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行事

レセプション

会議参加者を歓迎し,交流を深めるため,9月5日(月)18時30分から20時まで,京王プラザホテル内コンコードにおいて,組織委員会の主催によるレセプションを開催した.来賓として常陸宮・同妃両殿下,厚生大臣,労働大臣をお迎えし,獅子舞い(京都ろう者劇団「ひびき」)のアトラクションなどが行われた.

日本の夕べ

会議参加者の交流とともに,日本の伝統芸能や歌などを楽しんでもらうため,日本の夕べを組織委員会の主催により開催した.なお,本プログラムは希望者を対象とし,510名の参加を得た.

日時:9月8日(木)18:30~21:30
会場:京王プラザホテル エミネンスおよびコンコード
プログラム:

  • 司会 松島 トモ子
  • 開会挨拶 小川孟式典行事委員会委員長
  • 手話狂言 「墨塗(すみぬり)」 米内山明宏,米田陽一,高橋誠一郎,三宅右近,森藤史朗,河路雅義(以上日本ろう者劇団)
  • 狂言 「棒縛(ぼうしばり)」 野村万之丞,三宅右近,野村耕介,野村良介
  • 琴演奏 民族芸能文化連盟
  • 食事・歓談 うたとダンス ボニージャックス/松島トモ子/中屋博之クインテット

同伴者プログラムと観光

海外からの会議参加者の同伴者を対象として,9月8日(木)に同伴者プログラムが行われ,45人が参加して日本の伝統文化にふれる一日を過ごした.参加者は,京王プラザホテルを出発したあと皇居を訪れ,その後,三越で日本芸術院創立90周年記念展会場等を見学した.昼食は,椿山荘で日本食を楽しんだ.なお,このプログラムは,「ひまわり会」(会長 山口慧子氏)の全面的協力をえて行われた.

また,特に,海外からの参加者のために有料の観光の実施をJTBに依頼した.車いす利用者のために,都内観光に2回リフトバスを運行した.

概要

会議の経過と概要

第16回リハビリテーション世界会議は,昭和63年(1988年)9月5日から同9日まで,東京の京王プラザホテルを主会場として開催された.
この会議の参加状況は,93ヵ国(地域を含む),2,800名(招待者を含む)であった.
なお,この会議日程の前後,東京都内および国内の地方都市において,プレ/ポストコングレス・セミナーが開催された.
また,東京都内の別会場では,この会議に協賛する国際保健福祉機器展,映画祭(一般公開),手でみる美術展などが開催され,主会議を盛り上げた.

(リハビリテーション世界会議の歴史と東京での開催)
国際リハビリテーション協会は,国際協力を通して,障害者リハビリテーションに関する知識や技術の共有を図る重要な任務を有している.すでにこのため,加盟数80余ヵ国の協力の下で行った事業は多大な実績となって表れている.
リハビリテーション世界会議もこれと軌を一にするものであって,1929年スイス・ジュネーブで第1回の会議が開催されてから今回16回目を迎えたのである.
しかしながら,この間,開催国は第8回のアメリカ(1960年),第12回のオーストラリア(1972年),第13回のイスラエル(1976年),第14回のカナダ(1980年)を除いては,すべてその開催地がヨーロッパであった.

回数 開催年 開催地 開催国
1929 ジュネーブ スイス
1931 ハーグ オランダ
1936 ブタペスト ハンガリー
1939 ロンドン イギリス
1951 ストックホルム スウェーデン
1954 ハーグ オランダ
1957 ロンドン イギリス
1960 ニューヨーク アメリカ
1963 コペンハーゲン デンマーク
10 1966 ウィスバーデン ドイツ
11 1969 ダブリン アイルランド
12 1972 シドニー オーストラリア
13 1976 テルアビブ イスラエル
14 1980 ウィニペグ カナダ
15 1984 リスボン ポルトガル

このため,アジア・太平洋地域に属する国々からは,その地域での会議開催について強い期待が寄せられていた.日本もまた,かねてよりその実現について努力を重ねてきたものである.
このような努力が実を結び,1983年(昭和58年),ワシントンで開催された国際リハビリテーション協会年次総会において,第16回リハビリテーション世界会議が東京で開催されることに会議をみたのである.
これを受けて,日本国内では会議開催のため組織づくりをはじめ諸般の準備を進めることになった.
ついで,国際リハビリテーション協力と国内に設けられた組織委員会との間に,1985年(昭和60年),東京において会議運営の基本事項に関する取り決めがまとまり,調印の運びとなった.

(会議のテーマ)
会議のメインテーマは,「総合リハビリテーション―その現実的展開と将来展望」と決定され,これにしたがって具体的なプログラムの編成作業に入った.このテーマは,総合リハビリテーションの諸課題について討議を重ね,将来を展望しよう,ということであるが,その際にそれぞれの国の発展段階の相違,社会基盤やマンパワー,また,技術や方法などあらゆる検討側面について,現実的接近への期待を示したものである.そして,このことは,今回の会議がアジアで初めての会議であり,アジアをはじめ開発途上国からの参加者がかつてなく多くなるので,この開発途上国への配慮も強く意識したものである.

(閣議了解)
この会議が,我が国の障害者リハビリテーションの向上に寄与するとともに,障害者リハビリテーションに関する国際的な相互理解と協力の推進を図るうえで極めて意義のあることが認められ,この会議の開催に対して関係各省庁が必要な協力をする旨,昭和62年8月28日に閣議了解がなされた.

参加者数

参加国数 93ヵ国

会議参加者 国内 海外 合計
正式登録者 1,020 768* 1,788
同伴者 27 66 93
一日登録者 321 5 326
招待者・関係者 500 100 600
合計 1,868 939 2,807名

※開発途上国援助者を含む

障害をもった参加者数 300名

内訳

  • 車いす利用者 150名
  • その他障害者 150名(視覚,聴覚,肢体,精神,精神薄弱の各障害を含む)

京王プラザホテル会場への総入場者
参加者総数2,800名の他,展示会等への一般入場者も加えると約3,500名と推定される。

国別参加者数

国名 参加者数 国名 参加者数
アルゼンチン 1 クウェート 8
オーストラリア 18 ラオス 2
オーストリア 13 レバノン 2
バングラデシュ 3 リビア 3
バルバドス 1 マカオ 2
ベルギー 4 マダガスカル 2
ブラジル 2 マラウイ 1
ブルガリア 2 マレーシア 16
ビルマ 2 モーリタニア 1
カメルーン 1 モーリシャス 2
カナダ 17 メキシコ 1
中央アフリカ 1 モロッコ 1
チリ 3 ネパール 7
中国 24 オランダ 38
チャイニーズ タイペイ 12 ニュージーランド 17
コロンビア 2 ニカラグア 1
コンゴ 1 ナイジェリア 2
コスタリカ 1 ノルウェー 10
キプロス 1 オマーン 2
チェコスロバキア 3 パキスタン 15
デンマーク 40 パナマ 1
ドミニカ 2 フィリピン 23
エジプト 1 ポーランド 3
エチオピア 2 ポルトガル 7
西ドイツ 65 セイシェル 2
フィジー 1 シンガポール 9
フィンランド 47 スペイン 9
フランス 6 スリランカ 12
東ドイツ 2 スーダン 1
ガボン 1 スワジランド 1
ガンビア 1 スウェーデン 31
ギリシア 2 スイス 6
グァテマラ 4 タンザニア 2
ハイチ 1 タイ 24
ホンジュラス 1 トルコ 3
ホンコン 72 アラブ首長国連邦 1
ハンガリー 3 イギリス 17
アイスランド 1 アメリカ 63
インド 28 ソビエト 6
インドネシア 18 西サモア 2
イラン 14 ユーゴスラビア 2
イラク 2 ザイール 1
アイルランド 7 ザンビア 6
イスラエル 1 ジンバブエ 6
イタリー 6 合計 1,881
ジャマイカ 1
日本 1,047
ケニア 8
韓国 14

組織委員会名簿

大会会長 太宰 博邦
副会長 加藤 孝
副会長 竹内 嘉巳
組織委員会委員長 津山 直一
副委員長 実本 博次
事務局長 上田 敏

運営委員会

  • 委員長 太宰博邦 日本障害者リハビリテーション協会会長
  • 委員
  • 加藤 孝 日本障害者雇用促進協会会長
  • 道正 邦彦 日本障害者雇用促進協会顧問
  • 竹内 嘉巳 日本障害者リハビリテーション協会副会長
  • 津山 直一 国際リハビリテーション協会アジア・太平洋地域副会長
  • O,Geiecker 国際リハビリテーション協会会長
  • H.S.Y.Fang 国際リハビリテーション協会前会長
  • S.Hammerman 国際リハビリテーション協会事務総長

