自立生活 国際フォーラム 日本語版
全体会スピーカー:当事者主体の社会サービスの構築
英国障害者団体協議会自立生活委員会 ニック・ダナガー
英国では、障害者の自立生活運動は、ダイレクト・ペイメントを法律化するためのキャンペーンに集中して行っている。
ダイレクト・ペイメントは、選択権を得るために、また、当事者自身によってコントロールできるようにするために最適な方法だと、障害者たちは考えている。
我々は、ケア・サービスの消極的な受給者という考え方から離れる必要がある。そして、その考え方を、我々自身が我々自身に対するサポートの積極的なマネージャーであるというイメージに転換していくべきである。
初めて、地方当局が個々のユーザーや障害当事者組織(障害者のための組織ではなく)に、支援やアドバイス、情報提供などを行い、契約締結に加わることで、権威を譲渡しようとしている。それら支援やアドバイス、情報とは、我々自身が介助者を使っているところからの経験によるものである。
最後に、ここで優先的に伝えたいことは、障害当事者と、その組織、そして地域と国レベルの行政との'パートナーシップ'である。先は、まだまだ長い。