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習志野市障害者福祉に関する調査 結果報告書

No.2

平成8年3月

習志野市

第3節 外出の状況

1-3-1 外出の頻度

過去1年間に9割が外出したことがある
 過去1年間における外出の頻度については、「ほぼ毎日」が45%で最も多く、次いで「週2~3回」(23%)となっているほか、「年に数回」(8%)も含め、外出したことがある者は9割となっている。
 一方、「まったく外出していない」者は6%である。

図表1-3-1 外出の頻度
回答者総数=1,384 単位:%
ほぼ毎日 45.4
週2~3回 22.8
月2~3回 15.2
年に数回 7.9
まったく外出していない 5.6
無回答 3.1

視覚障害の外出頻度が低い
 これを障害の種類別にみると、視覚障害の外出頻度が低くなっており、10人に1人が「まったく外出していない」状況となっている。
 一方、内部障害は外出頻度が比較的高くなっている。

図表 1-3-2 障害の種類別にみた外出の頻度 単位:人(%)
区分 総数 視覚障害 聴覚・平衡機能 肢体不自由 内部障害
総数 1,384(100) 118(100) 122(100) 660(100) 351(100)
外出したことがある 1,263(91.3) 101(85.6) 115(94.3) 608(92.1) 336(95.7)
- ほぼ毎日 629(45.4) 41(34.7) 81(66.4) 272(41.2) 193(55.0)
週2~3回 315(22.8) 27(22.9) 17(13.9) 154(23.3) 90(25.6)
月2~3回 210(15.2) 24(20.3) 11(9.0) 109(16.5) 43(12.3)
年に数回 109(7.9) 9(7.6) 6(4.9) 73(11.1) 10(2.8)
まったく外出していない 78(5.6) 13(11.0) 4(3.3) 34(5.2) 8(2.3)
無回答 43(3.1) 4(3.4) 3(2.5) 18(2.7) 7(2.0)

重度の1割近くは「まったく外出していない」
 障害の程度別にみると、重度の身体障害者は外出の頻度が低く、「まったく外出していない」とする者が1割近い状況となっている。

図表 1-3-3 障害の程度別にみた外出の頻度 単位:人(%)
区分 総数 重度
(1・2級)
中度
(3・4級)
軽度
(5・6級)
総数 1,384(100) 650(100) 486(100) 153(100)
外出したことがある 1,263(91.3) 572(88.0) 465(95.7) 144(94.1)
- ほぼ毎日 629(45.4) 229(35.2) 259(53.3) 103(67.3)
週2~3回 315(22.8) 158(24.3) 118(24.3) 23(15.0)
月2~3回 210(15.2) 117(18.0) 63(13.0) 13(8.5)
年に数回 109(7.9) 68(10.5) 25(5.1) 5(3.3)
まったく外出していない 78(5.6) 57(8.8) 11(2.3) 3(2.0)
無回答 43(3.1) 21(3.2) 10(2.1) 6(3.9)

高齢期の1割近くは「まったく外出していない」
 年齢別にみると、年齢層が高くなるほど外出の頻度が低く、高齢期の身体障害者では、年に数回、あるいはまったく外出していない者が2割で、さらに「まったく外出していない」とする者が1割近い状況となっている。

図表 1-3-4 年齢別にみた外出の頻度 単位:人(%)
区分 総数 青年期
(18~39歳)
壮年期
(40~64歳)
高齢期
(65歳以上)
総数 1,384(100) 131(100) 645(100) 572(100)
外出したことがある 1,263(91.3) 125(95.4) 607(94.1) 502(87.8)
- ほぼ毎日 629(45.4) 92(70.2) 353(54.7) 175(30.6)
週2~3回 315(22.8) 12(9.2) 140(21.7) 154(26.9)
月2~3回 210(15.2) 12(9.2) 83(12.9) 105(18.4)
年に数回 109(7.9) 9(6.9) 31(4.8) 68(11.9)
まったく外出していない 78(5.6) 2(1.5) 22(3.4) 53(9.3)
無回答 43(3.1) 4(3.1) 16(2.5) 17(3.0)

1-3-2 外出の目的

外出の目的は「通院」と「買物」が多い
 過去1年間に外出した身体障害者の外出の目的については、「通院」(60%)と「買物・散歩」(59%)が特に多く、次いで「通勤・通学」(28%)、「旅行」(23%)、「知人宅訪問」(21%)と続いている。

図表 1-3-5 外出の目的(複数回答)
回答者総数=1,263 単位:%
通院 59.5
買物・散歩 59.4
通勤・通学 27.6
旅行 22.7
知人宅訪問 21.0
地域施設の利用 15.8
地域の行事 9.2
その他 9.9
無回答 1.7

視覚障害では「通勤・通学」「旅行」「知人宅訪問」が少ない
 これを障害の種類別にみると、外出頻度の少ない視覚障害では「通勤・通学」「旅行」「知人宅訪問」の割合が他の障害に比べて低い。
 一方、聴覚・平衡機能障害は「買物・散歩」「旅行」「地域の行事」が他の障害に比べ、特に多い。
 内部障害は「通院」「通勤・通学」「知人宅訪問」が比較的多くみられるものの、「地域施設の利用」が少ない。

