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習志野市障害者福祉に関する調査 結果報告書

No.4

平成8年3月

習志野市

第10節 福祉情報の入手状況

1-10-1 福祉情報の入手先

広報や県・市・保健所・福祉事務所が多い
 福祉情報の入手先については、「県や市などの広報」が52%で最も多く、次いで「県・市・保健所・福祉事務所など」(42%)と続いている。また、「友人や知人」(19%)、「医師」(17%)も比較的多い。
 一方、「どこからも得ることはない」は4%である。

図表 1-10-1 福祉情報の入手先(複数回答)
回答者総数=1,384 単位:%
県や市などの広報 51.5
県・市・保健所・福祉事務所 41.5
友人や知人 18.9
医師 17.1
親戚の人 6.3
障害者相談センター 4.4
障害者団体や親の会、家族の会 4.3
民生委員・児童委員 4.0
身体障害者相談員等 2.7
会社や学校 2.4
施設や作業所、生活ホームなど 1.3
その他 2.2
どこからも得ることはない 4.2
無回答 12.5

1-10-2 情報が得られなくて困ったこと

「ある」は7%、「ない」は63%
 情報が得られなくて困ったことについは、「ある」が7%「ない」が63%と、多くの人は何らかの手段で情報を得ているようすがうかがえる。

図表 1-10-2 情報が得られなくて困ったこと
回答者総数=1,384 単位:%
ある 6.7
ない 63.2
無回答 30.1

第11節 今後の重点施策

1-11-1 今後の重点施策

「道路・建物・駅の整備」や「医療費」、「障害者(児)への理解促進」に関する施策が望まれている
 障害者に住みよいまちづくりのための今後の重点施策については、「障害者(児)に配慮した道路・建物・駅などの整備」が27%で最も多く、次いで「医療費の軽減」(24%)、「障害者を診療してくれる医療機関の確保」(23%)、「福祉教育や広報等による市民に対する障害者(児)への理解促進」(22%)、「専門的な医療機関の確保」(22%)と続いている。

図表 1-11-1 今後の重点施策(複数回答)
区分 人(%)
総数 1,348(100)
《障害に対する理解》
福祉教育や広報などによる市民に対する障害者(児)への理解促進 (4) 306(22.1)
障害者(児)と市民がふれあう機会や場の確保 102(7.4)
《保健・医療》
障害の予防と早期発見・早期療育の充実 188(13.6)
専門的な医療機関の確保 (5) 300(21.7)
障害者を診療してくれる医療機関の確保 (3) 312(22.5)
専門的な機能訓練の実施 142(10.3)
医療費の軽減 (2) 334(24.1)
《教育・育成》
障害者(児)のための教育の充実 75(5.4)
障害者のサークル活動などの拠点の整備 86(6.2)
《雇用・就業》
障害者(児)の働く場の確保 198(14.3)
能力に応じた職業訓練の実施 104(7.5)
《在宅福祉サービス》
相談窓口の一本化や相談機能の充実 192(13.9)
サービス利用手続きの簡素化・スピード化 148(10.7)
ショートステイ(緊急時の一時入所)の充実 137(9.9)
ホームヘルプサービスの充実 131(9.5)
デイサービスの充実 53(3.8)
福祉機器・補装具・日常生活用具の普及促進 166(12.0)
手当などの経済的援助の充実 217(15.7)
社会福祉の専門的な人材の確保・養成 96(6.9)
社会適応訓練の充実 27(2.0)
ボランティアの育成 51(3.7)
手話通訳者などコミュニケーションの確保 46(3.3)
《施設サービス》
通所施設・作業所等の充実 27(2.0)
生活寮・グループホーム・通勤寮の整備 19(1.4)
重度の障害者(児)のための入所施設の整備 89(6.4)
《生活環境》
障害者(児)に配慮した道路・建物・駅などの整備 (1) 369(26.7)
障害者(児)に配慮した住宅の整備の充実 84(6.1)
災害時における障害者(児)の避難誘導体制の確立と訓練の実施 128(9.2)
《スポーツ・レクリエーション、国際交流》
スポーツ・レクリエーションや各種文化行事への障害者参加の促進 65(4.7)
姉妹都市との交流の推進 7(0.5)
その他 5(0.4)
無回答 300(21.7)

注)表中(1)~(5)は回答の多かった項目の順位を表す

障害の種類により重点施策は異なる
 障害種類別にみると、障害によって重点施策がそれぞれ異なる状況となっている。このうち、視覚障害と肢体不自由では順位の違いはあるものの、上位5位にあげられる項目は共通しており、似たような傾向がみられる。これに対し聴覚・平衡機能障害では「福祉機器・補装具等の普及促進」や「手話通訳者など確保」「非難誘導体制の確立と訓練」といった、他の障害種類では上位にみられない項目が並んでいる。内部障害では「手当などの経済的援助の充実」が上位にある点が特徴となっている。

図表 1-11-2 障害種類別にみた重点施策の上位5位の項目(複数回答)
区分 (%)
【視覚障害】
1位 障害者(児)に配慮した道路・建物・駅などの整備 25.4
2位 医療費の軽減 24.6
3位 専門的な医療機関の確保 22.9
4位 障害者を診療してくれる医療機関の確保 17.8
5位 福祉教育や広報などによる市民に対する障害者(児)への理解促進 16.9
【聴覚・平衡機能障害】
1位 福祉機器・補装具・日常生活用具の普及促進 32.0
2位 手話通訳者などコミュニケーションの確保 30.3
3位 障害者を診療してくれる医療機関の確保 27.9
4位 福祉教育や広報などによる市民に対する障害者(児)への理解促進 22.1
5位 災害時における障害者(児)の避難誘導体制の確立と訓練の実施 17.2
【肢体不自由】
1位 障害者(児)に配慮した道路・建物・駅などの整備 33.8
2位 障害者を診療してくれる医療機関の確保 25.2
3位 福祉教育や広報などによる市民に対する障害者(児)への理解促進 22.9
4位 医療費の軽減 22.7
5位 専門的な医療機関の確保 20.8
【内部障害】
1位 医療費の軽減 31.1
2位 専門的な医療機関の確保 27.6
3位 福祉教育や広報などによる市民に対する障害者(児)への理解促進 22.8
4位 障害者(児)に配慮した道路・建物・駅などの整備 21.9
5位 手当などの経済的援助の充実 21.7

