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国際セミナー報告書
エンパワーされた障害のある人が地域を変える!

■グループ別ディスカッションの報告および質疑応答

上野 皆さん揃いましたでしょうか。グループディスカッションでは十分お話できましたか。大丈夫ですか。バーニーさん、アーリーさん、前のほうにお越しください。各グループからのプレゼン報告をお願いしたいと思います。代表の方に発表していただきます。最初はこの部屋の右側の後方にいらしたコーディネーターが沼田さんのグループの発表者の皆さん、前のほうにいらしてご準備をお願いします。

沼田グループ

発表者1 3つのトピックに分けて発表させていただきます。私は4時半に会場を出なくてはいけないので、申し訳ないのですが③から話をさせてください。政府へのアプローチということで、非常に大きなテーマですので話し合った内容のみかいつまんでお話させていただきます。障害者施策の政府へのアプローチの現状といいますと、障害者施策推進会議に障害当事者が参加をしていたり、社会保障審議会に様々な提言活動を行っているのが現状かと思います。その多くが障害当事者で構成されていることから、障害者のニーズというものが多く反映されていることかと思いますけれども、知的・精神の方たちのニーズが十分上がっているとは思えない傾向があったり、上で決まったことがわかりやすく下に降りてきていないといった課題があります。たまたま私のグループは作業療法士、理学療法士、社会福祉士という専門職でしたので、各専門職が何らかの形でそういった代弁を手伝っていければというまとめになりました。

発表者2 私たちは①精神・知的障害者のエンパワー方法ということで話し合いました。まず前提として精神障害というのは目に見えない障害というところもあって、なかなか発展していかないということがあるかと思います。その上で、3つに大きく分けてみました。周りから変わる在り方、当事者から変わる在り方、お互いが変わる在り方です。1つ目の周りから変える在り方では、まずは一番近い支援者の家族を変えていくという方法です。家族が障害者の方を閉じ込めてしまったりということもありますので、家族への支援や、家族同士の付き合いを深めていくというようなやり方があります。2つ目の当事者から変える在り方に関しては、ロールモデルやリーダーとなるような人が育っていくと周りもそれを目指して変わっていくというようなやり方があるのではないかという話が出ました。3つ目のお互いに変わる在り方では、お互いがお互いを理解し合って一緒に変わっていくということ。そのための場を周りが作ってあげることが大事ではないかということにまとまりました。

発表者3 私は②災害トレーニングについて、パプアニューギニアのベンさんと南アフリカのジューダスさんとお話ししました。まず障害者の災害対策のトレーニングというと日本では政府が何かしてくれるというのをイメージされると思います。ですが、パプアニューギニアではただ単に「逃げろ」としか言われなかったり、南アフリカでも何か起こって誰かが死んでから、じゃあ考えようというふうになるそうです。つまり、政府も障害者の方々にどうしたらいいのかを知らない状況なのです。障害のある方々が集まってどういうふうにすれば自分たちは逃げられるのか、避難所でどうやったら生きていけるのか、周りのサポートはどういうものが必要なのかを話し合い、周りに広め、それを最終的に政府に上げて政策に入れてもらうというところまでを含めたトレーニングが必要です。パプアニューギニアでは地震もあるし、火山もあります。日本は災害が多く、対策も進んでいると思います。ですが、パプアニューギニアの障害者の方々は日本のそうした事例に触れることができない、触れる機会がありません。そういうのもやはり技術だと思いますので、パプアニューギニアやインドネシアなどとシェアしていくことがこれから必要だと思いました。私たちがイメージしているよりももっと前の段階で困っている人がいるんだということに今回とても考えさせられました。以上です。

上野 ありがとうございました。ここで質問を受けます。そのまま発表者の方はお待ちいただいて、3分ぐらい質問の時間を設けます。もう少し突っ込んで聞いてみたい方がいらしたらお手を上げてください。パプアニューギニアの方がいらしていると思いますが、何かコメントはありますか。

パプアニューギニアからの参加者 ありがとうございます。災害の経験があり、障害のある方のトレーニングをきちんと意識し、エンパワーし、政府の人たちとその経験を共有することが重要だと思っております。なぜかというと障害のある人たちが実際に練習やトレーニング、訓練などを一緒にやっていくことで、こうすれば逃げられるとか、こうしたほうがいいということを学んでいく必要があるからです。もちろん緊急の場合には一番緊急のことをしなくてはいけないということはわかりますが、障害のある人がエンパワーされ、彼ら自身も障害の種類によってどういったニーズがあるか、どういうふうに一緒に参加できるか、どう備えをしていくかを教えることができると思います。これは災害時だけではなく災害前、災害後も一緒だと思います。こういった情報に関してももしアクセスすることができれば、例えばトレーニングをする時にもより参考にできると思います。ありがとうございます。

