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座位保持装置における評価とアプローチ-混合型の症例を通して-

主題:
座位保持装置における評価とアプローチ-混合型の症例を通して-
著者名・研究者名:
久保田奈穂子,中村誠寿,島津久美(久山療育園 OT)竹中祐二(柳川療育センター開設準備室 OT)松枝秀明((株)きさく工房)
掲載雑誌名:
第12回リハ工学カンファレンス講演論文集 12巻 323~326頁(1997年8月)
キーワード:
連絡先:
久保田奈穂子(久山療育園)
福岡県粕屋郡久山町大字久原1869
電話: 092-976-2281
概要:
この論文では、混合型脳性麻痺者を対象として、下肢からの抑制を取り入れた座位保持装置を提供した2事例が記されている。座位保持装置の製作は、まずセラピストによる使用目的の明確化、生活環境や介助者を考慮した評価が行われた。対象者の評価ははじめに臥位で、次に椅子座位で行われた。椅子座位の評価では骨盤・下肢の肢位が頭部・体幹に与える影響を確かめることが重要である。続いて、座位保持装置を導入したときの事前評価を行った。ここで、KISSシミュレータ等の採型器の利用は有効であった。適応にあたって、支持面を広くし姿勢の安定を図ること、活動時に発現しやすい異常パターンを抑制するポジションにすることが重要であった。また、活動に応じて座位が選択できるように工夫することの必要性も指摘された。