江東区における障害者の生活実態・意向調査
No.2
平成7年3月
江東区
VI 住まいの使い勝手と改善の必要性
問8 現在のお住まいの住宅の中で、あなた(ご本人)にとって使い勝手が悪いところはありますか。また、その場所について改善が必要だと思いますか。
(1~9の場所について、(1) (2)それぞれOはひとつ)
表12 使い勝手と改善の必要性(SA)
単位:% n=5683
(1)使い勝手 | (2)改善の必要性 | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
良い | ふつう | 悪い | 不明 | あり | なし | 不明 | |
1風呂場 | 10.5 | 42.5 | 19.6 | 27.5 | 22.5 | 31.8 | 45.7 |
2トイレ | 13.0 | 47.9 | 13.4 | 25.8 | 16.7 | 36.6 | 46.7 |
3台所・食堂 | 9.1 | 51.6 | 10.1 | 29.2 | 11.3 | 38.4 | 50.3 |
4洗面台 | 8.5 | 48.9 | 9.8 | 32.7 | 10.9 | 37.3 | 51.8 |
5廊下 | 7.7 | 48.2 | 5.1 | 38.9 | 5.4 | 39.1 | 55.5 |
6階段 | 7.1 | 38.6 | 12.3 | 42.0 | 13.6 | 31.7 | 54.7 |
7居室 | 9.6 | 51.1 | 7.4 | 31.0 | 8.1 | 39.0 | 52.9 |
8玄関 | 8.2 | 49.5 | 12.0 | 30.3 | 11.5 | 37.0 | 51.5 |
9その他 | 2.6 | 12.8 | 3.2 | 81.4 | 3.6 | 13.1 | 83.3 |
使い勝手と改善の必要性についてたずねたところ、使い勝手が悪い場所として高かったのは、風呂場、トイレ、階段などである。
改善の必要性が高い場所としても、風呂場、トイレ、階段の割合が高く、使い勝手が悪いところと同じ順位である。以上のことから、「風呂場、トイレ、階段」が住宅改善のポイントとなっているといえる。改善の必要性の割合は、使い勝手が悪いと回答した割合より総じて高くなる傾向があり、使い勝手が悪くはなくても何等かの理由により改善したいと考えている人が若干多いことがわかる。
表13使い勝手の悪い場所(SA)/「使い勝手が悪い」の割合
-障害の種類・部位別の傾向(SA)-
風呂場 | トイレ | 台所等 | 洗面台 | 廊下 | 階段 | 居室 | 玄関 | その他 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
全体 | 19.6 | 13.4 | 10.1 | 9.8 | 5.1 | 12.3 | 7.4 | 12.0 | 3.2 |
視覚 | 15.2 | 11.4 | *12.6 | 8.8 | *7.0 | 9.2 | 4.4 | 6.0 | 2.2 |
聴覚・平衡 | 13.2 | *13.8 | *11.1 | *11.2 | 2.9 | 7.3 | *9.6 | *13.4 | *7.3 |
肢体不自由 | *23.1 | *15.2 | *10.3 | 9.6 | 4.9 | *15.9 | 5.9 | *13.3 | 2.3 |
内部 | 18.1 | 11.5 | 8.7 | 8.6 | 3.8 | 9.7 | *8.5 | 10.9 | 2.0 |
精神薄弱等 | 15.0 | 10.9 | 10.0 | *12.4 | *5.1 | 7.1 | *10.9 | 11.1 | 3.1 |
難病 | *47.4 | *28.9 | *15.1 | *25.0 | *21.1 | *38.8 | *19.1 | *26.3 | *13.2 |
※ *は全体の傾向と同じ、あるいは上回った数値 n=5683 単位:%
表14 改善の必要性がある場所(SA)/「改善の必要あり」の割合
-障害の種類・部位別の傾向(SA)-
風呂場 | トイレ | 台所等 | 洗面台 | 廊下 | 階段 | 居室 | 玄関 | その他 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
全体 | 22.5 | 16.7 | 11.3 | 10.9 | 5.4 | 13.6 | 8.1 | 11.5 | 3.6 |
視覚 | 18.4 | 9.6 | *12.6 | 9.6 | 5.2 | 12.2 | 4.4 | 7.2 | 2.2 |
聴覚・平衡 | 19.1 | 15.3 | *12.5 | *12.5 | 4.4 | 10.9 | *8.2 | *14.6 | *7.3 |
肢体不自由 | *24.5 | *18.8 | 11.2 | 10.5 | *5.9 | *16.0 | 6.6 | *11.4 | 1.9 |
内部 | *22.8 | *17.7 | 8.6 | 10.1 | 4.3 | 12.5 | 7.6 | 10.4 | 2.8 |
精神薄弱等 | 16.0 | 12.1 | *12.4 | *11.6 | 5.1 | 6.8 | *12.6 | 10.5 | *3.9 |
難病 | *50.0 | *34.9 | *15.1 | *12.1 | *10.5 | *35.5 | *25.7 | *25.7 | *13.2 |
※ *は全体の傾向と同じ、あるいは上回った数値 n=5683 単位:%
問9 今後、住宅の改善を考える場合次のような問題がありますか。(あてはまるものすべてにO)
図37 改善できない理由(MA)
n=5683
資金が不十分 | 30.8% |
---|---|
構造上改造不可 | 26.8% |
家主等の許可が出ない | 6.7% |
その他 | 4.6% |
不明 | 45.6% |
改善できない理由としては、「資金が不十分」が最も多く、次いで「建物の構造上改造できない」となっている。
住まいの種類別に見ると、持ち家の人では資金不足を理由にあげる人が最も多く、構造上の問題は第2位である。逆に、賃貸住宅に住んでいる人は構造上の問題をあげる人が最も多く、また「家主・管理者の許可が得られない」も持ち家の人よりは高い割合である。(資-27)
住まいの状況については年齢や収入などの要素が大きく絡んでいることがわかっているが、住宅改善上の問題に関する限り、収入による顕著な差異は認められなかった。
問10 江東区には、障害者が日常生活を容易にするために住宅改善工事を行う場合、その資金の融資を金融機関にあっせんする制度があります。あなたはこの制度を知っていますか。(○はひとつ)
図38 住宅改善工事費用の融資の認知(SA)
N=5683
知っている | 25.2% |
---|---|
知らない | 69.1% |
不明 | 5.7% |
住宅改善工事費用の融資については「知らない」が約7割で、「知っている」を大きく上回った。
障害の程度別では、身体障害の人では1~2級の人が3割以上知っていると回答しており、3~6級の人より認知度が高い。精神薄弱等の人も同様に、1度・2度の人の方が3度・4度の人に比べ認知がよくなされている。(資-28)
VII 外出の状況
問18 あなた(ご本人)はふだん、一人で外出しますか。それとも介助者と一緒に外出しますか。(○はひとつ)
図39 外出時の介助の必要性(SA)
N=5683
1人で | 55.3% |
---|---|
介助者つきそいが多い | 14.4% |
必ず介助者がいる | 22.0% |
不明 | 8.3% |