上野 最初の発表はこれで終わりにします。もう一度拍手をお願いします。次は渡邊さんがコーディネーターをされたグループにプレゼンテーションをしていただきます。

渡邊グループ

私たちのグループは小さいグループに分けずに全体で自己紹介をしながら質問を出し、質問の多かった3つを絞って、ゲストの方がいらした時に質問をするという形を取りました。グループの中にダスキンの研修生が3人いました。フィリピン、台湾、バングラデシュの方です。私もフィリピンで活動しているNGOの職員ということで、現地での活動家が多かったです。自分たちの今後の活動のために参考にしたいという質問が多かったです。実際には11の質問があったんですけれども、そこから3つを絞りました。

1つ目はパートナーについてです。そもそもパートナーというのは何を指すのかという定義と、そのようなパートナーをどうやって選んでいるのか。その基準を知りたい。2つ目はもし入った地域が、障害者に対する偏見やスティグマを持っていたり、そもそも伝統的な文化があって価値観が合わないという際にはどのように活動しているのか。3つ目はいろいろな障害者の方を巻き込む際に、障害の種別や程度によってニーズや意見が異なると思いますが、様々なニーズにどう答えているのか、どうまとめているのか。

1つ目のパートナーの定義と選び方に関しては、CBMのプログラムを実施する能力を持っている法的に認められている団体ということでした。2つ目の地域やパートナーが偏見やスティグマをもっている場合、相手の考えを変えようとするのか、それともCBMのプログラムと価値観が合う団体とだけ活動するのかという質問に関しては、価値観が完全に一致するというのは難しいにしてもまずはパートナー団体とCBMで考えが一致する点があるかどうかをお互いに検討し、CBMからもプログラムの目的や方向性を示す中で、そこに興味があるということであれば一緒に進めていきますし、方向性が合わないのであれば一緒に進めていくことは難しいとなるそうです。CBMのほうで選ぶというよりは相手のパートナーが方向性に興味を持ってくれるかどうかによるという答えでした。3つ目の障害の種別や程度によっていろいろな意見やニーズが出てくる際にどうまとめているのかに関しては、やはりCBMのほうでも難しい課題だということでした。

そこで答えていらしたことで私がなるほどなと思ったのは、問題があった際に解決するためのアプローチが一つである必要はないということです。一つの問題を解決するために10のアプローチを使ってもいい。それぞれの人のニーズに合わせたアプローチを使えばいいとおっしゃっていてこれは非常になるほどなと思いました。この他にもジェンダーの問題にアプローチする際にはどうしたらいいのか、一つひとつの案件にどのくらいの予算を使っているのかというような質問もあったんですけれども、時間の関係で3つの質問に答えていただきました。以上です。

上野 皆さん拍手をお願いします。ありがとうございました。それではフロアから今のプレゼンに対するご質問などありましたらお願いします。同じグループからの補足があればそちらでも結構です。

質問者 どうもありがとうございます。最後の点について確認させていただきたいのですが、一つの問題を解決するのに一つのアプローチではなくいくつかのアプローチから問題を解決するとおっしゃったんですけど、具体的に何かわかりやすい例を挙げていただければと思います。お願いします。

上野 バーニーさんかアーリーさんにお答えいただけると有難いです。

バーニー やり始める前に、自分が取り上げたい問題は何か、自分のサポーターは誰なのか、どのような計画を実施するかを考えなければいけません。例えば政府の障害者雇用割り当てが満たされていないという場合、当事者団体はデモをやったり騒いだりします。けれども、政府は聞いてくれない。それは本当に最後の最後に取っておくべきものです。まずは行動計画を考えなければいけません。なぜ割り当てが満たされていないのか。それはどういったセクターに多いのかといったことを考え、行動計画を考えることが大事です。

私たちの道を阻んでいるのは誰なのか。逆に私たちの友人になれそうなのは誰なのか。どうやったら態度を変えられるか。それはもしかしたら個人的に話をしたり、手紙を書いたり、メディアキャンペーンをすることによって変えられるかもしれません。政府の異なる部局の人たちと話を続ける、自分たちのスキルをもっと発展させる、などもあるかもしれません。政府の割り当てで雇用されても仕事ができなければそれはチャリティになってしまいます。ですので、ちゃんと割り当てされている仕事に就けるスキルが障害者にあるかどうかということも見なければいけません。多くの場合、公務員には公務員試験というものがあります。それによってちゃんと資格ができるのです。一つの問題には様々な懸案事項や考えなければいけない点があります。また雇用する側はなぜ障害者を雇用しなければいけないのか。ちゃんと資格があるとか、離職率が低いとか、仕事をしっかりこなしてくれるといった理由が必要なわけです。けれども、多くの会社が障害者雇用に尻込みするのは例えばスロープを付けなければいけない、ユニバーサルデザインにしなければならないなど職場を変えなければいけないからです。やはりさまざまなやり方を考えることが重要です。

上野 ありがとうございました。

林グループ

皆様こんにちは。私はユニスといいます。フィリピンから来ました。それでは私たちがどういったディスカッションをしたかを報告したいと思います。出てきた質問です。まず1点目は例えばCBMのようなプロジェクトやシステムをリソースが不十分な中、どのように行うことができるか、というものです。CBMが存在している国や地域でどのようなことが行われているかについて、いくつかの優良実践や戦略が挙げられました。また政府とのパートナーシップに関して、例えば政府が市町村レベルにおいてCBMのプロジェクトを打ち立てるサポートをしてくれることもあります。ローカルレベルでCBMをどのように制度化するかということも考えました。地域に根差したリハビリテーションの展開という話もでました。また自分たちがやっている団体の活動を持続させるためにソーシャルエンタープライズを作るという例も挙げられました。

