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岡山市障害者保健福祉計画

平成10年~平成14年

平成10年3月

岡山市

3部 障害者施策の現状

第1 生活支援の充実

1.年金・手当等

(1)障害年金
 
 障害が生じた場合、各人が加入している年金制度から障害年金が支給されます。
(参考)国民年金法の障害基礎年金
年金額・・・障害基礎年金1級 年額 981,900円,2級 年額 785,500円(平成9年度)
受給者数・・・4,731人(平成8年度末)
 
(2)特別障害者手当、障害児福祉手当
 
特別障害者手当・・・在宅の重度障害者で常時特別の介護を必要とする20才以上の人に手当を支給しています。
手当額・・・月額 26,230円(平成9年度)
受給者数・・・497人(平成8年度末)
 
障害児福祉手当・・・在宅の重度障害児で常時介護を必要とする20才未満の人に手当を支給しています。
手当額・・・月額 14,270円(平成9年度)
受給者数・・・266人(平成8年度末)
 
(3)特別児童扶養手当
 
 重度の障害のある児童を保護する保護者に手当を支給しています。
手当額・・・1級 月額 50,350円、2級 月額 33,530円(平成9年度)
受給者数・・・690人(平成8年度末)
 
(4)岡山市心身障害者保険扶養制度、岡山県心身障害者扶養共済制度
 
 この制度に加入していた保護者の死亡(または重度障害)後、障害者に年金を支給しています。
岡山市心身障害者保険扶養制度受給者数・・・210人(平成8年度末)
 
(5)岡山市児童福祉年金
 
 一定の障害のある児童の保護者に年金を支給しています。
年金額・・・年額 40,000円・30,000円(障害程度により異なる)
受給者数・・・659人(平成8年度末)
 
(6)岡山市重度障害者特別給付金
 
 国籍等の事由により年金制度に加入できず、障害基礎年金を受給できない重度障害者に対し年金を支給しています。
年金額・・・年額 300,000円
受給者数・・・3人(平成8年度末)
 
(7)重度障害者介護者慰労金
 
 特別障害者手当の受給資格を有する重度障害者の介護者に支給(平成9年度開始)しています。
支給金額・・・年額 40,000円
受給者数・・・約 500人(平成9年度見込)
 
(8)小児慢性特定疾患患者見舞金
 
 小児慢性特定疾患患者に対して見舞金を支給しています。
支給金額・・・年額 9,000円
受給者数・・・539人(平成8年度実績)
 
(9)特定疾患医療附帯療養費支給事業
 
 特定疾患等の患者の経済的負担軽減のため、療養費の一部を助成しています。
支給金額・・・年額 9,000円
受給者数・・・2,057人(平成8年度実績)
 
(10)心臓病児医療附帯療養費支給事業
 
 心臓病児が育成医療の給付を受けるために行う精密検査費用の一部を助成しています。
支給金額・・・年額 10,000円
受給者数・・・10人(平成8年度実績)

2.在宅福祉サービスの現状

(1)ホームヘルプサービス
 
 市のホームヘルプサービスは市嘱託ヘルパー及び岡山市ふれあい公社のヘルパーによるホームヘルプサービス事業と平成9年度開始の全身性障害者介護人派遣事業によって実施しています。
 
・ホームヘルプサービス事業
 
・ホームヘルパー数及び派遣世帯数等の推移
                               (単位:世帯、回、時間)
年度 
派遣世帯数障害者92149156177
難病患者等---3
派遣回数障害者6,1258,8349,71011,458
難病患者等---34
派遣時間数障害者15,00929,03920,93722,883
難病患者等---53
 
・全身性障害者介護人派遣事業
  
 常時介護の必要な全身性障害者に対して、障害者自身が推薦する介護人を身体介護へルパーとして派遣しています。
派遣時間午後8時~翌午前8時
事業開始平成9年度、介護人数・・・19名、派遣対象障害者数・・・6名
 