第12節 世帯の状況

1-12-1 世帯の状況

 (1)所得税の課税状況

 「課税」が55%、「非課税」が24%
 所得税の課税状況については、「課税」が55%非課税が24%となっている。

図表 1-12-1 所得税の課税状況
区分 人数(%)
総数 1,384(100)
課税 767(55.4)
非課税 327(23.6)
無回答 290(21.0)

 (2)市町村民税の課税状況

 「所得割を課税」が49%
 市町村民税の課税状況については、「所得割を課税」が49%、「均等割のみ課税」が9%、「非課税」が17%となっている。

図表 1-12-2 市町村民税の課税状況
区分 人数(%)
総数 1,384(100)
所得割を課税 682(49.3)
均等割のみ課税 117(8.5)
非課税 241(17.4)
無回答 344(24.9)

 (3)生活保護の受給状況

 「受給している」は3%
 生活保護の受給状況については、「受給している」は3%、「受給していない」が63%となっている。

図表 1-12-3 生活保護の受給状況
区分 人数(%)
総数 1,384(100)
受給している 36(2.6)
受給していない 875(63.2)
無回答 473(34.2)

 (4)年金の受給状況

 「障害年金・障害基礎年金」は29%
 年金の受給状況については、「障害年金・障害基礎年金」が29%、「障害年金以外の年金」が34%、「年金は受給していない」が22%となっている。

図表 1-12-4 年金の受給状況
区分 人数(%)
総数 1,384(100)
障害年金・障害基礎年金 402(29.0)
障害年金以外の年金 468(33.8)
年金は受給していない 306(22.1)
無回答 208(15.0)

 (5)各種手当の受給状況

 「特別障害者手当」は9%
 各種手当の受給状況については、「特別障害者手当」が9%「その他の公的な手当」が8%であり無回答が79%となっている。

図表 1-12-5 各種手当の受給状況(複数回答)
区分 人数(%)
総数 1,384(100)
特別障害者手当 126(9.1)
心身障害者(児)福祉手当 39(2.8)
重度心身障害児福祉手当 22(1.6)
特別児童扶養手当 7(0.5)
障害児福祉手当 6(0.4)
その他の公的な手当 106(7.7)
無回答 1,090(78.8)

1-12-2 世帯収入の中心者

「回答者自身」が45%

 世帯収入の中心になっている者については、「回答者自身」が45%で最も多く、次いで「配偶者」が25%、「子ども」が11%となっている。

図表 1-12-6 世帯収入の中心者
区分 人数(%)
総数 1,384(100)
あなた自身 625(45.2)
配偶者 340(24.6)
父母 84(6.1)
子ども 153(11.1)
兄弟姉妹 20(1.4)
その他の同居家族 16(1.2)
仕送り 4(0.3)
その他 3(0.2)
無回答 139(10.0)

1-12-3 同居家族

 (1)同居家族

 「配偶者(夫妻)」61%、「子ども」が45%
 現在一緒に暮らしている家族については、「配偶者(夫妻)」が61%で最も多く、次いで「子ども」が45%と続いている。また、「ひとり暮らし」は10%である。

図表 1-12-7 同居家族(複数回答)
区分 人数(%)
総数 1,384(100)
ひとり暮らし 132(9.5)
父親 83(6.0)
母親 133(9.6)
配偶者(夫妻) 847(61.2)
子ども 622(44.9)
子どもの配偶者(嫁・婿) 129(9.3)
配偶者の親(しゅうと・しゅうとめ) 15(1.1)
兄弟姉妹 68(4.9)
祖父母 7(0.5)
110(7.9)
その他 12(0.9)
無回答 105(7.6)

 (2)主な家族形態

 64歳以下の「子どもと同居の夫婦世帯」が25%
 同居家族の状況から、主な家族形態に分類したところ、64歳以下の「子どもと同居の夫婦世帯が25%で最も多く、次いで65歳以上の「夫婦のみ」が14%となっている。
 また、65歳以上の「ひとり暮らし」は5%である。

図表 1-12-8 主な家族形態
区分 人数(%)
総数 1,384(100)
本人が65歳以上 572(41.3)
ひとり暮らし 63(4.6)
夫婦のみ 193(13.9)
子ども夫婦と同居 88(6.4)
子ども(独身)と同居 149(10.8)
兄弟姉妹と同居 7(0.5)
その他 72(5.2)
本人が64歳以下 776(56.1)
ひとり暮らし 61(4.4)
夫婦のみ 150(10.8)
子どもと同居の夫婦世帯 341(24.6)
親と同居の独身世帯 116(8.4)
子どもと同居の独身世帯 25(1.8)
兄弟姉妹と同居の独身世帯 15(1.1)
その他 68(4.9)
その他 31(2.2)
無回答 5(0.4)