2点目としてはCBMとパートナーを築くためのいくつかの条件も聞きました。答えは、既にコミュニティで設立された団体であること、明確なミッションやビジョンがあること、自分たちで活動をしっかり行っていること、団体が長期的な枠組みや計画を持っていることでした。もし抜かしていることがあれば、私のグループの方どなたか手伝ってください。

3点目としてはどのようにしたらケンカせずにわかり合えるのかということです。これは政府との戦いについて先ほど聞きました。ケンカというわけではないですけれども、例えばデモを行ったりということです。これは地方自治体と国の両方ですけれども、私たちは政府と会議を行うことで戦うことを避けられるという話が出ました。自分たちの問題をまずはオープンにし、どういった問題があるかを明らかにすることによって政府は皆さんのニーズや懸案事項を知ることができます。人によっては聞いてくれるし、人によっては聞いてくれないかもしれません。国レベル、州レベルで違う役人がいるからです。もし彼らが聞いてくれなかったら正式なレターを送ることもできます。懸念事項をすべてリストアップし、どのようにすれば助けてもらえるか、問題を軽減してもらえるか、そういった問題に対応してコミュニティをサポートしてくれるのか。既に手紙を書いているので彼らは問題点は認識しているはずです。そうであればこちらから私たちができること、あなたたちができること、そしてどうすれば問題を解決できるのかを、こういったそれぞれの違うプロセスを経た後、政府に対して持っていけるのではないか。私たち自身が、バーニーさんが言っていたようにもっと自信を持って、何らかの活動を行って、コミュニティのためになる環境をより良くしていくことが提言できるのではないか。こういったアイディアがあれば戦わなくても済むのではないか。特に物理的な戦い、銃や戦争などを避けられるのではないかと思います。

さらに、コミュニティとどれだけ近いかという質問がありました。コーディネーターに対してどれだけ私たちが近いのかという質問をしました。私たちは何人ぐらい友達がいるのか、何人ぐらい障害のある友達がいるのか、障害のない友人は何人いるか。私たちには友達がたくさんいるということがわかりました。障害のある人、ない人ともにです。

最後にコミュニティでどれだけの障害のある人たちが取り組まれているかという質問をしました。私の経験を基にこの質問をしたのですが、主なポイントとしては障害のある人の家、特に遠隔地を訪問したことは非常に大きな助けでした。遠隔地に住んでいる障害者にとっては驚くべき新しいことでした。私と同僚はフィリピンだけではなく、私たちのプロジェクトを実施しているほかのところも訪問しました。こういった経験を基に私が答えたのが、やはり家を訪問するというのは非常に効果的なツールで、もしかしたら家に隠れているような内気な障害者をエンパワーするものではないかと思いました。それからアドボカシーも大事だという話をしました。コミュニティや家族にアドボカシーをしていくということです。以上が私たちの発表となりますので、コーディネーターにマイクをお渡しします。何か付け加えることがあればお願いいたします。

 彼女がおっしゃったことがすべてですので、私から何か加えるべきことはございません。多くの時間を3番目に費やしました。戦わずしてどうすれば社会をより良いものにしていけるのか。このディスカッションは非常にワクワクして行えました。多くの経験をシェアすることができました。ありがとうございます。

上野 拍手をお願いします。ここで質問のある方がいらっしゃいましたらお手を挙げてください。

バーニー 一つ明確にしたいのですが、まず最初のリソースがない時にどうするかという点です。もちろんリソースはあります。どれだけコミュニティが貧しいか、あなたが貧しいかということは関係ありません。ビジョンとミッションがはっきりしていて、どうしてこれを行っていくかということがはっきりわかっていれば、基本的なシンプルなものだけあればそこから始めていけばいいと思います。そしてリソースに関してはローカルで獲得しましょう。最初から大きな計画で資金を得ようとは思わないでください。簡単に始めることはできます。多くのDPOは予算がなくても、よいものがあれば予算を得られることができています。よい計画があれば障害のある人たちだけではなく、コミュニティの人たちにも違いを生むことができます。あなたのプランを受け入れてくれます。人々とシェアできるプランを持ってください。