外出は「一人で外出することがほとんど」という人が55.3%で過半数を占めて最も多いが、「介助者が付き添う場合が多い」や「介助者が必ず付き添う」など“介助が必要”な人も36.4%存在している。
障害の種類・部位別に見ると、視覚障害、聴覚・平衡機能障害、肢体不自由、内部障害の人は一人で外出が可能な割合が高い。一方、精神薄弱等ならびに難病については、“介助が必要”な人が過半数を超え、なかでも“必ず必要”という人が約4割に達する等、外出に関する介助の必要性が高く認められる。(資-29)
付問 (2又は3と答えた方に)外出する時の主な介助者はどなたですか。(○はひとつ)
図40 外出自の介助者(SA)
N=2072
配偶者 | 45.0% |
---|---|
母 | 23.0% |
父 | 1.8% |
子(子の配偶者を含む) | 15.7% |
兄弟姉妹 | 3.7% |
祖父母 | 0.4% |
しんせきの人 | 0.8% |
ボランティア | 0.5% |
家庭奉仕員等 | 1.0% |
民間サービス | 0.5% |
その他 | 5.4% |
不明 | 2.2% |
外出時の介助者は、「配偶者」「母」「子」等が他に比べて際立って多く、これらの介助者は日常生活上介助が必要な場合の介助者(問12)と同様の傾向を示している。
手帳の種類別に見ると、身体障害者手帳所持者では「配偶者」「子」が介助の中心となっている。愛の手帳保持者、重複の人については「母」が介助者である割合が特に高かった。(資-30)
問19 あなた(ご本人)は、1週間のうち何日くらい外出しますか。(Oはひとつ)
図41 外出の頻度(SA)
N=5683
ほとんど毎日 | 40.8% |
---|---|
3~5日 | 19.7% |
1~2日 | 15.1% |
めったにしない | 17.2% |
不明 | 7.1% |
外出は「ほとんど毎日」が40.8%と最も高い割合を占めているが、「1~2日」や「めったに外出しない」など外出が少ない人もおおよそ3人に1人の割合となっている。
障害の種類・部位別に見ると、難病の人に外出日数が少ない傾向が認められる。外出に際し介助の必要性が低かった内部障害や聴覚・平衡機能障害については、他の障害に比べ毎日外出する人の割合が高い結果となった。ただし、介助の必要性の高かった精神薄弱等の人については、介助を要しながらも実際には積極的に外出していることがわかった。
表15 外出の頻度(SA)-障害の種類・部位別(SA)-
単位:% n=5683
第1位 | 第2位 | 第3位 | |||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
障害の種類等 | 視覚 | 毎日 | 34.9 | 1~2日 | 23.2 | しない | 19.0 |
聴覚・平衡 | 毎日 | 45.3 | 3~5日 | 22.1 | 1~2日 | 16.6 | |
肢体不自由 | 毎日 | 36.9 | しない | 22.0 | 3~5日 | 19.7 | |
内部 | 毎日 | 43.3 | 3~5日 | 24.7 | 1~2日 | 15.8 | |
精神薄弱等 | 毎日 | 58.7 | 3~5日 | 13.9 | しない | 10.9 | |
難病 | しない | 36.2 | 1~2日 | 21.1 | 3~5日 | 18.4 |
問20 あなた(ご本人)はふだん、どのような目的で外出することが多いですか。(主なもの3つに◯)
図42 外出目的(MA)
N=5683
仕事・通勤 | 25.9% |
---|---|
通園・通学 | 5.2% |
病院への通院 | 49.3% |
施設への通所 | 5.7% |
買物 | 43.6% |
散歩 | 32.1% |
趣味・サークル活動 | 10.3% |
友人とのつきあい | 11.4% |
銀行や郵便局 | 13.1% |
飲食 | 4.9% |
その他 | 5.2% |
不明 | 6.4% |
外出の目的として、「病院への通院」「買物」「散歩」「仕事・通勤」がそれぞれ2割以上あった。
障害の種類・部位別にみると、内部障害については通院の割合が約8割弱と非常に高く、これは医療の受診状況(問14)において内部障害の人の通院率が高いという結果との関連がうかがわれる。
表16 外出目的(MA)-障害の種類・部位別(SA)-
単位:% n=5683
第1位 | 第2位 | 第3位 | |||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
障害の種類等 | 身体障害 | 買物 | 44.8 | 通院 | 44.7 | 散歩 | 29.7 |
内部障害 | 通院 | 78.3 | 買物 | 43.1 | 散歩 | 40.4 | |
精神薄弱等 | 買物 | 45.2 | 散歩 | 32.5 | 仕事 | 30.6 | |
難病 | 通院 | 61.2 | 散歩 | 32.2 | 通所 | 16.4 |
問21 あなた(ご本人)が、ふだん外出するときの主な交通手段はなんですか。(主なもの3つに○)
図43 交通手段(MA)
N=5683
電車・地下鉄 | 44.8% |
---|---|
バス | 56.7% |
タクシー | 33.6% |
車イス | 9.9% |
歩き | 35.1% |
自分で運転する車 | 8.1% |
家族等が運転する車 | 16.7% |
自転車・オートバイ | 11.3% |
その他 | 2.4% |
不明 | 5.1% |
交通手段は、「バス」「電車・地下鉄」などの公共交通機関の利用が多く、続いて「歩き」「タクシー」などが3割以上の人からあげられた交通手段である。逆に「自分で運転する車」や「車イス」などは1割以下という低い割合であった。
障害の種類・部位別では、視覚、肢体不自由、内部、難病の人について「タクシー」の利用が上位となっていることが注目できる。
外出日数別では、外出が多い人ほどバスや電車等の公共の交通機関を利用する割合が高く、それに比べ外出の少ない人ほど「タクシー」などの交通機関を利用する傾向が強い。
表17 交通手段(MA)―障害の種類・部位別/外出日数別(SA)―
n=5683
第1位 | 第2位 | 第3位 | |||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
障害の種類等 | 視覚 | バス | 54.9 | 電車・地下鉄 | 44.7 | タクシー | 44.5 |
聴覚・平衡 | バス | 68.6 | 電車・地下鉄 | 57.4 | 歩き | 50.5 | |
肢体不自由 | バス | 46.2 | タクシー | 37.3 | 電車・地下鉄 | 35.7 | |
内部 | バス | 68.1 | 電車・地下鉄 | 56.9 | タクシー | 37.2 | |
精神薄弱等 | バス | 69.4 | 電車・地下鉄 | 48.5 | 歩き | 45.7 | |
難病 | タクシー | 47.4 | 家族運転者 | 30.9 | バス | 29.6 | |
外出日数 | ほとんど毎日 | バス | 69.5 | 電車・地下鉄 | 60.4 | 歩き | 46.8 |
3-5日 | バス | 64.0 | 歩き | 44.0 | 電車・地下鉄 | 43.9 | |
1-2日 | バス | 58.3 | 電車・地下鉄 | 44.7 | タクシー | 41.0 | |
めったにしない | タクシー | 47.0 | バス | 31.5 | 車イス | 29.3 |
単位:%
問22 あなた(ご本人)が、ふだん外出する場合、次のようなことで困ることがありますか。(あてはまるものすべてに○)
図44 外出にあたって困っていること(MA)