1-12-4 調査の記入者

 「回答者自身」が63%
 この調査の記入者については、「回答者自身」が63%、「配偶者(夫婦)」が15%などととなっている。

図表 1-12-9 調査の記入者
区分 人数(%)
総数 1,384(100)
あなた自身 877(63.4)
父親・母親 34(2.5)
配偶者(夫妻) 211(15.2)
その他 160(11.6)
無回答 102(7.4)

第13節 自由記入のまとめ

1-13-1 記入内容の概要

経済的支援、まちづくり、外出支援、在宅サービス、情報提供への要望が多い
 身体障害者調査の自由記入は、回答者総数1,384人の28.7%にあたる397人の回答があり、これを内容別に集計すると、636件となっている。
 記入内容を分類し、集計を行ったところ、「年金・手当・医療費等経済的支援の充実」および「道路環境の整備」がそれぞれ64件で最も多く、次いで「外出支援対策の充実」が60件、「在宅サービスの充実」が53件、「広報活動・情報提供の充実」および「公共施設の整備改善」がそれぞれ51件となっており、経済的支援、まちづくり、外出支援、在宅サービス、情報提供に関する要望が多くみられる。

図表 1-13-1 回答件数の多かった項目(抜粋)
区分 件数
年金・手当・医療費等経済的支援の充実 64
道路環境の整備 64
外出支援対策の充実(ガイドヘルパー含む) 60
在宅サービスの充実 53
広報活動・情報提供の充実 51
公共施設の整備改善 51

【記入内容の概要】

(1)「年金・手当・医療費等経済的支援の充実」
 難病を抱えている回答者の世帯では、高額医療費のため「働いても働いてもみんな入院費でもっていかれ」てしまい、生活に疲弊している状況や、子どもの学費がかかる時期に中途障害者となり苦労した経験、現在年金を受けていないので、将来に不安を感じている状況など、深刻な状況もよせられている。
 また、医療費の給付手続きなどのカード化による簡素化を求めている内容も比較的多い。

(2)「道路環境の整備」
 道路改装で石畳になったところ、以前より歩きにくくなった状況や、歩道の電柱や自転車、看板等が歩きにくいなどの状況も寄せられている。

(3)「外出支援対策の充実」
 タクシー券の増加やタクシー券を他市でも使えるようにするなど、タクシー券に関するものや、100km未満の運賃割引をはじめとする公共交通機関の運賃割引に関する要望が多く寄せられている。

(4)「在宅サービスの充実」
 ホームヘルプサービスの充実(15件)、日常生活用具給付・貸与事業の充実(13件)、ショートステイの充実(6件)などが比較的多く、その他住宅改造資金に関するものが5件となっており、高齢者福祉と重なる意見がめだつ。
 また、経管食のため24時間介護が必要である90歳のケースや、自立生活を求める20歳代の重度身体障害のケースからは24時間ケア体制の要望がだされている。

(5)「広報活動・情報提供の充実」
 サービスや制度、利用方法についての情報提供を求めている意見が30件と多く、このアンケートを通じて、さまざまなサービスの存在を知ったという意見や、「福祉サービスは必要になってからでは遅い」など、定期的な情報の提供が求められている。また、新聞をとっていないために広報が届かずに困っているなど、“広報にたよらない情報提供”が求められている。

(6)「公共施設の整備改善」
 駅や公共施設のエレベーター、エスカレータ化に対する要望が中心であるが、投票所が車いすで利用できないことや、施設の上履きのはき替えが不便等の声も寄せられている。
 公共施設の整備については、その必要性がうたわれてから久しいが、より具体的な検討を進めていくうえで、「エスカレーターの速度に合わせて足を踏み出すのが怖い」や、「敬老会の会場のトイレが障害者用でないために出席できない」など、参考になる意見がよせられている。

(7)その他
 以上のほか、着目すべき意見としていくつかの事例を紹介すると、

  • 聴覚障害をもつ回答者からは「一見、普通の人たちと変わりないため、非常に多くのがまんすることを余儀なくされている」として、公共の場における電光掲示板などの環境整備や、外出時の緊急な事態に対応するために公衆電話へのファックスの設置。
  • 家族や本人が公的機関に出向き、相談、申請等を行うことは「大変な勇気と決断」をともなうため、個別訪問による「タイミングのよいアドバイス」を求める意見。

 などがあげられる。

図表 1-13-2 自由記入の内容
区分 件数
1.啓発・広報に関すること 79
(1)障害に対する理解促進 11
(2)広報活動・情報提供の充実 51
(3)広聴・市政への参加の充実 10
(4)障害者に対する啓発の充実 4
(5)福祉教育の充実 2
(6)その他 1
2.保健・医療に関すること 27
(1)医療環境の整備充実 18
(2)保健の充実 9
3.就労に関すること 16
(1)就労対策の推進 16
4.教育・生涯学習に関すること 10
(1)生きがい・生涯学習の推進 4
(2)スポーツ・レクリエーションの推進 6
5.福祉サービスに関すること 262
(1)年金・手当・医療費等経済的支援の充実 64
(2)在宅サービスの充実 53
(3)施設サービスの充実 28
(4)外出支援対策の充実(ガイドヘルパー含む) 60
(5)手話通訳等コミュニケーション 17
(6)訪問、相談活動の充実 20
(7)窓口の充実 8
(8)その他 12
6.生活環境 177
(1)道路環境の整備 64
(2)公共施設の整備改善 51
(3)公営住宅の整備 9
(4)聴覚障害者への配慮 12
(5)視覚障害者への配慮 8
(6)交通機関の改善 15
(7)障害者に配慮した災害対策 9
(8)その他 9
7.その他 65