図表 1-3-6 障害の種類別にみた外出の目的 単位:人(%)
区分 総数 視覚障害 聴覚・平衡機能 肢体不自由 内部障害
外出経験のある者 1,263(100) 101(100) 115(100) 608(100) 336(100)
通院 752(59.5) 61(60.4) 60(52.2) 339(55.8) 235(69.9)
買物・散歩 750(59.4) 60(59.4) 87(75.7) 338(55.6) 206(61.3)
通勤・通学 348(27.6) 20(19.8) 39(33.9) 162(26.6) 108(32.1)
旅行 287(22.7) 18(17.8) 51(44.3) 123(20.2) 77(22.9)
知人宅訪問 265(21.0) 14(13.9) 38(33.0) 118(19.4) 83(24.7)
地域施設の利用 199(15.8) 21(20.8) 25(21.7) 114(18.8) 17(5.1)
地域の行事 116(9.2) 10(9.9) 35(30.4) 37(6.1) 22(6.5)
その他 125(9.9) 13(12.9) 21(18.3) 58(9.5) 25(7.4)
無回答 21(1.7) 3(3.0) 1(0.9) 6(1.0) 8(2.4)

重度は「通院」が特に多い
 障害の程度別にみると、重度では「通院」の割合が特に高く、中度では「買物・散歩」、軽度では「買物・散歩」と「通勤・通学」が比較的多くみられる。

図表 1-3-7 障害の種類別にみた外出の目的 単位:人(%)
区分 総数 重度
(1・2級)
中度
(3・4級)
軽度
(5・6級)
外出経験のある者 1,263(100) 572(100) 465(100) 144(100)
通院 752(59.5) 379(66.3) 270(58.1) 55(38.2)
買物・散歩 750(59.4) 324(56.6) 299(64.3) 82(56.9)
通勤・通学 348(27.6) 121(21.2) 142(30.5) 62(43.1)
旅行 287(22.7) 127(22.2) 118(25.4) 25(17.4)
知人宅訪問 265(21.0) 110(19.2) 108(23.2) 26(18.1)
地域施設の利用 199(15.8) 127(22.2) 54(11.6) 9(6.3)
地域の行事 116(9.2) 53(9.3) 37(8.0) 17(11.8)
その他 125(9.9) 62(10.8) 41(8.8) 15(10.4)
無回答 21(1.7) 7(1.2) 7(1.5) 4(2.8)

1-3-3 外出するうえで困ること

最も困ることは「道路や駅に階段が多い」「建物の設備が不備」「車が危険」なこと
 外出するうえで、または、しようとするうえで困ることについては、無回答の30%を除く70%が困りごとが「ある」としている。
 その内訳は、「道路や駅に階段が多い」が44%で最も多く、次いで「利用する建物の設備が不備」(25%)、「車などに危険を感じる」(22%)と続いている。

図 1-3-8 外出するうえで困ること (複数回等)
回答者総数=1,384 単位:%
道路や駅に階段が多い 44.1
利用する建物の設備が不備 24.7
車などに危険を感じる 22.0
人と話をすることが困難 9.5
経費がかかる 8.9
利用できる交通機関がない 5.7
人の目が気にかかる 5.6
介助者がいない 5.3
その他 6.7
無回答 29.8

どの障害種類でも6割以上が困っている
 これを障害の種類別にみると、どの障害種類においても6割以上が困りごとを感じているものの、その内訳は種類により異なっている。視覚障害では「道路や駅に階段」と「車などに危険」が特に多く、肢体不自由では「道路や駅に階段」と「建物の設備が不備」が多くなっている。
 また、聴覚・平衡機能障害では、「人と話をするのが困難」が46%ときわだっているほか、「車などに危険」も比較的多い。
 内部障害においても6割以上が困りごとを感じており、その内容は「道路や駅に階段」が主なものである。

図表 1-3-9 障害の種類別にみた外出するうえで困ること 単位:人(%)
区分 総数 視覚障害 聴覚・平衡機能障害 肢体不自由 内部障害
総数 1,384(100) 118(100) 122(100) 660(100) 351(100)
困っていることがある 971(70.2) 92(78.0) 87(71.3) 495(75.0) 223(63.5)
道路や駅に階段が多い 611(44.1) 50(42.4) 26(21.3) 343(52.0) 150(42.7)
利用する建物の設備が不備 342(24.7) 21(17.8) 16(13.1) 228(34.5) 54(15.4)
車などに危険を感じる 305(22.0) 49(41.5) 34(27.9) 154(23.3) 44(12.5)
人と話をすることが困難 131(9.5) 8(6.8) 56(45.9) 28(4.2) 8(2.3)
経費がかかる 123(8.9) 11(9.3) 8(6.6) 54(8.2) 44(12.5)
利用できる交通機関がない 79(5.7) 6(5.1) 4(3.3) 58(8.8) 6(1.7)
人の目が気にかかる 77(5.6) 6(5.1) 7(5.7) 45(6.8) 11(3.1)
介助者がいない 73(5.3) 13(11.0) 4(3.3) 46(7.0) 4(1.1)
その他 93(6.7) 12(10.2) 14(11.5) 35(5.3) 29(8.3)
無回答 413(29.8) 26(22.0) 35(28.7) 165(25.0) 128(36.5)

軽度でも6割が困りごとが「ある」
 程度別にみると、重度になるほど多くの者が困りごとを感じているものの、軽度でも6割が困りごとを感じており、程度の重軽に関わらず、外出に困っている者が多い状況がうかがえる。

