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手のキズ跡から得た福祉用具(第2報)(ペダル式義肢の開発)

主題:
手のキズ跡から得た福祉用具(第2報)(ペダル式義肢の開発)
著者名・研究者名:
加藤源重(上肢補装具開発センター福祉用具開発研究部)
掲載雑誌名:
第12回リハ工学カンファレンス講演論文集 12巻 435~440頁(1997年8月)
キーワード:
連絡先:
加藤源重(上肢補装具開発センター 研究所)
〒444-36 愛知県額田郡額田町大字牧平字コタラゲ13-89
電話: 0564-82-4004
概要:
筆者が開発したペダル式義肢を報告している。このペダル式義肢とは足の踵にペダルを装着してワイヤ伝達により義肢を駆動する義肢である。義肢の把持する握力の強弱はペダルの踏み方の強弱で調整可能である。またペダルを装着したままでも履き物が履けるため屋外での作業も可能である。把持部分の形状により、A型とB型の2種類に分けられる。A型は2本の指で交差させて把持することができ、B型は人間の手を模した5本の指と掌から成り立っている。ペダル式義肢A型を使用して、グラス、テレビなどのリモートコントローラを把持している例が写真で紹介されている。またB型を使用したボール、コップ、リモートコントローラ、グラスなどの把持の例も紹介されている。非常に簡易な構造であるため破損しにくく、耐久性に優れていると考えられる。また義肢の装着も簡単に行える。加えて屋内外でも使用可能であるなど、応用範囲が広く極めて実用的な義肢である。