1-13-2 主な記入内容

 自由記入のなかから、主な記入内容を以下のとおりに分類し、抜粋する。

  1. 経済的支援の充実に関するもの
  2. 道路環境の整備に関するもの
  3. 外出支援対策に関するもの
  4. 在宅サービスの充実に関するもの
  5. 広報活動・情報提供に関するもの
  6. 公共施設の整備改善に関するもの
  7. その他

(1)経済的支援の充実に関するもの

■私の母(障害者)は、入院をして八年目になります。その間、私の父親が入院費を支払い(普通、サラリーマンの収入では、支払いは不可能な入院費を払っています)市役所から、少しの手当を受けて、どうにか生活してます。娘である私は、二人の子どもをかかえて、父親の手助けなど、金銭面では全くできません。父は、あまり身体が強くないので仕事も休むことが多く、余計に母の入院費が重荷になっています。ある民生委員の方に相談したところ、生活保護を受けたらと言われましたが、まだ父は働けはしますから、それもできないし、何か父や私達にあったらと考えると毎日が心配です。東京では、母子家庭の(国保)医療費など無料だとか、入院患者のオムツ代無料など、福祉がとてもしっかりしてます。習志野市が、福祉がしっかりしてないということではありませんが、もっともっと福祉に力を入れていただきたい。病人をかかえている家族も、とても苦労があり、特に、働いても働いても皆、入院費でもっていかれてしまい、いつまで、こんな生活が続くのかと思えばなにもかも嫌になってしまいます。どうか、もっと福祉に力を入れて下さい。(42歳、女性)

■現在入院中(東大病院)ですが、大腿骨頭壊死症と診断され、壊死の部分に骨盤から骨をとってうめ、上に35゜しか足が上がりませんと医師から言われまして、トイレの件で、我が家の和式トイレは座れず、改造して下さいと言われまして完全に洋式トイレに改造しましたが、約75万費用がかかりました。保健所の方が親切に市の方に申してみたらどうですか?と言われまして、障害受付で申し上げましたが、2種の4級は駄目とはね返されました。受付では3級でしたら一部助成があるとか。35゜しかまがらず改造したのですが、2種の4級でも、大腿骨頭壊死症は菌が骨の中に侵入して壊死が体内にまわってしまうとか。やはり内容によっていくらかの助成があってもよいでのはないでしょうか。
 災害の避難場所が我が家よりすごく遠い為、いつも心配してます。特に町内の人の説明もありません!町会役員の方々は、その地域にどんな障害の人が何人いて、どういう対応すればよいのか、把握すべきと思うのですが。
 市民と障害者のふれあいとか一般的に言っている様ですが、どうしても内気的にどんどんなって行くものです。自ら出向いて行くものが何人いるでしょうか。障害になってみてわかるものです。その心をほぐしてくれるのはやはり肉親しかないのです。その為、希望ですが地区に専門に訪問か又は、手紙とか、年齢に応じて話し相手の方、地区に担当としておいて頂きたいものです。
 障害者とわかって採用してくれる職場が非常に少ないので確保して頂きたい!以前、足を引き引き一生懸命働いていたのに、上司から辞めろ!と言われ、一人になって泣いた事もあった。
(25歳、男性)

■障害者になった時、家族への責任がある時期で下の子が学生だったので学費、そして生活費とそれに自分の医療費と入院費(国保なので3割負担)困りはてた。福祉の事も解らず、何事も自力でと思うと、そんな余裕はなく、これが税金を納めて国、そして家族のために働いてきた者への、対応なのかと福祉のかべの厚さをひしひしと感じた。
 障害者になって4年余り働く事も出来ず、妻のパート、子供の仕送りに頼っていたが、妻も体を悪くし病院通いの今、子供の仕送りと少ない障害者年金に頼り、治療に励む不安な毎日。
(62歳、男性)

■昭和55年-去年春まで企業にて16年間厚生年金をはらっていて退職したから船橋社会保険事務所へ行って会社の厚生年金をくれといったら貴方は障害年金をもらっているからだめだといっています。そんな馬鹿な話がありますか?
 16年間一生懸命働き厚年を出してきたのに、○○さん○○さんにいいましたが、汗水たらしてその年金がパーになったと思うと夜もくやしくてなりません。ねられません。(62歳、男性)

(2)道路環境の整備に関するもの

■歩道が狭すぎる。自転車を止めない様に置いてあるガードとロープの為、狭い舗道がよけいに歩きづらくなっている。
 障害者手帳を写真入りカードにしてくれたら持ち歩くのに便利。(家庭用に置いてある場合は良いがポケットに入れるのにかさばる。希望者に有料でも良いと思う)(62歳、男性)

■私は障害者手帳を頂いておりますが現在御蔭様にて、付添や介護は必要有りません。
 しかし、自転車で移動(仕事及び買物等)する際歩車道別の所では、段差が付いているのでこれを無くして頂きたい。歩道から車道へまた逆の場合、ハンドルを取られ、また歩いている時は、自分では足を上げた心づもりでも足が上がっていず、けつまずく(つまづいて)しまう。倒れて、骨折でもしたら一巻の終わりです。コンクリートブロックを取り除きアスファルトでなめらかに直して下さい。一部では、すでに実行されています。排水等には、余り関係無いと思いますので早急に改良して下さい。(68歳、男性)

