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高山市障害者福祉計画(資料編)

いきがいと思いやりのある福祉のまちづくりNo.4

~人にやさしい福祉の生活空間づくり~

平成10年 3月

第3 障害者の世帯状況、居住状況


平成9年6月に、身体障害者、知的障害者及び精神障害者に対してアンケート調査を行いました。ここでは、そのアンケート調査をもとに、身体障害者、知的障害者及び精神障者の世帯の状況、居住状況を把握します。


1 世帯

(1)家族数

高山市障害者計画アンケート調査結果図-7平均世帯人員によると、身体障害者のいる1世帯当たり人員は3.28人、知的障害者のいる1世帯当たり人員は4.09人となっており、いずれも高山市の1世帯当たり人員2.90人(平成7年国勢調査)を上回っていますが、精神障害者については、2.58人となっています。
身体障害者のいる世帯で最も多いのは、2人世帯で29.5%、次いで3人世帯18.9%、6人以上世帯17.7%となっています。ひとり暮らしの方は136人ですが、そのうち1級の方が21人、2級の方が18人います。知的障害者のいる世帯で最も多いのは、6人以上世帯の27.6%、次いで4人世帯23.7%、3人世帯18.4%となっています。ひとり暮らしの方は10人いますが、全て18~64歳の年齢層です。精神障害者のいる世帯で最も多いのは、3人世帯で33.3%、次いで2人世帯30.3%、1人世帯21.2%となっています。

図-7 平均世帯人員

図-8 ひとり暮らしの年齢別状況(身体障害者)

図-9 家族数
資料:平成9年6月「高山市障害福祉計画アンケート調査」


(2)配偶者の有無

身体障害者では、約6割の方が配偶者が「いる」と答えています。これを男女別にみると、男性では72.7%、女性では48.2%となっており、かなりの男女差があります。知的障害者では、男性が2.4%、女性が2.9%、合わせて2.6%の方が配偶者が「いる」と答えています。

図-10 配偶者の有無(18歳以上)
1 身体障害者
2 知的障害者
3 精神障害者
資料:平成9年6月「高山市障害福祉計画アンケート調査」


2 住居

(1)住居の状況

持ち家率は、身体障害者が88.2%、知的障害者が69.5%、精神障害者が66.7%です。平成7年の国勢調査によりますと、本市民の持ち家率は70.7%でしたから、それより身体障害者が10%以上高く、知的障害者はほぼ同率、精神障害者は若干下回っているということになります。
身体障害者では、多くが親と同居していると考えられる0~17歳は別として、18歳以上については年齢が高くなるほど持ち家率が高くなっています。知的障害者の18~39歳は「施設(福祉ホーム・グループホームを含む)」と答えた方が30.0%もいたにも関わらず、他の年齢層に比べて持ち家率が高くなっています。

表-7 住居の状況

単位:%
持ち家 県営、市営住宅 社宅、官舎、寮 一戸建民間借家 アパート、
賃貸マンション
間借り その他
身体障害者 全体 88.2 2.3 0.5 4.6 2.4 0.7 1.4 100.0
0~17歳 88.0 4.0 4.0 4.0 100.0
18~39歳 83.1 3.4 4.5 7.9 1.1 100.0
40~64歳 85.8 2.6 0.6 5.7 2.6 0.8 2.0 100.0
65歳以上 90.2 1.9 0.4 4.0 1.8 0.7 1.1 100.0
知的障害者 全体 69.5 4.6 4.0 11.9 4.6 0.7 4.6 100.0
0~17歳 85.7 4.7 9.5 100.0
18~39歳 70.0 5.0 2.5 16.3 2.5 3.8 100.0
40~64歳 62.8 2.3 9.3 9.3 7.0 9.3 100.0
65歳以上 57.1 28.6 14.3 100.0
精神障害者 全体 66.7 3.0 15.2 9.1 3.0 3.0 100.0
0~17歳
18~39歳 100.0 100.0
40~64歳 56.6 4.3 17.4 13.1 4.3 4.3 100.0
65歳以上 100.0 100.0