 
(2)デイサービス事業
 
 市の身体障害者デイサービス事業は、平成5年度より岡山ふれあいセンター、平成8年度より西大寺ふれあいセンターで事業を実施しています。
 
・岡山ふれあいセンター利用状況(平成8年度実績)
 登録者数362人、開所日数234日、利用者延人数17,884人
 
・西大寺ふれあいセンター利用状況(平成8年度実績)(平成8年8月事業開始)
 登録者数87人、開所日数141目、利用者延人数1,607人
 
 
(3)ショートステイ事業
 
 身体障害者ショートステイ事業は、身体障害者更生援護施設及び特別養護老人ホーム4か所で実施、知的障害者ショートステイ事業は、精神薄弱者更生施設(一部重症心身障害児施設)、難病患者等ショートステイ事業は、医療提供施設で実施しています。
 
・年間利用延日数の推移
                          (単位:日)
年度
身体障害者204183411942
知的障害者---352
※知的障害者ショートステイ事業は、平成8年度から市で実施
  難病患者等ショートステイ事業は、平成9年2月より実施
 
 
(4)入浴サービス(ホッと入浴)事業
 
ホッと入浴事業は、身体障害者療護施設及び特別養護老人ホーム等で実施しています。
 
・年間延利用者数の推移  
                           (単位:人)
年度
延利用者数5366427401,434
 
 
(5)補装具交付事業
 
・身体障害児に対する補装具交付実績(平成8年度交付修理内訳)
                           (単位:件)
品目 交付 修理
義肢 0 0
装具 34 0
補聴器 18 374
眼鏡 2 0
車いす 67 4
座位保持装置 70 7
歩行補助杖 4 0
頭部保護帽 3 0
電動車いす 2 1
その他 36 3
236 389
 
・身体障害者に対する補装具交付実績(平成8年度交付修理内訳)
                           (単位:件)
品目 交付 修理
義肢 40 67
装具 90 52
補聴器 129 245
車いす 174 94
盲人安全杖 18 1
電動車いす 11 41
歩行補助杖 30 13
ストマ用装具 2,564 0
その他 36 5
3,092 518
 
・補装具給付の推移(身体障害児)
                             (単位:件)
年度
交付 167 195 193 236
修理 416 588 554 389
 
・補装具給付の推移(身体障害者)
                             (単位:件)
年度
交付 1,953 2,592 2,740 3,092
修理 341 479 492 518
 
 
(6)日常生活用具給付事業
 
 日常生活がより円滑に行われるよう、福祉機器等の給付及び貸与を行っています。
 
・給付の推移
                             (単位:件)
年度
件数502511515653
※8年度より児童に対する支給22件を含む
  難病患者等日常生活用具給付事業は、平成9年2月より実施
 
・平成8年度給付内訳
                               (単位:件)
品目件数
浴槽10
便器20
特種寝台77
特種マット11
盲人用電卓3
盲人用体温計9
ガス警報器0
盲人用秤2
手すり16
ネブライザー4
頭部保護帽1
歩行支援用具1
盲人用時計23
緊急通報装置9
湯沸器8
特種便器15
特種尿器9
入浴担架16
電磁調理器10
盲人用体重計8
自動消火器5
火災報知器3
体位変換器19
点字図書22
入浴補助用具94
移動用リフト2
点字タイプライター11
電動タイプライター4
電動歯ブラシ14
聴覚障害者屋内信号装置41
透析液加温器24
ワードプロセッサー17
酸素ボンベ運搬車0
携帯用会話補助装置4
文字放送デコーダー62
盲人用テープレコーダー20
盲人用タイムスイッチ0
盲人用カナタイプライター0
聴覚障害者用通信装置40
重度障害者用意思伝達装置0
視覚障害者用拡大読書器19
653
 
 
(7)重度心身障害者等給食サービス促進事業
 
 一人暮らしの重度心身障害者等に対して一日一回食事を配達しています。
 
平成8年度事業開始
平成8年度実績…58人、772食
実施地区…高島、中山、吉備、足守中学校区、芳田、芥子山小学校区
 
平成9年度新規…12月実施福島小学校区
*中学校区または小学校区単位に実施
 
(8)その他事業
 
・福祉電話設置事業
 
低所得重度身体障害者世帯等に電話を貸与しています。 平成8年度末・・・48世帯
生活保護世帯には基本料金等の助成を実施しています。 平成8年度末・・・21世帯
 
・緊急通報システム
 
 障害者に安心感を与え、急病や災害時等の迅速な対応を図るため、一人暮らしの重度下肢障害者等の世帯に緊急通報装置を設置しています。
 平成8年度末・・・30世帯
 

2 社会参加の促進

1.雇用・就労の促進施策

(1)企業への啓発等
 
 雇用については「雇用対策法」「職業安定法」「障害者の雇用の促進等に関する法律」等にもとづいて、障害者に対する職業訓練や事業主に対する助成、職場定着までの相談指導等のさまざまな取り組みを国や県が行うこととされています。
 市では、障害者雇用優良事業所及び優良勤労障害者の表彰を通じて、障害者の雇用の推進を図っています。
 