■道路に草木が伸びていたり、自転車が止めてあったり、車が駐車していたり又、歩道に乗り上げて駐車してあったりします。目が不自由な為子供と一緒に外に出たくても、こわくて出れません。
 今では、通院だけでほとんど出る事が無くなりました。最近では、足まで弱くなってしまっている状況です。
 私だけではなく、他の障害をおもちの方も同じ思いをされていると思います。
 これはモラルの問題だと思いますが。習志野市から市民に呼びかけて、せめて、自分の家の前、隣の家の前は、こういうことが無いようにしてもらいたいものです。
 3か月に一度位は市をあげて、歩道Dayなるものでも作って、みんなで歩道を歩いてみたいものです。少しづつでも歩道がふえていけば又、みんなで初めに上げたことを気をつけてくれれば…市から、マイクで月に一度でいいですから呼びかけて下さい。(47歳、女性)

(3)外出支援対策に関するもの

■タクシー券が年間に付き3万円頂けますが、往復3,500~4,000かかります。透析10.5年と関節リウマチ等、次々余病のため歩行困難で現金と混ぜて使っても1~2か月しかもちません。
 通院距離の遠近により、何等の方法はないでしょうか?(66歳、男性)

■現在年間55枚1枚当り500円、しかしタクシーは現在利用代金が650円、週3回の通院で透析後、血圧の低下でタクシーを利用しなくてはならない場合、病院より自宅までタクシーを使用しますとアバウトで2,500円ぐらいかかる。タクシー券で5枚、1回の使用で5枚を使用すると1週間で15枚、1か月で約60枚を1年分のタクシー券は1か月で失うことになりその後は実費で支払う。以上のようにタクシー券について再度考えなおしてもらいたい。年間枚数が少ない。(46歳、男性)

■下肢が悪いのでタクシー券が必要ですが4級のためありません。3級の友達はあるのに、どうして4級はないのでしょう。同じだと思うのですが。半分でもいいので何とかして下さい。
 市に要望することではないかもしれませんが、JRの割引が100km以上なのですが私達障害者は100km以上の旅をすることはめったにありません。そこで、100km以下でもすべてのJR、又は私鉄でも半額になるよう関係方面へ働きかけてほしいのです。まだ若いので出かけたい所はあるし、杖をたよりですが出来るだけ生活を楽しみたいと思っています。(51歳、女性)

■有料道路の割引について…
 運転免許を持っていないと割引になりませんが、障害を持ってからの免許を取るのは困難です。鉄道などは割引があります。
 免許証を持っている人は割引になり、主人が運転してて横に乗っている場合、割引にならないのは残念です。(47歳、女性)

■障害者の運賃割引を特急料金も半額にしてほしい。用事で何処へ行くにも列車ダイヤは特急を利用しなければならない様になっているから。(67歳、男性)

■私は通勤で路線バスを利用していますが、降りる時に階段が高く、狭いため、降りるのに苦労することがあります。もう少し、なだらかで降りやすい階段だと、松葉づえを利用している私でも気軽に利用できると思うのですが。(19歳、男性)

■道路、歩道が狭く、市の内陸部では車イスでは生活できないのでは?大久保の図書館や公民館は、障害者では利用できない。車を止める場所がない。私は肢体不自由なので、肢体不自由の立場からしか言えませんが、今、肢体不自由者の多くは車を利用しています。利用しているというより利用せざるを得ない。一番困るのが駐車場、有料駐車場等を利用する際に少しでも補助出ると助かります。
 他にもう一つ感じていることは、福祉に関する情報が得にくいということです。私は、小・中・高・大と全て普通の学校であったため、障害を持っている友人が地域にはいません。養護学校等であれば、横のつながりで何らかの情報が入ってくると思うのですが、私はそういったものがないので情報収集に困ります。(28歳、男性)

■今年の1月に腰を痛め実籾の医療ビルへ自転車でならば一人で行けるので朝9時ころ出かけ同ビルの前の歩道に多くの自転車が並んでいたので、そこに止めて、腰を診てもらい自転車の止めてあったところに来たところ自転車はありません。店の人に聞いたところ市役所の人が来てみんな持っていったとのことです。
 腰が悪くて一人では医者に行けないが自転車に乗れば一人でも行ける。この場合駅前不法放置自転車と見なし持っていかれたのでは帰りに困りますしどうしたらよいでしょうか。
 私の友人は自転車の前かごに薬をいれて他の医者に見てもらっていたところ持っていかれたとこぼしていました。放置自転車ならばいざしらず、私共の様に自転車ならば一人で行動できるが自転車でない場合は自動車とか他人の世話がないと行動出来ない者も多くいる事を考えてなんとかして下さい。(66歳、男性)

(4)在宅サービスの充実に関するもの

■東京都等に比べて福祉サービスが劣悪。(千葉県)在宅看護をもっと容易にできる様に人手のサービスも必要であるが、最終的には経済的支援です。現在食事を経管でやっているし、完全に介護をするには24時間付添をつける事が必要。家族だけでは無理(配偶者87歳、嫁57歳)。付添には年間500万以上の直接支払いが発生する。これは年金をはるかに上回る費用で、子(60歳)定年退職者の収入を圧迫する。(90歳、男性)

■在宅ケアの充実を切に希望します。住みなれたこの習志野市で最重度身体障害はあっても暮らし続けられる人的支援体制の確立を早急に実現していただきたい。具体的には、24時間ケア付住宅の建設や、24時間365日型早朝深夜対応可能な巡回介護ヘルパー派遣制度の創設等地域ぐるみの介護体制を切に要望します。さらに人的ケアのうらづけとなる介護費用の給付制度も東京都並みに一日も早く実施して下さい。
 障害者であっても一人の市民でい続けられる福祉施策の全体的みなおしをして下さい。(27歳、女性)

■ホームヘルパーさんが週一度来てくれておりますが、週2~3回位にふやしてほしいと思います。日中・夜24時間つきそっていなければならず、家族だけでは大変です。子供も60歳をすぎており、嫁も60歳ですので体力の限界を感じております。風呂にも入られず、週1回のデイサービスの入浴のみで夏は大変でした。(90歳、女性)

