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寝たきりにさせないための介護システムの開発- 水平移乗が可能な車椅子・ベッドシステム -

主題:
寝たきりにさせないための介護システムの開発-水平移乗が可能な車椅子・ベッドシステム-
著者名・研究者名:
辻 善夫,椋代 弘,柄川尚慶,秋山光一(岡山県工業技術センター)森川綱善((有)ウェルパートナーズ)
掲載雑誌名:
第12回リハ工学カンファレンス講演論文集12巻 69~72頁(1997年8月)
キーワード:
連絡先:
椋代 弘(岡山県工業技術センター)
岡山県岡山市芳賀5301
電話: 086-286-9600
概要:
この論文は、患者と介護者に負担の少ない、ベッドから車いすへの移乗システムについて記述している。システムに使用するベッドは、背もたれ部、腰部、足部の3つに分割され、リクライニングする構造になっている。そのそれぞれの部分は、ローラーとその周囲に張られたベルトよりなる。車いすはベッドと同様の機構を持ち、椅子の形状から水平なベッド状へ形を変形する。車いすが水平な状態でベッドに横付けされると、一つのハンドルを回すことで、ベッドと車いすの両方のローラーが同時に回転する。するとローラーに張られたベルトが横に移動し、ベッド上に寝ている人を車いす上へ容易に移し替えることができる。ベッドのベルト上にはマットが敷いてあるが、それは移乗の際にベッドと車いすの間の隙間へ垂れ下がる。また、9分割のベッドでは寝返りの補助も可能である。横移動時のハンドル操作力は約5kgで、高齢者でも十分操作できる。寝返り機構と背上げ機構は電動化の必要性が指摘された。