岡山市障害者保健福祉計画
平成10年~平成14年
平成10年3月
岡山市
第6 施設の整備
ノーマライゼーション思想の普及に伴い、障害者の在宅・自立志向が強くなってきており、施設に対する市民の意識は多様化してきています。 |
- 1.障害者施設の整備
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(1)身体障害者療護施設
- 身体障害者療護施設については、県内に7施設 480名(うち市内1施設 120名)が設置されており、本市では平成9年4月1日現在、128名を施設に措置しています。
- 現状では市内の施設は定員を満たしており、入所待機者も多く存在します。アンケートでも重度身体障害者のうち1.7%の人が今後、療護施設を利用したいと回答しています。
- 今後、県内の施設整備状況や待機者の状況をみながら、施設整備をしていきます。
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数値目標 身体障害者療護施設の整備
8年度末 1か所 定員120人
14年度末目標 2か所 定員170人程度
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(2)授産施設・福祉工場
- 授産施設・福祉工場は、一般雇用の困難な障害者にとって社会参加をするうえで浮上に必要性の高い施設です。
- 市内では身体障害者の授産施設が1か所(定員65人)、知的障害者の授産施設が5か所(定員160人)、精神障害者の授産施設が1か所(定員29人)あります。
- また、岡山市から授産施設への措置者は身体障害者57名、知的障害者163名となっています。
- アンケートの結果からは、知的障害者に通所の授産施設に対する要望が強くでています。福祉的就労の場としては、他に作業所があります。(「第2 社会参加の促進」に掲載)
- 市としては今後、授産施設・福祉工場については、障害者のニーズ、特に今後社会人となる障害者の受け入れ先として、また、小規模な地域福祉作業所の授産施設への法定施設化を進める等により、授産施設・福祉工場の整備を促進していきます。
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数値目標 授産施設・福祉工場の整備
8年度末 身体障害者 1か所 65人
知的障害者 4か所 130人
精神障害者 1か所 29人
14年度末目標 合計 10か所 定員330人程度
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(3)精神障害者生活訓練施設、福祉ホームの整備
- 平成14年度末目標までに1~2か所(20人程度)の整備を促進します。
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数値目標 精神障害者生活訓練施設、福祉ホームの整備
8年度末 2か所 定員19人
14年度末目標 3~4か所 定員40人程度
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(4)精神障害者地域生活支援センターの整備
- 平成14年度末目標までに2か所の整備を促進します。
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数値目標 精神障害者地域生活支援センターの整備
8年度末 0か所
14年度末目標 2か所
- 2.施設機能の地域への活用促進
- すべての障害者が地域社会で安心して暮らせるよう条件を整えるという観点から施設の活用を図ります。
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(1)ふれあいセンターの活用
- 市では岡山ふれあいセンターを中心として、福祉事務所エリア毎に拠点施設としてのふれあいセンターを4か所建設しています(北・西・南ふれあいセンターは建設中)。
- ふれあいセンターは、福祉、保健、生涯学習の総合的な施設ですが、障害者福祉関係では、岡山ふれあいセンターでは身体障害者デイサービス事業、心身障害児通園事業、療育相談機能、知的障害者更正・授産施設の各事業を実施しており、西大寺ふれあいセンターでは身体障害者デイサービス事業、知的障害者の地域福祉作業所を設置しています。
- 今後とも北・西・南の各ふれあいセンターでは、身体障害者デイサービス事業と知的障害者地域福祉作業所を設置する予定です。
- また、各ふれあいセンターの一角に福祉機器の展示場を設け、障害者・高齢者の相談に当たっていきます。
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(2)民間施設の活用
- 障害者ができる限り地域社会で自立生活を営むため、既存施設の機能が社会的資源として地域においても有効に活用されることが望まれます。既存施設におけるショートステイ、ホッと入浴事業、療育相談事業等の事業を充実し、施設と地域との交流を図っていきます。
- 3.利用施設の整備
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(1)グループホーム・生活ホームの整備促進
- 知的障害者に対するアンケート結果によれば、今後利用したい福祉施設のうち最も希望の多い施設がグループホームや生活ホームでした。また、精神障害者からもグループホームの利用希望が多い割合で出されています。
- 昭和62年から今日まで市内に16か所のグループホーム、8か所の生活ホームが設置されており、年2~3か所程度増加しています。
- グループホーム・せいかつほーむは就労している障害者の生活の場であり、雇用・就労の促進と併せてグループホーム等の設置を推進する必要があります。