■介護者の立場から…
 私共は子供と一緒に住んでいてもほとんど子供の世話になる事はできません。まだ若いという事もありますが将来もむずかしいと思います。私が元気で介護していられる時はよいのですが風邪をひいたり、その他の事で寝込んだ時など介護ができません。そんな時、緊急にホームヘルパーさんを頼む事ができたらと常々思っております。こんな時、電話一つで来ていただけたらほんとうに有難いと思います。(64歳、男性)

■今後の将来的な具体策の提案としては、結局、障害者の場合親が亡くなった後やっていけるのか?ではないかと思います。グループホームの設置またはケアの点とかいろいろあると思います。(34歳、男性)

(5)広報活動・情報提供に関するもの

■私の場合、障害が軽いので(弐種六級)ふだんの生活にはほとんど支障は無いのですが、年齢的なもの(40歳)からくると思われる二次障害とでもいうのか、若い時には感じなかった、足首等の痛みが2年ほど前から時々あり困っています。このような痛みは一般の外科、整形外科で診察を受けても、なかなか理解してもらえず、痛み止めの薬を出されて様子をみるというようなことがほとんどです。結局、小学校や中学校の学生時代は多くの障害者は養護学校もしくは施設等でリハビリや機能訓練を受けられますが、社会人となって仕事をしながら、いざ、医者を捜すというのはかなり大変で、私の障害者仲間から聞いたり、調べたりしたのですが、障害者指定医(?)でも、初対面の医者ではやはりなかなか理解してもらうのはむずかしいのが現状のようです。せめて、より専門的な「障害者指定医」を市の福祉課や窓口で紹介していただければ(紹介とまでいかなくても捜しやすい)手だてがあれば、病院を転々としなくても済むと思うのですが?(40歳、男性)

■心身障害者のためのサービスの広報が不充分で、センター等に出向かないと知ることができないので不便。個人宛に内容を知らせてほしい。(56歳、男性)

■老夫婦二人の生活ですが福祉に対する情報を何も持っていないため今回のこのアンケートでいろいろなサービスがある事を知りました。情報の促進をしてもらいたい。
 訪問指導が月に1~2回受けてみたい。
 介護者も老齢のため外出の際介護がほしい。
(84歳、男性)

■諸施設の内容、利用方法、手続等について、また福祉タクシーの利用方法について、必要になってから尋ねるのでは、間に合わない場合があります。定期的に情報をながす様にされたら、もっと利用しやすくなると思います。ミニ新聞のような形式で発行されるとありがたい。(63歳、男性)

■介助やボランティアの人をたのみたいが痛みがあるため少々不安がある。
 また、どの程度の介助まで(用件)なら頼めるか基準がわからない。
 車イスの生活が楽になるよう改築したいが費用がなくてなかなかできない。
 いろんなサービスがあるというのははじめて知ったので、もっと情報を教えてほしい。(例えば、申し込みの仕方や費用、そのサービス内容をくわしくかいた本みたいのがほしい)
 いろんなことを相談できる人がたまに来てくれる良い。(くわしい人)(26歳、女性)

■昭和55年に退院しましたが微熱がとれず、少し動いても発熱し人の大勢いる所にいると、すぐ風邪をひいてしまう状態です。従ってパート等外へ出て働く事ができず、立ち仕事も、力仕事も駄目で、市の紹介で現在の内職をすることができて、やっと生活できてる所です。一番困るのは市の広報紙が、新聞が取れない為、見る事ができない事です。コミュニティセンターへ行けば見られるのですが、仕事を休む時間がもったいなくて行けません。日曜・祭日も仕事をしても1か月3万~3.5万円位で年金をあわせてやっとの所です。
(59歳、男性)

(6)公共施設の整備改善に関するもの

■階段の段差が高く、また、駅にエレベーター、エスカレーターを設置していただくと助かります。
 バスのステップが高く足が上がらずバスが利用できず、路上まで下がって運転手さんがボタンの装置であげていただくと利用できるようになるのですが。(48歳、女性)

■1.道路の改装が多くありましたが歩道が以前より歩きづらくなったところが多くなりました。というのは平でなく石ダタミ式が多く、デコボコで石のカドにつまずきますし、雨の日はすべりやすいので足元の不自由な者には、とてもこわいものです。見栄えより安全を第一に考えて、歩道なり公園をつくって下さい。
2.公民館等の建物のトイレ、エレベーターの設備をお願いします。新しい公民館等は洋式トイレがありますが、古いものでも一か所は改装してほしいです。
3.習志野文化ホールの客席にたどりつくまでの階段、どうにかならないでしょうか。エレベーターとかエスカレーターとか。でも欲を言わせてもらえるならエレベーターの方が良いのですが。といいますのはエスカレーターは身体の不自由な者には、エスカレーターの速度に合わせて足を踏み出すのが恐いのです。
4.駐車違反の車と自転車で道路をふさがれ、車のすれちがいなどで歩く者にはとても危険な所が増えています。車やおきざりの自転車をなくしてもらえる様、現在でも、ご苦労なされている事は分かっておりますが、もっときびしく取り締まっていただきたくお願いします。そして、狭い道路は一方通行に(できない所は除く)して下さい。
5.道路、駅前、公共の建て物等、新築や改装等の時には、建築家や大学教授等の意見だけでなく障害者も設計の段階から意見を聞いて下さい。元気な身体の人では絶対に分からない事があると思います。設備があっても使いにくいものがたくさんあります。それは、あればいいだろうの感覚で作ったからだと思います。(48歳、女性)