ソーシャルエンタープライズに関してですが、ソーシャルエンタープライズの運営の仕方をわかっていない限り、決してそこには足を踏み入れないでください。そこもコミュニティを使ってやり方を知っている人を探してください。アドボカシーに関してもそうです。アドボカシーを知っている人を探してください。実際に達成した人、何か変化をもたらした人。一人で何でもやろうとはしないでください。コミュニティには多くのリソースがあります。アドバイスを求めてください。ソーシャルエンタープライズも例えば金融サービスやすでに実施しているグループとのコネクションがない場合は始めないでください。グループのメンバーに経験があるならいいかもしれません。しかしソーシャルエンタープライズに関してはほとんどのケースは成功していません。なぜかというとビジネスを知らない人がやっているからです。あくまでも生計を立てるためのビジネスなわけです。DPOだからソーシャルエンタープライズを始めようという人もいるかもしれません。しかしDPOに関してはどちらかというと共同体的なシステムがあり、そのためにトレーニングをして運営していくのです。闘いに関しても、自分のリソースを強化し、アドボカシーで成功した人を探してその方法を聞くのです。そしてメインストリームの組織団体とも常につながりを持つことです。世の中で起きていることから孤立しないようにしてください。

上野 これで3つのグループのプレゼンは終わりにします。皆さん、ありがとうございました。次にプレゼンを聞いていただいたバーニーさんとアーリーさんからぜひ一言ずつお願いします。

バーニー それぞれのグループに対してフィードバックはいたしましたが、今日は非常によい機会を皆さんと共有できたと思っております。それぞれのグループに参加しました。そして質問を聞きました。私たちは決して専門家ではありません。学習曲線という意味では皆さんと同じ状況です。それぞれのセクターで仕事をし、素晴らしい専門知識、経験をお持ちです。皆さん自分自身を信じていらっしゃいます。もちろんだからこそ今日ここにいらしたのだと思います。皆さん、確実に達成できると思っております。その経験に私たちの知識をちょっとだけ足させていただいたということだけです。CBMがやっていることを皆さんと共有させていただき、ありがとうございました。このような機会をいただきましてありがとうございました。そして皆さんの幸運をお祈りしております。皆さんの達成しようと思っていることがうまくいきますように。ありがとうございます。

アーリー 私も3つのグループに参加させていただき、個人的にも素晴らしい経験をすることができました。皆さんと交流をし、皆さんの考え方や意見、わからないことに関して聞くことができました。もちろん完全な世界ではないので、多くのやらなければいけないことがあります。でも、最後に私のストーリーを共有していただくことができると思います。

一人の農業従事者がいて、広大な土地を売却しました。なぜかというと他の所で何かを始めるお金がほしかったのです。農業だけでは思うような収入は得られないからです。他の場所で大金を見つけたい。そのために土地を売りました。多くの年月をかけて土地を探しました。ですが、土地を売ったお金はどんどん減っていきました。そして彼は心配し始めました。最終的に元の土地に戻ろうと思ったわけです。以前所有した土地に帰ってみると、驚くことにその土地を買ってくれた人はすごくお金持ちになっていたのです。お金持ちになって、土地もすごく生産性が高く、穀物やフルーツがたくさん実っていました。もしかしたら彼は本当はお金を作れたかもしれないのに、なぜここを売ってしまったのだろう。ここの土地は私に対してお金をもたらしてくれないと思ったから売ったのにどうしたんだろうと思いました。

今のオーナーがいいました。実は秘密があるんだ。何が起こったと思う。ここは素晴らしい土地だ。この土地を掘り始めたら金が見つかったんだ。地中に金が埋っていたので、私はすごくお金持ちになることができた。売ってくれてどうもありがとう。あなたのしてくれた決定に対して感謝をしたい。この元の農家の人はなんて酷い間違いをおかしてしまったんだと思いました。

なぜこの話をしたのかというと、もしかしたら私たちは私たち自身の中に既にリソースがあるということに気づいてないのかもしれません。使えるリソースが最大限使えていない。もしかしたらお金ではないのかもしれない。そこをちゃんと認識していないのかもしれません。人々の能力というのは素晴らしく豊富なものがあります。みなさんは、障害のある人たちはまったく意識していないと思うかもしれませんが、貢献するところはあると思います。そうすると私たちの活動が今後やりやすくなると思います。

さらにチャンピオンをつくるということもできます。例えば政府で働くのが難しいのであればその政府機関でチャンピオンをつくり、私たちの代わりにアドボケートしてもらうということです。私たち障害者が彼らに依存するためだと言っているのではありません。私たちのインサイダーが中にいると違いがありますよね。私たちができることは本当に多くあると思いますので、できるだけ目を大きく見開いて何ができるかということを探してください。もしかしたらお金ではないかもしれませんけれども、将来的に私たちの、あるいは障害のある人たちや社会の人たちの生活がよくなるものが隠れているかもしれません。ありがとうございます。

上野 ありがとうございます。先ほど林さんは少し発言されたのですが、沼田さんと渡邊さんからも一言ずついただければと思います。この後、まだ少し時間がありますので、バーニーさんとアーリーさんにこれだけは聞いておきたい、これを聞かないと帰れないということがあれば考えておいてください。まずは渡邊さんからお願いします。

渡邊 今日はとてもいい経験をさせてもらいました。インクルーシブなコミュニティを今日のグループ活動で経験しました。いろいろな背景をもった方、いろいろな文化や障害のある方、目の不自由な方、耳の不自由な方がいらっしゃいました。私たちも耳が聞こえないんですけれども、いろいろな立場の人がその場を共有する権利や義務をみんな平等に感じられる場を考えた時に、できるだけ妥協であるとか諦めというのを小さくしていかなくてはいけないというふうに、コーディネーターをして感じました。その上で今後障害者の国際協力をしていく時に自分はアドボケートをどういうふうにしていくのだろうと、自分なりの課題を得た思いです。どうもありがとうございました。