- 今後、グループホーム・生活ホームを積極的に設置するよう努めます。その一環として知的障害者・精神障害者が障害基礎年金と福祉的就労の収入で生活できるよう、グループホームに市営住宅などの活用策を講じます。
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数値目標 グループホーム・生活ホームの整備
8年度末 グループホーム 16か所
生活ホーム 8か所
14年度末目標 合計 40か所程度
資料
岡山市障害者保健福祉計画策定への経過
(1)平成9年4月30日 | 策定ワーキングチーム結成 |
(2)平成9年5月 | アンケート調査・分析等委託業者決定 |
(3)平成9年5月29日 | アンケート原案検討 |
(4)平成9年6月1日 | 市民の意見募集(市民のひろばおかやま)・・・4件 |
(5)平成9年6~7月 |
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(6)平成9年7月 |
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(7)平成9年9月30日 | アンケート集計終了 |
(8)平成9年10~11月 | アンケート分析・概要作成 |
(9)平成9年10~12月 | 現状・今後の取り組みについて関係各課と調整し、素案作成 |
(10)平成9年12月22日 | 岡山市障害者保健福祉対策会議幹事会で素案を検討 |
(11)平成10年1月20日 | 岡山市障害者施策推進協議会で審議(1回目) |
(12)平成10年1月26日 | 岡山市議会保健福祉委員会で審議 |
(13)平成10年2月16日 | 岡山市障害者施策推進協議会で審議(2回目) |
(14)平成10年2月23日 | 岡山市障害者保健福祉対策会議で検討し、策定する |
岡山市障害者施策推進協議会条例 |
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昭和46年12月23日 市条例第 133号 |
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(設置) | |
第1条 | 障害者基本法(昭和45年法律第84号)第30条第4項の規定に基づき、岡山市障害者施策推進協議会(以下「協議会」という。)を設置する。 |
(組織) | |
第2条 | 協議会は、委員30人以内で組織する。 |
(委員) | |
第3条 |
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(会長) | |
第4条 |
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(その他) | |
第5条 | この条例に定めるもののほか、協議会の運営に関し必要な事項は、会長が定める。 |
付則 | この条例は、公布の日から施行する。 |
平成9年度 岡山市障害者施策推進協議会委員
平成9年9月1日現在
所属 | 委員名 |
岡山大学名誉教授(整形外科) | 田邊 剛造 |
岡山大学教授(障害児教育) | 柳原 正文 |
岡山市医師会理事(福祉担当理事) | 坂田 俊輔 |
川崎医療福祉大学教授(福祉システム) | 太田 茂 |
岡山市心身障害者団体連合会会長 | 則武 伸一郎 |
岡山市手をつなぐ育成会会長 | 小若 和子 |
岡山市身体障害者福祉協会事務局長 | 山内 喜三子 |
岡山市聴覚障害者協会副会長 | 羽原 裕子 |
岡山市精神障害者団体連絡会代表 | 清水 恒夫 |
旭川荘理事長 | 江草 安彦 |
旭川児童院院長代理 | 中島 洋子 |
岡山県障害者雇用促進協会事務局長 | 藤原 眞一郎 |
岡山市労働組合協議会副議長 | 横山 文明 |
岡山市社会福祉協議会会長 | 丸尾 充 |
岡山市民生委員・児童委員協議会副会長 | 伊澤 芳恵 |
岡山市連合婦人会会長 | 横山 民 |
岡山市愛育委員協議会会長 | 佐藤 育子 |
岡山ボランティアのつどい運営委員長 | 須藤 正巳 |
岡山市女性大学修了者 | 水田 日出子 |
岡山市議会保健福祉委員会委員長 | 崎本 敏子 |
岡山市議会保健福祉委員会副委員長 | 服部 勇 |
岡山県更正福祉課長 | 田中 利夫 |
岡山県中央児童相談所長 | 浅原 和孝 |
岡山公共職業安定所所長 | 吉岡 寿穂 |
岡山市助役 | 宮崎 正壽(会長) |
岡山市教育長 | 戸村 彰孝 |
岡山市都市整備局長 | 小塚 雅史 |
岡山市保健福祉局長 | 角田 誠 |
岡山市障害者福祉施設配置図
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②エスポアールワーク(精神薄弱者授産施設) | ⑪西ふれあいセンター |
③わくわくワーク(精神薄弱者授産施設) | ⑫県立内尾センター(ナイトケア部門)(精神障害者生活訓練施設(援護寮)) |
④北ふれあいセンター | ⑬泉の園(精神薄弱者更生施設) |
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⑭リサイクルせっけんセンター(精神障害者通所授産施設) |
⑥津島児童学院(情緒障害児施設) | ⑮岡星寮(精神障害者更生施設) |
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⑯弘徳学園(精神薄弱者更生施設) |
⑧一二三寮(精神障害者福祉ホーム) | ⑰岡山ふれあいセンター |
⑨かなりや学園(難聴幼児通園施設) | ⑱西大寺ふれあいセンター |
主題:
岡山市障害者保健福祉計画(平成10年度~14年度)
発行者:
岡山市
発行年月:
平成10年3月
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