■1.敬老会の会場は毎年小学校(鷲沼小)の講堂ですが、「トイレ」が障害者には使用できず出席できません。この日だけでも仮設でも使えるものがあれば会場へ行きたいと毎年思ってます。近所の老人の人も「トイレ」の事があり、出席した事がないと言ってました。
2.選挙の投票所の件、入口段差があり入れません。五中の方へ行けません。当日、車いすが渡れるように斜めに板を敷いておいてくれれば、投票所へ車いすでも行けますのに、残念です。不在者投票もあると言われますが、これもまた、市役所の方が遠くて大変なのです。一日の事で老人や障害をもっている、歩行困難な者には健康な人には理解できないと思われる事柄があるのです。厚めのベニヤ板一枚で済む事です。(72歳、男性)

■公共施設について…
・エレベーター、エスカレーターの設置
(例えば、駅の階段すべてにお願いします)
・選挙投票所を車いすで入れることと投票できるようお願いします。
・災害時の避難場所の設備と救助体制の確立。
(例えば、車いす用トイレ等、お願いします)
・広い道路での信号を長くして、安心して横断できるようお願いします。
・いろいろな入所施設を新たに建設するより、一生を自宅で暮らせるようにしてほしいと希望します。(37歳、女性)

(7)その他

1.聴覚障害者への配慮に関するもの

■1.市の病院や施設などで、受付等をする所をマイクなどではなく電子掲示版の様なもので呼び出したりする事はできないのでしょうか?
2.今まで市で交付されている補聴器の他に業務用のもので自費で購入したのを使用していますが、市で交付されている機器をもう少し小型化(耳穴式等)にできないものでしょうか?また、電池等もわざわざ市役所まで出向かわなくとも郵送などで配達するのは無理でしょうか?
3.電話などは今の機器は補聴器では聞き取りづらい(ノイズが入る)ものが多く、業者に相談すると20~30万ぐらいの電話器を購入させられるハメになるそうですが、これなども市で格安で補聴器をつけなくても聞き取れる電話器を提供する方法はないのでしょうか?また、電話に限らず、ドアのチャイムなどもささいな事なのですが非常につらいものがあります。チャイム音もベル(光)などに変換して教えてくれる装置などもあれば便利なのですが…。
 以上で、要望ばかりになってしまいましたが、聴覚に障害を持つ人達は、一見普通の人達と変わりない為、非常に多くの不便さをガマンする事を余儀なくされています。上記に挙げた事項などは障害者に限らず大半の住民がお年寄りと云う市では是非とも実現させて頂きたいと切に願ってやみません。(30歳、男性)

■医療費助成の手続きを簡素化にしてほしい。公共施設、病院、銀行等に聴覚障害者にとって情報とか呼び出しが得られる、文字電光板でもいいから、とにかく不安がなく安心して利用できる生活環境づくりに力を入れてほしい。
 タクシー券は千葉県内共通に使えるものにしてほしい。習志野の市内でタクシーを利用し市外に出てしまうと、使えるタクシーをつかまえることができず、タクシー券が使用不可のタクシー会社になるので。
 病院とかデパートとか銀行とか郵便局等に手話できる人がいるということを知らせるようにその人にバッチ(わかりやすいものまたは、コーナーとか看板)を付けて、気軽にたずねられるようにしてほしい。
 公共にFAXを多く導入してほしい。緊急時、連絡を頼める人がないと困るので119、110とか。公衆電話の所にFAX1台ぐらいおいてあればいいんじゃないかなと思います。電話に出なくてもそこからFAXを入れれば向こうには入ると思いますので。(35歳、男性)

■『聴覚障害者の立場から一つお願いします』道路、駅等々で聴覚障害者であることは他から『わかりません』。特に狭い道などで後方から来る自転車利用者は、前の人が“音”によって気付き避けてくれると思うらしいのです。ベルの音もきこえない障害者には後方から身体すれすれに追い抜いてゆく車に恐怖を感じます。これが歩道もない道路を自動車と共用となると命がけになります。前を見るより後を見ながら歩くことになります。後からのは近くならないとわからないのです。はっと気付いた時には車は身体をかすめて行きます。その時は運転している人の罵声、怒声が感じられます。私も車に乗っている時にはその様な不注意(運転者から見れば)な歩行者には腹をたてるのです。というわけで、聴覚障害者マークを考案していただきたい。これは一市町村できめても効果は少ないので、都道府県協力が必要なことと思いますが。(79歳、男性)

2.訪問、相談活動の充実に関するもの

■10年前より主人の母と同居、現在86歳の母は、当時より腰の痛みを訴えて寝たり起きたりの生活で外出も一人ではできない状態でした。そんな状態の時の私の大手術で、その心身共の苦痛は大変なものでした。その頃は福祉のことも何もわからず、大変に困りました。術後の養生もほとんどできず、自分の病院通い、母の通院と身をけずる思いの生活でした。私の身体も安定せず何度も入退院をくり返しました。10年たった今日、母は元気にショートステイにお世話になり、私も趣味も少し楽しめるようになりました。我家の場合、主人の母も障害者の様なものでしたので、こんな時に手助けして下さる方があったら良かったと思います。市役所の手続、買物、母の通院の手伝い等々。
(53歳、女性)

■日頃“障害者”と思って生活しておりません。健常者のつもりでいますので、このような調査が来るととまどう気持ちです。
 個別訪問してひんぱんに相談にのってくれる方がいると、色々な施策やサービス、治療が知らなかったということが早期に改善できると思います。家族や本人が公的機関に出向き相談、申請等を行うことは大変な勇気と決断を伴うものです。タイミングよくアドバイスがあればスムーズに乗り越えられます。(51歳、男性)