 
(2)地域障害者雇用推進総合モデル事業
 
 雇用部門と福祉部門が連携して障害者の職業的自立を図るため、福祉事務所に端末機を設置し、コンピューターによる情報の活用を図っています。
 
 
(3)市事業の委託等
 
 知的障害者の就労の場として、資源選別の仕事やふれあいセンターの清掃業務等を委託しています。
 
 
(4)職親委託事業、精神障害者社会適応訓練事業
 
 知的障害者、精神障害者を職親に委託し、生活指導及び技能修得訓練を実施し、就職に必要な素地を与えるとともに、雇用の促進と職場での定着性を高めることを目的として行っています。
 
 平成8年度実績
知的障害者職親・・・ 3名、障害者数・・・13名
精神障害者職親・・・13名、障害者数・・・16名
 
 
(5)授産施設
 
 一般雇用の困難な身体障害者・知的障害者・精神障害者に福祉的就労の場を提供しています。
 
利用者数(平成9年4月現在)
身体障害者…入所42人、通所15人、計57人
知的障害者…入所65人、通所98人、計163人
精神障害者…入所 -   通所23人、計23人
 
 
(6)精神薄弱者通勤寮
 
 就労している知的障害者が社会で自立するための訓練施設です。
入所者数(平成9年4月現在)…ぎおんハイツ他14名
 
 
(7)心身障害者通所作業訓練事業(地域福祉作業所)、精神障害者共同作業所訓練事業
 
 一般雇用の困難な心身障害者や精神障害者に福祉的就労の場を提供しています。重度の障害があっても生きがいと働くよろこびが得られ、年々作業所数は増加しています。
 
・作業所数の推移  
                           (単位:か所)
年度
地域福祉作業所15161719
精神障害者共同作業所7877
 
・地域福祉作業所一覧表(平成8年度)
作業所名通所者数作業内容
昭和町仲よし作業所16人ベアリングの芯金一方向揃え他
清輝橋  〃     14人         〃
西大寺  〃     15人         〃
みはま作業所14人ゴム製品バリ取り、自動車部品ハンダ付け他
みやうら作業所10人仏壇下塗り、ゴム製品バリ取り
つだか作業所8人点字ブロックの製造下請他
たびだち作業所10人軽印刷、パソコン文字入力代行他
みつば作業所6人空き缶回収、自動車部品加工作業他
浦安ワークセンター泉12人製品加工(軍手・ビニール袋)、農産園芸、手工芸
祇園作業所11人看板、表札等木工製品の作成
ワークショップちどり10人牛乳パックの回収再生(名刺・葉書の製作)、箸の袋詰
はげましあい作業所14人七宝焼、備前焼、籐籠づくり、アートフラワー
青葉作業所5人黒表紙、箱作成
こだま作業所11人手芸品の製作他
なでしこ作業所6人手芸品の製作他
かがやき作業所17人編み物、軽印刷、手芸品、クッキー製造他
青い鳥ふれあい作業所15人販売業務、販売品の製作、野菜の栽培等農園作業
ホープ作業所12人産業クリーニング
ふれあいサークル三輪舎9人葉書・名刺・手芸品製作、箸袋詰
 
・精神障害者共同作業所一覧表(平成8年度)
作業所名 通所者数 作業内容
ふりこの会共同作業所 10人 方正、コットン詰め
西大寺さつき会共同作業所 25人 箸入れ、手芸、箱折品の製作、ふきん入れ
あすなろ第2共同作業所 8人 クリーニング取次、農作業
共同作業所ポプラの家 25人 箸入れ、手芸、料理
交流プラザいずみ 23人 箸入れ、弁当配達、セロハン張り、料理
泉の会第2作業所 14人 紙すき、園芸、新聞配達、文化教室
共同作業所フレンズハウス 20人 手帳の表紙張り、紙箱の組立、手芸品の製作
 