上野 ありがとうございます。それでは沼田さんお願いします。

沼田 私は今日はちょっと遅れてきて、講義を聞かせていただいて、その後、コーディネーターをさせていただきました。その間ずっとこの言葉はいいなというものを書き留めていました。そのうちのいくつかをここでシェアさせていただきたいと思います。

バーニーさんがおっしゃったのですが、CBRのリハビリテーションというのはrehabilitation of society。societyをrehabilitationすることだ。そうだわと思って書き留めました。DPOが市長の所へ行って叫んでもあまり役に立たない。それは言いかえると、権利ばかりを主張していても社会を変えることはできない、もっとうまくやりましょうということをおっしゃったんだと思います。それから先ほどのお言葉の中に「孤立しないで!」というものがありました。自分たちが何をやるか、その時にコミュニティの中にどんなリソースがあって、どんなふうにうまくやっていけるのかを考えるということだと思います。非常に重要だと思いました。その他にもいっぱいあるんですけれども、全部お伝えしていると時間がありませんので、次にコーディネーターをさせていただいて思ったことをご紹介します。

私たちのグループは3つに分かれました。そのうちの一番大きなグループは精神障害と知的障害の人をどんなふうにエンパワーメントするか。私はこう考える、こうしたいということが表明しにくい障害ですので、そのことをかなりの人数で話し合いました。彼らが地域に出ていって自分たちの能力を見せる、時間を共有する、場所を共有することによって、知的障害のこと精神障害のことを地域の人々に理解してもらうことが大切です。でも、それだけでは足りないというご意見がありました。理解されるだけではなく、自分たちがリーダーになって何かをしようというところまでいかないと本当の意味で彼ら自身は変わらないし、地域は変わることに付いていけないのではないかという話がありました。私は実は知的障害の分野の人間ですが、ああそうだなと非常に学んだことの一つでした。こうやってつらつら申し上げていると自分が何をしゃべっているかわからなくなってずっとしゃべり続けるので、この辺でやめます。どうもありがとうございました。

上野 それではバーニーさん、アーリーさん、グループのプレゼンに質問がある方はぜひ聞いていってください。今日はたくさんのトピックが出ました。パートナーとなるにはどうしたらいいか、地域の人々に近づいていくにはどうしたらいいか、障害者だけではなく社会をエンパワーするにはどうしたらいいか。何でも結構です。

質問者 ありがとうございます。ツイントラックについてです。インクルーシブ教育を支援する時にツイントラックという観点では個人の教育計画についてはどのようにお考えでしょうか。国によっては例えば一つのクラスに50人60人いたりもします。CBMはインクルーシブ教育を支援しているということですけれども、何か個別の教育計画はありますか。

バーニー はい、あります。個別教育計画というのはとても重要だと思います。これは子どもを中心にした考え方です。子どもたちが列に並んで座って、先生が自分の後に続いて同じことを繰り返し言う授業とは違います。インクルーシブな教育というのはすべての子どものための教育です。障害のある子どものための教育だけではありません。様々な異なる理由から学校に行けない子どもたち、周辺化された子どもたちに対して教育を提供します。

例えばパプアニューギニアにはSLNUというサービスを現在提供しております。インクルーシブ教育の先生になる前の先生たちに特別ニーズ教育についてトレーニングをしております。本当の問題は、大学と政府が積極的に関与してもらい、カリキュラムを変えて、インクルーシブ教育課程の学生が卒業する時には、インクルーシブ教育とはなにか、どのように教えるかということがわかっているようにしてほしい、ということにあります。私たちのコースのカリキュラムは何年も前から30人クラスでどういうふうに教えるかということをやっています。ですからそこを出た先生たちは態勢が取れていないのです。現実はクラスには70人80人いるのです。

ユネスコは教室の中の多様性などに関してはとてもいいプログラムを持っております。先生たちは多くの場所でいい訓練を受けております。教育大学などは最も安いので、教師になりたくなくても教育学部に行く人は多いのです。問題はいろいろあります。すでに先生になっている人たちにはもう一度、今度は別のトレーニングを受けてもらい、クラスを小グループに分ける、生徒がお互いにサポートしあうようにするなどのテクニックを学んでもらうのです。障害に限らず特別なニーズが必要な子どもたちのために、コミュニティや親を動かして、サポートのヘルプを入れることを考えてもいいのです。

子どもが勉強している間に何人の親が教室の外で子どものことを待っているでしょうか。教室の中に入ってもらえば最大限に役に立ってもらえるのに。ほかにも方法はさまざまありますが、最終的には大学、政府機関の関わりが重要だと思います。カリキュラムを再検討し、インクルーシブ教育を支援するようにしてもらうことです。よろしいでしょうか。私たちは大学でそういったことをやっているパートナーと一緒に活動しているケースもあります。

