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CBR公開研究会in名古屋「CBRマトリックスを使って考える」報告書

はじめに

当協会では、ここ数年にわたりCBR(地域に根ざしたリハビリテーション)セミナーを開催して、CBRの概念の変遷や実践を伝えてきました。

CBRがその目的をCBID(コミュニティにおけるインクルーシブ開発)を推進することに発展したことは、2010年に発表されたCBRガイドライン(WHO、ILO、UNESCO他)で明らかにされました。CBIDでは、地域に暮らす様々な人が関わることで困難を抱える人達が地域社会に包摂されることを目指しています。

またCBRガイドライン作成の過程で、一目で活動を理解できるCBRマトリックスが作られました。

そして2013年7月13日、名古屋において公開研究会を開催し、ご講演を聞きながらCBRマトリックスを体験していただきました。メインの講師にはバングラデシュのNGO(CDD:開発における障害センター)所長のナズムル・バリさんをお招きしました。

また、日本の事例として、愛知県半田市にある社会福祉法人むそう・NPO法人ふわり理事長の戸枝陽基さんと、名古屋市を拠点とする一般社団法人草の根ささえあいプロジェクト代表理事の渡辺ゆりかさんから発表をいただきました。

この日は、様々な角度から参加者にCBRマトリックスに馴染んでいただきました。個人の生活の充足度やバリさんのご講演内容や、さらに日本の事例からもマトリックスを使って包括的な視点で活動を見直す機会になればうれしく思います。

今回の公開研究会開催に当たり、社会福祉法人むそう・NPO法人ふわり、一般社団法人草の根ささえあいプロジェクト、公益財団法人アジア保健研修所及びNPO法人起業支援ネットの皆様のご協力をいただきました。また、全国生活協同組合連合会、国際連合地域開発センター、独立行政法人国際協力機構(JICA)中部国際センター及び特定非営利法人名古屋NGOセンターの皆様のご後援をいただいて開催できましたことを、この場をお借りしてお礼申し上げます。

この度、開催いたしました公開研究会の結果を本報告書にまとめましたので、ご高覧いただければ幸いです。

これからも当協会の事業にご支援賜りますようお願い申し上げます。

2013年12月

公益財団法人 日本障害者リハビリテーション協会
会 長 炭谷 茂