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福祉用具の追跡調査の大切さと研究システムの確立について

主題:
福祉用具の追跡調査の大切さと研究システムの確立について
著者名・研究者名:
長尾哲男、東登志夫(長崎大学医療技術短期大学部)斉場三十四(佐賀医科大学)野方徳浩(まつら荘)
掲載雑誌名:
第12回リハ工学カンファレンス講演論文集 12巻 225~226頁(1997年8月)
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概要:
高齢化社会においては、病院や施設での医療・福祉サービスは総量として限りがあるので、在宅での生活を主体とする社会に変えていく必要がある。そのためには在宅における日常的な介護力不足を補填する必要があるが、中でも福祉介護用具の導入に最も多くの期待がかけられている。我が国では、これまで福祉介護用具の研究開発支援に関心が集中してきたが、完成し市販された機器や用具類の問題点や改善点および追跡調査などには目が向けられていなかった。そのため、思い切って買った福祉介護用具に不都合があっても、消費者側が我慢させられたり、用具が使われていないという問題が数多く報告されている。また、時間の経過とともに変化する障害に機器や用具の機能が対応していない、機器や設備の性能維持のための対応がなされていない、などの問題もある。今後、提供された福祉用具の利用環境の再評価や機能維持のためのシステムを確立する必要がある。