N=5683
疲れる | 49.5% |
---|---|
人目が気になる | 10.6% |
家族等に気遣いをかける | 16.0% |
介護者の都合がつかない | 7.9% |
使いやすい補装具がない | 2.4% |
歩道に自転車があり不便 | 19.8% |
駅にエレベーター等がない | 25.6% |
車イス用トイレのない施設 | 6.0% |
交通費等の経費がかかる | 14.8% |
人との会話が困難 | 14.4% |
その他 | 5.6% |
不明 | 21.6% |
外出にあたって困っていることは「外出すると疲れる」という身体上の問題をあげる回答が約5割を占めた。「駅にエレベーター、エスカレーターがついていない」、「歩道に自転車があり不便である」などの街の環境整備上の問題、「家族や他人に気遣いをかける」「人との会話(意思疎通)が難しい」などの意思疎通に関する問題も高い割合になっている。
障害の種類・部位別では、身体障害の人は「外出すると疲れる」という身体的理由と街の整備に関することが多い。ただし、聴覚・平衡機能障害の人に限っては、その障害の特徴から「人との会話(意思疎通)が難しい」が第1位である。一方、精神薄弱等の人は「人との会話(意思疎通)が難しい」に続き、家族等への負担や人目が気になるという精神的な問題が大きい。難病の人は第3位に交通経費の問題があげられ、前述の利用交通機関に関する結果と合わせて考えると、タクシーの利用が多いことが難病の人の交通経費問題を大きくしていると考えられる。
表18 外出にあたって困っていること(MA)-障害の種類・部位別(MA)-
n=5683
策1位 | 第2位 | 第3位 | |||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
障害の種類等 | 視覚 | 疲れる | 54.5 | 歩道に自転車 | 42.1 | 駅にエレベーターなし | 20.2 |
聴覚・平衡 | 会話困難 | 50.1 | 疲れる | 34.5 | 歩道に自転車 | 14.0 | |
肢体不自由 | 疲れる | 54.1 | 駅エレベーターなし | 34.3 | 歩道に自転車 | 23.9 | |
内部 | 疲れる | 69.2 | 駅エレベーターなし | 34.9 | 交通費かかる | 18.1 | |
精神薄弱等 | 会話困難 | 35.7 | 家族等に気遣い | 19.9 | 人目が気になる | 19.6 | |
難病 | 疲れる | 51.3 | 駅エレベーターなし | 29.6 | 交通費かかる | 22.4 |
単位:%
問23 あなた(ご本人)は、これまで行かなかったところで、今後行ってみたいと思うところはありますか。(あてはまるものすべてに○)
図45 今後行ってみたい場所(MA)
N=5683
公園・遊園地・動物園 | 9.2% |
---|---|
レストラン・食堂・喫茶店 | 7.8% |
デパート | 6.5% |
映画館・劇場 | 9.9% |
コンサート・ライブ | 8.4% |
スポーツ観戦 | 9.5% |
図書館・博物館・美術館 | 8.7% |
カルチャーセンター | 4.3% |
国内旅行 | 38.7% |
海外旅行 | 25.3% |
体育館等の体育施設 | 6.8% |
その他 | 2.8% |
不明 | 33.7% |
今後行ってみたい場所としては旅行(「国内旅行」「海外旅行」)が他に比べて多く、2~3割代である。また、「映画館・劇場」「Jリーグなどスポーツ観戦」「公園・遊園地・動物園」等のレジャーに興味を持っている人の割合も9%程度あった。これらの場所へのアクセス手段の確保、交通整備、介助者の確保などがすすめば、障害のある人でもより参加意欲がでるのではないかと考えられる。
VIII 保育・教育の実態と課題
問26 あなた(ご本人)が、主に通園・通学しているところはどこですか。(○はひとつ)
図46 通園・通学先(SA)
N=321
保育園 | 6.5% |
---|---|
幼稚園 | 0.0% |
通所訓練機関 | 5.3% |
養護学校等幼稚部 | 0.9% |
通園・通学なし | 3.7% |
小学校 | 9.7% |
小学校(心障学級) | 6.9% |
養護学校等小学部 | 7.8% |
中学校 | 2.2% |
中学校(心障学級) | 8.4% |
養護学校等中学部 | 8.4% |
高等学校 | 7.2% |
養護学校等高等部 | 15.9% |
専門学校 | 0.0% |
作業所や通所訓練施設 | 1.2% |
通所・通学なし | 1.2% |
不明 | 14.6% |
通園・通学先別では、小学校等に通学している人が全体の約4分の1を占め、続いて、高校等通学、中学校等通学の順に高い。どこにも通園・通学・通所していない人は4.9%であった。(資-31)
手帳の種類別に見ると、身体障害者手帳所持者では「普通学級」に通っている人が5割であるが、愛の手帳所持者や重複の人では「心障学級」や「養護学校等」の割合が高く、とりわけ重複の人は「養護学校等」が過半数に達して高い。(資-32)
問27 あなた(ご本人)は、学校教育に関してどのような取り組みを望んでいますか。(あてはまるものすべてにO)
図47 学校教育への要望(MA)
N=321
学校施設・設備改善 | 29.6% |
---|---|
リハビリの充実 | 27.7% |
学習内容の充実 | 37.4% |
健常児との交流教育の推進 | 44.5% |
父母への相談助言の充実 | 22.4% |
その他 | 8.1% |
特にない | 14.0% |
わからない | 6.2% |
不明 | 13.1% |
学校教育への要望として一番多かったのは「健常児との交流教育の推進」の44.5%であり、約半数が交流教育を望んでいることがわかる。次いで「学習内容の充実」「学校の施設・設備の改善」など、ソフト面では学習内容、ハード面では施設充実への要望が強かった。
学校教育に対し何等かの要望がある人(「特にない」「わからない」「不明」を除いた割合)は66.7%であり、多くの人が何等かの要望を持っていることがわかる。(資-33)
問28 あなた(ご本人)は、学校教育修了後(卒業後)の対策として、どのような取り組みを望んでいますか。(あてはまるものすべてにO)
図48 卒後進路対策への要望(MA)
N=321
民間企業への就職促進等 | 35.2% |
---|---|
教育訓練機関の整備 | 23.7% |
通所の作業所等の充実 | 34.6% |
学習等の通所施設の充実 | 31.2% |
入所の授産施設の充実 | 20.6% |
入所の生活施設の充実 | 24.9% |
その他 | 6.9% |
特にない | 3.1% |
わからない | 13.4% |
不明 | 10.0% |
学校教育が終った後の対策は、「民間企業への就職促進等」「通所の作業所等の充実」といった訓練や働ける場の確保への要望が強い。また、第3位が「学習等通所施設の充実」であることから、いわゆる通所施設への要望が入所施設に比べ相対的に高いことがわかる。
学級別では、普通学級や心障学級の人で最も高いのは企業への就職促進を望む声であり、続いて高いのが教育訓練機関の整備に関する項目である。 盲・ろう・養護学校や作業所等に通っている人では、作業所の充実への要望が第1位である。(資-34)
表19 卒後進路対策への要望(MA)-学校・学級の種類別(SA)-単位:%
策1位 | 第2位 | 第3位 | |||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