 
(8)福祉の店「元気の輪」
 
 在宅の障害者・高齢者や福祉施設・地域福祉作業所で入所者が製作した作品の販売施設。岡山市表町2丁目に平成8年5月開設。運営を岡山市社会福祉協議会に委託しています。
 
 

2.生活環境の整備

(1)福祉のまちづくり事業
 
 車いすやシニアカー、ベビーカーでの外出の時、できるだけ障壁を感じることのないよう、歩道の段差解消、階段への手すり設置や建物の入り口へのスロープ設置等を推進することが必要です。
 市では福祉のまちづくりを推進するため、吉備地区をモデル地区とし、地域の方々による福祉のまちづくり事業を平成8、9年度に実施しています。
 
(2)建築物の整備
 
・市有施設の整備
 
 市有施設については、施設の新設や建て替えの際、障害者に配慮した整備を行っています。
 現在、小・中学校の屋内体操場については、新築にあたり、スロープや自動ドア、車’いすの人が使用可能なトイレの設置を行っています。
 また、公民館についても、スロープや自動ドア、車いすの人が使用可能なトイレの設置、エレベーターの設置を行っています。
 平成5年度には、福祉文化会館や公民館等既存施設について、自動ドアやスロープの設置等一定の改善を行っています。
 
・民間施設の整備
 
 民間建築物の整備については、「建築物の福祉環境整備指針」や「高齢者、身体障害者等が円滑に利用できる特定建築物の建築の促進に関する法律(ハートビル法)」にもとづき、建築主に対する必要な指導・助言及び計画の認定を行い、バリアフリー化を推進しています。
 
(3)道路及び交通安全施設の整備
 
 歩行者にやさしい段差のない歩道の設置や、歩道への点宇ブロックの敷設、歩道幅員の拡張等を行っています。
 
(4)視覚障害者のための音響式信号機の設置
 
平成8年度末設置…69か所
 
(5)公共交通機関等の整備
 
・リフト付タクシー・リフト付等バス購入費助成事業
 リフト付タクシー・リフト付等バスを購入するタクシー・バス事業者に対して、購入費の助成を行っています。
 リフト付タクシー購入費助成実績平成7・8年度各1台
 
(6)住宅環境の整備
 
・すこやか住宅リフォーム助成事業
 
平成8年度実績 助成件数・・・67件
 
・公営住宅に障害者向け住宅の建設
 
障害者向け住宅戸数
平成8年度末
市営住宅・・・5,322戸のうち31戸
県営住宅・・・2,216戸のうち12戸(岡山市内)
 
 

3.社会活動の促進

(1)移動への支援
 
・ガイドヘルパー派遣事業
 
 視覚障害者の外出介助をしています。 平成8年度実績派遣回数・・・467回
 全身性障害者の外出介助をしています。平成9年度事業開始
 
・手話通訳者派遣事業
 
 聴覚障害者が公的機関を利用するときに、コミュニケーションの方法として手話を必要とする場合、手話通訳者を派遣しています。
 
平成8年度実績 派遣回数・・・207回
   
・要約筆記者派遣事業
 
 難聴者が公的機関を利用するときに、コミュニケーションの方法として要約筆記を必要とする場合、要約筆記者を派遣しています。
 
平成8年度実績 派遣回数・・・28回
   
・福祉タクシー事業
 
 低所得世帯の重度心身障害者に対して、タクシーの基本料金の助成を行っています。
 一人年48枚のタクシー利用券を交付しています。
 
平成8年度実績 利用枚数・・・18,050枚
 
・自動車改造費助成事業(障害者本人用及び介護用)
 
 身体障害者が社会参加のため、自らが所有し運転する自動車を改造する場合にその経費の一部を助成(限度額10万円)しています。
また、介護者が障害者のために自動車を改造する場合(改造済自動車を購入する場合を含む)も、その改造にかかる経費の一部、2/3(限度額100万円)を助成しています。
 
