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靴下ループの付け方 -その分析と検討-

主題:
靴下ループの付け方 -その分析と検討-
著者名・研究者名:
浜田歩、山形力生、玉井太至、藤田智慶美(奈良県心身障害者リハビリテーションセンター)
掲載雑誌名:
第12回リハ工学カンファレンス講演論文集 12巻 537~540頁(1997年8月)
キーワード:
連絡先:
浜田歩(奈良県心身障害者リハビリテーションセンター リハビリテーション科)
〒636-03 奈良県磯城郡田原本町大字多722
電話: 07443-2-0200内線154
概要:
従来とは異なる方法で靴下にループを付けたものを試作し、ループの付け方が靴下を履く動作に及ぼす影響を調べた。従来型では2本の繊維をそれぞれ2点で靴下の口元に固定していたのに対し、改良型ではリング状の繊維を靴下の口元に平行に2箇所で縫いつけた。このため、従来型では靴下生地とループとの接合部の局所に牽引力が加わるため、靴下生地が磨耗しやすかったが、改良型では靴下が全体として牽引されるため、局所的な磨耗が少ないと考えられる。また、従来型と比較し、ループの存在が目立たないというデザイン上の優位性がある。実際に胸髄損傷者に試行してもらったところ、改良型では靴下の生地が全体として滑らかに引っ張られる感じがして踵が通りやすかったとの感想が得られた。