図表 1-3-10 障害の程度別にみた外出するうえで困ること 単位:人(%)
区分 総数 重度
(1・2級)
中度
(3・4級)
軽度
(5・6級)
総数 1,384(100) 650(100) 486(100) 153(100)
困っていることがある 971(70.2) 476(73.2) 335(68.9) 93(60.8)
道路や駅に階段が多い 611(44.1) 290(44.6) 226(46.5) 55(35.9)
利用する建物の設備が不備 342(24.7) 176(27.1) 123(25.3) 23(15.0)
車などに危険を感じる 305(22.0) 148(22.8) 96(19.8) 32(20.9)
人と話をすることが困難 131(9.5) 77(11.8) 35(7.2) 11(7.2)
経費がかかる 123(8.9) 58(8.9) 45(9.3) 14(9.2)
利用できる交通機関がない 79(5.7) 40(6.2) 26(5.3) 8(5.2)
人の目が気にかかる 77(5.6) 34(5.2) 26(5.3) 12(7.8)
介助者がいない 73(5.3) 59(9.1) 10(2.1) 0(0.0)
その他 93(6.7) 54(8.3) 25(5.1) 6(3.9)
無回答 413(29.8) 174(26.8) 151(31.1) 60(39.2)

第4節 障害に関して利用した施設や関係機関について

1-4-1 障害に関して利用した施設や関係機関

「医療機関」が66%
 障害に関して、これまで何らかの施設や関係機関を利用した者の割合は79%で、その内訳は「医療機関」が66%で最も多く、次いで「福祉事務所」(24%)、「社会福祉施設」(17%)と続いている。
 一方、「利用したことはない」は13%である。

どの障害でも「医療機関」が多い
 これを障害の種類別にみると、どの障害においても、約8割が「利用したことがある」としており、「医療機関」が最も多い点が共通してみられる傾向である。
 視覚障害では「医療機関」のほかに、「社会福祉施設」や「福祉事務所」の利用が多くみられ、聴覚・平衡機能障害では、「福祉事務所」が他の障害に比べて特に多くみられる。

図表 1-4-1 障害の種類別にみた障害に関して利用した施設や関係機関(複数回答) 単位:人(%)
区分 総数 視覚障害 聴覚・平衡機能 肢体不自由 内部障害
総数 1,384(100) 118(100) 122(100) 660(100) 351(100)
利用したことがある 1,091(78.8) 91(77.1) 100(82.0) 520(78.8) 284(80.9)
医療機関 909(65.7) 78(66.1) 59(48.4) 435(65.9) 265(75.5)
福祉事務所 328(23.7) 30(25.4) 56(45.9) 142(21.5) 72(20.5)
社会福祉施設 239(17.3) 31(26.3) 19(15.6) 139(21.1) 21(6.0)
保健所 96(6.9) 7(5.9) 14(11.5) 47(7.1) 19(5.4)
障害者相談センター 75(5.4) 5(4.2) 13(10.7) 38(5.8) 7(2.0)
教育機関 49(3.5) 10(8.5) 15(12.3) 12(1.8) 8(2.3)
社会適応訓練(視覚・聴覚) 46(3.3) 14(11.9) 26(21.3) 3(0.5) 3(0.9)
職業訓練校 37(2.7) 5(4.2) 8(6.6) 19(2.9) 2(0.6)
児童相談所 18(1.3) 2(1.7) 3(2.5) 9(1.4) 2(0.6)
その他 38(2.7) 3(2.5) 4(3.3) 21(3.2) 9(2.6)
利用したことはない 180(13.0) 14(11.9) 12(9.8) 91(13.8) 43(12.3)
無回答 113(8.2) 13(11.0) 10(8.2) 49(7.4) 24(6.8)

1-4-2 医療や機能訓練で困ること

40%が「困っていることがある」
 医師の診療や機能訓練を受けるにあたって困ることについては、「特に困っていることはない」(34%)と無回答(26%)を除いた40%が「困っていることがある」としており、その内訳は「気楽に往診を頼める医者がいない」(15%)、「専門的な治療を行う医療機関が身近にない」(15%)と続いている。

肢体不自由、聴覚障害で困っている者が多い
 これを障害の種類別にみると、肢体不自由、聴覚・平衡機能障害では「困っていることがある」とする者が他の障害に比べやや多い。
 肢体不自由では「専門的な治療」や「往診を頼める医者」「専門的な機能回復訓練」のことで困っている割合が高く、聴覚・平衡機能障害では「専門的な治療」や「付添い」「往診を頼める医者」のことで困っている割合が高い。また、視覚障害は「専門的な治療」や「往診を頼める医者」「医療費の負担」のことで困っている割合が高い。一方、内部障害は「困っていることがある」とする割合は他の障害に比べて低いものの、「往診を頼める医者」このことで困っている割合が特に高く、この他「専門的な治療」も比較的多くみられる。