質問者 プレゼンテーションを聞いていてとても感銘したことは、私たちはスロープと聞いたらすぐに車いすを使っている人を連想してしまいますけれども、スロープは妊娠している女性やいろんな人にとっても役に立つということでした。私の国では視覚障害者のために点字や音声の本を提供することもあります。実際にはそれが誰にとっても大変有効なのです。また英語が第二言語となっていますので、音声で提供される本は英語のリスニングを強化したい人にもプラスになります。私たちはCBMからもっといろんな経験や知識を得たいと思います。既に多くの成功事例があると思います。私たちがこうしたコンセプトを実践する上でとても役に立つと思います。ありがとうございました。

アーリー あなたがおっしゃったことは私たちがいうところのユニバーサルデザインです。つまり、一つのグループだけに対応するのではなく、すべての人にとってプラスになるものだということです。障害者のためにと言っていますけれども、実は本当は誰にとっても使い勝手がいいものなのです。

バーニー 私たちにはユニバーサルデザインとアクセシビリティに関するアドバイザーがいます。その人に声をかければユニバーサルデザインやアクセシビリティについて聞くことができます。私たちにはEメールがありますので、もし何か質問がありましたらいろんな方をご紹介できます。

質問者 私の質問はパートナーに関するものです。パートナーを探す場合、例えばソーシャルビジネスの知識がない時には専門家や詳しい人を探してくださいということでした。そのようにローカルの当事者団体を支援する場合、どのように当事者団体をサポートするのですか。例えばソーシャルビジネスの専門の団体に紹介するのですか。それとも自分たちで探してもらうようにするのですか。またコンサルテーションサービスの料金を求められる時にはパートナー自身にお金を払うようにいうのですか。どういうふうにしているのでしょうか。

もう一つ質問があります。とてもいいパートナーがいたとします。ところが、オフィスのマネジメントや財務管理に問題があった場合、何か支援を提供するのですか。例えばトレーニングを提供していますか。

アーリー 私のほうからお答えします。まずは他の団体や専門家に紹介するかということでしたが、はい、私たちはそのようなことをしております。ある団体がありました。そこはプログラムを持続するのが難しいという問題がありました。トレーニングセンターを作ったり、食料品店を作ったりすることを検討していましが、資金調達に困窮していました。これらのアイディアは本当に機能すると思いますかと聞きました。大きな投資ですし、非常にチャレンジングです。私たちは実現可能性を調べるようにといいました。そして資金を調達するにはどのようなソースがあるかを明らかにし、この取り組みを持続することができるかを考えるようにいいました。

私たちには生計に関するコンサルタントがいますので、コンサルタントにこの団体を支援するようにといいました。その団体はケソン州にあり、ちょっと離れておりますので、トレーニングを定期的に行うことは難しくビジネスが失敗する可能性もありました。実際、実現可能性調査の後に私たちは支援しました。このほか、共同組合が倒産しかけていました。それは製品に対するコストと製品価格が合ってなかったからです。数年後、売り上げがどんどん下がっていってしまいました。ここでこそ分析をすべきであります。きっと倒産するということになれば再生計画が必要だろうと思います。私たちから技術的なサポートを提供するので、うまく使ってくださいといいましたが、取り入れませんでした。今のところまだどうにかなっていますか、資産よりローンの残高のほうが大きい状況です。

残念ながらCBMのパートナーにはなりませんでした。なぜかというと彼らは私たちが思っているのとは違う方向に行ってしまったからです。私たちができることはすべて提供しました。その団体は独立した団体ですので、私たちができることは限られているわけです。彼ら自身が決定をしなくてはいけません。なぜかというと私たちは既にすべきことは提供したからです。今もできれば早く回復してほしいと思っております。

2つ目の質問に関してですが、ソーシャルエンタープライズに関してはやっていませんが、パートナーに何か限界があるのであれば能力構築をし、支援します。パートナー評価に関しては定期的に行っております。どの分野がパートナーの弱いところなのかということがわかります。弱いところがわかったら、そこに対するトレーニングプログラムを行います。

最近、私たちはあるパートナーが内部統制で弱いところがあることを認識しました。複数人数によるチェックをしておらず、内部統制が非常に弱かったのです。4か月前に財務管理、内部統制のトレーニングを行いました。これはあくまで一例です。

また彼らは意識向上キャンペーンはアドボカシーと一緒だと思っているところがあったのですが、そうではありません。それだけでも彼らがアドボカシーだと思ってやったことがそうではないということがわかります。現在私たちは彼らのためにアドボカシーのプログラムを開発しています。アドボカシーの分野でもっとスキルを得てもらうようにと思っております。アドボカシーは非常に重要なのです。これは新しいメッセージを作り、戦略を考え出すという長期にわたるプロセスですが、彼らとしてはただ単に意識を向上させることだと思っていたからです。

私たちとしてはこれをネガティブには見ておりません。それによって何らかの機会がCBMに生まれてくると思っております。なぜならCBMはただ単に資金提供をするだけではありません。のちになって私たちが資金を提供しなくなったとしても、少なくとも彼らには能力があります。もしかしたら違う道を進むかもしれません。それでも彼らのプログラムは継続していけるのです。なぜかというと既に能力があるからです。