顧問

  • 藤本 孝雄 厚生大臣
  • 中島 源太郎 文部大臣
  • 中村 太郎 労働大臣
  • 田村 元 通商産業大臣
  • 鈴木 俊一 東京都知事
  • 天児 民和 九州大学名誉教授
  • 石原 俊 経済同友会代表幹事
  • 井深 大 東京都社会福祉協議会会長
  • 斎藤 英四郎 経済団体連合会会長
  • 大槻 文平 日本経営者団体連盟名誉会長
  • 葛西 嘉資 中央心身障害者対策協議会会長
  • 石川 六郎 日本商工会議所会頭
  • 土屋 弘吉 横浜市立大学名誉教授
  • 灘尾 弘吉 全国社会福祉協議会名誉会長
  • 羽田 春免 日本医師会会長
  • 山本 正淑 日本赤十字社社長
  • 八代 英太 参議院議員

組織委員会

  • 委員長 津山 直一 国立身体障害者リハビリテーションセンター総長
  • 副委員長 実本 博次 日本盲人福祉委員会理事長
  • 委員
  • 小林 功典 厚生省社会局長
  • 長尾 立子 厚生省児童家庭局長
  • 北川 定謙 厚生省保健医療局長
  • 岡部 晃三 労働省職業安定局長
  • 西崎 清久 文部省初等中等教育局長
  • 飯塚 幸三 通商産業省工業技術院長
  • 関岡 武次 東京都福祉局長
  • 青野 敏夫 全国精神障害者家族会連合会理事長
  • 秋山 ちえ子 身体障害者自立情報センター理事長
  • 有田 幸子 日本看護協会会長
  • 飯田 勝 埼玉県障害者リハビリテーションセンター長
  • 伊丹川 善通 日本傷痍軍人会専務理事
  • 今泉 昭雄 社会福祉・医療事業団顧問
  • 今西 孝雄 聴覚障害者教育福祉協会専務理事
  • 今村 哲夫 東京都心身障害者福祉センター所長
  • 岩下 宏 全国難病団体連絡協議会会長
  • 江草 安彦 日本精神薄弱者愛護協会会長
  • 大谷 藤郎 厚生省保険局社会保険審査会委員
  • 大屋 文彦 神奈川県総合リハビリテーション事業団専務理事
  • 上村 一 社会福祉・医療事業団理事長
  • 川越 宏樹 日本青年会議所会頭
  • 川崎 茂 日本精神病院協会会長
  • 北浦 雅子 全国重症心身障害児(者)を守る会会長
  • 小池 欣一 日本赤十字社副社長
  • 五味 重春 東京都立医療技術短期大学学長
  • 佐藤 吉弘 国際ロータリー第258地区東京西北クラブ会長
  • 佐野利 三郎 全国社会福祉協議会常務理事
  • 下田 巧 全国特殊教育推進連盟理事長
  • 白石 清春 全国障碍者自立生活確立連絡会代表委員
  • 高橋 孝文 全国肢体不自由児施設運営協議会会長
  • 田中 明夫 厚生団常務理事
  • 竹島 昭三郎 全日本ろうあ連盟事務局長
  • 中村 廣子 太陽の家理事
  • 仲村 優一 日本社会事業大学名誉教授
  • 西 美通 日本身体障害者団体連合会理事
  • 野木 義美 東京都社会福祉協議会副会長
  • 芳賀 敏彦 国立療養所東京病院院長
  • 長谷川 和夫 日本精神神経学会理事長
  • 花田 春兆 国際障害者年日本推進協議会副代表
  • 町田 英一 東京都心身障害者対策協議会会長
  • 丸野 晃 日本障害者雇用促進協会常務理事
  • 皆川 正治 全日本精神薄弱者育成会専務理事
  • 村田 稔 弁護士
  • 村谷 昌弘 日本盲人会連合会長

募金委員会

  • 委員長 上村 一 社会福祉・医療事業団理事長
  • 副委員長 今泉 昭雄 社会福祉・医療事業団顧問
  • 委員
  • 青木 行雄 社会福祉・医療事業団総務部長
  • 井手精 一郎 日本障害者リハビリテーション協会常務理事
  • 板山 賢治 日本社会事業大学教授
  • 皆川 正治 全日本精神薄弱者育成会専務理事
  • 吉尾 一男 日本障害者雇用促進協会専務理事

企画調整委員会

  • 委員長 大谷 藤郎 厚生省社会保険審査会委員
  • 副委員長 下田 巧 全国特殊教育推進連盟理事長
  • 委員
  • 浅野 史郎 厚生省児童家庭局障害福祉課長
  • 戸口田 三千尋 厚生省社会局更生課長
  • 村岡 輝三 内閣総理大臣官房参事官
  • 小林 秀資 厚生省保健医療局精神保健課長
  • 根本 安俊 労働省職業安定局障害者雇用対策課長
  • 下宮 進 文部省初等中等教育局特殊教育課長
  • 齋藤 眞人 通商産業省工業技術院総務部技術振興課長
  • 森野 亮一 東京都福祉局障害福祉部長
  • 青木 行雄 社会福祉・医療事業団総務部長
  • 阿部 志郎 日本ソーシャルワーカー協会会長
  • 阿部 正利 日本肢体不自由児協会常務理事
  • 飯高 京子 日本聴能言語士協会会長
  • 池堂 政満 日本赤十字社総務部長
  • 板山 賢治 日本社会事業大学教授
  • 井手 精一郎 日本障害者リハビリテーション協会常務理事
  • 今泉 昭雄 社会福祉・医療事業団顧問
  • 上田 敏 東京大学教授
  • 小川 孟 横浜市総合リハビリテーションセンター副センター長
  • 小島 蓉子 日本女子大学教授
  • 近藤 秀夫 町田市役所福祉事務所
  • 澤村 誠志 兵庫県リハビリテーションセンター付属中央病院院長
  • 調 一興 東京コロニー常務理事
  • 高梨 昇三 日本障害者雇用促進協会総務部長
  • 高橋 孝文 全国肢体不自由児施設運営協議会会長
  • 永田 薩夫 国立職業リハビリテーションセンター所長
  • 野村 歓 日本大学助教授
  • 初山 泰弘 国立身体障害者リハビリテーションセンター更生訓練所長
  • 松井 新二郎 日本盲人社会福祉施設協議会理事長
  • 松井 亮輔 職業訓練大学校助教授
  • 松村 秩 日本理学療法士協会会長
  • 皆川 正治 全日本精神薄弱者育成会専務理事
  • 矢谷 令子 日本作業療法士協会会長
  • 山口 良泰 日本精神科看護技術協会会長
  • 米川 一充 日本障害者雇用促進協会職業リハビリテーション部長

プログラム委員会

  • 委員長 上田 敏 東京大学教授
  • 副委員長 岩倉 博光 帝京大学教授
  • 副委員長 小島 蓉子 日本女子大学教授
  • 委員
  • 河野 康徳 厚生省社会局更生課専門官
  • 中澤 健 厚生省児童家庭局障害福祉課専門官
  • 曽根 啓一 厚生省保健医療局精神保健課課長補佐
  • 清水 徹也 労働省職業安定局障害者雇用対策課専門官
  • 西川 公司 文部省初等中等教育局特殊教育課教科調査官
  • 浅倉 サカエ 全国難聴者連絡協議会副会長
  • 井口 淳 日本盲人社会福祉施設協議会常務理事
  • 板山 賢治 日本社会事業大学教授
  • 馬橋 憲男 国連広報センター
  • 大井 英子 神奈川県児童医療福祉財団調査研究室長
  • 大野 智也 国際障害者年日本推進協議会広報委員長
  • 小鴨 英夫 淑徳大学教授
  • 小川 孟 横浜市総合リハビリテーションセンター副センター長
  • 奥川 幸子 東京都老人医療センター医療相談主査
  • 奥野 英子 国立身体障害者リハビリテーションセンター生活指導専門職
  • 小野 隆 日本障害者雇用促進協会広報課長
  • 金田 安正 国立身体障害者リハビリテーションセンター病院主任運動療法士
  • 小出 進 日本精神薄弱研究協会事務局長
  • 斎藤 信夫 日本青年奉仕協会
  • 笹川 吉彦 日本盲人会連合常務理事
  • 定藤 丈弘 大阪府立大学助教授
  • 佐藤 久夫 日本社会事業大学助教授
  • 澤村 誠志 兵庫県リハビリテーションセンター付属中央病院院長
  • 調 一興 東京コロニー常務理事
  • 妹尾 正 日本精神薄弱者愛護協会副会長
  • 高橋 孝文 全国肢体不自由児施設運営協議会会長
  • 高嶺 豊 横浜市総合リハビリテーションセンター福祉部職能訓練課
  • 滝沢 武久 全国精神障害者家族会連合会事務局長
  • 竹島 昭三郎 全日本ろうあ連盟事務局長
  • 手塚 直樹 日本障害者雇用促進協会職業リハビリテーション部次長
  • 寺山 久美子 東京都立医療技術短期大学教授
  • 中嶋 寛之 東京大学教授
  • 永井 昌夫 国立身体障害者リハビリテーションセンター病院精神科医長
  • 西川 克巳 日本福祉教育専門学校講師・中央大学講師
  • 野村 歓 日本大学助教授
  • 蜂矢 英彦 東京武蔵野病院院長
  • 初山 泰弘 国立身体障害者リハビリテーションセンター更生訓練所長
  • 林 泰史 東京都老人医療センターリハビリテーション部長
  • 松井 亮輔 職業訓練大学校助教授
  • 松村 秩 東京都立医療技術短期大学教授
  • 見浦 康文 東京都立中部総合精神衛生センター宿泊訓練課長
  • 水田 賢二 国立身体障害者リハビリテーションセンター病院運動療法士長
  • 皆川 正治 全日本精神薄弱者育成会専務理事
  • 村田 信男 東京都小平保健所予防課長
  • 安井 秀作 日本障害者雇用促進協会職業リハビリテーション部指導第一課長
  • 矢谷 令子 国立療養所東京病院附属リハビリテーション学院作業療法学科教育主事
  • 山口 薫 全日本特殊教育研究連盟理事長
  • 湯浅 洋 笹川記念保健協力財団常務理事