資料:平成9年6月「高山市障害福祉計画アンケート調査」

図-11
身体障害者
知的障害者
精神障害者
資料:平成9年6月「高山市障害福祉計画アンケート調査」


(2)住居において改善したいこと、困っていること(身体障害者)

いまの住まいで改善したいこと、困っていることについての結果が、図-12です。「除雪」32.1%、「階段、段差」15.6%、「風呂、トイレ」14.3%が高い率を示しています。「現在のままでよい」47.5%は、平成4年に行った高齢者基礎調査の「特になし」60.8%と比較すると、非常に低い数値といえます。

図-12 住宅で改善したいこと、困っていることはありますか(回答は3つ以内)
単位:%
資料:平成9年6月「高山市障害福祉計画アンケート調査」

第4 障害児の就学等の状況


1 小学校就学前の障害児の教育・療青等

(1)早期療育

早期療育は、障害を早期に発見し、早期に療育を行うことにより、障害を軽減し、社会適応能力を増大させることを目的にしています。
就学前の乳幼児を対象に障害の種別に応じ療育相談を高山保健所の主催で毎月1回高山市保健センターで行っているほか、保健婦による訪問指導を実施しています。
早期療育施設については、現在、飛騨地域には設置されていません。

表-8 保健婦による訪間指導実績

単位:件
区分 平成4年度 平成5年度 平成6年度 平成7年度 平成8年度
乳児 10 57
幼児 36 32 57 89 201
43 42 62 95 258



(2)保育園・幼稚園

本市には、平成9年4月現在、市立保育園5か所、私立保育園9か所、計14か所の保育園があります。一方、幼椎園は、私立3か所あり、どちらも可能な限り障害児を受け入れています。
また、難聴以外の原因でことばの発達の遅れのある幼児に対し、早期の指導訓練(ことばの教室)を行っています。3歳児までを対象に家庭や保育園等からの通園児に対して週1日程度、障害の種類や程度に応じた方法で指導しています。

表-9 市内にある保育園・幼稚園

単位:人
区分 保育所(園) 幼稚園
施設数 児童数 施設数 児童数
市立 500
私立 1,047 589
14 1,547 589


2 盲・聾・養護学校

高山市には、養護学校は県立で飛騨養護学校が1校設置されています。

表-10 盲・聾・養護学校の就学状況(平成9年5月1日現在)

単位:人
種別 学校名 所在地 設置者 高山市の在学者数
幼稚部 小学部 中学部 高等部
視覚障害 富山県立盲学校 富山市 富山県
視覚障害 岐阜盲学校 岐阜市 岐阜県
聴覚障害 岐阜聾学校 岐阜市 岐阜県
知的障害 飛騨養護学校 高山市 岐阜県 14 20
病弱児 飛騨養護学校
高山日赤分校
高山市 岐阜県


3 小学校・中学校の特殊学級

高山市内の児童生徒が通う学校は、平成9年5月現在、小学校が10校、中学校が4校あり、児童生徒数は小学生4,163人、中学生2,312人です。平成9年度の特殊学級は、小学校7校・11学級、中学校4校・8学級となっています。
表-12は、平成9年度の特殊学級の状況ですが、特殊学級の在学者の54.7%が知的障害、41.5%が情緒障害です。在学者総数の減少に反して、特殊学級在学者数は微増傾向にあります。

表-11 市内の児童生徒が通う小学校・中学校(平成9年5月1日現在)

単位:人
小学校 中学校
学校数 学級数 在学者数 学校数 学級数 在学者数
10 143 4,163 71 2,312

表-12 小学校・中学校の特殊学級の状況(平成9年5月1日現在)

単位:人
区分 特殊学級児童生徒数 特殊学級数
精神薄弱 情緒障害 難聴 言語障害 肢体不自由
小学校 15 25 11
中学校 14 13 28
29 22 53 19

主題:
高山市障害者福祉計画 資料編

発行者:
高山市

発行年月:
平成10年3月

文献に関する問い合わせ先:
〒506-8555
岐阜県高山市花岡町2丁目18番地
高山市福祉保健部福祉課
(TEL)0577-32-3333