障害保健福祉研究情報システム(DINF)・メールマガジン バックナンバー
第三号(2006年8月30日配信)
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第三号(2006年8月30日配信) 刊行:不定期
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DINF(Disability INFormation Resources)は、
財団法人日本障害者リハビリテーション協会が
障害者の保健と福祉に関わる研究を支援するために、
国内外から広く関連する情報を収集し障害者関連の情報を
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■ 目次
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【1】 注目記事
【2】 コンテンツの紹介
【3】 新着情報
【4】 セミナーのご案内
【5】 ウェブ担当者コラム
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【1】 注目記事
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●「国連障害者の権利条約」第8回特別委員会・短報掲載のお知らせ
前号でお伝えした、国連障害者の権利条約・第8回特別委員会が
8月14日(月)から25日(金)の2週間の会期予定で開催されました。
DINFでは参加メンバーである、NGO団体、JDF権利条約委員事務局のご協力のもと
「国連障害者の権利条約」ページにて、短報を順次掲載しております。
最終合意を目標に始まった今期の委員会は、
途中、今委員会での採択はかなり厳しいのではないかという懸念が大きく、
政府代表団の中には今会期中の妥結を半ばあきらめている国もある、
とのうわさも流れたようです。
しかし、8月25日午後8時条約案全文を採択し、
第61期国連総会に最終草案を提出されるための調整作業を経て
正式の条約案として提案される見通しとなっています。
歴史的な瞬間に立ち合わせたNGO派遣団の声を
8月25日の短報より抜粋します。
以下、抜粋~~
議長は、第8条(啓発)は先送りとし、最終条項への採択と議事を進めた。まずは合意
できる条項から進め、合意形成の雰囲気を高める。これがマッケイ流だ。ファシリテー
タ-より報告、最終条項採択!
(略)
世界盲人回連合会長のキキ・ノルドストロームの批判的ながらも長い障害者への抑圧の
歴史を踏まえた格調高いコメントは深い感動を呼び、厳粛な雰囲気が会場を包んだ。コ
メントが終わった後、拍手が沸き起こり、いつまでも鳴り止まなかった。
(略)
今後は国内にどのように条約を生かしていくか、私たちの力量が再び問われる。
歴史は動いた。そして、これが始まりである。
~~抜粋終了
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【2】 コンテンツの紹介
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●「地域におけるインターネット・パソコンを利用した
障害者情報支援に関する調査研究事業報告書」
障害者の情報バリアフリーは、
IT技術と支援機器の発展に伴い、Eメールやインターネットを
使用したコミュニケーション手段の確保や情報入手の向上を背景に、
「自立」、「社会参加」、「就労」の促進が期待されています。
当協会ではパソコンボランティア指導者養成事業の一環として、
障害者IT支援の現状とニーズ及び課題の把握により
今後の障害者IT支援における課題と展望について検討する目的で、
全国のパソコンボランティア活動団体の聞き取り調査を行いました。
その結果を「地域におけるインターネット・パソコンを利用した
障害者情報支援に関する調査研究事業報告書」にまとめました。
報告書では、
○当事者団体へのアンケート及び聞き取り調査結果
○平成17年度障害者IT支援セミナー報告
○当事者と各専門家によるIT支援に関する提言
を掲載しています。
今後の効果的な障害者IT支援には、
地域間、障害者間の情報格差の改善と
IT技術を利用した当事者・関係者の「ネットワークの構築」が
必要であると考え、更にこの点について調査予定です。
「地域におけるインターネット・パソコンを利用した
障害者情報支援に関する調査研究事業報告書」
URL: http://www.dinf.ne.jp/doc/japanese/conf/it2005/index.html
● H17年度放送協議会
放送・通信バリアフリーセミナー報告書『障害者と放送・通信』
障害者放送協議会は、1998年9月29日に発足、
現在は全国20の障害者関係団体によって構成されており、
当協会が事務局を務めています。
著作権、災害時情報保障、放送・通信バリアフリーの
3つの委員会と幹事会から組織され、
障害者の放送・通信におけるバリアフリーの
実現にむけた様々な活動を行っています。
詳しい活動内容等は、障害者放送協議会HPに紹介されています。
(http://www.normanet.ne.jp/~housou/index.html)