図表 1-4-2 障害の種類別にみた医療や機能訓練で困ること(複数回答) 単位:人(%)
区分 総数 視覚障害 聴覚・平衡機能 肢体不自由 内部障害
総数 1,384(100) 118(100) 122(100) 660(100) 351(100)
困っていることがある 556(40.2) 46(39.0) 56(45.9) 290(43.9) 123(35.0)
気楽に往診を頼める医者がいない 204(14.7) 17(14.4) 15(12.3) 101(15.3) 60(17.1)
専門的な治療を行う医療機関が身近にない 200(14.5) 17(14.4) 24(19.7) 104(15.8) 43(12.3)
医療費の負担が大きい 136(9.8) 15(12.7) 13(10.7) 64(9.7) 33(9.4)
専門的な機能回復訓練ができる機関が身近にない 124(9.0) 3(2.5) 8(6.6) 93(14.1) 9(2.6)
通院するときに付添いをしてくれる人がいない 83(6.0) 5(4.2) 18(14.8) 43(6.5) 12(3.4)
歯科診療を受けられない 76(5.5) 4(3.4) 3(2.5) 48(7.3) 16(4.6)
ちょっとした病気やけがのときに、受け入れてくれる医療機関が身近にない 68(4.9) 4(3.4) 7(5.7) 42(6.4) 12(3.4)
その他 48(3.5) 2(1.7) 13(10.7) 14(2.1) 16(4.6)
特に困っていることはない 470(34.0) 33(28.0) 29(23.8) 217(32.9) 144(41.0)
無回答 358(25.9) 39(33.1) 37(30.3) 153(23.2) 84(23.9)

第5節 住宅の状況

1-5-1 住宅の種類

「持ち家」が68%で最も多い
 住宅の種類については、「持ち家」が68%で最も多く、次いで「公社、公団、市営等の公営住宅」(18%)となっているほか、「民間賃貸住宅」が8%となっている。

図表1-5-1 住宅の種類
回答者総数=1,384 単位:%
持ち家 67.8
民間賃貸住宅 7.6
社宅、公務員住宅等の貸与住宅 1.7
公社、公団、市営等の公営住宅 17.6
借間 1.2
その他 1.0
無回答 3.0

1-5-2 家賃の状況

39%が支払っている
 住宅ローンを含む家賃の状況については、「支払っていない」(43%)と無回答(18%)を除く39%が支払っており、その内訳は「月額5万円以上」が23%で最も多い。
 また、「支払っていない」は43%である。

図1-5-2 家賃の状況
回答者総数=1,384 単位:%
支払っていない 43.2
月額1万円未満 1.4
月額1万円以上2万円未満 2.1
月額2万円以上3万円未満 1.9
月額3万円以上4万円未満 4.1
月額4万円以上5万円未満 6.4
月額5万円以上 22.8
無回答 18.1

1-5-3 住宅改造の有無と意向

改造ニーズは36%
 住宅改造の有無と意向については、「改造した」が11%であるほか、「改造したい」が(21%)と「改造したくともその余地がない」(15%)を合わせた改造ニーズは36%となっている。また、「改造の必要はない」が28%となっている。

図 1-5-3 住宅改造の有無と意向
回答者総数=1,384 単位:%
改造した 11.1
改造したい 21.2
改造したくともその余地がない 14.5
改造の必要はない 28.1
無回答 25.1

肢体不自由の改造ニーズが多い
 これを障害の種類別にみると、「改造した」では視覚障害と肢体不自由においてやや多くみられる。しかし、改造ニーズをみると、どの障害においても「改造したい」が3割以上となっており、肢体不自由の改造ニーズがやや多いものの、特に大きな格差はみられない。

図表 1-5-4 障害の種類別にみた住宅改造の有無と意向 単位:人(%)
区分 総数 視覚障害 聴覚・平衡機能 肢体不自由 内部障害
総数 1,384(100) 118(100) 122(100) 660(100) 351(100)
改造した 153(11.1) 12(10.2) 6(4.9) 97(14.7) 26(7.4)
改造したい 495(35.8) 37(31.4) 41(33.6) 259(39.2) 124(35.3)
- 改造したい 294(21.2) 18(15.3) 26(21.3) 160(24.2) 72(20.5)
改造したくともその余地がない 201(14.5) 19(16.1) 15(12.3) 99(15.0) 52(14.8)
改造の必要はない 389(28.1) 33(28.0) 36(29.5) 164(24.8) 122(34.8)
無回答 347(25.1) 36(30.5) 39(32.0) 140(21.2) 79(22.5)

障害の程度にかかわらず改造ニーズはある
 障害の程度別にみると、どの障害程度においてもほぼ同様の傾向を示しており、障害の程度に関わらず改造ニーズがあることがわかる。

図表 1-5-5 障害の程度別にみた住宅改造の有無と意向 単位:人(%)
区分 総数 重度
(1・2級)
中度
(3・4級)
軽度
(5・6級)
総数 1,384(100) 650(100) 486(100) 153(100)
改造した 153(11.1) 84(12.9) 45(9.3) 11(7.2)
改造したい 495(35.8) 244(37.5) 162(33.3) 56(36.6)
- 改造したい 294(21.2) 139(21.4) 97(20.0) 33(21.6)
改造したくともその余地がない 201(14.5) 105(16.2) 65(13.4) 23(15.0)
改造の必要はない 389(28.1) 172(26.5) 146(30.0) 47(30.7)
無回答 347(25.1) 150(23.1) 133(27.4) 39(25.5)

1-5-4 改造した場所と改造したい場所

これまでは「トイレ」「風呂」の改造が多い
 これまでに改造した場所については、改造した場所が「ある」と答えた者は29%で、その内訳は「トイレ」が19%で最も多く、次いで「風呂」(17%)と続いている。
 また、改造した場所が「特にない」は24%となっている。

今後も「風呂」「トイレ」の改造ニーズが多い
 今後改造したい場所については、改造したい場所が「ある」と答えた者は42%である。その内訳は「風呂」が23%で最も多く、次いで「トイレ」(16%)と続いている。
 また、改造したい場所が「特にない」は26%となっている。

