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平成17年度 国際セミナー報告書
「アジア太平洋地域における日本の障害者支援」

主催者あいさつ

日本障害者リハビリテーション協会 会長 金田 一郎

本日はたくさんの方にお集まりいただき、まことにありがとうございます。このセミナーは、国連ESCAPの障害担当官の長田こずえさんが日本に滞在されている機会に、アジア太平洋地域で展開される障害分野のさまざまな動きをお話いただくセミナーを開催したいと考えましたのがきっかけでした。

長田さんには本日の基調講演をお引き受けいただきました。そしてお忙しい中、独立行政法人国際協力機構、JICAのご協力により、はるばるタイのアジア太平洋障害者センター、APCDから、所長のカニタ・カモルワットさん、理事のスポンタム・モンコルサワディさん、人材開発アドバイザーのソムチャイ・ランシップさんにお越しいただき、APCDの活動をご紹介頂けることになりました。APCDは、タイ政府とJICAとの協力によりバンコクに建設された障害者のエンパワーメントのための研修を行なうセンターです。後ほど詳しくご紹介いただきます。そしてNGOの難民を助ける会から松山恵子さん、財団法人全日本ろうあ連盟から小椋武夫さんにおいでいただき、日本の民間団体による具体的な障害者支援活動についてもお話しいただけることになりました。

本日後半のパネルディスカッションでは、障害分野における国際協力活動の今後の課題などについて議論いただきます。ファシリテーターには琉球大学の高嶺豊さんがお引き受けくださいました。皆様には心より感謝申し上げます。

ご承知のように、2003年から開始された、第2次アジア太平洋障害者の十年は2007年には中間年を迎えます。ESCAPは、中間年に向けて、第2次十年の政策文書である「びわこミレニアムフレムワーク」の実施状況を評価し、後半5年の戦略計画をたてる予定ですが、この地域の障害者とその家族のおかれた状況の改善がすすむためには、民間でもアジア太平洋諸国の障害者および関係者との交流がより活発になることは不可欠であります。その意味で今回、アジア太平洋地域における障害者支援活動の現状と課題について、ご議論いただく機会を、本日の国連障害者の日に提供できますことは、主催者としては、この上ない喜びであります。

開催にあたり協賛いただきましたJDF(日本障害フォーラム)、開催の機会をいただきました内閣府および財団法人国際障害者年記念ナイスハート基金、ならびに、ご後援、ご協力をいただきました独立行政法人福祉医療機構には、ご賛同いただき財政的支援をいただきましたことをご報告申し上げ、お礼申し上げます。

本日のセミナーが参加された皆様にとって有意義なものとなりますよう祈念して、主催者を代表しての挨拶といたします。ありがとうございました。