財務委員会

  • 委員長 今泉 昭雄 社会福祉・医療事業団顧問
  • 委員
  • 板山 賢治 日本社会事業大学教授
  • 井手 精一郎 日本障害者リハビリテーション協会常務理事
  • 金瀬 忠夫 社会福祉・医療事業団理事
  • 皆川 正治 全日本精神薄弱者育成会専務理事

宿泊登録会場委員会

  • 委員長 調 一興 東京コロニー常務理事
  • 委員
  • 近衛 忠煇 日本赤十字社社会部長
  • 苅安 達男 日本障害者リハビリテーション協会常務理事
  • 今野 文信 日本肢体不自由児協会業務部長
  • 陣野 茂 東京都障害者総合スポーツセンター所長
  • 名取 章一 国立身体障害者リハビリテーションセンター管理部長
  • 野村 歓 日本大学助教授
  • 浜本 勝行 日本車椅子バスケットボール連盟会長
  • 丸野 晃 日本障害者雇用促進協会常務理事
  • 矢谷 令子 国立療養所東京病院附属リハビリテーション学院作業療法学科教育主事
  • 柳崎 達一 東京都多摩障害者スポーツセンター所長

式典行事委員会

  • 委員長 小川 孟 横浜市総合リハビリテーションセンター副センター長
  • 委員
  • 河野 康徳 厚生省社会局更生課専門官
  • 奥川 幸子 東京都老人医療センター医療相談主査
  • 奥山 元保 国立身体障害者リハビリテーションセンター更生訓練所指導部長
  • 近衛 忠煇 日本赤十字社社会部長
  • 高木 金次 日本チャリティ協会常務理事
  • 播磨 靖夫 たんぽぽの家理事長
  • 松友 了 日本てんかん協会常務理事
  • 三ツ木 任一 東京都心身障害者福祉センター職能科長
  • 吉尾 一男 日本障害者雇用促進協会専務理事

広報委員会

  • 委員長 松井 亮輔 職業訓練大学校助教授
  • 副委員長 丸山 一郎 厚生省社会局更生課専門官
  • 委員
  • 伊藤 信三 朝日新聞東京厚生文化事業団事務局長
  • 伊藤 恒之 NHK生涯教育部
  • 馬橋 憲男 国連広報センター
  • 大井 英子 神奈川県児童医療福祉財団調査研究室長
  • 大野 智也 国際障害者年日本推進協議会広報委員長
  • 上村 勉 毎日新聞東京社会事業団事務局長
  • 小竹 昭三 読売光と愛の事業団事務局長
  • 野原 政雄 NHK厚生文化事業団

展示委員会

  • 委員長 野村 歓 日本大学助教授
  • 副委員長 初山 泰弘 国立身体障害者リハビリテーションセンター更生訓練所長
  • 委員
  • 丸山 一郎 厚生省社会局更生課専門官
  • 中澤 健 厚生省児童家庭局障害福祉課専門官
  • 渡辺 道明 通商産業省工業技術院技術振興課技術調査専門官
  • 高木 美子 国立職業リハビリテーションセンター研究部長
  • 寺山 久美子 東京都立医療技術短期大学教授
  • 萩元 善三 全国身体障害者総合福祉センター
  • 松寿 庶 全国社会福祉協議会総務部長

アクセス委員会

  • 委員長 寺山 久美子 東京都立医療技術短期大学教授
  • 副委員長 野村 歓 日本大学助教授
  • 副委員長 村田 稔 弁護士
  • 委員
  • 井口 要 新宿身障明るい街づくりの会代表
  • 石塚 彰 東京都日野療護園
  • 岩淵 紀雄 ベターコミュニケーション研究会事務局長
  • 要 厚子 三鷹市福祉部児童課
  • 嶋倉 優子 東京都心身障害者福祉センター主事
  • 高橋 儀平 東洋大学建築学科専任講師
  • 田中 徹二 東京都心身障害者福祉センター視覚障害科主任
  • 三沢 了 頸髄損傷者連絡会事務局長
  • 村上 琢磨 東京都心身障害者福祉センター視覚障害科主事

主催・後援・資金援助団体

主催
国際リハビリテーション協会(RI)
日本障害者リハビリテーション協会
日本障害者雇用促進協会

後援
総理府,外務省,厚生省,労働省,文部省,通商産業省,東京都,全国社会福祉協議会
日本小型自動車振興会

資金援助団体
○補助金
国,東京都

○公益資金
日本小型自動車振興会

○経団連関係
東京銀行協会
全国地方銀行協会
生命保険協会
日本損害保険協会
日本建設業団体連合会
電気事業連合会
信託協会
東京証券取引所正会員協会
全国相互銀行協会
日本貿易会
日本鉄鋼連盟
日本ガス協会
日本電機工業会
日本自動車工業会
通信機械工業会
東京医薬品工業協会
大阪医薬品協会
三菱油化株式会社
ブリヂストン
株式会社ワコール
株式会社任天堂

○一般企業
原ヘルス工業株式会社
台糖ファイザー株式会社
住友製薬株式会社
東洋醸造株式会社
株式会社医学書院
日本IBM株式会社
マルホ株式会社
三共株式会社
酒井医療株式会社
協同医書出版社
株式会社松本医科器械
瑞穂医科工業株式会社
ジンマー・ユー・エス・エイ・ジャパン株式会社
エーザイ株式会社
株式会社東機貿
株式会社南江堂
オージー技研株式会社

○消費生活協同組合
全国労働者共済生活協同組合連合会
灘神戸生活協同組合
日本生活協同組合連合会
全国特定郵便局長生活協同組合
全国酒販生活協同組合
全国たばこ販売生活協同組合
日本塩業生活協同組合
全国町村職員生活協同組合
全国電機販売生活協同組合
池坊華道教授生活協同組合
生活協同組合全国都市職員災害共済会
警察職員生活協同組合
防衛庁職員生活協同組合
全国交通運輸産業労働者共済生活協同組合
日本教職員共済生活協同組合
全逓信労働者共済生活協同組合
電機通信産業労働者共済生活協同組合
埼玉県民共済生活協同組合
全日本自治体労働者共済生活協同組合
全日本水道労働者共済生活協同組合
全日本たばこ産業労働者共済生活協同組合
全林野労働者共済生活協同組合

○民間団体
三菱財団
富士記念財団
丸紅基金
はあと記念財団
日本社会福祉弘済会
前川報恩会
キリン記念財団
新日本友の会
清水基金
ソロプチミスト日本財団
電気通信共済会
日本児童福祉給食会
国際ロータリークラブ
ロータリー財団

○マスコミ関係事業団
毎日新聞東京社会事業団
朝日新聞東京厚生文化事業団
読売光と愛の事業団
NHK厚生文化事業団

○障害者団体
日本身体障害者団体連合会
日本盲人会連合
日本精神薄弱者愛護協会
日本重症児福祉協会
日本肢体不自由児協会
全国心身障害児福祉財団
全国肢体不自由児施設運営協議会
全国身体障害者療護施設協議会
授産施設協議会
全国内部障害者更生施設協議会
全日本精神薄弱者育成会
東京小児療育園

○労働団体
中立労働組合連絡会議
日本労働組合総評議会
全日本金属産業労働組合協議会

参加者配布資料一覧

一般参加者用には布製バッグを,同伴者,一日参加者にはプラスチックバッグを用意し,資料を入れて配布した.