図表 1-5-6 改造した場所と改造したい場所(複数回答)
回答者総数=1,384 単位:%
トイレ 風呂 玄関 台所 居室 階段 廊下 その他 特にない 無回答
改造した場所 18.7 16.5 6.4 5.5 5.5 4.5 3.9 1.8 23.6 47.8
今後改造したい場所 15.5 23.3 7.5 8.7 9.5 9.8 3.4 3.0 25.7 32.7

これまでの改造の実績よりも、今後の改造ニーズの方が多い
 これまでに改造した場所と今後改造したい場所の回答の結果を比べると、全体的にこれまでの改造の実績よりも、今後の改造ニーズの方が高い。この内訳をみると、「トイレ」は、これまでの改造の実績の割合が高く、改造が比較的進んでいる項目としてみることができるが、「風呂」や「階段」「居室」などは、これまでの改造の実績に比べて、今後の改造ニーズの方が高い項目である。

図表 1-5-7 改造した場所と改造したい場所
区分 総数 ある 特にない 無回答
トイレ 風呂 玄関 台所 居室 階段 廊下 その他
これまでに改造した場所(a) 1,384人 396人 259人 229人 89人 76人 76人 62人 54人 25人 327人 661人
100.0% 28.6% 18.7% 16.5% 6.4% 5.5% 5.5% 4.5% 3.9% 1.8% 23.6% 47.8%
今後改造したい場所(b) 1,384人 575人 215人 323人 104人 121人 132人 136人 47人 41人 356人 453人
100.0% 41.5% 15.5% 23.3% 7.5% 8.7% 9.5% 9.8% 3.4% 3.0% 25.7% 32.7%
(b)-(a) 1,384人 179人 -44人 94人 15人 45人 56人 74人 -7人 16人 29人 -208人
100.0% 12.9% -3.2% 6.8% 1.1% 3.3% 4.0% 5.3% -0.5% 1.2% 2.1% -15.0%

1-5-5 住宅について困っていること

半数が住宅のことで困っている
 住宅について困っていることについては、「困っていることがある」と答えた者は51%で、身体障害者の半数が住宅のことで困っている。その内訳は「老朽化している」が18%で最も多く、次いで「住宅の構造上、問題がある」(16%)、「狭い」(14%)、「家賃やローンが高い」(12%)と続いている。
 また、「特にない」は33%となっている。

図表 1-5-8 住宅について困っていること(複数回答)
老朽化している 18.4
住宅の構造上、問題がある 16.3
狭い 14.2
家賃やローンが高い 12.1
設備の使い勝手悪い 8.1
交通や買物の便などが悪い 7.2
生活環境が悪い 3.5
その他 3.7
特にない 32.9
無回答 16.5

どの障害も50%の者が「困っている」
 これを障害の種類別にみると、どの障害においても、「困っていることがある」がほぼ50%前後となっており、障害の種類に関わらず住宅についての困りごとを抱えている状況がうかがえる。
 しかし、その内訳をみると、視覚障害では「老朽化している」が特に多く、肢体不自由では「住宅の構造上問題がある」が他の障害に比べて多くみられるなど、障害の種類によって、困っている内容の違いがみられる。

図表 1-5-9 障害の種類別にみた住宅について困っていること 単位:人(%)
区分 総数 視覚障害 聴覚・平衡機能 肢体不自由 内部障害
総数 1,384(100) 118(100) 122(100) 660(100) 351(100)
困っていることがある 700(50.6) 58(49.2) 65(53.3) 343(52.0) 179(51.0)
老朽化している 255(18.4) 33(28.0) 25(20.5) 111(16.8) 69(19.7)
住宅の構造上、問題がある 226(16.3) 11(9.3) 13(10.7) 146(22.1) 37(10.5)
狭い 196(14.2) 15(12.7) 20(16.4) 89(13.5) 54(15.4)
家賃やローンが高い 168(12.1) 9(7.6) 21(17.2) 74(11.2) 53(15.1)
設備の使い勝手が悪い 112(8.1) 11(9.3) 12(9.8) 58(8.8) 23(6.6)
交通や買物の便などが悪い 100(7.2) 14(11.9) 11(9.0) 48(7.3) 25(7.1)
生活環境が悪い 49(3.5) 9(7.6) 10(8.2) 14(2.1) 12(3.7)
その他 51(3.7) 4(3.4) 5(4.1) 25(3.8) 13(3.7)
特にない 455(32.9) 35(29.7) 36(29.5) 218(33.0) 123(35.0)
無回答 229(16.5) 25(21.2) 21(17.2) 99(15.0) 49(14.0)

重度になるほど構造や設備面で困っている
 障害の程度別にみると、重度になるほど「困っていることがある」が多くなる傾向がみられるものの、軽度においても45%と決して少なくはない。
 その内訳をみると、「老朽化している」や「狭い」は障害の程度に関わらず困っている者の割合が高く、「住宅の構造上、問題がある」や「設備の使い勝手が悪い」は重度になるほど困っている者の割合が多くなる傾向がみられる。