学校等 ※1 | 幼稚園等通学 | 企業への就職 | 51.2 | 通所・作業所 | 43.9 | 通所・学習施設 | 31.7 |
小学校等通学 | 企業への就職 | 39.7 | 通所・学習施設 | 34.2 | 入所・授産施設 | 33.3 | |
中学校等通学 | 通所・学習施設 | 55.7 | 通所・作業所 | 39.3 | 入所・生活施設 | 41.0 | |
高校等通学 | 通所・作業所 | 39.2 | 企業への就職 | 35.1 | 通所・学習施設 | 21.6 | |
学級等 ※2 | 普通学級 | 企業への就職 | 46.3 | 教育訓練機関 | 25.6 | わからない | 24.4 |
心障学級 | 企業への就職 | 61.2 | 教育訓練機関 | 53.1 | 通所・学習施設 | 49.0 | |
盲・ろう・養護学校 | 通所・作業所 | 64.2 | 入所・生活施設 | 47.2 | 通所・学習施設 | 46.2 | |
作業所等 | 通所・作業所 | 57.1 | 企業への就職 | 38.1 | 入所・授産施設 | 33.3 |
※「作業所等への通所」「どこにも行っていない人」は省略 n=321
IX 就労の実態と課題
問25 あなた(ご本人)は、現在収入のともなう仕事をしていますか。(○はひとつ)
図49 就労の有無(SA)
N=5410
している | 35.6% |
---|---|
していない | 54.9% |
不明 | 9.6% |
仕事をしていない人が仕事をしている人の割合を上回っている。障害の種類・部位別では、視覚障害、肢体不自由、内部障害、難病の人は仕事をしていない割合が高いが、聴覚・平衡機能障害、精神薄弱等の人は仕事をしている割合が高い。(資-35)(資-36)
付問1 (1と答えた方に)仕事は次のうちどれですか。 (○はひとつ)
図50 仕事の種類(SA)
N=1924
自営業・家族従業員 | 22.9% |
---|---|
会社員・公務員 | 43.4% |
臨時・パート | 11.3% |
内職 | 2.3% |
福祉作業所・授産所 | 11.6% |
その他 | 5.5% |
不明 | 2.9% |
仕事の種類で最も多いのは、「会社員や公務員」の43.4%である。続いて「自営業等」「福祉作業所」などの福祉的就労の順となっている。
身体障害や内部障害の人は、会社員や自営業等の職種で6~7割を占めるが、精神薄弱等の人は福祉作業所等で働いている割合が約5割と他の障害に比べ高い。(資-37)
- 付問2 (2と答えた方に)仕事をしていない理由はなんですか。(あてはまるものすべてに○)
図51 仕事をしていない理由(MA)
N=2698
障害が重い | 39.1% |
---|---|
高齢のため | 44.4% |
病気のため | 32.4% |
適当な職場がない | 15.2% |
就学中 | 3.7% |
技能修得中 | 0.6% |
家事・育児で忙しい | 2.5% |
通勤できない | 8.5% |
その他 | 4.5% |
不明 | 7.3% |
仕事をしていない理由としては、「高齢のため」「障害が重い」「病気のため」など内的要因が上位である。しかし、第4位では「適当な職場がない」といった理由があげられており、外的要因も1割以上いることがわかる。
精神薄弱等の人以外は、障害・高齢・病気などの理由が“3大理由”である。精神薄弱等の人は年齢層が比較的低いため、就学中である割合が第2位になっている。しかし、職場不足を理由にあげる割合も高く、約5人に1人が職場がないため就労していないと回答しているなど、外的要因による未就労も見逃せない。
表20 仕事をしていない理由(MA)-障害の種類・部位別(SA)-
単位:% n=2968
策1位 | 第2位 | 第3位 | |||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
障害の種類等 | 身体障害 | 高齢のため | 48.0 | 障害が重い | 40.2 | 病気のため | 26.7 |
内部障害 | 病気のため | 58.3 | 高齢のため | 48.6 | 障害が重い | 35.8 | |
精神薄弱等 | 障害が重い | 36.4 | 就学中 | 21.4 | 職場がない | 16.0 | |
難病 | 障害が重い | 54.8 | 病気のため | 43.0 | 高齢のため | 32.3 |
(1)求職の状況
付問3 (2と答えた方に)ご本人は現在仕事を探していますか。探している場合は、どのような種類の仕事を希望していますか。 ((1)は1,2いずれかに○、(2)は希望する仕事を記入)
図52 求職の状況(SA)
N=2968
探している | 8.6% |
---|---|
探していない | 65.1% |
不明 | 26.3% |
現在求職中の人は8.6%と1割以下である。
障害の種類・部位別に見ると、聴覚・平衡機能障害、精神薄弱等の人については1割以上求職中の状態にある。(資-38)
(2)探している職種
仕事の種類、勤務形態など表現がさまざまであるため、わかりやすいようにいくつかに分類してその実数を掲載しているのが表21である。
最も多かったのは専門的な職種であるがその内容は様々である。また、軽作業、座ってできる仕事を探しているという回答も多いものの、仕事の具体的な内容を記入している人は少なかった。
概観すると職種にこだわった求職というより、できる仕事を探しているという傾向があると思われる。
表21 探している職種等 単位:件
専門的な仕事 | 12件 | 機械製図、運転手、ボイラー関係、調理、商品管理、洋裁、集金、家庭教師、パン製造、菓子づくり、製本・ワープロ入力 など |
---|---|---|
軽作業 | 9件 | 手先の仕事 など |
清掃・警備等 | 8件 | 清掃、ビル清掃、守衛、警備 など |
座ってできる仕事 | 8件 | 座ってできる仕事、足に負担のかからない仕事 など |
事務関係 | 4件 | 電話番、受付、経理事務 など |
福祉関係の仕事 | 2件 | 高齢者や障害者に関係した仕事 |
加工に関する仕事 | 2件 | ダンボール加工、組み立て作業 など |
その他 | 11件 | ・区の仕事 ・障害者になったばかりでわからない。 ・自分に合った仕事ならなんでもいい。 ・自分の障害を理解してくれる職場で働きたい。 ・自分の残された能力を発揮できる仕事。 ・福祉作業所 ・その他 など |
計 | 56件 |
X まちづくりへの期待
まちづくりに関しては全体で651件の意見が寄せられ、うち身体障害者手帳所持者の意見が476件(73.1%)、愛の手帳所持者の意見が175件(26.9%)である。
寄せられた意見を大別すると、表23のように7つに整理でき、道路、駅などの身近な問題に関する意見が大半を占めていることがわかる。
表22 まちづくりに対する意見等(MA)-手帳の種類別-
1身体障害者手帳所持者 | 476件 |
---|---|
2愛の手帳所持者 | 175件 |
計 | 651件 |
表23 まちづくりに対する意見等(MA)-意見の内容別-
1道路に関する意見等 | 212件 |
---|---|
2駅に関する意見等 | 195件 |
3公共施設等に関する意見等 | 74件 |
4区役所等に関する意見等 | 55件 |
5バス・タクシーに関する意見等 | 53件 |
6公園に関する意見等 | 31件 |
7その他の意見等 | 31件 |
計 | 651件 |
外出等の際に身近にふれる道路に関する意見は最も多い212件あり、全体の3割強を占めた。とりわけ、身体障害者手帳所持者の意見が多く、道路に関する意見のうち178件(84.0%)が身体障害者手帳所持者からの意見である。
