンクス・ジャパン創設者、会長

1998年、リンクス・ジャパンを設立。ソーシャルインクルージョン、地域再生、ソーシャル・エンタープライズ、国際開発協力問題を中心に取り組むほか、日本及びアフリカ諸国との交流を促進させる活動を行っている。

日英21世紀グループの事務局長(1998年~99年)。大和日英基金の副事務局長を5年間務める。東京大学大学院で日本の外交政策を研究。その後、英国大使館職員としてシンガポールで政治を、また東京で経済を担当。ダーラム大学神学部を卒業。ロンドン大学東洋・アフリカ学科で日本語を学ぶ。

難民や強制移住者のために活動する国際難民トラスト(IRT)理事。世界各地へ青年ボランティアを派遣するラティテュード理事。世界の地域団体とソーシャル・エンタープライズが、共同プログラムとITの利用を通じて経験を共有することを推進するグローバル・リンクス・イニシアティブの国際諮問委員会委員。ロンドンに拠点を置く、日本文化、スポーツおよびレクリエーションに関するセンターの設立企画プロジェクトである、日本アリーナの理事兼事務局長。興望館、墨田区のセツルメントの諮問委員会委員。国際友好和解基金幹事。ボランティア組織最高責任者協会の日本に関するアドバイザー。ケニア・ウガンダと日本のコミュニティとの関係を促進する世界アフリカン・ディアスポラ連合およびメンディング・ザ・ギャップのアジア太平洋地域に関するアドバイザー。王立国際問題研究所、日本アジア協会のメンバー。

イギリスに拠点を置くリンクス・ジャパンはBUILD(Building Understanding through International Links for Development)協議会、the United Kingdom One World Linking Association のメンバー。

寺島 彰
Akira Terashima

写真 寺島彰氏

浦和大学こども学部 教授

大学で障害児教育について学んだ後、障害者更生施設のソーシャルワーカーとして16年間勤務した後、厚生省(現厚生労働省)障害福祉専門官、国立身体障害者リハビリテーションセンター国際協力専門官、同センター研究所障害福祉研究部社会適応システム開発室長、同障害福祉研究部長を経て現職。研究テーマは、障害者福祉政策と福祉機器を活用したソーシャルワーク。

社会福祉学会、経済政策学会、地域経済学会会員。国際協力機構(JICA)障害者専門家コース企画委員、総合リハビリテーション研究大会常任委員を務める。

著書:
『障害者差別禁止法とソーシャルワーク』,翻訳監修,中央法規出版,2003
『障害者福祉論』,福祉士養成講座編集委員会編集,共著,中央法規出版,2003
『支援費制度辞典』,京極高宣・初山泰弘監修,共著,社会保険研究所,2003
などがある。

宮嶋 望
Nozomu Miyajima

写真 宮嶋望氏

農事組合法人共働学舎新得農場代表
NPO共働学舎副理事長

1974年に自由学園最高学部卒業(卒後論文は植物生態学で「森の植生遷移」)後、米国ウイスコンシン州で酪農実習を行う。ウイスコンシン大学(マディソン)の畜産学部卒業した1978年より、北海道上川郡新得町に入植、共働学舎新得農場を開設。北海道地域おこしアドバイザー(1989年~)、新得町第5期および第6期長期策定委員(保健福祉部会部会長(1990~2000年)をつとめる。1990年には「ナチュラルチーズ・サミットin十勝」を企画、開催。2006年にNPO共働学舎が設立。副理事長に就任。

第1回オールジャパン・ナチュラルチーズコンテスト(1982年)にて、最高賞の畜産局長賞をラクレットで受賞。第3回山のチーズオリンピック(スイス/2004年)で「さくら」が金賞、同第5回コンテスト(ドイツ/2007年)「さくら」金賞、「エメレット」銀賞、国際特別賞を受賞、同第6回コンテストにて(スイス/2008年)特別金賞を受賞。Monde Selection(2007年)で「さくら」、「笹ゆき」が最高金賞を受賞など高く評価されている。

著書に『みんな、神様をつれてやってきた』(地湧社)

上野 容子
Yoko Ueno

写真 上野容子氏

東京家政大学人文学部教育福祉学科学科長・教授
駒澤大学非常勤講師
社会福祉法人豊芯会理事長
精神保健福祉士

1971年日本社会事業大学卒業後、東京都内の精神科病院に精神科ソーシャルワーカーとして5年間勤務。精神障害者の地域生活を支援する活動を希望し、1978年、東京都豊島区にて、穂積登精神科医(現:(医)慶竹会 ホズミクリニック院長)が創設した精神障害者の「居場所づくり」(みのりの家)にかかわる。

豊島区にて、作業所、グループホーム、ショートステイ、授産施設、地域生活支援センター等の精神障害者の社会資源づくり、施設の開設、事業運営、活動に携わり、2000年まで民間団体「ハートランド」事務局長、1996年から2000年まで(福)豊芯会副理事長(現:理事)を務める。1998年から法政大学、立教大学、駒澤大学、日本社会事業大学等で精神保健福祉担当の非常勤講師をつとめる。

2001年4月から、東京家政大学専任教員(現:教授)として、精神保健福祉分野を担当。同年、(福)豊芯会を退職し、以来、理事の立場やスタッフのスーパーバイザーの立場で関わりを続けていたが、2009年11月20日付けで同法人の理事長に就任。埼玉県狭山市、入間市、飯能市の関係委員会や関係団体の理事、監査等の役を担い、精神障害者の地域生活支援事業の発展のために活動。

大山 泰弘
Yasuhiro Oyama

写真 大山泰弘氏

日本理化学工業株式会社取締役会長

中央大学 法学部卒業

<現職>
日本白墨工業組合 理事(昭和45年より)

<過去の公職>
昭和62年 11月5日 重度障害者多数雇用事業所協議会会長(昭和56年3月26日同上副会長就任)
平成元年  5月25日 社団法人全国重度障害者雇用事業所協会設立、会長就任
平成15年 5月21日 同上会長退任

<外>

(個人)
昭和56年 12月 9日 国際障害者年内閣総理大臣表彰
昭和62年  5月 8日 神奈川県知事表彰
平成15年  9月 2日 厚生労働大臣表彰
平成16年  5月10日 叙勲瑞宝単光章
平成17年  2月 1日 日本フィランソロピー協会より企業フィランソロピー大賞のうち特別賞 社会共生賞
平成17年 11月15日 ソロプチミスト日本財団より社会ボランティア賞
平成20年 11月 3日 テレビ東京「カンブリア宮殿」出演
平成21年  2月10日 渋沢 栄一賞
平成21年  7月(知的障害者に導かれた)『働く幸せ』(WAVE 出版)発刊

(会社)
平成元年  9月 1日 労働大臣表彰
平成16年 1月21日 神奈川県優良工場表彰
平成16年 7月 1日 川崎市ベンチャー事業奨励賞