海外参加者 国内参加者
一般 同伴者 一般 同伴者 一日参加者
プログラム 英語版 英語版 日本語版 日本語版 日本語版
参加者名簿 英語版 英語版
総会アブストラクト 英語版 日本語版 日本語版
分科会・ポスターセッション・アブストラクト 英語版 英語版
新宿ガイドマップ 英語版 英語版 日本語版 日本語版
日本のリハビリテーション 英語版 日本語版
アジアのリハビリテーション 英語版 日本語版
レセプション招待状
うちわ
日本観光ガイド冊子 英語版 英語版
東京の地図 英語版 英語版
RI資料一式
長期行動計画(総理府) 英語版
ボールペン/シャープペンシル
ノート/レポート箋
月刊・障害者の福祉 日本語版  -

この他,東京の社会福祉,Special Education in Japan,Directory of Japan Council for IYDP等,日本の社会福祉,障害者運動,リハビリテーションの動向などを紹介する資料を多種配布した。

記録

開催までの経緯

  1. 昭和58年(1983年)10月,ワシントンでのRI総会において,東京での開催が決定
  2. 昭和59年1月,準備運営の組織委員会が発足
  3. 同年(1984年)6月,リスボンにおいて第15回リハビリテーション世界会議開催
  4. 昭和60年3月,RI本部と「会議の開催運営についての取り決め」調印,分書交換
  5. 昭和61年6月,組織委員会の改組
  6. 昭和62年8月,政府の閣議了解
  7. 昭和62年10月,指定寄付の免税措置について認可告示
  8. 昭和63年9月1日~4日,東京でRI総会,役員会,アジア太平洋地域委員会開催
  9. 昭和63年9月5日~9日,第16回リハビリテーション世界会議開催

運営準備

各委員会の開催状況
昭和59年1月に組織委員会が発足して以来,各委員会を下記のとおり開催し準備にあたった.

募金財務委員会 7回 企画調整委員会 14回 アクセス委員会 9回
プログラム委員会 12回 宿泊登録会場委員会 5回 式典行事委員会 9回
広報委員会 11回 展示委員会 17回

事務局体制
事務局には準備段階から,官民の諸機関の人的応援を受け,準備を行った.
準備期間中および会議期間中に応援いただいた機関は次のとおりである.

  • 厚生省,労働省,国立身体障害者リハビリテーションセンター,国立職業リハビリテーションセンター,日本障害者雇用促進協会,東京都心身障害者福祉センター,全国社会福祉協議会,社会福祉・医療事業団,日本児童福祉給食会

会議運営のための財源確保
会議の準備と運営のために要する費用は,およそ4億をこえることが見込まれたため,この財源には,参加登録料収入のほかにかなりの寄付金,助成金を必要とした.
このため,広範囲にわたって募金活動を行った結果,次のような機関,団体から協力が得られ,ほぼ所期の成果が達成された.

  • 国庫補助金,東京都補助金,日本小型自動車振興会補助金,日本経済団体連合会,消費生活協同組合,民間助成団体,国際ロータリークラブおよびロータリー財団,労働団体,障害者団体,その他

プログラム
世界会議のプログラムの作成の責任は,RIの規約によりRI事務総長にあるが,開催国として,プログラム委員会で広くアンケートによって国内外の意見を集め,総合テーマおよびプログラム案を作成し,数回にわたりRI本部と協議を重ね,RI総会の承認を得て最終決定をした.各セッションに必ず座長または副座長として1人,講演者として1人日本人の方にお願いすることとし,海外からの講演者も含め,プログラム委員会内に担当を設け人選を進めた.
特に,アジアで初めて開催される世界会議であることを考慮し,セッションの中に「東洋医学」および「らい」を設けた.らいのセッションの運営および講演者の招聘については,財団法人笹川記念保健協力財団のご協力を項いた.
ポスターセッションは,世界会議としては初めての試みで,論文を広く全世界から公募し,プログラム委員会で選考を行い演者を決定した.

式典行事
式典行事としては,開会式,閉会式,歓迎レセプション,日本の夕べ,施設見学,同伴者プログラムを実施することに決定,それぞれ担当を決めて準備にあたった.

会場・宿泊
会場は,都内数ヵ所の候補の中から,使いやすさ,アクセスを考慮して京王プラザホテルに決定した.会場の決定に伴い,近辺のホテルをランク別に選定し,参加者に案内する宿舎を決定した.障害者の宿泊については,戸山サンライズに依頼したほか,京王プラザホテル,新宿ワシントンホテル,ヒルトンホテルなどに障害者の受け入れについて協力を依頼した.東京都王子スポーツセンターにも協力をお願いしたが,最終的に使わなかった.

登録
登録料については,リスボン世界会議の350ドルを参考に当時の対ドルレート250円前後から当初7万円程度を予定したが,円高の進行により計画を変更せざるをえなくなった.5万円を提案し,1987年10月のRI総会で円高の動向を考慮するという条件で承認された.国内の登録料は4万円とし,多くの参加を得るために一日登録および団体登録の制度を設けた.
同伴者は,それぞれ参加者の登録料の1万円引きとし,もっぱら障害者の介助者として同行する人については無料とした.

ボランティアの養成
障害をもつ参加者の介助,通訳にあたるボランティアは,日本赤十字社の協力を得て,昭和63年4月から募集を行い,9月までの4ヵ月間研修を実施した.また,アメリカ手話の講習会も63年2月から8月まで実施した.

広報活動
世界会議への参加を促進し,また会議の意義を広く理解いただくため,国内および国外に向けて広報活動を行った.シンボルマークは,村越愛策氏の制作によるものである.内外の関係者,関係団体にニュースレター,サーキュラーを数回にわたって配布する他,記者発表,在日大使館への説明会,内外各地で開催される関連会議でのPRなどを実施した.事前に作成した資料は別表のとおりである.

広報製作物一覧

製作年 日本語 英語
サーキュラー ニュースレター その他 サーキュラー ニュースレター RECAP その他
1983年 招致用
パンフレット
JSRDニュース PR映画
「日本のリハビリテーション」
1984年 予告版
1985年 シンボルマーク
会議概要
No.1* No.1 シンボルマークのシール
1986年 1号 1号 ポスター
会議概要改定
No.2
No.3
車いすガイド
「Konnichiwa Tokyo」
1987年 2号 2号 No.2 No.1 No.4
No.5
 
1988年 「日本のリハビリ
テーション」
「アジアのリハビリ
テーション」
No.2 No.6
No.7
「Rehabilitation in Japan」
「Rehabilitation in Asia」

*仏,西,中国語の訳も印刷配布

アクセス
内外から予想される多数の障害をもつ参加者が,成田から,あるいは国内各地まで不都合なく移動でき,また,会議期間中も快適に過ごせるように,特にアクセス委員会を設置して準備にあたった.

1.宿舎・会場 会議の主会場となった京王プラザホテルについては,詳しく調査を行い,ホテル入口の改造,レストラン入口の段差解消,仮設トイレの設営などを行うとともに,15室を車いすで利用できるように改造した.また,従業員に対する講習を実施した.

2.成田空港・交通機関等 海外から障害をもつ参加者がスムースに入国し,バスに移動できるようにするため,数回にわたって,運輸省,新東京国際空港公団,東京空港交通(株),各航空会社等と調査,打ち合わせを行った.羽田空港,東京モノレール,JR東日本,小田急,京王帝都,西武,営団地下鉄,新宿駅,NTTに対しても,障害者の移動に対する配慮,施設の改善を申し入れた.

3.新宿地区の調査とアクセスマップの作成 新宿地区の調査を障害者が利用するという立場から実施した.その結果をもとに,各施設に協力を依頼するとともに,会議参加者のための新宿の町のガイドマップを作成した.

記念切手の発行
世界会議を記念して,昭和63年9月5日(月)に60円郵便切手が発行された.
意匠は,デザイン化した世界地図の中に,会議のシンボルマークを描いている.また,切手の表面には,エンボッシング加工(紙や布の面に押圧力によって文字や模様を,凹凸で表す加工方法)を施し,“リハビリテーション”の点字文字を入れた.発行数は,2,500万枚.

記念宝くじの発行
東京都自主宝くじが会議にあわせて発行された.

部門別活動報告

登録・インフォメーション
1.登録
参加者の登録受付は京王プラザホテルの3階グレースロビーにおいて,9月3日午後から行い,登録費の徴収,資料の配布を行った.一般参加者,同伴者の他,一日参加を受け付け,参加者の便宜を図った.実務は,アイ・シー・エス企画が担当.

2.インフォメーション・サービス
グレースルーム前ロビーに,総合インフォメーション,旅行案内の窓口を設け参加者の便宜を図った.また,3階と4階にインフォメーション・ボードとメッセージ・ボードを設置し,参加者への伝達事項の掲示,および参加者同士の連絡を円滑にした.

3.切手等の販売
新宿郵便局が期間中デスクを設け,切手の販売等のサービスを実施した.

会議プログラムの運営
1.プログラムの管理
総会,分科会とも演者,座長などの変更が相次いだが,プログラムの統括者であるRI本部との連携のもとに,事務局が管理し,参加者にはインフォメーション・ボードと日報で知らせた.各会場での運営は,プログラム委員会の各セッション担当委員と日本人座長にお願いした.

