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スリング座面とプレート座面での坐圧測定値の比較

主題:
スリング座面とプレート座面での坐圧測定値の比較
著者名・研究者名:
大津慶子(東京都立医療技術短期大学)、森井勇(株式会社池田模範堂研究所)、岩本豊(株式会社池田模範堂ソネックス事業部)
掲載雑誌名:
第12回リハ工学カンファレンス講演論文集 12巻 385~390頁(1997年8月)
キーワード:
連絡先:
大津慶子(都立医療技術短大 PT学科)
東京都荒川区東尾久7-2-10
電話: 03-3819-1211
概要:
JIS規格のスリング座面車いすとプレート座面車いすの2種類の車いすを用いて、健常者3名を対象に座位保持条件を変えた場合の坐圧分布と左右の坐骨部分の最高圧の変化を測定し比較検討している。結果として、座位の左右安定性はプレート座面の方がスリング座面よりも優れていること、逆に坐圧はスリング座面の方がプレート座面よりも減少することが判明している。そのため、プレート座面を利用する際には褥創予防のため十分なクッションを使用するよう警告している。また、クッション自体に枠構造がある場合にはスリング座面の影響は受け難く、左右の安定性はプレート座面の方が優れている結果も出ている。加えて、座位保持部分としてはウレタン素材による枠構造を持つクッションや座位保持装置の方が全体接触がはかられているため、ゲルクッションよりも左右の安定性が優れていることも実験結果と考察により明らかにされている。