平成8年度実績 助成件数・・・本人用24件、介護用16件
 
・自動車運転技能修得費助成事業
 
 身体障害者が社会参加のため自動車運転免許を取得する際、その経費の一部、2/3(限度額10万円、場合により15万円)を助成しています。
 
平成8年度実績 助成件数・・・4件
 
・重度身体障害者ガソリン代助成事業
 
 重度身体障害者の社会参加を促進するため、自らが所有し運転する自動車のガソリン代を助成(1l当たり55円、3か月で90lを限度)しています。
 
平成8年度実績 助成人数・・・24人
 
・盲導犬飼育費の助成
 
 盲導犬を飼育する視覚障害者に経費の一部(月額6,000円)を助成しています。
 
平成8年度実績 助成人数・・・4人
 
(2)各種専門介助員の養成
 
 視聴覚障害者のコミュニケーション手段を確保するために、手話、点字、要約筆記等の各種の講座を開催しています。
 
(3)情報入手に対する支援
 
・点字広報、録音広報の作成
 
 広報紙「市民のひろばおかやま」「岡山市議会だより」を点字や録音テープで視覚障害者に提供しています。
 
・「福祉ガイドマップおかやま」の作成
 
 障害者の社会参加を支援するため、市内230か所あまりの施設を対象に、トイレやドアなどに関して、高齢者や障害者の使用の観点から調査した結果をまとめたもです(点字版もあります)。
 
(4)その他
 
・障害者保養促進事業
 障害者がグループで市内の国民宿舎を利用した際に利用料助成を行っています。
 

3 保健・医療の充実

1.障害の発生予防

(1)母子保健対策
 
・妊婦健康相談
 
 妊娠中の疾病や異常を予防し、安全に分娩させ、母体の早期回復と新生児の保育の適正化を図り、母乳栄養への意識を高めることを目的として、母子健康手帳交付時に実施しています。
 
平成8年度実績 相談総数・・・817人
 
・マタニティースクール・パパママスクール
 
 妊婦に対して妊娠、出産、育児に関する教育と助言指導を行い、妊産婦、乳幼児の健康の保持増進及び母性、父性の確立を図ることを目的として実施しています。
 
平成8年度実績 実施回数・・・35回、受講者数・・・859人
 
・母子クラブの育成
 
 市内に居住する母と子の健康の保持増進を図るとともに、母と子の仲間づくりを行うことを目的とし、母と子の健康、育児について学習等を行っています。また、そのための研修会、ブロック別交流会等の開催の支援を行っています。
 
平成8年度末 組織数・・・82地区、会員数・・・9,999人
 
・思春期電話相談
 
 電話を通じて思春期に特有の健康問題に関する相談に応じ、適切な保健指導を行うことにより、母性の健康の保持増進と性意識の健全育成を図ることを目的として実施しています。
 
平成8年度実績 相談件数・・・44件
(2)疾病等の予防
 
・エイズ出前講座
 
 地域住民、学校、企業がエイズに関する理解を深める学習会等を開催する場合に、専門講師や保健所職員等の派遣を行っています。
 
平成8年度実績 派遣回数・・・37回
 
・老人保健事業を通した総合的保健事業の推進  
 
 生活習慣病の予防、健康増進等健康に関する正しい知識の普及を図ることにより、「自らの健康は自らつくる」という認識と自覚を高め、壮年期からの健康の保持増進に資するための健康教育や個別の相談に応じて必要な指導・助言を行い、家庭における健康管理に資するための健康相談などを実施し、がん・心臓病・脳卒中等の疾病予防を総合的に推進しています。

2.早期発見・早期療育

(1)健康診査及び健康相談・指導の充実
 
・妊婦対策
 
 妊婦の健康診査(2回)及び35歳以上の妊婦に対する超音波検査(1回)、B型肝炎母子感染防止のための検査(1回)を実施しています。
 
平成8年度実績 
妊婦健診・・・13,614人、超音波検査・・・215人、B型肝炎母子感染検査・・・6,745人
 
・乳幼児健康診査
 
 乳児の健康診査(2回)に加え、3~5か月に1回、7・8か月に1回健康診査を行っています。また、1歳6か月児、3歳児に対しては、医師、歯科医師等による総合健康診査を実施し、必要なものには精密検査を実施しています。
 