図表 1-5-10 障害の程度別にみた住宅について困っていること 単位:人(%)
区分 総数 重度
(1・2級)
中度
(3・4級)
軽度
(5・6級)
総数 1,384(100) 650(100) 486(100) 153(100)
困っていることがある 700(50.6) 343(52.8) 236(48.6) 69(45.1)
老朽化している 255(18.4) 124(19.1) 80(16.5) 32(20.9)
住宅の構造上、問題がある 226(16.3) 129(19.8) 70(14.4) 15(9.8)
狭い 196(14.2) 91(14.0) 71(14.6) 18(11.8)
家賃やローンが高い 168(12.1) 81(12.5) 61(12.6) 14(9.2)
設備の使い勝手が悪い 112(8.1) 73(11.2) 24(4.9) 10(6.5)
交通や買物の便などが悪い 100(7.2) 53(8.2) 32(6.6) 8(5.2)
生活環境が悪い 49(3.5) 27(4.2) 13(2.7) 4(2.6)
その他 51(3.7) 27(4.2) 15(3.1) 5(3.3)
特にない 455(32.9) 202(31.1) 165(34.0) 57(37.3)
無回答 229(16.5) 105(16.2) 85(17.5) 27(17.6)

第6節 就業の状況

1-6-1 就学・就業の状況

就業している身体障害者は30%
 就学・就業の状況については、「仕事についている(作業所・授産施設を含む)」が30%、「いずれにも該当せず自宅にいる」が50%となっている。

図表 1-6-1 就学・就業の状況
回答者総数=1,384 単位:%
通学している 0.9
仕事についている 29.8
入所施設にいる 1.8
いずれにも該当せず自宅にいる 49.6
無回答 17.8

青・壮年期の42%は自宅
 これを年齢別にみると、「いずれにも該当せず自宅にいる」と答えた者は、青年期で24%、壮年期では46%、高齢期では51%となっており、生産年齢である青年期・壮年期を合わせてみると、仕事につかず、自宅にいる者は329人となっており、青・壮年期の者776人に占める割合は42%を占めている。

図表 1-6-2 年齢別にみた就学・就業状況 単位:人(%)
区分 総数 青年期
(18~39歳)
壮年期
(40~64歳)
高齢期
(65歳以上)
総数 1,384(100) 131(100) 645(100) 572(100)
就学・就業している 450(32.5) 92(70.2) 279(43.3) 69(12.1)
通学している (職業訓練・訪問学級を含む) 12(0.9) 6(4.6) 5(0.8) 1(0.2)
仕事についている (作業所・授産施設を含む) 413(29.8) 79(60.3) 262(40.6) 62(10.8)
入所施設にいる 25(1.8) 7(5.3) 12(1.9) 6(1.0)
いずれにも該当せず自宅にいる 687(49.6) 32(24.4) 297(46.0) 346(60.5)
無回答 247(17.8) 7(5.3) 69(10.7) 157(27.4)

視覚障害の就学・就業の割合が低い
 障害の種類別にみると、どの障害種類でも5割前後が「いずれにも該当せず自宅にいる」となっており、なかでも視覚障害では他の障害に比べ、「仕事についている」が少ない。

図表 1-6-3 障害の種類別にみた就学・就業状況 単位:人(%)
区分 総数 視覚障害 聴覚・平衡機能 肢体不自由 内部障害
総数 1,384(100) 118(100) 122(100) 660(100) 351(100)
就学・就業している 450(32.5) 27(22.9) 46(37.7) 219(33.2) 126(35.9)
通学している (職業訓練・訪問学級を含む) 12(0.9) 2(1.7) 3(2.5) 3(0.5) 3(0.9)
仕事についている (作業所・授産施設を含む) 413(29.8) 23(19.5) 43(35.2) 199(30.2) 123(35.0)
入所施設にいる 25(1.8) 2(1.7) 0(0.0) 17(2.6) 0(0.0)
いずれにも該当せず自宅にいる 687(49.6) 63(53.4) 55(45.1) 332(50.3) 176(50.1)
無回答 247(17.8) 28(23.7) 21(17.2) 109(16.5) 49(14.0)

重度障害の56%は「自宅にいる」
 障害の程度別にみると、重度では「いずれにも該当せず自宅にいる」が56%を占めるなど、障害が重くなるほど就学・就業している割合が低く、「自宅にいる」が多くなる傾向がみられる。しかし、軽度においても、「自宅にいる」が31%と決して少ないとはいえない。

図表 1-6-4 障害の程度別にみた就学・就業状況 単位:人(%)
区分 総数 重度
(1・2級)
中度
(3・4級)
軽度
(5・6級)
総数 1,384(100) 650(100) 486(100) 153(100)
就学・就業している 450(32.5) 169(26.0) 174(35.8) 72(47.1)
- 通学している (職業訓練・訪問学級を含む) 12(0.9) 7(1.1) 2(0.4) 3(2.0)
仕事についている (作業所・授産施設を含む) 413(29.8) 144(22.2) 168(34.6) 68(44.4)
入所施設にいる 25(1.8) 18(2.8) 4(0.8) 1(0.7)
いずれにも該当せず自宅にいる 687(49.6) 366(56.3) 224(46.1) 48(31.4)
無回答 247(17.8) 115(17.7) 88(18.1) 33(21.6)

自宅にいる青・壮年期の6割は重度
 就学・就業せずに自宅にいる青・壮年期の者を抽出し、障害種類別程度別人数を求めたところ、青・壮年期にある者776人のうち、就業・就学せずに自宅にいる者は329人(42%)である。また、自宅にいる者329人の程度別内訳では、重度の者が62%を占めている。これを障害種類別でみると、同じく329人のうち肢体不自由が170人(52%)を占めている。なお、肢体不自由においては他の障害にくらべて中度・軽度の割合が比較的高くなっている。