2.資料
登録時に配布したアブストラクトの他,当日各会場で講演の発表原稿を配布した.予め原稿を入手できた分についてはもちろん,会議に持参されたものについてもできる限り印刷し,配布を行った.印刷機は,リコー株式会社に提供いただき,実務は日本障害者雇用促進協会と国立身体障害者リハビリテーションセンターの職員が担当した.

3.会場における障害者への配慮
すべての総会,分科会において日本語の手話通訳を行い,さらにすべての総会と一部の分科会では英語と日本語の要約筆記とアメリカ手話通訳を行った.またこの会議のために開発された速記タイプによる速記サービスも一部で実施し好評を博した.
視覚障害者のためには,点字およびテープによるプログラム資料を英語,日本語それぞれ作成し配布するとともに,各会場では視覚障害者に配慮したアナウンスを徹底した.
登壇者のためには,会場の構造に応じて,段差昇降機またはスロープを用意した.
会場のアクセスのためにご協力いただいた方々は,次のとおりである.

  • 手話通訳………東京都手話通訳派遣協会
  • 要約筆記………聴力障害者情報文化センター
  • 速記タイプ……国立身体障害者リハビリテーションセンター
  • 米語手話通訳…Mr.Carl Kirchner,Miss C.J.Kirchner,Ms.Joy Heil
  • 点字資料およびテープ資料……桜雲会,日本点字図書館,東京ヘレンケラー協会
  • 段差昇降機……大邦機電有限会社

広報
1.広報
開会式では,特にプレス受付を設け取材に応じ,期間中を通じてはプレスルームを設置し,広報委員長を中心に内外の新聞,放送,通信社等の取材に対応した.80社以上が期間中取材に訪れ,NHKのテレビ,ラジオを始め各放送,新聞を通じて会議の開催が報じられ,会議に取材した番組も各社で制作された.

2.デイリーニュース
会議参加者向けに会議期間中毎日,デイリーニュースを英語と日本語および英語点字と日本語点字で発行した.取材,編集,翻訳,点訳,印刷は,RI本部の広報部長,日本障害者雇用促進協会職員,ボランティア,国立身体障害者リハビリテーションセンター職員があたった.点訳システムは,日本IBMに提供いただいた.

輸送
1.成田空港送迎
9月1日から5日まで,成田空港には世界会議参加者のためのデスクを設けて,到着する参加者の安内誘導にあたった.成田-東京間の通常の交通機関は移動に障害のある人々には極めて困難なことを考慮して,予め障害をもつ参加者に情報を提供し,旅程を問い合わせ,車いす用リフトバスの利用希望を調査した.8月20日から9月2日までは,到着に合わせてリフトバスを運行した.3日,4日の両日は1~2時間おきにリフトバスを運行し,職員およびボランティアが成田に泊り込みで出迎え,誘導にあたった.特に夏休み終了時の休日という成田空港の混雑時と重なり困難を伴ったが,空港公団などの協力を得てスムーズに運ぶことができた.空港での介助,通訳には日赤語学ボランティアの他,日本赤十字社千葉県支部の協力を得た.

成田迎え車輛運行表(9月3日)

車輛 行程
京王プラザ 成田空港 サンライズ 京王プラザ 成田空港 京王プラザ サンライズ
4:30 7:00 7:30 10:30 11:00 11:30 14:30 17:30 18:00 21:00 21:30 22:00
京王プラザ 成田空港 サンライズ 京王プラザ 成田空港 京王プラザ サンライズ
5:30 8:00 8:30 11:30 12:00 12:30 15:00 18:00 18:30 21:30 22:00 22:30
京王プラザ 成田空港 サンライズ 京王プラザ 成田空港 京王プラザ サンライズ
6:30 9:30 10:00 13:00 13:30 14:00 15:30 18:30 19:00 22:00 22:30 23:00
京王プラザ 成田空港 京王プラザ サンライズ
9:00 12:00 13:00 16:00 16:30 17:00
京王プラザ 成田空港 サンライズ 京王プラザ 成田空港 京王プラザ サンライズ
9:30 12:30 14:00 17:00 17:30 18:00 18:30 21:30 22:00 0:30 1:00 1:30
京王プラザ 成田空港 サンライズ 京王プラザ
12:30 15:30 16:00 19:00 19:30 20:00

帰国にあたっては,9月9日,10日の両日は申込状況にしたがって1~2時間おきにリフトバスを宿舎と成田間に運行し,その後は個別のニードに応じた.
一般の参加者については,リムジンバスの利用を案内した.

2.宿舎-会場間の送迎
車いす利用者の宿泊施設(戸山サンライズ)と会場間に会議のスケジュールに従ってリフトバスを運行した.
戸山サンライズ―京王プラザホテル間のシャトルバス運行状況(9月5日)

戸山サンライズ発 京王プラザホテル発
7:30 8:00 11:00 12:00 14:00 10:00 11:00 13:00 14:00 15:00 16:00
15:00 16:00 17:00 19:00 21:00 18:00 19:00 20:00 20:30 22:00

3.その他の輸送
9月8日,9日の両日は,浜松町の国際保健福祉機器展会場へ午前,午後各1回シャトルバスとして,大型バス一台と大型リフトバス一台を運行した.
期間中の都内観光は,JTBが有料で希望者に提供したが,一部コースには事務局がリフトバスを提供し,車いす利用者の便を図った.

4.リフトバス
上記の運行に利用した大型リフトバスは11台,ハンディキャブは6台で,首都圏の施設より期間中借用した.大型バスは,空港送迎や宿舎―会場間等のスケジュール運行に,ハンディキャブは,都内観光,大使館表敬などの個人的な移動に利用した.

借り上げリフトバス一覧

車輛 借り上げ先 借り上げ期間 定員
戸山サンライズ 8月31日~9月10日 車いす13台+9人
戸山サンライズ 8月31日~9月10日 車いす13台+9人
戸山サンライズ 8月31日~9月10日 車いす4台+5人
国立身体障害者リハビリテーションセンター 9月2日~10日 車いす13台+15人
国立身体障害者リハビリテーションセンター 9月2日~10日 車いす13台+15人
国立身体障害者リハビリテーションセンター 9月2日~10日 車いす2台+2人
国立伊東重度障害センター 9月1日~10日 車いす10台+7人
清瀬療護園 9月6日~8日 車いす10台+7人
東京都 9月5日,7日~9日 車いす7台+6人
10 東京都 9月5日,7日~9日 車いす7台+6人
11 東京都 9月5日,7日~9日 車いす7台+6人
12 ハンディホイーラーの会 9月1日~10日 車いす2台+2人
13 ハンディホイーラーの会 9月1日~10日 車いす2台+2人
14 品川区 9月3~5日,7~8日 車いす2台+7人
15 市川市 9月3日~9日 車いす3台+3人
16 大田区 9月3日~9日 車いす2台+5人
17 三鷹市 9月3日~9日 車いす2台+2人

5.輸送の管理
輸送の管理は,日本障害者雇用促進協会が担当し,リフトバスの添乗,手配等は同協会職員と国立身体障害者リハビリテーションセンター職員があたった.

宿舎
一般参加者は,希望に応じて京王プラザホテル,新宿ワシントンホテル,ホテルサンルートおよびアジア会館を紹介した.
移動障害の少ない障害者はワシントンホテルに,車いす利用者には,京王プラザホテルの他戸山サンライズの利用をあっ旋した.障害者については予め障害の程度,希望等を調査し宿舎の割り当てに万全を期したが,来日してみないとわからないケースも多かった.京王プラザホテル,ワシントンホテル,戸山サンライズには,事務局員が対応のために宿泊し,また重度の障害者の介助のため戸山サンライズには,語学ボランティアとボーイ・スカウトが泊り込んだ.
低廉な宿舎を必要とする人のためには,早稲田奉仕園を確保した.要員の宿舎としてセブンシティも合わせて使用.

救護
9月4日から9日まで,京王ブラザホテル内に救護室を設置し,国立身体障害者リハビリテーションセンターの医師一名,看護婦二名が待機し,急病人の対応にあたった.また,夜間の緊急事態に対応するため,医師と看護婦がホテルに宿泊した.
戸山サンライズには,看護婦の資格を有するボランティアが宿泊し,京王プラザホテルの救護室の指示で対応した.
傷病人が出た場合の協力について,東京医科大学病院と,成田空港到着時の緊急のニードに応じるため,日本赤十字成田病院に協力を依頼した.

障害をもつ参加者への対応/アクセス
1.障害者へのサービス

かなりの数の障害者が会議に参加されることが予想されたため,できる限りの必要なサービスを整えて会議に臨んだ.原則として無料としたが,実費のかかるものについては,一部利用者に負担項いた.