平成8年度実績 
 
乳児・・・11,367人、3~5か月児・・・6,385人、7・8か月児・・・4,881人1歳6か月児・・・5,048人、3歳児・・・4,240人
 
・要経過観察乳幼児対策事業   
 
 各種健診・相談等の結果、要経過観察児、発達状況に心配のある乳幼児に対する支援を目的として、相談、教室、診査等を実施しています。
 
・点字母子健康手帳の配布
 
点字母子健康手帳を常備し、必要な方へ配布しています。
 
・老人保健法による健康診査事業
 
  がん・心臓病・脳卒中等の生活習慣病を予防する対策の一環として健康診査を実施し、壮年期からの健康についての認識と自覚の高揚を図るために、単に医療を要する者の発見だけでなく、健康診査の結果、必要な人に対して栄養や運動等に関する正しい知識の普及を行っています。
 
・受診者数(平成8年度実績)
                           (単位:人)
基本健診がん検診
胃がん子宮がん乳がん肺がん大腸がん
42,02334,80418,76423,16957,08831,407
 
・脳卒中情報システム
 
 寝たきりの第一原因である脳卒中患者等に関する情報を、本人または家族の同意のもと医療機関の協力を得て、保健所に集積することにより、保健婦等が患者や家族の相談を受けたり、必要なサービスを速やかに提供し、脳卒中による寝たきりの発生予防を図っています。
 
・精神保健相談
 
 保健所において、心の健康や老人性痴呆疾患、精神障害者の社会復帰等についての精神科医師や保健婦等による精神保健相談・指導を実施しています。
 
平成8年度実績・・・498件
 
・精神科医師等専門家スタッフ訪問相談事業
 
 精神科医師等専門スタッフによる訪問相談を実施し、来所困難な在宅者及びその家族に対する支援を行っています。
 
平成8年度実績・・・25件
・家庭訪問(母子・精神・難病・寝たきり・痴呆)
 
 在宅の療養上、保健指導の必要な人に対して、心身機能の低下防止、社会性の回復及び健康増進を図るため、実施しています。
 
(2)療育体制の充実
 
・訪問療育指導
 
 在宅心身障害児の療育にあたっては、家庭の果たす役割がきわめて大きく、家族に家庭での療育に必要な知識を提供することにより、安心して在宅生活が送れるよう医師・保健婦・訓練士等専門スタッフによる訪問指導を実施しています。
 
・在宅重症心身障害児者訪問指導事業
 
 旭川児童院の保健婦・医師等が、重症心身障害児者(60名程度)の訪問指導をしています。
 
平成8年度実績 訪問対象世帯数・・・62世帯、延べ訪問回数・・・302回
 
・通園事業
 
 通園による訓練になじむ在宅の心身障害児については、訪問療育相談のほか、通園施設の活用や短期入所制度の利用等を積極的に推進することにより、障害児の育成に努めるとともに、家庭介護および指導能力の維持・向上を図っています。
 
・心身障害児通園事業
 
 心身障害児が、保護者と一緒に通所して、日常生活適応力などの訓練をしています。
 
平成8年度実績
 
バンビの家(旭川荘内)・・・39人
 
くわのみどりの家(岡山ふれあいセンター)・・・30人
 
・療育相談機能の充実
 
・療育相談事業
 
岡山ふれあいセンター内くわのみどりの家で実施しています。
 
平成8年度実績 相談件数・・・97件
 
・心身障害児(者)巡回療育相談等事業
 
外来相談・・・3施設で実施、巡回相談・・・1施設で実施
 
平成8年度実績相談件数・・・1,086件
 
・岡山おもちゃ図書館運営事業
 
 障害によって身体を動かしたり自分で考え表現する等の困難な子供におもちゃを通して問題克服の手助けをするため、おもちゃでの遊び方指導・貸出を行っています。
 
おもちゃ数・・・500点、指導員2名
 
平成8年度実績 来館障害児数・・・263名
 
(3)障害児保育の充実
 
 心身に障害を有する児童に対して必要な保育を行うことにより、心身の発達を促すとともに、社会生活に必要な基礎的能力を養うことを目的として実施しており、障害のある乳幼児の保育の場として重要な役割を果たしています。
 
・岡山市心身障害児保育事業
 
・障害児保育
年度
拠点数・公立(6園)6園6園6園6園
51人49人48人50人
一般園公立(43園)26園17園21園23園
71人47人65人76人
私立(44園)12園16園17園17園
44人31人65人50人
 