上位を占めた意見は歩道に関する意見で、歩道に何等かの障害物がある、段差がある、狭いなどの意見であり、今後のすみやかな改善が期待される。
表24 道路(MA)
意見等 | 件数 | 備考 | ||
---|---|---|---|---|
身障手帳 | 愛の手帳 | 合計 | ||
舗道に自転車・バイクが放置してあり危ない、歩行困難 | 42 | - | 42 | 亀戸 |
スロープがなく段差のある歩道が多く非常に不便 | 33 | 8 | 41 | |
歩道を自転車が速度を落とさず走っていて危険 | 25 | 2 | 27 | |
歩道を広くしてほしい | 13 | 8 | 21 | |
歩道や道路に物が置いてあって通行しにくい(自販機、民家の植木鉢、看板、店の商品等) | 11 | 6 | 17 | 四ツ目通り歩道 |
敷石の敷いてある歩道はでこぼこして(車イス等)体に響きつらい、歩行しにくい | 13 | 2 | 15 | |
斜めやきついスロープはかえって不便 | 9 | 1 | 10 | |
路上駐車が多い | 7 | - | 7 | |
歩道橋しかなく反対側に渡るのが大変 | 3 | 2 | 5 | 亀戸、境川バス停付近 |
歩道が斜めで歩きにくい | 4 | - | 4 | |
音の出る信号機を増やしてほしい | 4 | - | 4 | |
敷石の歩道は雨の時(杖や義足等)すべりやすく危険 | 3 | - | 3 | |
歩道に所々ベンチ等腰掛けられる場所が欲しい | 3 | - | 3 | |
道路に点字ブロックを増やして欲しい | 3 | - | 3 | 葛西橋通り北砂4丁目信号機 |
信号の変化がはやく渡りきれない所がある | 2 | - | 2 | |
歩道がない | - | 2 | 2 | |
タイルや柄のついた歩道は見にくい | 1 | - | 1 | |
歩道がないので介護者がいないと外出ができない | 1 | - | 1 | 元八幡通り |
歩道橋に手すりがない | 1 | - | 1 | 辰巳、新木場 |
歩道橋をエスカレーターにしてほしい | - | 1 | 1 | 亀戸駅前 |
十字路や曲がり角にはミラーをつけてほしい | - | 1 | 1 | |
道路が曲がりくねっている | - | 1 | 1 | |
合計 | 178 | 34 | 212 |
※具体名のあったものは、備考欄に記載している。
道路に続いて意見の多かった場所は駅であり、195件、全体の29.9%である。
具体的な内容としては、階段が使いにくいため、エスカレーター・エレベーターなどの昇り降りを楽にしてくれる設備の設置などへの要望が強い。また、階段に関しては手すりがなくて利用しにくい、位置が悪い、途中で切れているなどの手すりの使い勝手に関することがあげられている。
表25駅(MA)
意見等 | 件数 | 備考 | ||
---|---|---|---|---|
身障手帳 | 愛の手帳 | 合計 | ||
エスカレーターが欲しい | 31 | 31 | 62 | 南砂町、亀戸、住吉、東陽町、東大島 |
エレベーターが欲しい | 15 | 16 | 31 | 門前仲町、森下、南砂町、東陽町、亀戸、住吉、西大島 |
階段が多く、きついので利用しにくい | 20 | 8 | 28 | 門前仲町、亀戸、南砂町、住吉 |
階段の下りが大変(上りはあるが下りのエスカレーターがない、下りの方がきつい) | 17 | 7 | 24 | 大島、東大島、木場、住吉、辰巳 |
運賃表が見えない、見えにくい | 8 | - | 8 | 東陽町 |
洋式トイレがない(駅構内及び車内) | 6 | 1 | 7 | |
階段のため構内に入れない | 4 | 3 | 7 | 亀戸、南砂町 |
手すりがない | 3 | - | 3 | |
階段の段差がわかりにくい | 3 | - | 3 | 辰己 |
運賃表が高くて見えない | 3 | - | 3 | 辰巳 |
ホームと電車の間が広い | 2 | 1 | 3 | |
手すりが途中で切れている | 2 | - | 2 | |
手すりの位置が悪い | 2 | - | 2 | |
券売機が高くて届かない | 2 | - | 2 | |
ホームにベンチが少ない | 1 | - | 1 | |
エスカレーターに手すりが欲しい | 1 | - | 1 | |
出入口に自転車が多くて通行困難 | 1 | - | 1 | 大島 |
階段の真ん中にも手すりが欲しい | 1 | - | 1 | |
左右に手すりが欲しい | 1 | - | 1 | |
スロープがきつい | 1 | - | 1 | |
改札の附近に電光で出発時間を知らせてほしい | 1 | - | 1 | |
アナウンスが聞き取りにくい | 1 | - | 1 | |
駅が遠い | 1 | - | 1 | |
駅の駐輪場が狭い | 1 | - | 1 | 亀戸 |
合計 | 128 | 67 | 195 |
※具体名のあったものは、備考欄に記載している。
公共施設に関する意見では、1障害者用のトイレの設置、2駐車場スペースの確保、3エスカレーターやエレベーターの設置などが多い意見である。
全体的に見るとスポーツ関係施設に関する意見がよくあげられており、これは障害のある人たちがよく利用しているためとも考えられる。
また、公共施設については愛の手帳所持者からの意見(公共施設に関する意見の45.9%が愛の手帳所持者の意見)が多くあげられているのが特徴である。
表26 公共施設1(MA)
意見等 | 件数 | 備考 | ||
---|---|---|---|---|
身障手帳 | 愛の手帳 | 合計 | ||
障害者用(洋式)トイレがない | 4 | 7 | 11 | スーパー、夢の島プール、越中島プール、北砂スポーツ会館 |
障害者専用の駐車・駐輪スペースがほしい | 5 | 5 | 10 | 総合区民センター、越中島プール、テニスコート、住吉児童館、東大島図書館、亀戸スポーツセンター、生活倉庫ユニーイースト21 |
エスカレーターやエレベーターを設置してほしい | 5 | 4 | 9 | スーパー、越中島プール、豊洲図書館、亀戸7丁目児童館 |
入口が階段でスロープや手すりがない | 2 | 3 | 5 | 大島区民センター、夢の島プール |
自由にスポーツ(アスレチック、水泳等)ができる施設がない | 4 | - | 4 | |
交通の便が悪い | - | 4 | 4 | 障害者福祉センター、塩浜福祉園、子供発達センターCoCo |
ベッドがほしい | 1 | 2 | 3 | 保養所、夢の島プール |
エレベーターが使いにくい | 1 | 1 | 2 | 老人福祉センター |
障害者用スロープに屋根がない | 1 | - | 1 | 文化センター |
階段が急 | 1 | - | 1 | 文化センター |
階段に手すりがない | 1 | - | 1 | 文化センター |
通路や階段が狭い | 1 | - | 1 | 総合区民センター |
エレベーターが狭い | 1 | - | 1 | 文化センター |
洗面所が高くて使えない | 1 | - | 1 | 障害若福祉センター |
受付に障害者に対する配慮がない | 1 | - | 1 | 区民センター |
障害者施設に入口には人を置いてほしい | 1 | - | 1 | |
無料駐車場が欲しい、駐車場が高い | 1 | - | 1 | 寿康会病院 |
駐車場入車の出入りを知らせるランプが故障 | 1 | - | 1 | 障害者福祉センター |
駐車場が遠い | 1 | - | 1 | |