  • 〔車いす・補装具修理〕 日本車いす工業会,鉄道弘済会,国立身体障害リハビリテーションセンターの協力を得て,期間中専門家が待機し,ニードに応じた.
  • 〔電動車いすバッテリーチャージ〕
  • 〔車いす貸し出し〕 日本車いす工業会から新品の車いす10台の貸与を受け,必要に応じて貸し出した.
  • 〔テープレコーダーの貸し出し〕 日本点字図書館から,20台のテープレコーダーを借りて,貸与した.
  • 〔タイループ,T型補聴器,お知らせランプの貸し出し〕 聴覚障害者のために機器を貸し出した.
  • 〔ファックスとシルバーホーン〕 聴覚障害者のために,NTTの協力を得て,ファックスとシルバーホーンを京王プラザホテル内に設置した.
  • 〔新宿ガイドマップ〕 参加者のショッピング,散策などの便宜のために障害者のためのアクセス情報を盛りこんだ新宿地区のマップを英語と日本語で作成し,配布した.
  • 〔介助・通訳サービス〕 日赤語学ボランティアが要請に応じて,個別に対応した.
  • 〔タイプ,ワープロ,点字タイプ,コピー〕 機材を用意し,利用の便宜を図った.
  • 〔触図〕 京王プラザホテル内の会場配置図を,立体コピーで作成し,視覚障害をもつ参加者に配布した.
  • 〔聴覚障害者のための通訳,視覚障害者のための資料〕「会議プログラムの運営」の項に記す.

2.ホスピタリティ・デスク
京王プラザホテル3階グレースルーム内に,ホスピタリティ・デスクを設置し,上述の障害者へのサービスを提供するとともに,障害者を含め参加者のよろず相談を受ける窓口とした.日本障害者雇用促進協会職員が窓口を担当し,専門的相談に対応するために,アクセス委員,東京都心身障害者福祉センター職員,東京都社会福祉協議会職員が交代で相談に応じた.各国語の通訳,手話通訳は,ボランティアがあたった.
相談内容は,施設見学の相談,専門的資料の照会,機器購入の相談,専門家の紹介依頼などから,介助の依頼,通訳の依頼,落とし物,道案内,買い物,観光,会議の内容など実に多岐にわたった.

ボランティア
会議の運営進行のあらゆる面で数多くのボランティアの活躍があった.この世界会議のために募集して新たに編成した日赤語学ボランティアを始めとして,日本赤十字社千葉県支部奉仕団,ボーイスカウト日本連盟等の協力を得て,何らかの場面で協力したボランティアは総計270名に達した.この中には,会議に向けて開催したアメリカ手話通訳養成講座の受講生も含まれ,大活躍した.
ボランティアの活躍した主な場面は,次のとおりである.

1.受付,登録,案内
主たる業務は,アイ・シー・エス企画に委託したが,特に,障害者の誘導,視覚障害者,聴覚障害者への資料の配布,日米の手話による案内等を行った.

2.ホスピタリティ・デスク
ホスピタリティ・デスクは参加者からのあらゆる相談,依頼,苦情等を受付け,処理する窓口となった.ボランティアは,デスク担当の職員との間の通訳にあたるほか,車いすやテープレコーダー等の貸し出し,問題によっては他の部署への連絡,救護室への案内通訳,障害者に対する介助等のお世話,あるいは道案内や必要な資料の収集等々,持ち込まれた問題はできるだけ解決すべく努力した.ボランティアによる親身のサービスは,参加者から大変感謝された.

3.ボランティア・ビューロー
予め予定できないニードに応じるために,ボランティア・ピューローを設けて連絡にあたり,要請に応じて対応することにし,常時数名のボランティアが待機した.開会式,レセプションなど参加者が多数同時に移動するときの誘導,宿舎までの同行介助,買い物通訳,救護室や車いす修理の通訳,ワープロ,コピーなどのサービス,会場からの要請による介助などさまざまな要請に応じたが,時間により仕事量の差が大きく苦労も多かった.

4.行事の通訳説明案内
リハビリテーション機器展示会,美術とパフォーマンス,映画祭の各会場では,日英両語による全明案内あるいは司会をすべて語学ボランティアが担当し,受付,会場整理,連絡等の業務もあわせて行った.また,開会式の受付,レセプションの来賓の通訳にもあたった.

5.施設見学,同伴者プログラム,観光の通訳介助
施設見学の通訳は早くから担当を決めて研修および見学を重ね,当日は通訳および障害者の介助にあたった.同伴者プログラム,障害者用の観光リフトバスにも通訳,介助が同行した.

6.成田送迎および輸送
成田には,参加者到着時の出迎えのために職員とともにボランティアが待機し,特に障害者の出迎え,誘導,介助,通訳に重点をおいて対応した.立地条件の悪い空港にもかかわらず,ボランティアの誠意のこもった出迎えは,はるばる来た参加者に感銘を与えた.
リフトバスには通訳介助担当としてボランティアが必ず同乗した.リフトバスの運行は航空便のスケジュールに従って早朝から深夜にわたり,多数のボランティアが交代であたった.輸送デスクでの連絡業務も補佐した.

7.宿泊
重い障害をもつ人の宿泊が多かった戸山サンライズには,ボランティアが宿泊し,通訳および介助を行った.

8.デイリーニュースの編集発行(広報の項参照)

9.RI本部事務局および会議運営事務局
RI本部事務局は,会議開催前から約15日間にわたって京王プラザホテルに設けられたが,事務総長の秘書および事務スタッフは日赤語学ボランティアのチームが全面的に引き受けた.また,海外援助受付,プレス受付,印刷および本部事務局の通訳,受付,事務補助も行った.

開発途上国援助
会議への開発途上国からの参加を促進するため,旅費,滞在費などの援助を行った.障害者を中心に,開発途上国の参加者に対し必要に応じて,旅費,滞在費等を全額もしくは一部援助した.対象者は各国のRIナショナル・セクレタリーに推薦を依頼し,特別委員会で選考を行った.またRIに加盟していない国等については,大使館,RI本部,国際団体にも推薦を依頼し,最終的に援助した人は131人,49ヵ国にのぼった.
この資金はロータリー財団と国際ロータリークラブの協力によった.

要員
当日会議の運営にあたっては次の機関から職員の派遣をいただいた.

国立身体障害者リハビリテーションセンター 70名
日本障害者雇用促進協会 26名
全国社会福祉協議会 51名
社会福祉・医療事業団 14名
東京都心身障害者福祉センター等 7名
厚生省 10名

その外,ボランティア270名,アイ・シー・エス企画50名,日本障害者リハビリテーション協会職員および臨時職員18名で実務を行った.

RI本部事務局
RI会長以下本部スタッフ4名が8月26日に来日し,RI関係会議および世界会議を主催した.会長と事務総長には,京王プラザホテル内に執務室を用意し,日赤語学ボランティアが連日事務を補佐した.

事務局
京王プラザホテルの4階桂の間に,事務局を設置し全体の運営にあたった.事務局では,経理出納事務,ホテルとの折衝,外部との連絡,要員の宿泊,食事の手配等を行った.事務局スタッフの他,国立身体障害者リハビリテーションセンター,日本障害者雇用促進協会などの職員,ボランティアが交代で実務にあたった.

協賛事業

世界会議の開催に関連して行われた事業には以下のものがある.

国際保健福祉機器展&フォーラム'88

主催:財団法人保健福祉広報協会
期日:9月7日(水)~10日(土)
会場:東京都立産業貿易センター
内容:

  1. 国際保健福祉機器展
  2. 保健福祉モデル住居の設置
  3. 国際シンポジウム

触覚フェスティバル-'88東京の秋

○手で見る美術展
9月2日(金)~13日(火) アートフォーラム(銀座マリオン)
9月15日(木)~10月4日(火) つかしんホール(兵庫)
○国際シンポジウム 「美と触覚」
日時:9月10日(土)
会場:朝日ホール(銀座・マリオン)
○リハビリテーション世界会議「触覚と芸術」
日時:9月5日(月)~8日(木)
会場:京王プラザホテル
○アメリカ盲人作家造型展
日時:9月3日(土)~25日(日)
会場:目黒美術館
○全国盲学校造型作品コンテスト入賞作品展
日時:9月3日(土)~10月30日(日)

記録映画

世界会議の全容を記録するため16mm映画を東京シネビデオ株式会社に委嘱して製作した.上映時間は25分,あわせてビデオもつくった.

