自立生活 国際フォーラム 日本語版
第1分科会資料:日本における自立生活運動の経緯と未来を語る
全国自立生活センター協議会 樋口 恵子
1.アメリカの自立運動に学んだこと
自立の概念の変更:「身辺自立」と「経済的自立」から自己決定権の行使による「自立」
サービス提供事業体へ:サービスの受け手である経験をプログラムの作成
権利擁護とADA:当事者主体の運動のあり方
エンパワーメント:ありのままの自分から出発し、仲間と連帯することの心地よさ
2.日本の自立生活運動の経緯と課題としてきたこと
'86年:ヒューマンケア協会発足
第二第三の自立生活センターの誕生
衣替え:作業所を背景にできた当事者団体
生きがい、通う場の当事者団体
ILセンターを目的に集った個人
・事業体としての概念の定着
・障害者主体で行うことの意味
'91年全国自立生活センター協議会発足
- 自立生活センターの定義づけ
- 研修プログラムの作成(所長セミナー、自問研)
- 委員会活動による活動の拡大と検証
'94年以降
- 自問研から自立研へ
- NCIL会議への参加
- 自立生活センターの国際的連携を求めて
- 市町村障害者生活支援事業への参入
3.今後の展望
- 行政との関係(国、地方レベル)
- NPO法人の取得
- 2000年介護保険の実施に伴う介助保障と、ILセンターの位置づけ
- 国際的ネットワークを打ち立て、IL運動の正当性と発展性の確保、アジアの自立生活運動のバックアップ