駐車場の利用方法がわかりにくい | 1 | - | 1 | 夢の島プール |
つづく
表27 公共施設2(MA)
意見等 | 件数 | 備考 | ||
---|---|---|---|---|
身障手帳 | 愛の手帳 | 合計 | ||
利用手続きが面倒 | 1 | - | 1 | 亀戸スポーツセンター |
荷物を預けるところ(ロッカー等)がほしい | 1 | - | 1 | 大島区民センター |
自由に使える車イスの施設 | 1 | - | 1 | |
障害者用に公共施設内にファックスを設置してほしい | 1 | - | 1 | |
受付が2Fにあって不便 | 1 | - | 1 | 青少年センター |
プール更衣室が男女別なので介添人が着替えを手伝えない(障害者用の個室がほしい) | 1 | - | 1 | 夢の島プール、辰巳の森プール、北砂スポーツ会館、亀戸スポーツ会館 |
プールサイドをすべらない素材にしてほしい | 1 | - | 1 | |
一般のプールを利用できるように監視員が着替え等その他補助につくシステムにしてほしい | - | 1 | 1 | |
障害者専用のシャワー設備が欲しい | - | 1 | 1 | 北砂スポーツ会館プール、夢の島プール |
障害者に利用割引をしてほしい | - | 1 | 1 | 文化センター |
施設を江東区以外の人が利用できない | - | 1 | 1 | いこいの家 |
通園バスがない | ― | 1 | 1 | こども発達センターCoCo |
施設の名前をわかりやすくしてほしい(日本語にしてほしい) | - | 1 | 1 | |
重度障害を受入れながら設備が対応していない | - | 1 | 11 | 塩浜福祉園 |
合計 | 41 | 33 | 74 |
※具体名のあったものは、備考欄に記載している。
区役所・出張所等についての意見では、自動ドアヘの要望や階段、段差などのハード面に関する意見が主流であるが、態度が悪い、手話通訳者が少ないなど人的なことに関する意見もいくつかあげられている。
表28 区役所・出張所等
意見等 | 件数 | 備考 | ||
---|---|---|---|---|
身障手帳 | 愛の手帳 | 合計 | ||
ドアを自動にしてほしい | 5 | - | 5 | 大島出張所 |
玄関が階段で入りにくい | 3 | 2 | 5 | 江東区役所 |
段差があって不便 | 3 | 2 | 5 | 江東区役所 |
横柄な態度の人(不親切・乱暴)がいる | 4 | 1 | 5 | |
階段が不便 | 4 | - | 4 | |
エスカレーターがほしい | 2 | 1 | 3 | 古石場福祉会館 |
手話のできる人が少ない | 3 | - | 3 | |
駐車場が離れていて不便、危ない | 3 | - | 3 | 城東保健所、江東都税務所 |
(障害者用の)駐車場がない | 3 | - | 3 | |
スロープがきつい | 2 | - | 2 | |
入口が2Fにあって不便 | 2 | - | 2 | 江東区役所 |
エレベーターがほしい | 1 | 1 | 2 | 深川保健所 |
洋式トイレがない | 1 | 1 | 2 | |
階段の段差がわかりにくい(色分け等してほしい) | 1 | - | 1 | 大島出張所 |
所内の階段が暗くてわかりにくい、危ない | 1 | - | 1 | |
玄関に外からはいれるエレベーターが欲しい | 1 | - | 1 | |
エレベーターが小さい | 1 | - | 1 | |
洗面所に手すりが欲しい | 1 | - | 1 | |
窓口の番号が見えにくい | 1 | - | 1 | |
食堂を利用できるようにしてほしい | 1 | - | 1 | |
場所がはっきりわかるような目立つ看板等をつけてほしい | 1 | - | 1 | |
交通の便が悪いところにある | 1 | - | 1 | |
案内が入口付近になく不便 | 1 | - | 1 | |
駐車場のわきの道が狭い | - | 1 | 1 | 江東区役所 |
合計 | 46 | 9 | 55 |
※具体名のあったものは、備考欄に記載している。
バス・タクシーについては、乗降が大変であるという意見がもっとも多く、続いて停留所に関する問題(ベンチ設置、屋根設置、遠くて不便)が多い。そのほか、アナウンスをしてほしい、行き先をテロップにしてほしい、空車表示がみえにくいなどの問題も上げられている。
表示29 バス・タクシー
意見等 | 件数 | 備考 | ||
---|---|---|---|---|
身障手帳 | 愛の手帳 | 合計 | ||
ステップが高く乗り降りが大変 | 10 | 1 | 11 | |
ステップが高く(車イス等)乗れない | 5 | 3 | 8 | |
停留所にベンチが欲しい | 4 | 4 | 8 | |
(目が不自由なので)行先をアナウンスして欲しい | 5 | - | 5 | |
福祉タクシー利用券を増やしてほしい(利用枠を広げてほしい) | 3 | 1 | 4 | |
運転が乱暴 | 3 | - | 3 | 都バス |
停留所に屋根のない所がある | 1 | 1 | 2 | |
停留所が自宅から遠い | 2 | - | 2 | |
運行本数が少ない | - | 2 | 2 | |
停留所が交差点から離れていて不便 | 1 | - | 1 | |
歩道とバスの間隔を縮めて欲しい | 1 | - | 1 | |
車内放送をテロップにしてほしい | 1 | - | 1 | |
電光掲示板を前だけでなく後ろにもつけてほしい | 1 | - | 1 | |
手すりの位置が悪く使いにくい | 1 | - | 1 | |
タクシーの空車表示が見えにくい | 1 | - | 1 | |
車イス専用のタクシー乗場をつくってほしい | 1 | - | 1 | |
ドアの開閉が乱暴 | - | 1 | 1 | |
合計 | 40 | 13 | 53 |
※具体名のあったものは、備考欄に記載している。
公園についてはトイレに関する問題(洋式トイレが少ない、汚れているなど)、道路や段差等の問題(入口に段差がある、溝に車イスがはまってしまうなど)、駐車場の問題(駐車場がない、離れている)などの問題があげられた。とくに多かったのは、洋式トイレ不足と入口の段差、溝に車イスがはまるなどのハード面での問題である。
亀戸中央公園、木場公園、南砂町公園などが2つ以上の意見があげられた公園である。
表30 公園
意見等 | 件数 | 備考 | ||
---|---|---|---|---|
身障手帳 | 愛の手帳 | 合計 | ||
洋式トイレが少ない(ない) | 5 | 2 | 7 | 亀戸中央公園、香取公園、木場公園 |
入口に段差がある | 3 | - | 3 | 木場公園 |
溝の蓋の目が粗くて車イスがはまってしまう | 1 | 2 | 3 | 砂町の公園 |
トイレが汚れている | 2 | - | 2 | 新砂運動公園 |
自転車が走り回っていて危ない | 2 | - | 2 | |
スロープがない | - | 2 | 2 | |
駐車場がない | 1 | 1 | 2 | 亀戸中央公園・猿江公園・木場公園 |
駐車場が離れている | 1 | - | 1 | 新砂運動公園 |
トイレにペーパーがない | 1 | - | 1 | |
暗い | 1 | - | 1 | 南砂町公園 |
玉砂利が敷いてあり車イスでは通りにくい | 1 | - | 1 | 亀戸中央公園 |
道がまっすぐでない | 1 | - | 1 | 南砂町公園 |
点字ブロックがない | 1 | - | 1 | 南砂町公園 |
ベンチが古くて使えない | 1 | - | 1 | (小名木周辺の公園) |