ボランティア名簿

アスマン・A・アズィズ
青木由生子
赤井駒子
赤井尚子
赤羽香
赤松滋子
秋沢正俊
浅倉貴子
阿部祐美
綾部伸子
飯泉菜穂子
生地操
石岡康司
石神奈緒美
伊藤正章
伊藤雅彦
伊藤三恵子
稲木恵子
井上譲
茨田満
今井アユミ
今泉真理
岩崎ひとみ
ウィリアム・イングラム
上野文
牛久保美津子
内田尚人
内山能成
宇野美奈子
梅木えりか
エリザベス兼松
大石正規
大串淑子
大久保多恵子
大澤敏子
大沢淑子
大森邦子
岡田倶民子
小川真生子
奥平真規子
小熊征子
尾崎匡弘
小野敦子
垣沼有紀子
角田早致子
葛西紀子
春日玲子
ワイルダー和代
加藤健一
加藤久夫
川本純子
神田淑子
顔玉愛
喜田洋子
北田房子
木戸口和恵
金城めぐみ
久保美奈子
久保庭和子
久保庭陽士
熊坂博之
栗林義人
小嶋典子
小泉祥子
神津優子
河野潔
郷野昌子
後藤由紀子
駒井幸美
小室雪野
コリーン・レノルズ
斎田靖子
斉藤一郎
斉藤礼仁
早乙女享子
酒井美菜子
阪口俊治
作田徹
佐藤幸江
佐藤法恵
佐藤礼子
佐藤真紀
沢田深雪
塩崎誠子
茂木竜一
柴田典子
下諸正里
下諸百合
ジーン・ペンゴロス
鈴木暁子
関根由紀枝
曽根智子
染谷朝子
大黒美香
高橋孝一
高橋真紀
高宮明子
高山京子
滝口均
竹内友子
竹内三音子
竹内滋子
竹本とも子
田尻純子
田中菊子
田山裕子
塚田汪子
塚田美奈子
塚本典子
津田明美
鶴岡大輔
テリー・オサダ
戸田健一
土肥仁
富田恵子
中倉妙子
中野久永
中田匡彦
中畑由紀子
奈良定男
ナンシー・ジョーダン
野口裕子
野澤純子
野村美佐子
橋本美芽
樋口容視子
久光直子
平井松太郎
深澤克麿
福井貴和子
藤瀬幹夫
藤原由紀子
古井秀幸
古曳成吉
古屋栄子
ヘレナ・スイカネン
穂苅貴子
星野明美
程野芳子
堀内敦子
堀江弘子
堀口美紀子
本間恵美子
前田恵里
松岡真奈美
松崎理恵子
松下洋子
松田康弘
三浦麻樹
三橋広恵
宮内薫
宮川康子
三宅操
武藤和子
森亜希子
森ますみ
森岡天馬
保浦琢麿
安永容子
安場辰男
安羅岡徳子
山形泰子
山口恵里奈
山口みち子
山田敦子
山田茂
山田洋一
山本美樹
山本修子
湯原直美
湯田恵美
葉英樹
横浜勇樹
吉川恵子

プレ/ポスト・コングレス・セミナー

本会議の前後にリハビリテーションの諸分野について,海外からの参加者を交えて専門的に深めた議論を行い,合わせて各地域の人々との交流をはかるため,各地の団体,機関などの協力を得て,セミナーが開催された.

1.ICTAセミナー'88

  • 日時:9月1日(木)
  • 場所:所沢市・国立身体障害者リハビリテーションセンター
  • 主催:ICTA,ICTA国内委員会
  • テーマ:福祉機器と情報……異なった国々からの視点
  • 参加者数:100人(内海外参加者20人)

2.リハビリテーション工学国際セミナー(REIS'88)

  • 日時:9月2日(金)~3日(土)
  • 場所:横浜市総合リハビリテーションセンター
  • 主催:
  • 日本バイオメカニズム学会,日本建築学会
  • 日本リハビリテーション工学協会
  • 日本人間工学会ハンディキャップド・エルゴノミクス研究部会
  • 横浜市リハビリテーション事業団
  • テーマ:障害者の自立に向けてリハ工学は何をすべきか
  • 参加者数:130人(内海外参加者10人)

3.横浜国際シンポジウム'88

  • 日時:9月10日(土)
  • 場所:横浜市総合リハビリテーションセンター
  • 主催:
  • 国際リハビリテーション協会職業委員会
  • 横浜市総合リハビリテーションセンター
  • テーマ:重度障害者の就労機会
  • 参加者数:130人(内海外参加者40人)

4.CIB(国際建築研究情報会議)国際セミナー

  • 日時:9月10日(土)
  • 場所:東京・建築会館ホールおよび建築学会会議室
  • 主催:
  • CIB技術委員会・W84
  • 日本建築学会(建築計画委員会,ハンディキャップ小委員会)
  • テーマ:開発途上国におけるノン・ハンディキャップ環境の構築
  • 参加者数:100人

5.国際リハビリテーション協会組織運営委員会セミナー

  • 日時:9月10日(土)
  • 場所:京王プラザホテル
  • 主催:国際リハビリテーション協会組織運営委員会
  • テーマ:リハビリテーション法制,リハビリテーション行政と民間の役割,国際協力のあり方など
  • 参加者数:30人(内海外参加者25人)

6.国際シンポジウム「美と触覚」

  • 日時:9月10日(土)
  • 場所:東京・朝日ホール
  • 主催:国際シンポジウム「美と触覚」実行委員会
  • 主管:社会福祉法人日本点字図書館
  • テーマ:「触覚の教育と造形活動」を考える
  • 参加者数:600人

7.精神障害に関するポスト・コングレス・セミナー

  • 日時:9月10日(土)
  • 場所:東京都立中部総合精神保健センター
  • 主催:(財)日本精神衛生会
  • テーマ:明日のリハビリテーション・モデル
  • 参加者数:100人

8.社会リハビリテーションセミナー

  • 日時:9月10日(土)~11日(日)
  • 場所:天竜市・天竜厚生会および浜松市・ホテルコンコルド
  • 主催:
  • 国際リハビリテーション協会社会委員会
  • 社会リハビリテーション国内組織委員会
  • テーマ:障害者の自立生活
  • 参加者数:300人

9.中国四国リハビリテーション医学研究会

  • 日時:9月10日(土)~11日(日)
  • 場所:倉敷市・川崎医科大学
  • 主催:
  • 中国四国リハビリテーション医学研究会
  • 国際リハビリテーション医学会
  • テーマ:脳卒中患者の医学的リハビリテーション
  • 参加者数:100人(内海外参加者10人)

10.国際リハビリテーション札幌学会

  • 日時:9月10日(土)~12日(月)
  • 場所:札幌プリンスホテル,北海道大学学術交流会館
  • 主催:北海道リハビリテーション学会
  • テーマ:
  • 開発途上地域・地域社会とリハビリテーション
  • 重度障害者のリハビリテーション
  • 参加者数:150人

11.最重度障害者の地域援助システムに関する国際セミナー

  • 日時および場所:
  • 東京 9月11日(日)
  • 名古屋 9月13日(火)
  • 大阪 9月15日(木)
  • 主催:共同作業所全国連絡会
  • テーマ:重度障害者の地域生活
  • 参加者数:650人

12.第4回西太平洋脳性麻痺会議

  • 日時:9月11日(日)~13日(火)
  • 場所:仙台秋保温泉・ホテルクレセント
  • 主催:西太平洋脳性麻痺協会
  • テーマ:脳性麻痺者のために何ができるか
  • 参加者数:160人(内海外参加者10人)

13.滋賀地方大会

  • 日時:9月12日(月)~13日(火)
  • 場所:大津市民会館
  • 主催:滋賀県
  • テーマ:高齢者の自立生活への道
  • 参加者数:800人(内海外参加者3人)

14.障害者自立生活をめざす神奈川セミナー'88

  • 日時:9月17日(土)~18日(日)
  • 場所:横浜市・県健康福祉総合センター
  • 主催:セミナー実行委員会
  • テーマ:生きる道筋を求めて―障害者の声と経験を集めて障害福祉長期行動計画に反映させていこう
  • 参加者数:200人

あとがき

報告書発行の運びとなり,第16回リハビリテーション世界会議も完了を迎えた.ようやくここまで来られたのも,多数の方々のご協力があったからこそと感謝の念に耐えない.
日本語の報告書の作成にあたって,一番の困難は翻訳であった.リハビリテーションという共通の課題を扱いながら,医学は言うに及ばず,工学,心理学,法律,文学,社会学,教育あるいは人権,性,地域問題,国際協力等々論じられる領域の広さには,改めてリハビリテーションとは何かを考えさせられる.そして,この広がりを誤りなくまとめることは,事務局の力の範囲を超えるものであった.
幸い世界会議に委員として,あるいは演者として御協力頂いた諸先生方をはじめ,国立身体障害者リハビリテーションセンター,国立職業リハビリテーションセンターをはじめ専門家の全面的なご協力を得ることができた.お一人ずつお名前を挙げてお礼を述べることができないほど多くの方々のご指導,ご協力があってこの本が出来上がった.深く感謝する次第である.
訳語については,敢えて全体を通して統一を図ることはしなかった.同じ原語についても,領域が違えば慣習的に違う訳語を用いている場合もあり,また,同じ事柄について国や個人によって違う言葉を使っている場合もあるからである.障害を持つ人々を一般的に指す場合も様々な表現が,人によって,国によって,あるいは考え方によって使われている.この表現については,国内にもいろいろ見解が見られるが,一般的に障害を持つ人を示す場合は,原則的に「障害者」と訳した.障害者に対して障害を持たない人をどう表すかは,英語の表現においてもさらに様々であり,混乱を避けるため,今日一番的確な表現と考えられている「非障害者」をなるべく使うようにした.また,「精神薄弱」は必ずしも適切な訳語と思われない場合もあったが,現在の日本では一般的に使われている言葉として用いた.
最後に,繁雑な翻訳を引き受けて頂いた,阿部司,井窪有紀子,上野俊子,大内玲子,小鴨英夫,小野隆,大森邦子,河村ちひろ,木藤万里,工藤幸子,郡司素子,澤田信一,関啓子,曽根原純,高嶺豊,田栗里子,土谷道子,西川綺子,早田信子,水谷昭,松平晴子,丸山一郎,山本智恵子,横山和子,吉光美都子,国立身体障害者リハビリテーションセンター,国立職業リハビリテーションセンター,日本障害者リハビリテーション協会,バイリンガルグループ,国際事務センターの方々,また編集を担当された後藤由美子,新井由紀,小林洋子,中島和,浅水千鶴子の各氏に深く感謝する.

