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石川県リハビリテーションセンターにおけるテクニカルエイド支援の実践 -電動車いすに対する取組みについて-

主題:
石川県リハビリテーションセンターにおけるテクニカルエイド支援の実践 -電動車いすに対する取組みについて-
著者名・研究者名:
寺田佳世、宮永ひとみ、北野義明、津田百合、荒木茂、岸谷都、山田浩(石川県リハビリテーションセンター)与島秀則、山科徹也(株式会社つくし工房)
掲載雑誌名:
第12回リハ工学カンファレンス講演論文集 12巻 271~276頁(1997年8月)
キーワード:
連絡先:
寺田佳世(石川県リハビリテーションセンター)
石川県金沢市赤土町2B-1
電話: 0762-66-2860
概要:
石川県リハビリテーションセンターでは、自立度の高い生活を移動手段の獲得を通して実現するために、3人のADL全介助の重度障害者に対して電動車いすの適用を試みた。その結果、3人とも残存能力を活かすことによって電動車いすによる移動が初めて可能になった。このような成功をおさめるためには、医学的、工学的、社会的な支援が必要であり、多職種のチームアプローチが重要である。特に、重度障害者に電動車いすを適合させるには、身体の残存機能や能力を適格に引き出すために、実際に動作が検討できる道具が必要である。また、更生相談所等の判定を受けるため、あるいは本人が自分で機器を選択するために、本人の能力に応じた機能確認のための試作品が必要である。さらに、指導者のアドバイスを受けながら、機器を使いこなすための操作訓練を行う機関や場所が必要である。そして、実際の環境下で一定期間試用し再調整やアフターケアを行うための体制が必要である。