勾配が多くて急 | - | 1 | 1 | |
道路に面していて危険 | - | 1 | 1 | |
障害者用のトイレに鍵がかかって使えない | - | 1 | 1 | 夢の島公園 |
合計 | 21 | 10 | 31 |
※具体名のあったものは、備考欄に記載している。
1~6に分類できなかった31の意見についてまとめてみると、まち全体としてはトイレや段差の問題が多いことが、また、ソフト面に関する意見として地域住民の障害者に対する理解を求める声もあげられている。
表31 その他
意見等 | 件数備考 | 備考 | ||
---|---|---|---|---|
身障手帳 | 愛の手帳 | 合計 | ||
全体的に障害者用(洋式)トイレが少ない | 4 | 4 | 8 | |
都営・公団住宅は階段なので不便・外出できない(エレべ一ターが欲しい) | 4 | 1 | 5 | |
障害者が通行する時健常者の理解と協力が欲しい | 3 | 2 | 5 | |
街のなかに段差があり外出しにくい | 3 | - | 3 | |
公衆トイレを増やしてほしい | 1 | 2 | 3 | |
公衆電話にシルバーホンを増やしてほしい | 3 | - | 3 | |
建物の出入口が段差で不便(スロープがない) | 2 | - | 2 | |
障害者専用の駐車場が欲しい | 2 | - | 2 | |
合計 | 22 | 9 | 31 |
※具体名のあったものは、備考欄に記載している。
XI 将来の不安と障害者福祉施策への要望
問33 あなた(ご本人)は、ご自分の将来に対してどのような不安がありますか。(あてはまるものすべてに○)
図53 将来の不安(MA)
N=5683
現在の介助者が亡くなったときのこと | 30.8% |
---|---|
配偶者が亡くなったときのこと | 35.9% |
進学に関すること | 1.3% |
就職に関すること | 7.3% |
失業したときのこと | 11.6% |
結婚のこと | 4.5% |
出産に関すること | 1.0% |
子育てに関すること | 1.8% |
病気や障害が進行したときのこと | 50.8% |
その他 | 5.7% |
不明 | 16.5% |
将来の不安としては、「病気や障害が進行したときのこと」という身体上の心配をしている人が5割以上おり、続いて多いのが「配偶者が亡くなったときのこと」「現在の介助者が亡くなったときのこと」など介助者や配偶者死亡による介助力低下への不安が高い割合となっている。また、「失業したときのこと」「就職に関すること」などの仕事に関する不安も1割前後からあげられた不安である。
障害の種類・部位別では、身体障害や内部障害の人は障害等の進行を不安にあげる割合が高いが、精神薄弱等および難病の人は介助者の死亡を不安とする割合が高い。また、精神薄弱等の人は年齢が低い人が多いため、就職の問題に関する不安の割合も高い。(資-39)
問34 あなた(ご本人)は、江東区の行政に対して、今後何を期待したいですか。(あてはまるものすべてに◯)
図54 障害者福祉施策への要望-(MA)ランキング集計-
N=5683
手当や年金の充実 | 51.5% |
---|---|
医療費助成の充実 | 31.9% |
区の相談体制充実 | 29.6% |
福祉施設の整備 | 22.7% |
障害者センター健康相談充実 | 22.5% |
在宅福祉サービス充実 | 22.4% |
家賃助成制度の充実 | 20.0% |
緊急システムの充実 | 19.0% |
緊急一時保護充実 | 18.6% |
就労の場の確保 | 16.7% |
住宅改善の推進 | 16.2% |
ケア付き住宅の整備 | 14.9% |
障害者団体等支援 | 14.2% |
住宅の確保 | 13.9% |
機能訓練施設の整備 | 12.6% |
補装具給付の充実 | 11.9% |
スポーツ等の活動援助 | 9.7% |
保健所の相談体制充実 | 8.7% |
生活寮の整備 | 8.0% |
職業訓練等の充実 | 7.9% |
こども発達センターCoCo | 2.0% |
不明 | 24.1% |
障害者福祉施策への要望としては、「手当や年金の充実」と「医療費助成の充実」が1位と2位を占めている。次いで、「区役所の相談体制の充実」が3割弱となっている。
身体障害、内部障害、難病の人は、いずれも手当の充実、医療費助成、区の相談体制充実、在宅サービス充実が1~3位となっている。
表 32障害者福祉施策への要望(MA)-障害の種類・部位別(SA)-
単位:% n=5683
第1位 | 第2位 | 第3位 | 第4位 | 第5位 | ||
---|---|---|---|---|---|---|
障害の種類等 | 身体障害 | 手当等充実 50.1 |
医療費助成 31.0 |
区の相談体制 29.6 |
在宅サービス充実 24.2 |
障害者センター相談 23.3 |
内部障害 | 手当等充実 54.4 |
医療費助成 34.0 |
区の相談体制 25.8 |
在宅サービス充実 23.8 |
障害者センター相談 21.4 |
|
精神薄弱等 | 手当等充実 57.8 |
福祉施設整備 41.3 |
就労の確保 40.8 |
緊急一時保護 39.5 |
区の相談体制 37.8 |
|
難病 | 手当等充実 56.8 |
医療費助成 42.1 |
区の相談体制 34.9 |
緊急システムの充実 27.6 |
在宅サービス充実 25.7 |
自由回答
(要望・意見など)
最後に、今後の施策への要望や意見を自由に記述してもらったところ、408件の回答が得られた(内訳は、身体障害者手帳所持者が199件、愛の手帳所持者が209件)。これらの回答の主な内容は以下のとおりである
I 身体障害者手帳所持者集計分(合計199件)
1.住宅に関すること(13件)
- 自分が障害者であるため娘が結婚しようとしない。2世帯住宅に住めれば解決できるのだが。
- 障害者に住みよい住宅を確保してほしい。
- ケア付き住宅を整備してほしい。
- 都営住宅に応募しているが、また外れた。
- 年金で生活できる低家賃のアパートを区の施設として建設してほしい。
- 月額3万5千円で生活できるアパートを紹介してほしい。
- 都営アパートは5階以下にエレベーターがない。
2.所得保証等に関すること(9件)
- 収入がないので、年金・手当を充実してほしい。
- 医療費の割引率を上げてほしい。
- 入院時に、周囲に迷惑をかけないよう個室を利用しているので、個室料金も補助してほしい。
- 固定資産税の障害者控除について考えてほしい。
3.保健・医療に関すること(12件)
- 近隣に総合病院でリハビリテーションができる病院を沢山つくってほしい。
- 区内に公立病院を。
- とっさの場合、すぐに受け入れてくれる病院を確保してほしい。
4.一時保護に関すること(5件)
- 介護者の病気の場合の緊急一時保護が気になる。
- 緊急時の病院の一時入院を希望。
- 一時的な老人ホームの入所。
5.リハビリテーションに関すること(8件)
- リハビリを兼ねた温水プールの設置を希望。
- リハビリの訓練用具を増やしてもらいたい。
- 歩行訓練を目的とした施設の確保を。
- PT,OTのいる専門リハビリ病院が少ない。
6.補装具に関すること(11件)
- 重度用補聴器を希望。
- 補装具の修理や斡旋をもっと明確に。
- ろうあ者の通信手段としてパソコン通信等が便利だが、通信費が高すぎる。
- 車イスを借用しているが、メンテナンスがよくない。
7.施設整備に関すること(11件)
- 重度身障障害者用施設を早くつくってほしい。
- 福祉施設の増設。