バーニー それに付け加えさせていただきます。ソーシャルエンタープライズの観点からです。もしパートナーがソーシャルエンタープライズをして、資金を増やしていこうと思った場合、ここでは彼らのビジネスになっていってしまうわけです。例えば明日起きたら医者になって手術をしようと言っているようなものです。ビジネスにはまた別のスキルが必要です。でも、それをできると思ってしまう場合があります。ソーシャルエンタープライズが近くになくてもいいのです。なにか他のものを見つけて資金を作っていくべきです。あなたに専門知識がなければ間違う可能性もあり、あなたが医者でなければ外科手術はできないのと同じです。もしメンバーの生計に関わるようなことであれば実際に金融サービスなどあるものを活用してください。これは多くの国でもできることです。あるいは地方にいるのか、都市部にいるのかによっても違います。私たちはメインストリームとの関わりを増やしてきています。地方であれ都市部であれメインストリームを活用して、私たちのパートナーがスキルを磨くのをサポートしています。パートナーがメインストリームでの生計活動に従事するスキルを獲得できるようにするのです。

もちろん共同組合のようなソーシャルエンタープライズプログラムを今でも支援はしています。ですが、ソーシャルエンタープライズはきちんと多様化されていない、一つのことに固執するという問題があります。もちろんもし私たちとの金銭的関係が終わったとしてもパートナーには技術的なアドバイスはいたします。私たちはプロジェクトを終結させない傾向にあります。通常プロジェクトは継続していくものです。

パートナーが一か所に留まって政府の仕事をしていると、他のコミュニティであなたを必要としているところがたくさんあるのに、なぜここに留まって政府の仕事をしているのか、と言われます。政府は政府でできるのではないか、と。でも私たちは自立性を尊重しています。また、私たちのパートナーは他のパートナーのアドバイザーにもなっています。私たちには必ずしも専門知識があるというわけではありません。専門知識はパートナーにあります。なので、私たちはそれを活用しています。双方向なのです。これを見失ってはいけないのです。私たちに専門知識が常にあるわけではないのです。パートナーの方がはるかに優れています。例えば眼科医は目のことを一番知っていて、ほかの眼科医にトレーニングを行ったりします。

上野 時間になったのですが、もう一人からのご質問を約束しましたので、最後の質問としてお受けいたします。

質問者 今日はありがとうございました。非常に実践的な機会でした。私はまだ学生でそこまで経験はないので、ちょっとシンプルな質問をしたいと思います。まず最初に講義の中でご説明いただきましたが、パートナーを探す時には透明性を確保しなくてはいけないということでした。私はベトナムから参りました。開発途上国、例えばベトナムのような国では透明性という観点でパートナーを探すのは難しいです。透明性をどのように評価しているのでしょうか。これが私の最初の質問です。

2つ目の質問はどこに価値を置いていくかです。あるいは資金をどのように得ていくか。例えば私の団体は非常に小さい処ですが、ベトナムでは透明性はないということがありますし、組織の中のメンバー同士が金銭的な問題で対立してしまうこともあります。金銭や資金的な問題が団体の中で出てきたら、それにどう対応し、どう解決すればよいでしょうか。

バーニー 団体組織というのは常に変化しているものです。それは間違っているから退きなさいと言ったりするようなものではありません。パートナーも私たち自身も学習曲線を経験しているのです。CBM自体極めて厳格な資金管理制度を持っていたわけではなく、以前よりはるかにうまくなってきました。たとえば最近になってやっと四半期ごとの財務報告書の提出を求め始めました。他の国際NGOも同じだと思います。これは非常に大事なことです。計画通りにいっているのか、四半期にどれぐらい支出したのか、どれぐらい残っているのかということが評価する方法でもあるからです。パートナーによっては私たちより進んでいるところもあるでしょう。パートナー評価をする時にはただ単にあなたたちは正しい・悪いということを評価するのではなく、今はどういう状況なのか、どういったサポートができるのかを見ようとしています。小規模なNGOには帳簿係しかいないかもしれません。6か月分、1年分という期間で行っていたりします。ですから、彼らの技術的な専門知識を強化しなければならないのです。ただ拒否したり、透明性を欠いているのは、きちんと理解していないからかもしれません。しかしどこかでお金の帳尻が合わないから透明性を持てないということであれば、そこはまた別の問題、別のシナリオが出てきます。もちろんそういったことも起きます。けれども、それは受け入れられません。私たちに対してお金を提供している人たちへの責任が私たちにはあるからです。

DPOの能力を構築していこうという時に、お金の管理をどうしていくかということは重要です。ある組織や団体が始まった時。NGOであれDPOであれ組織の価値は何なのか、どうして組織として存在するのか。ただ単に集まってお金を作ろうということで、共同組合を作って何かビジネスを始めるとなると、やはりお金に関する大きな問題が出てきます。まず私たちの価値は何なのか。正義に関してのことなのか。あなたは常に成長しています、そして資金が集まったとします。資金管理のトレーニングを受けていないと資金を巡ってトラブルが起きることもあります。