図表 1-6-5 就学・就業せずに自宅にいる青・壮年期の障害種類別程度別人数 単位:人(%)
区分 総数 重度
(1・2級)
中度
(3・4級)
軽度
(5・6級)
青・壮年期の総数 776(100) 395(50.9) 250(32.2) 88(11.3)
- うち自宅にいる者 329(100) 204(62.0) 87(26.4) 21(6.4)
- 視覚障害 28(100) 18(64.3) 3(10.7) 5(17.9)
聴覚・平衡機能障害 23(100) 20(87.0) 1(4.3) 2(8.7)
肢体不自由 170(100) 99(58.2) 57(33.5) 9(5.3)
内部障害 81(100) 53(65.4) 21(25.9) 0(0.0)

1-6-2 仕事の種類

勤め(正規の社員・職員)が51%、どの障害程度も一般就労が7割
 仕事についている者413人の仕事の種類については、「勤め(正規の社員・職員)」が51%で最も多く、次いで「勤め(臨時雇い・パート・アルバイト)」が21%、「自営業・従業」が18%となっている。これを一般就労と福祉的就労にわけてみると、一般就労が72%、福祉的就労が2%となっている。
 障害の程度別にみると、どの程度においても一般就労が7割程度、福祉的就労が1割未満となっている。

図表 1-6-6 障害の程度別にみた就業の形態 単位:人(%)
区分 総数 重度
(1・2級)
中度
(3・4級)
軽度
(5・6級)
総数 413(100) 144(100) 168(100) 68(100)
一般就労 296(71.7) 102(70.8) 122(72.6) 53(77.9)
- 勤め(正規の社員・職員) 211(51.7) 72(50.0) 87(51.8) 39(57.4)
勤め(臨時雇い・パート・アルバイト) 85(20.6) 30(20.8) 35(20.8) 14(20.6)
福祉的就労 6(1.5) 4(2.8) 0(0.0) 1(1.5)
- 福祉作業所 5(1.2) 3(2.1) 0(0.0) 1(1.5)
授産施設 1(0.2) 1(0.7) 0(0.0) 0(0.0)
自営業・従業 75(18.2) 29(20.1) 29(17.3) 11(16.2)
家族従業員 10(2.4) 4(2.8) 3(1.8) 0(0.0)
内職 5(1.2) 0(0.0) 4(2.4) 1(1.5)
その他 13(3.1) 5(3.5) 3(1.8) 2(2.9)
無回答 8(1.9) 0(0.0) 7(4.2) 0(0.0)

1-6-3 仕事からの収入

20万円未満が48%
 仕事についている者の、仕事からの収入については、「30万円以上」が28%であるのをはじめ、20万円以上の者が合わせて49%、20万円未満の者は合わせて48%とそれぞれ約半数ずつとなっている。
 また、10万円未満の者は合わせて21%と比較的多い。

図表 1-6-7 仕事からの収入
回答者総数=413 単位:%
1万円未満 1.2
1万円以上~3万円未満 2.2
3万円以上~5万円未満 5.6
5万円以上~10万円未満 11.9
10万円以上~15万円未満 10.9
15万円以上~20万円未満 15.7
20万円以上~25万円未満 11.4
25万円以上~30万円未満 9.0
30万円以上 28.3
無回答 3.9

1-6-4 仕事の不安や不満

「収入が少ない」や「通うのが大変である」
 仕事についている者の、仕事の不安や不満については、「特にない」(39%)と無回答(12%)を除いた49%が何らかの不安や不満を抱えている状況となっている。
 その内訳は、「収入が少ない」が21%で最も多く、次いで「通うのが大変である」(16%)と続いている。

図表 1-6-8 仕事の不安や不満(複数回答)
回答者総数=413 単位:%
収入が少ない 21.1
通うのが大変である 15.7
将来性がない 8.7
トイレなどの施設が使いにくい 6.1
仲間がいない、友達ができない 4.1
まわりの人たちの理解 4.1
仕事が自分に向いていない 3.9
その他 3.9
特にない 38.7
無回答 119

1-6-5 仕事についていない者の就労意向

37%が仕事したい
 仕事についていない者387人の就労意向については、「仕事をしたい」が37%となっており、現在仕事についていない身体障害者のほぼ3人に1人が就労を希望している。

図表 1-6-9 仕事についていない人の就労意向
回答者総数=687 単位:%
仕事をしたい 36.8
したくない 55.5
無回答 7.7

青・壮年期の就業意向は高い
 これを年齢別にみると、「仕事をしたい」の割合が青年期では63%、壮年期では49%となっており、現在、仕事をしていない青・壮年期の多くの者が就労意向を示している。
 また、高齢期においても24%と、比較的多くの者が就労意向を示している。

図表 1-6-10 年齢別にみた就労意向 単位:人(%)
区分 総数 青年期
 (18~39歳)
壮年期
(40~64歳)
高齢期
(65歳以上)
総数 687(100) 32(100) 297(100) 346(100)
仕事をしたい 253(36.8) 20(62.5) 146(49.2) 82(23.7)
したくない 381(55.5) 10(31.3) 134(45.1) 231(66.8)
無回答 53(7.7) 2(6.3) 17(5.7) 33(9.5)

1-6-6 仕事をしたい者が仕事をしていない理由

半数近くが「病気のため」
 今後、仕事をしたい者253人が仕事をしていない理由については、「病気のため(入院中を含む)」が47%で最も多く、次いで「高年齢のため」(25%)、「自分に合う仕事がみつからないため」(17%)となっている。