今回は、2006年2月28日(火)に行われた、
放送・通信バリアフリー委員会によるセミナー報告書
「障害者と放送・通信」をご紹介します。
このセミナーは、
「すべての人のための放送と障害者アクセス」(第1部)、
「放送番組における障害者」(第2部)という2つの観点から、
米国より放送・通信における障害者アクセスの専門家を招き、
日本の関係者と意見交換することで、
日本の放送・通信行政と業界の課題を明確にすることに
より障害者に対する支援の発展を目的としたものです。
セミナーでは、以下のような課題が提起されました。
・ 障害者向け放送の普及と番組内容を審議する機会の創出
・ デジタル放送におけるリモコンや受信機などの操作機器のバリアフリーの確保
・ デジタル放送における障害者向けコンテンツの開発
・ 字幕制作、解説放送の解説作成者などの専門的な技術者育成
・ 放送分野で障害者自身が制作に関われるような仕組みの必要性
・ 国の放送・通信施策形成に障害者の意見を広く取り上げる仕組みの必要性
・ 障害者の放送アクセスに関わる権利を法律上明文化する必要性
2011年テレビ放送のデジタル化を前に、
放送・通信バリアフリー委員会では、
昨年度からひきつづき、障害者当事者団体および関係団体から
上記のような視聴者側の要望・ニーズを取りまとめ、
行政・放送業界・機器メーカーと協議していく予定です。
DINFでは、2004年度および2005年度のセミナー報告書、
2004年度に発行された関係報告書を掲載しております。
以下のURLをご参照ください。
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●放送協議会 放送・通信バリアフリーセミナー報告書:
2005年度 障害者放送協議会
放送・通信バリアフリーセミナー『障害者と放送・通信』
URL: http://www.dinf.ne.jp/doc/japanese/conf/co20060228/index.html
2004年度 障害者放送協議会
放送・通信バリアフリーセミナー『デジタルテレビ放送の情報アクセス』
URL: http://www.dinf.ne.jp/doc/japanese/conf/co20050220/index.html
● 関係報告書:
2004年度『障害者とメディア「マスメディアと障害者」ヨーロッパ大会』
URL: http://www.dinf.ne.jp/doc/japanese/conf/co20030613/index.html
2004年度『障害者の情報バリアフリー調査研究事業 海外調査報告書〔EU・イギリス・ フランス〕』
URL: http://www.dinf.ne.jp/doc/japanese/resource/ea/j_barrier/index.html
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【3】 新着情報
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【国連障害者の権利条約】
「第8回国連障害者の権利条約特別委員会」短報
2006年8月14日-2006年8月25日(23、24日は除く)
25日(URL)http://www.dinf.ne.jp/doc/japanese/rights/adhoc8/ri20060825.html
22日(URL)http://www.dinf.ne.jp/doc/japanese/rights/adhoc8/ri20060822.html
21日(URL)http://www.dinf.ne.jp/doc/japanese/rights/adhoc8/ri20060821.html
18日(URL)http://www.dinf.ne.jp/doc/japanese/rights/adhoc8/ri20060818.html
17日(URL)http://www.dinf.ne.jp/doc/japanese/rights/adhoc8/ri20060817.html
16日(URL)http://www.dinf.ne.jp/doc/japanese/rights/adhoc8/ri20060816.html
15日(URL)http://www.dinf.ne.jp/doc/japanese/rights/adhoc8/ri20060815.html
15日サイドイベント(URL)http://www.dinf.ne.jp/doc/japanese/rights/adhoc8/ri20060815.html#side
14日(URL)http://www.dinf.ne.jp/doc/japanese/rights/adhoc8/ri20060814.html
【国際機関等による情報】
CBR ジョイントポジションペーパー 2004
(URL)http://www.dinf.ne.jp/doc/japanese/intl/cbr/cbr_j.html
【ノーマライゼーション 障害者の福祉】
2006年8月号目次
(URL)http://www.dinf.ne.jp/doc/japanese/prdl/jsrd/norma/n301/n301_mokuji.htm