さらに、明確なガイドラインがあるのかどうか。子どもの保護のためのガイドラインをちょうど作っているところですが、何か問題があった時に事前に察知できるようにしています。通常の政策、プログラム、金銭管理といったものをまず設定し、今までの経験から何が起こり得るかということを予測することが重要です。これが起きたらその後はどうなるのか。そしてまた何が起こってくるのか。そこからガイドラインが生まれて、何をすればいいのかということがわかってくるわけです。もし誰かがちゃんと領収書を出していない場合、それはただ忘れただけなのか、それともお金がないのか。どんな問題であれガイドラインに戻ることです。これはあなたと他のメンバーとの間の個人的な関係の問題ではないのです。ガイドラインに戻ることにより人々の注意を引くこともできるわけです。個人的な関係ということを越えて、ガイドラインにこう書いてあるからこれはどうなんだろうと考える。そういうことにより無用な対立状況を避けることができます。もしかしたら組織の他のメンバーと対立を予測することによって避けることができます。

アーリー それに加え、CBMではどう透明性を確保しているかです。私たちのほうに何かしら展開があればパートナーに対してすぐに知らせします。パートナーにも私たちに対して透明性を保ってもらいたいと思っております。それをどう確保しているかというと、モニタリングを定期的に行っております。パートナーの処へ行き、レポートをチェックし、検証しています。こういったことにより私たちはお互いに信頼をもって正直であるかということを確認することができます。そして潜在的な問題が後に起こるようなことを避けることができます。モニタリングをしていく、コミュニケーションをよくとることは重要です。

2つ目の質問ですが、もしよい内部統制システムが無ければ多くの問題が起きます。あなたが知らないうちに団体にお金が入ってきてそこからケンカになることもあります。適切なシステムが整備されていないといけません。例えばあるDPOが実施していた災害対応プロジェクトがあったのですが、私たちはプロジェクトから個人的にメリットを受けている人がいることを発見しました。それは私たちにとってはレッドフラッグなわけです。危険信号になります。これでプロジェクトもパートナーシップも終了させることにしました。私たちに対して正直ではなく、彼らの個人的なメリットに対してお金を使っていたからです。私たちは関係をやめました。非常に内部統制力が弱かったことが理由の一つだと分かりました。小切手の署名者、購入者、チェックする人は同じ人であってはいけないなど、不正を防ぐために簡単にチェックできる方法があります。これも私たちが後から気づいたことです。パートナーに関してはプログラムのところだけを見るのではなく、財務的な管理に関しても見ていかなくてはいけないということです。これはCBMにとっても教訓として得たことですが、どなたでもどこでも起こり得ることです。適切なシステムを設定することが必要です。

上野 どうもありがとうございました。長時間にわたりお付き合いくださり本当に感謝いたします。最後にまとめをすることになっていましたが、今日はまとめはとてもできません。逆に広がったという気がします。広がったのは関心事であったり、ディスカッションを続けたいというような内容であったり、今まで自分の中で気づかなかったような細胞が目覚めたと私自身は感じました。皆様もこのセミナーで何か持ち帰っていただければ、主催者としては大変嬉しく思います。今日お配りした資料の日本語版は16ページ、英語版はアブストラクトのアペンディックス1のところに主要な考えが書いてあります。これは事前にコーディネーターの皆さんと私たちが参加者はこういうことに関心があるのではないかということで、バーニーさんとアーリーさんに質問をぶつけ、それに対して大変丁寧なレスポンスをいただきました。今日のディスカッションの中にあったこともここにまとめられていますので、後でゆっくりお読みください。さらにディスカッションを続けたいという方はいつでも事務局のほうまでご連絡いただくか、バーニーさん、アーリーさんに直接連絡していただいてもレスポンスいただけると思います。イエスと言ってくださいましたので、ぜひ今日の続きをこれからも長く続けていけたらなと思います。

今日は本当にありがとうございます。バーニーさんとアーリーさんに大きな拍手をお願いいたします。それから午後からグループディスカッションを含めて長時間アクティブに参加してくださった参加者の皆さんにも拍手を送ります。そして後ろの黒いボックスの中で同時通訳、グループで逐次通訳をしてくださったお2人の方、そしてパソコン要約筆記をチームでしてくださいました4人の方、手話通訳の方にもお礼を申し上げます。ありがとうございました。

それではこれで本日の国際セミナーは終了いたします。この後、事務局から連絡がありますのでもう少々お待ちください。

司会 皆さん、お疲れさまでした。帰る前に通訳機器は必ずテーブルの上に置いていってください。名札も一緒に置いていっていただけたらと思います。そして最後にアンケートをご記入いただきたいと思います。記入いただきましたアンケート用紙はテーブルに置くか、受付に提出いただけますようお願いいたします。6時からの交流会にお申込みの方は1階の小会議室にお越しください。

それではこれで国際セミナーを終了したいと思います。今日は長時間にわたりありがとうございました。お疲れさまでした。