第16回リハビリテーション世界会議
プログラム委員会委員長 上田敏

論文著者索引

Acton,N P-7 Lam,S.F. SA-2
Agrawal,A.K. SB-4 Larsson,G. SC-2
Albers,J. SD-1 LAwrence,E.J. SB-1
Alqatami,M. SF-3 Lejeune,E.J. P-6
Altman,B.M. SF-3 Lewis,G.M. WS-1
Alur,M. SB-3 Linden,L. SF-4
Andersson,B. SF-5 Lindstrom,J.‐I. SC-4
Angliss,V.E. SB-4 Low,W.Y. SE-3
Arai,H. SB-5 Lukyianenko,A.M. P-5
Bajpai,R.K. P-3 MacDougall,J.C. SF-4
Baker,J. SE-5 MacLeod,D. SC-5
Baptista,H. SB-1 MacLeod,D. SF-4
Bas,D. SD-4 Magagula,E.S.F. SB-1
Beckr,K.‐P SC-5 Malik,I.A. SD-5
Becker,K.‐P WS-1 Matinvesi,S. SF-5
Belavadi,R. SA-5 Matsui,I. SC-5
Bentzen,O. SD-2 Matsui,S. SE-4
Berkowitz,M. SC-3 Matsumoto,S. SB-5
Besson,R. SC-4 McAnaney,D.F. SC-1
Borjal,A.A. SD-4 Medoki,H. SB-5
Borjal,A.A. SE-1 Mellgren,A. SB-3
Bose,K. SD-2 Mendis,P. SA-2
Brown,M. SB-2 Menken,M.W.J. SC-3
Busby,G. SA-4 Mertopuspito,S. P-4
Campbell,L.F. SE-4 Miller,J.O. SB-2
Cerella‐Canellopoulos,M. SB-3 Misawa,G. SD-5
Carter‐Jones,L. SA-1 Mitsuno,Y. SD-2
Cederstam,G.M. SF-5 Mittler,P. WS-1
Chapman,J.T. SC-3 Miwa,K. SC-2
Chaudhry,M.R. SE-2 Miyazaki,K. SE-3
Chigier,E. SE-3 Moreno,C. SB-2
Chikuma,T. SD-1 Muraoka,T. SA-1
Chow,Y. SF-1 Murata,N. SE-2
Chow,Y. SF-1 Muratani,M. SE-4
Christensen,F. SF-1 Nagai,M. P-7
Contineli‐Telmo,I. SB-2 Nagata,S. SD-1
Cyong,J.C. SB-5 Nagayama,R. SB-5
Danes,M. SE-1 Nakajima,A. SE-4
Dart,Jr.,J. P-3 Nakatani,C. SA-5
Day,H.I. SF-1 Nishijo,K. SB-5
Desai,H.J.M. SE-4 Niwa,I. P-4
Destounis,B. SC-5 Ohe,K. P-2
Duncan,B. SC-4 Okada,K. WS-1
El‐Banna,M.A.A. SD-1 Okamoto,G.A. SB-2
Engelhardt,K.G. SC-2 Okugawa,S. SD-3
Evans,J. SA-4 Omar,Z. SE-3
Faruqui,S. P-4 Pardo de Tavera,M. SA-1
Fifield,B. SE-3 Pereira,L.F. P-4
Fifield,O. SE-3 Pongpaew,J. SA-3
Floro,C.A. SA-2 Prasad,L.N. SE-4
Fritsch,M. SD-3 Propst,R. SE-2
Fryers,T. P-3 Pufang,D. P-5
Fukuda,M. SB-5 Puig‐Bellacasa,R. SC-4
Gajendragadkar,S.N. SE-5 Ramalingaswami,V. P-2
Garner,T.G. SF-2 Ransom,R.B. SD-1
Garner,T.G. SF-2 Reyes,O.L. SB-2
Garrison,J.R. SD-5 Reyes,T.M. SB-2
Geerdink,H. SD-1 Richardier,J.B. P-3
Geiecker,O. P-2 Rohatgi,S. P-7
Goel,M.K. SB-4 Rorlach,H.‐J. SF-2
Goh,J.C.H. SD-2 Rosener,H.J. SF-1
Gokhale,S.D. SA-5 Rost,S. SE-2
Greiner,D. SA-4 Rust,D. SC-3
Gursu‐Hazarli,K.G. SC-5 Sabourin,R. SA-2
Hall,E. SF-3 Saito,Y. SA-4
Hammerman,S. P-7 Sawamura,S. SB-4
Hanada,S.. P-5 Scheid,E.M. SC-1
Hartmann,H. SF-4 Scherzer,E.B. SE-2
Hartmann,K. SF-4 Schuchardt,E. SE-2
Hatsuyama,Y. SA-4 Schultz,N. SF-5
Helander,E. SA-2 Serra,T.S. SF-3
Helenius,H. SF-5 Shirabe,K. SB-1
Hermanova,H. SD-3 Shiraishi,K. SA-3
Ho,F.S.W. SD-4 Shrestha,I. SF-4
Hotchkiss,R. SD-2 Skov‐Jorgensen,I. SD-5
Hughes,J. P-6 Smith,R.T. SF-3
Hulek,A. SD-4 Sokalski,H.J. P-5
Ikeda,T. SC-1 Stott,J.W. SE-1
Imaoka,S. SE-1 Stroebel,H. SC-2
Itayama,K. SC-3 Suemitsu,S. SB-3
Ito,T. SD-4 Sebastian,S. SE-3
Jagoda,B. P-4 Tablan,D. SE-1
Janzik,H.H. SE-4 Tajima,M. SF-4
Jochheim,K.‐A. SC-1 Tanzawa,S. SB-5
Jochheim,K.‐A. SE-2 Tanzawa,S. SB-5
Jonsson,T. SB-2 Tazawa,E. SB-4
Juco,E.G. SB-1 Thiel,W. SF-1
Kanetsuki,T. WS-1 Tiak,L.P. SA-1
Karu,T. SD-2 Titiz,M.T. SA-1
Kato,I. P-6 Tjandrakusuma,H. SA-2
Kato,N. SF-2 Tugwell,I.F. SD-1
Katoh,T P-4 Van Londen,J. P-5
Kawahara,H. SB-2 Vikkonen,E. SA-1
Kawai,Y. SF-4 Votava,J. SB-5
Kelly,S. SB-2 Waal,J.K. SC-1
Kida,M. SE-5 Watanabe,H. SB-4
Kimura,T. SF-1 Wehrens,B. P-4
Koide,S. WS-1 Wilson,J. P-3
Kojima,Y. SF-3 Winter,M. SA-3
Kolucki,B. SD-4 Wong,E. SD-3
Komkris,V. WS-1 Worthington,G.M. SE-3
Kondo,I. SB-5 Yabe,K. SF-1
Konkkola,K. SA-3 Yamada,F. SC-1
Konkkola,K. SF-5 Yamashita,K. WS-1
Kosaka,I. SE-2 Yashiro,E. P-3
Koster‐Dreese,Y. SE-5 Yasuda,H. SB-5
Kristensen,K. SC-5 Yasui,S. WS-1
Kurashima,W. SC-4 Yee,H. SB-2
Kurita,H. WS-1 Yusof,K. SE-3
Kuroki,Y. SC-5 Zhuo,D. SA-2
Lagerwall,T. SD-2

主題:
第16回リハビリテーション世界会議 No.12 473頁~515頁まで

発行者:
第16回リハビリテーション世界会議組織委員会

発行年月:
1989年6月

文献に関する問い合わせ先:
〒162-0052 東京都新宿区戸山1-22-1
財団法人 日本障害者リハビリテーション協会
Phone:03-5273-0601 Fax:03-5273-1523