2003年6月号コンテンツ
(URL)http://www.dinf.ne.jp/doc/japanese/prdl/jsrd/norma/n263/n263_mokuji.htm
2003年5月号コンテンツ
(URL)http://www.dinf.ne.jp/doc/japanese/prdl/jsrd/norma/n262/n262_mokuji.htm
【会議とセミナー】
「障害者のための情報保障」セミナー報告書 デジタルテレビ放送の情報アクセス (2005.2.20)
(URL)http://www.dinf.ne.jp/doc/japanese/conf/co20050220/index.html
平成17年度 地域におけるインターネット・パソコンを利用した障害者情報支援に関する調査研究事業報告書
(URL)http://www.dinf.ne.jp/doc/japanese/conf/it2005/index.html
【BMF-SCM (BMF関係者調整委員会)】
旧TWDGCからBMF-SCMへ
(URL)http://www.dinf.ne.jp/doc/japanese/twg/jpn/index.html
短報:第1回BMF関係者調整委員(BMF-SCM)
(URL)http://www.dinf.ne.jp/doc/japanese/twg/jpn/report1.html
【国連世界情報社会サミット】
世界情報社会サミットと障害
(URL)http://www.dinf.ne.jp/doc/japanese/prompt/ws_report_nomura_kawamura.html
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【4】 セミナーのご案内
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『第29回総合リハビリテーション研究大会』
-障害者の権利保障確立に向けて-
現在国連で審議が進められている「障害者権利条約」をはじめとする
国際的動向や、転換期にあるわが国の障害者施策と実践のあり方に
ついて、さまざまな分野から討論します。
テーマ 障害者の権利保障確立に向けて
とき 2006年10月27日(金)・28日(土)
ところ 全社協・灘尾ホール (新霞ヶ関ビル)
(千代田区霞が関3-3-2 TEL: 03-3580-0988)
http://www.shakyo.or.jp/aramasi/access.html
詳細は以下のページをご覧ください。
(URL) http://www.normanet.ne.jp/~rehab/
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【5】 ウェブ担当者コラム
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【便利なオープンソースのご紹介
:HTML作成支援ソフト『NVU』(エヌ・ビュー)】
2005年7月1日リリースされた無償ソフトウェア
『NVU』(読み:エヌ・ビュー)をご紹介します。
NVUは、リリースから1年を過ぎておりますので
ご存知の方もいらっしゃるかと思いますが、
オープンソース(無償)で公開されている
WEB作成支援ソフトウェアです。
Dreamweaverやホームページビルダーのように、
グラフィカルにHTMLのソースを表示しながら
編集できるソフトですので、
初心者の方、これからHTMLを覚えたいという方にとっても
分かりやすい操作画面になっています。
編集画面はワードを編集する感覚で文字を入力、
見出しや太字等の装飾を行うと、
自動的にHTMLタグが挿入され、
保存を実行するとHTMLファイルが作成されます。
日本語版は、配布されていたようですが
残念ながら今はストップしていますので、
英語版を使用してみましたが、
ボタンがイラストで表示されており、
ワードの編集画面と似ていることもあり
多くの文字装飾は簡単に操作できました。
また、HTMLチェックツール(W3Cサイトへジャンプ)
やタグの掃除機能、サイトの管理機能など
ページの作成だけでなく、その他の機能も充実した印象でした。
詳しい使用方法、ライセンス等については、
以下のURLをご確認ください(英語)
http://www.nvu.com/licensing.php
ソフトウェアのダウンロードは以下のURLから(英語)
http://www.nvu.com/download.php
□□■ 編集後記………………………………
障害者の権利条約が、第8回特別委員会で承認されました。
関係者の喜びの声をお伝えできたことを嬉しく思います。
日本においてどのように政策に反映されるか、
今後の注目したい点です。
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発行元:(財)日本障害者リハビリテーション協会
〒162-0052 東京都新宿区西新宿3-2-11 新宿三井ビルディング2号館7階
TEL: 03-5909-8280 FAX: 03-5909-8284
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