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振動吸収機構を備えたプレート座面型介助用車いすの開発

主題:
振動吸収機構を備えたプレート座面型介助用車いすの開発
著者名・研究者名:
米田郁夫,広瀬一郎,藤記拓也,和田光一,橋詰努 (東京都福祉機器総合センター)
鈴木実,鈴木亨(東京都心身障害者福祉センター)川合秀雄(筑波技術短期大学)北島義弘,出口昌久,遠藤武((株)ウィリー)
掲載雑誌名:
第12回リハ工学カンファレンス講演論文集 12巻 33~36頁(1997年8月)
キーワード:
連絡先:
米田郁夫(東京都福祉機器総合センター)
〒162 東京都新宿区神楽河岸1-1
電話: 03-3235-8578
概要:
この論文では、過去に開発された蝶番機構による折りたたみ車いすの、座り心地、乗り心地に関する改良について書かれている。主な改良点は、座面をスリングシートからプレートに変更し、振動吸収機能を取り付けた点である。振動吸収装置には合成樹脂性の弾性ラバーを使用した。この方式はメンテナンスが容易で、使用者の好みに合わせて弾性ラバーを交換することが可能である。試作車の重量は11.7kgであった。試作した車いすと振動吸収機能を除去した車いす、通常の車いすの3機種について、高さ8cmの段差から落下させる試験を行った。衝撃減衰率を計算したところ、試作した振動吸収機能付き車いすはもっとも衝撃を和らげる結果が得られた。また、振動吸収機能を除去した試作機は通常の車いすよりも衝撃が強い結果が得られ、試作機にとって振動吸収機構は特に有効であることが示された。