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CBRガイドライン概要版&CBRマトリックス使用の手引き

CBRマトリックス使用の手引き

CBRマトリックスは障害のある人や困難を抱える人の置かれた状況を包括的に見るためのツールです。個人レベル、事業所や団体レベル、地域の社会包摂度診断にも使えます。分野を問わずに使えます。

この手引きによりCBRマトリックスを使ってみて、何が見えるのか?どんな使い方があるのか?マトリックスが状況にあうためには何が加わるとよいか?

などを使ってみて一緒に考えてみることができます。

当日の進行の準備

□全体のファシリテーター

□各グループのファシリテーター

□必要なものの配布:模造紙・備品等、手の空いている人や各グループで行う

□グループのファシリテーターへのオリエンテーション

□机の並べ方:模造紙をおけるように考えておく。

事前に準備すること

□パソコン

□パワーポイント(要領を会場全体に映すのに使う。紙で配布してもよい。)

□CBRマトリックスを印刷した模造紙(グループの数必要)

□付箋(正方形)

□黒マジック・カラーマジック

□ホワイトボード(模造紙を張る)

□模造紙を張るもの(マグネットかセロテープ)

□丸いシール(青:今していること、赤:これからすること)一人各10個ずつ。

個人の人生の充足度を見る

・あなたの人生での充足度についてCBRマトリックスを使ってチェックしてみてください。

・グループワークでは、記入したCBRマトリックスシートを使って自己紹介することもできます。

・障害のある方や家族にそれぞれの人生の充足度を知るために使ってみてください。

用意するもの

□A4の紙に印刷したCBRマトリックス

□筆記具

スライド1(スライドの内容)

事業所・団体の活動を診断する

・皆さんの事業所や団体で事業ごと、あるいは活動全体を包括的に見るツールとして使えます。

・これからしたいことなど、やるべきなのにまだ出来ていないことの確認が出来るでしょう。

・事業所や団体で話し合いの材料にお使いください。

・該当する項目に、シールを貼るなどしてみてください。(丸をつけることでもできます。)

進め方の例

①今、充足していることに、青いシールを貼る。

②これから加えたい活動に赤いシールを貼る。

③それらをもとに自由な話し合いができる。

④どこと連携できるといいかを確認するため、CBRマトリックスの要素を線でつないでみる、など自由な使い方が出来る。

⑤活動の優先、活動量などを検討する材料に使う。

スライド2(スライドの内容)

地域の支援資源・支援力を診断する

・皆さんの地域で利用可能な支援資源を包括的に整理し、地域の支援力を診断するツールとして使うことができます。

・地域の強みや課題について話し合う材料になるでしょう。

進め方の例

①公的な機関やサービスでカバーされているエレメントに青の印をつけていく。

②企業などの営利団体によるサービスでカバーされているエレメントに赤の印をつけていく。

③NPOなどの非営利団体によってカバーされているエレメントに緑の印をつけていく。

④印のつかなかったエレメントがどのような状況にあるのか(ニーズがない、互助でカバーされている、自助に任されている、など)、持っている情報を共有し合う。

⑤地域の強みの活かし方、課題の解決方法について話し合う。

スライド3(スライドの内容)

CBRマトリックスに欠けている項目は?

このマトリックスには書いていないけれども、実践している、または必要だと思う項目があれば書き出してみて下さい。それを基にグループでも話し合ってみて下さい。

用意するもの

・右と下にブランクの項目を入れたのを模造紙に印刷して各グループで用意する。(下図参照)

・グループで行う場合、書き出された項目をまとめておくといいでしょう。

まとめた項目をぜひ事務局にお送りください。(連絡先は奥付をご参照ください。)

・差し支えなければ、追加項目は、CBRマトリックスの修正作業に貢献するため、WHOやCBRアジア太平洋ネットワークに紹介させていただきます。

スライド4(スライドの内容)


奥付

【編集】 河野 眞(日本作業療法士協会国際部、杏林大学保健学部)
上野 悦子(JANNET事務局長)

障害分野NGO連絡会(JANNET)
〒162-0052 東京都新宿区戸山1-22-1
電話:03-5292-7628  FAX:03-5292-7630
URL:http://www.normanet.ne.jp/~jannet/