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痴呆性老人に対するMemory aidsの使用

主題:
痴呆性老人に対するMemory aidsの使用
著者名・研究者名:
大橋美幸(横浜田園都市病院リハビリテーション科)
掲載雑誌名:
第12回リハ工学カンファレンス講演論文集 12巻 311~314頁(1997年8月)
キーワード:
連絡先:
大橋美幸(横浜田園都市病院リハビリテーション科)
〒226 神奈川県横浜市緑区長津田町3031-2
電話: 045-981-2000
概要:
痴呆性老人に対してメモリーエイドを使用した13件の事例を紹介し、メモリーエイドの有効性について論じる。各事例では、記憶障害の程度の他、リバーミード記憶のチェックリスト(19項目)の中から患者に該当する項目の数を記載した。痴呆の重症度はN式老年者用精神状態評価尺度を用いて評価した。それぞれのメモリーエイドについては、物や部屋の位置の記憶、動作手順の記憶、人の名前の記憶、予定の記憶、見当識、過去の出来事の記憶、一般知識、などに対するものに分けて考察を加えた。これらの事例を見ると、境界や軽症痴呆では主に想起の手がかりを与えるメモリーエイドが使用されていたのに対し、中等症痴呆や重症痴呆では、あわせて忘却や記憶間違いによるエラーを防止し制御するためのメモリーエイドが使用されていた。