カナダ のWeb-4-Allテクノロジー
カナダ連邦産業省
項目 | 内容 |
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発表年月日 | 2003年 |
背景説明
Web-4-Allとは?
Web-4-Allは障害者と識字が困難な方々、及び高齢者やコンピューターに慣れていない方々が公共のコンピューターでインターネットを使うことができるようにする革新的な技術である。
- 全盲や視覚障害者、またよく読むことができない方々のために活字を拡大したり、テキストを読み上げたりする。
- 細かい作業ができなく、標準のキイボードやマウスを使うことが困難な方々が操作しやすいツール、設定、ディスプレイを使うことができる。
- インターネットに慣れていない方々が、好みに応じて明瞭で一貫した方法でウェブサイトを見ることができる。
- 識字が困難な方、英語を第2外国語として学んでいる人が、読み上げている文章がハイライトされて見ることができる。
しくみは?
Web-4-Allのユーザーは、テキスト読み上げ、文字拡大など個人の好みが登録されたクレジットカードサイズの“スマートカード”を提供される。公共のコンピューターにログインする際、ユーザーはリーダーにカードを入れるだけで、コンピューターがユーザーの好みに設定してくれる。Web-4-Allは同じような技術の中では、自動的にユーザーの好みを読み込むことができるはじめての技術である。
どこでWeb-4-Allを使うことができるの?
現在は、カナダ国内で選ばれた地域の公共のインターネットアクセスサイトが試験的に導入されている。コミュニティセンター、学校、障害者および読み書き訓練センター、ドロップイン・センター、高齢者施設などで安くインターネットを使うことができる。
Web-4-Allはどのように開発されたのか?
カナダ連邦産業省はトロント大学支援技術リソースセンターの技術開発を支援した。ベル・カナダ、日立カナダ、カナダ・ロイヤルバンクが、カナダ国内の試験的プロジェクトに使用される“スマートカード”技術に資金提供を行なった。