図表 1-6-11 仕事をしたい人がしていない理由
回答者総数=253 単位:%
病気のため(入院中も含む) 47.0
高年齢のため 24.5
家事の手伝いをするため 2.4
自分に合う仕事が見つからないため 16.6
その他 6.7
無回答 2.8

青・壮年期の就業意向は高い
 これを年齢別にみると、青・壮年期では「病気のため」が最も多くなっているものの、「自分に合う仕事がみつからないため」も比較的多くみられる。

図表 1-6-12 年齢別にみた仕事をしていない理由 単位:人(%)
区分 総数 青年期
(18~39歳)
壮年期
(40~64歳)
高齢期
(65歳以上)
総数 253(100) 20(100) 146(100) 82(100)
病気のため(入院中を含む) 119(47.0) 8(40.0) 78(53.4) 30(36.6)
高年齢のため 62(24.5) 1(5.0) 17(11.6) 43(52.4)
家事の手伝いをするため 6(2.4) 1(5.0) 3(2.1) 2(2.4)
自分に合う仕事がみつからないため 42(16.6) 5(25.0) 32(21.9) 4(4.9)
その他 17(6.7) 5(25.0) 10(6.8) 2(2.4)
無回答 7(2.8) 0(0.0) 6(4.1) 1(1.2)

1-6-7 仕事をするうえで重要な設備や条件

仕事の内容や通勤の利便性が重要条件
 今後、仕事をしたい者の仕事をするうえで重要な設備や条件については、「仕事の内容が障害の状況に適していること」が31%で最も多く、次いで「通勤がしやすい」(25%)と続いている。
 また、このほか「雇主の障害者に対する理解」(16%)、「トイレや階段など職場内が整備されている」(15%)も比較的多い。

図表 1-6-13 仕事をするうえで重要な設備や条件(複数回答)
回答者総数=253 単位:%
仕事の内容が適している 30.8
通勤がしやすい 24.5
雇主の障害者に対する理解 15.8
トイレや階段など職場内が整備 15.4
自分の性格にあっている 7.5
特技や技術が活かせる 7.1
職場の人間関係がよい 7.1
納得できる収入が得られる 5.5
悩みごとなどを相談できる 2.0
将来性がある 1.2
障害を持つ仲間がいる 0.8
その他 2.8
無回答 31.2

壮年期では仕事の内容が特に重要
 これを年齢別にみると、青年期では「通勤がしやすい」が特に重要であり、壮年期では「仕事の内容が障害の状況に適している」が特に重要な条件となっている。

図表 1-6-14 年齢別にみた重要な設備や条件 単位:人(%)
区分 総数 青年期
(18~39歳)
壮年期
(40~64歳)
高齢期
(65歳以上)
総数 253(100) 20(100) 146(100) 82(100)
仕事の内容が障害の状況に適している 78(30.8) 5(25.0) 60(41.1) 12(14.6)
通勤がしやすい 62(24.5) 7(35.0) 46(31.5) 8(9.8)
雇用主の障害者に対する理解 40(15.8) 5(25.0) 28(19.2) 5(6.1)
トイレや階段など職場内が整備されている 39(15.4) 5(25.0) 27(18.5) 6(7.3)
自分の性格にあっている 19(7.5) 4(20.0) 7(4.8) 8(9.8)
特技や技術が活かせる 18(7.1) 2(10.0) 7(4.8) 7(8.5)
職場の人間関係がよい 18(7.1) 2(10.0) 9(6.2) 7(8.5)
無回答 79(31.2) 2(10.0) 32(21.9) 44(53.7)

注)表中区分欄の項目は主な項目のみを抜粋

第7節 地域の行事や活動への参加状況

1-7-1 地域の行事や活動への参加状況

65%が「参加していない」
 地域の行事や活動への参加状況については、「参加していない」が65%となっており、これと無回答(15%)を除く20%が何らかの行事や活動に「参加している」としている。
 また、参加している項目としては、「趣味などのサークル活動」(11%)、「祭りなど地域の行事」(8%)などが比較的多い。

図表 1-7-1 地域の行事や活動への参加状況(複数回答)
回答者総数=1,384 単位:%
趣味などのサークル活動 11.0
祭りなどの地域の行事 7.7
スポーツ活動 2.7
地域にある学校の行事 2.2
子ども会 0.9
その他 3.3
参加していない 64.5
無回答 15.3

1-7-2 積極的に参加できるための条件

「障害者自身の積極性」が最も多い
 地域や社会に積極的に参加できるようにするため、特に大切なことについては、「障害者自身が積極性を持つ」が34%で最も多く、次いで「移動困難な障害者に配慮して、交通機関や道路を整備する」(19%)、「障害者が参加しやすい機会をつくる」(19%)「地域や社会の人々が障害者を受け入れるよう、障害者に対する理解を深める」(17%)と続いている。

図表 1-7-2 積極的に参加できるための条件(複数回答)
回答者総数=1,384 単位:%
障害者自身が積極性を持つ 34.4
交通機関や道路を整備する 19.2
参加しやすい機会をつくる 18.9
障害者に対する理解を深める 17.3
使いやすい施設を整備する 13.7
ボランティアを多数育成する 10.3
積極的に子どもを社会に出す 2.7
その他 1.4
無回答 29.1

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主題:
習志野市障害者福祉に関する調査 結果報告書 No.2
39頁~61頁

発行者:
習志野市

発行年月:
平成8年3月

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習志野市
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