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開会のあいさつ

松井亮輔
財団法人日本障害者リハビリテーション協会 副会長

松井亮輔氏の写真

松井 おはようございます。今日は天気がこんな日にもかかわらず、また祭日にもかかわらず、この講演会のためにいらっしゃっていただき、本当にありがとうございます。

 CBRについては既にほとんどの方はご存じだと思いますけれども、もともとは1970年代初めにWHOが提唱したものです。その後、WHOだけではなく、ILOであるとか、UNESCO、あるいはUNICEFといった国際機関も参加してCBRについてジョイント・ポジションペーパーを策定するなど、連携した取り組みがすすめられています。

 このあとマヤ・トーマスさんにお話をいただきますけれども、CBRガイドラインではインクルーシブ・ディベロップメント、つまり地域社会を構成する一員として障害者を視野に入れた地域の開発、特に障害を持った人達がごく普通に当たり前の生活ができるような、そういう地域作りということがテーマになってきています。

 日本では今、障がい者制度改革推進会議で、特に障害者基本法の改正に関連して、日本自体をそういうインクルーシブな社会にどう変えていけるのかが議論されています。

 そういう意味では、このCBRガイドラインは決して途上国のためだけのものではなく、私たちの社会をどう変えていくかという意味でも大変参考になるものだと考えています。

 今回、このCBRガイドラインに中核的に関わってこられたマヤ・トーマスさんにおいでいただいて、お話をうかがえることは、非常にラッキーだと考えております。

 午後には、社会福祉法人むそう理事長の戸枝さんおよび琉球大学の教授をされている、高嶺先生にもご講演をいただくことになっていますけれども、この講演会が皆さんにとって有意義なものとなるよう、主催者団体としては願っております。

 では、最後まで積極的にご参加くださるようお願いいたします。