・私立保育園障害児保育運営費補助
 
 心身に障害を有する児童を受け入れている私立保育園に補助金を交付しています。
 
・障害児保育巡回指導・・・・保護者・保育者を対象に実施
 
障害児保育拠点園・・・専門家の派遣により、相談と指導を実施しています。
 
障害児保育一般園・・・スーパーバイザー2名(保育課嘱託員)により、相談と指導を実施しています。

3.医療との連携

(1)医療施設等との連携強化
 
 関係機関相互の連携と調整機能の強化に努めています。
 
・在宅重度精神薄弱者訪問診査
 
 重度の精神薄弱者で、医療機関で健康診査を受けることが困難な人を対象に訪問しています。
 
平成8年度実績
 
訪問対象世帯数・・・12世帯
 
延べ訪問回教・・・44回
 
・精神科救急体制との連携
 
 通報等による緊急対応、措置入院、医療保護入院などの際、県・指定医療機関との連携を図りながら、調査、措置に関する診断等への同行、市長同意等を行っています。また、「精神科休日相談センターおかやま」や医療機関との連携を図っています。
 
・小児慢性特定疾患児手帳の交付
 
 小児慢性特定疾患治療研究事業の対象児童に対し、健全育成と福祉の向上を目的に、健康状態・治療内容の記録や関係機関の連絡先などを記入する手帳を交付しています。
 
平成8年度実績 交付件数・・・81件
(2)医療費公費負担制度の推進
 
・更生医療費給付事業
 
 日常生活をしやすくするため、障害の軽減・回復の手術を行う等、障害者が更生するために必要な医療費の給付をしています。
 
                                (単位:件、枚)
年度
入院276419486503
入院外348504412390
レセプト数3,4194,3716,2386,538
 
・重度心身障害者医療費助成制度
 
重度の心身障害者(身障1、2級・重度精薄・重複障害)に対して医療費を助成しています。
 
                                      (単位:件)
年度
件数99,723107,247114,232124,263
 
・進行性筋萎縮症者療養給付事業
 
対象者・・・・5名
 
・小児医療給付事業
 
 入院療育の必要な未熟児に対する養育医療の交付、身体に障害のある児童に対する障害除去等のための育成医療の給付、児童の特定疾患の治療研究推進と医療費公費負担を行う小児慢性特定疾患治療研究事業等を行っています。
 
                             (単位:件)
年度
養育医療認定数146134134
育成医療認定数228223275
小児慢性特定疾患
治療研究事業認定数
591614683
 
・特定疾患治療研究事業
 
特定疾患認定患者の医療費の公費負担を行っています。(県実施)
 
                             (単位:件)
年度
特定疾患治療
研究事業認定数
2,0512,2502,169
 
・精神障害者通院医療費
 
通院医療費の95%を公費負担しています。(県実施)
 
                             (単位:件)
年度
承認数1,7771,7772,210
 
(3)リハビリテーションの充実
 
・機能訓練事業(老人保健法)
 
 40歳以上で心身の機能が低下している人を対象に、いろいろな体験や交流を通して閉じこもりを予防し、いきいきした生活が送れるよう支援しています。
 
平成8年度実績
 
実人数・・・149人、延人数・・・1,796人
 
実施回数・・・263人、実施施設・・・9施設
 
・リフト付バスによる送迎の実施
 
機能訓練事業参加者の心身機能の状況等に応じて送迎を実施しています。
 
・はり・きゅう・マッサージ施術費助成事業
 
                             (単位:人、枚)
年度
交付人数578515573771
使用枚数9,1239,55410,32912,850
 

4.マンパワーの確保と育成

(1)専門職員の確保・育成
 
・各種研修会の実施
 
 障害児保育の専門的な研修を多く取り入れ、職員の資質向上を図っています。また、全国大会等県外研修にも参加しています。
 
・専門職員の養成
 
 平成5年度より障害児保育処点園保母1名を岡山大学特殊教育特別専攻科ヘ1年間、委託生として派遣しています。
 また、精神保健福祉相談員の充実を行っています。

主題:
岡山市障害者保健福祉計画(平成10年度~14年度)