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両下肢切断者を対象とした移動機器の開発

主題:
両下肢切断者を対象とした移動機器の開発
著者名・研究者名:
知念隆二,西原一嘉,植田健一郎,岡本大輔,井原大輔,木下真一(大阪電気通信大学)北山一郎,幸幹雄(兵庫県福祉のまちづくり工学研究所)
掲載雑誌名:
第12回リハ工学カンファレンス講演論文集 12巻 9~12頁(1997年8月)
キーワード:
連絡先:
知念隆二
〒572 大阪府寝屋川市初町18-8
大阪電気通信大学 知能機械工学科
電話: 0720-20-4578
概要:
本論文は両下肢切断者の室内移動を支援する簡易型移動機器の開発について書かれている。開発した移動機器のモデルは350mm×250mmの板と6つの車輪からなる。6輪にすることによって、回転半径を最小にしており、50cmの幅の通路で反転を可能としている。車輪の大きさは、板の高さにも影響するため、この移動機器の操作性を大きく左右する。そこで、直径25mm,38mm,50mmの車輪を用意し、床反力計を用いて、右上肢の発生する駆動力を測定した。床材は鉄板、ござ、じゅうたんを設定した。計測の結果、鉄板上では車輪の直径による違いはさほど見られなかった。しかし、ござ上では、50mmの車輪が軽い力で漕げ、じゅうたん上でも径が大きくなるほど軽い力で漕げることが示された。したがって、50mmの車輪を使用することとした。これは、段差越えについても有利であった。