8.移動及びまちづくりに関すること(28件)
- タクシー券が足りない。
- 都バスのステップにあがれない。
- 町の段差の解消。
- 映画館や博物館等の改善。
- 軽度者でもタクシーが必要な場合が多い。
- 駅にエレベーターを。
- 交通費の補助。
- 駐車場代の補助。
- 都営交通の充実。
- 各種手続きを出張所で全てできるように。
- 歩行者と車イスが共存できる歩道の整備。
- 江東区トイレマップを作成してほしい。
9.窓口の対応改善に関すること(8件)
- 手続きを簡略化し迅速に対応してほしい。
- 係員が親切でよかった。
- 総合的に手続きができる窓口の確保。
- 職員の態度がわるい。
- 担当職員不在の場合、別の係員はその業務内容を全く知らないので出直すことが多く困る。
10.将来への不安など(7件)
- 障害が進行した場合の不安。
- 介護者がいなくなった場合の不安。
- 職業継続の不安。
11.福祉サービスに関すること(26件)
- 各種イベントのマンネリ化の解消。
- 入浴サービスの充実。
- 日中仕事をしているため手続きができない。
- 手帳の種類程度で機械的に判断しないでほしい。
- 障害があるのに長い間認定されなかった。
- 他区と比べて不十分な点が多い。
- 実際の障害より低い等級で認定されている。
- 24時間ホームヘルプサービスを希望。
- どのような制度があるかわからないことが多い。
- 申請行為、手続が難し過ぎる。
- 手帳の使い方がわからない。
- 役所が土・日曜日せめて午前中だけでも開いていれば。
- 重度障害者の施策をもっと充実してほしい。
12.その他(9件)
- 障害者の結婚相談所をつくってほしい。
- 健常児と障害児の交流の場をつくってほしい。
- 災害時の対策を万全に。
- 障害者団体に馴染まない人も多く、団体と個人の双方の意見を等しく聞いてほしい。
- 就職対策を充実して。
13.近況報告、施策への感謝、苦情など(52件)
- ※要望・意見の他に、回答者個人の近況報告、施策への感謝、アンケート調査実施への疑問等もみられた。
II 愛の手帳所持者集計分(合計209件)
1.親なき後対策に関すること(30件)
- 親なき後の施設をつくってほしい。
- 親なき後、兄弟姉妹に負担をかけたくない。
- 年金や保険は将来本人に支払不可能。
- 親なき後、本人は一人になってしまい生活できない。
- 一人で生活できるように、生活寮で生活させたい。
- 一人で生きていくために、就職対策を充実してほしい。
- 両親がいなくなったときのことが心配。なんでも相談できるところがほしい。
- 年金の充実、生活寮の確保が不可欠。
- 心配なので、子どもと一緒に死にたいと思うことがある。
- 金銭管理のことが心配。
2.施設整備に関すること(38件)
- 区内に施設をつくってほしい。
- 重度心身障害児施設を整備してほしい。
- グループホームが必要。
- 作業所が少ない。
- 生涯入所できる施設の確保。
- 年齢別の通所施設を希望。
- 重度の子の生活寮を増やして。
- 精薄者は、作業所にしても何にしても狭き門で、後まわしにされる。
- 親なき後のことを考えて、施設計画をしっかりとつくってほしい。
- スポーツ施設ばかり建てないで、病院とか老人ホームをいっぱい建ててください。
- 精神薄弱者援護寮をつくってほしい。
- 障害者スポーツセンターの整備。
- 高齢障害者用施設を希望。
- 福祉作業所を増やし、施設あたりの定員をへらしてほしい。
- 入所して働ける授産施設をつくってほしい。
3.緊急一時保護に関すること(15件)
- 親の葬儀等の場合、2~3日預かってもらいたい。
- 区立区営の一時保護施設、作業所、生活寮がない。
- 重度の子は、緊急一時はとても使いづらい。
- 重度障害者のショートステイの充実。
- レスパイトサービスを行政の手で。
- 緊急一時の手続に日数がかかり過ぎて、緊急一時の意味をなしていない。
- 入所施設を整備し、緊急一時保護を充実させてほしい。
4.卒後対策に関すること(28件)
- 卒後のことが心配。作業所もすぐ定員いっぱいになってしまう。
- 就職させたいが、不景気で実習さえも受け入れてもらえない状態である。結局施設にいくしかない。
- 作業所から就職しても、退職してもどってきてすぐ作業所がいっぱいになってしまう。
- 身近なところに職業訓練校をつくってほしい。
- とにかく卒業後に行くところがない。
- 福祉工場や作業所を併設した施設を確保してほしい。
- 卒後、障害者全員が少しでも仕事につき社会人となれるようにしてほしい。
- 本人は就職したいと言っている。
- 親から離れて生活できる、通勤寮あるいはグループホームを希望。
- 重度障害者の通所施設が不足している。
5.教育、療育に関すること(6件)
- 就学後もCoCo等のような公的療育機関がほしい。
- 高校でも心障学級が必要。
- 統合教育に向けて前向きな姿勢がみられない。
6.住宅に関すること(6件)
- 障害児のいる家庭で、都営住宅の制限をなくしてほしい。
- 子どもの精神障害が理由でマンションに住めなかった。
- 障害者向けの都営住宅があるとよい。
7.保健・医療に関すること(5件)
- あちこち転院させないでほしい。
- 知的障害がありコミュニケーションがうまくいかないため、病院の対応が不親切。
- きがねなく通院できる総合病院の整備が必要。
8.子育て支援に関すること(9件)
- 障害児保育の増員・充実・制度化が必要。
- 障害児の放課後すごす場がほしい。
- 障害児を育てながら働いている母親の就労支援が不可欠。
- 保育園や学童クラブに障害児を受入れやすい体制を確保してほしい。
9.区民の理解と共感に関すること(8件)
- 福祉の推進も大事だが、まず一般の人の心を変える必要がある。
- 多くの場所で、多くの人と接して理解し合えるようにしたい。
- 老人ボランティアはいるが、精薄児をみるボランティアがいない。
- 一般の人と障害者が交流できる機会をつくってほしい。
10.移動・交通に関すること(6件)
- 区役所までいくのは大変なので、近隣の出張所ですべて手続きができるようにしてほしい。
- 交通機関のフリーパスができればよい。
- タクシー券を増やしてほしい。
11.その他 (30件)
- 手帳は3度だが、脳性麻痺があり歩行できない。
- 公共施設の充実を希望。
- 福祉を必要とする人ほど、どのような制度があるか知らない人が多い。
- こうとう教室への支援を充実してほしい。
- 施設も大事だが、地域で孤立しないよう人的サービスを充実してほしい。
- 紙オムツを子ども用から大人用にかえたら枚数が半分になったが、納得できない。
- 軽度の人の手当が少なすぎる。軽度でも必要度は重度と同じである。
- いえのお母さんは、ほそうぐを取ってしまうとぜんぜん、あるけなく、なります。もう少し身体障害者のことも考えて下さい 。お母さんはいつも、この足さえふつうだったらもっと、もっと働きたいといっています。どこへも家から出られません。
- 障害者の家族の声に聞く耳をもってほしい。予算がないからと何でもカットされるのはこの先不安を感じる。
- 区の作業所などは現場の声が強く、親の意見を聞いてもらえない。
- 精薄者と身障者を差別しないでほしい。
12.近況報告、施策への感謝など(28件)
※要望・意見の他に、個人的な近況報告、施策への感謝などがみられた。
主題:
江東区における障害者の生活実態・意向調査 No.2 34頁~70頁
発行者:
東京都江東区厚生部障害者福祉課
発行年月:
1995年3月
文献に関する問い合わせ先:
〒135東京都江東区東陽4-11-28
電話03(3647)9111(代表)