3.その他

■福祉課でもっと自立を求めている障害者の人々を、障害者自身に手伝ってもらい掘りおこして頂きたいと思います。市職員がどううごいても、心はひらきません。やりたい事、思う事などあっても、本音などそうカンタンに伝えるわけも有りませんし、おっかなびっくり付き合ってもらっても本人達のためにはならないと思います。この様なアンケートなどとっても、建前上の事だけで、実生活に何ら変わりなく、きれい事だけで動いてもらっても何にもならない様に思えます。私も子供がまだ親の目が必要な時なので身動きができませんが、何とか協力できる時が来たら協力したいと思っています。(41歳、女性)

第2章 身体障害児調査

第1節 回答者自身の状況

2-1-1 障害の種類

 身体障害児の36%は肢体不自由
 身体障害児を障害の種類別にみると、肢体不自由は36%、聴覚または平衡機能障害が23%となっており、肢体不自由が最も多い。

図表 2-1-1 障害の種類
区分 人数(%)
総数 44(100.0)
視覚障害 0(0.0)
聴覚または平衡機能 10(22.7)
音声・言語・そしゃく機能 0(0.0)
肢体不自由 16(36.4)
脳原性機能障害 2(4.5)
内部障害 2(4.5)
知的障害 0(0.0)
その他 1(2.3)
無回答 13(29.5)

 肢体不自由は脳性麻痺が多い
 肢体不自由者の疾病名については、「脳性麻痺」が23%で最も多い。

図表 2-1-2 肢体不自由者の疾病名
区分 人数(%)
総数 44(100.0)
脳性麻痺 10(22.7)
脊髄損傷 3(6.8)
進行性筋肉萎縮性疾患 1(2.3)
脳血管障害 0(0.0)
骨間接疾患(骨折など) 0(0.0)
リウマチ性疾患 0(0.0)
脊髄性小児麻痺 0(0.0)
その他 9(20.5)
わからない 0(0.0)
無回答 2(4.5)

 身体障害児の37%が重複障害をもつ
 重複障害の状況については、37%が重複障害をもっており、そのうち2種類の障害が16%、3種類以上の障害をもつ者が21%となっている。

図表 2-1-3 重複障害の個数と主な組み合せ
区分 人数(%)
総数 44(100.0)
重複障害がある 16(36.7)
2種類の障害 7(15.9)
聴覚障害と音声・言語障害 4(9.1)
聴覚障害と肢体不自由 1(2.3)
肢体不自由と内部障害 1(2.3)
肢体不自由とその他の障害 1(2.3)
3種類以上の障害 9(20.5)
重複障害はない 21(47.7)
無回答 7(15.9)

2-1-2 障害の程度

 半数以上が重度障害者
 障害の程度については、重度(1・2級)が59%、中度(3・4級)は25%、軽度(5・6級)は14%となっており、重度障害者が半数以上を占めている。

図表 2-1-4 障害の程度
回答者総数=44 単位:%
重度(1・2級) 59.1
中度(3・4級) 25.0
軽度(5・6級) 13.6
無回答 2.3

2-1-3 性別・年齢

 6割以上が男性
 性別については、男性が64%、女性が32%と男性が6割以上を占めている。
 5~9歳が多い
 年齢については、「0~4歳」が11%、「5~9歳」が32%、「10~14歳」が27%、「15~17歳」が23%となっている。

図表 2-1-5 年齢
回答者総数=44 単位:%
0~4歳 11.4
5~9歳 31.8
10~14歳 27.3
15~17歳 22.7
無回答 6.8

2-1-4 障害の原因

 半数近くが「疾病」、「不明」も多い
 障害の原因については、「事故」によるものが5%、「疾病」によるものが48%、「不明」が43%となっている。

図表 2-1-6 障害の原因回答者総数=44 単位:%
事故 4.5
疾病 47.7
不明 43.2
無回答 4.5

2-1-5 障害の発生時期

 出生前から4歳までの発生が多い
 障害を受けた時期については、「出生前または出生時」が52%で最も多く、次いで「0~4歳」が25%となっており、不明を除いたほとんどの者が4歳までに障害が発生している状況となっている。

図表 2-1-7 障害の発生時期
回答者総数=44 単位:%
出生前または出生時 52.3
0~4歳 25.0
5~9歳 0.0
10~14歳 2.3
15~17歳 2.3
不明 15.9
無回答 2.3

第2節 日常生活の動作や介助者の状況

2-2-1 介助の状況

 介助が必要な生活動作は「トイレ」が36%で最も高く、その他各動作で20~30%
 日常生活動作の一部または全部で介助が必要な身体障害児は、「トイレ」が36%で最も高く、次いで「入浴」30%、「衣服の着脱」が27%、「食事」および「家の中の移動」がそれぞれ23%となっている。
 これを身体障害者の調査と比べると、身体障害児の方が全体的に介助を必要とする割合が高いことがわかる。

図表 2-2-1 介助の状況
回答者総数=44 単位:%
食事 トイレ 入浴 衣服の着脱 家の中の移動
一人でできる 75.0 63.6 65.9 68.2 72.7
時間をかければ一人でできる 0.0 0.0 0.0 2.3 2.3
一部介助が必要 6.8 13.6 4.5 11.4 6.8
全部介助が必要 15.9 22.7 25.0 15.9 15.9
無回答 2.3 0.0 4.5 2.3 2.3

 1つでも介助が必要な身体障害児は32%、なかでも全介助を5種類要する者が多い
 1つでも介助を必要とする身体障害児は14人(32%)で、そのうち5種類全ての動作で全介助が必要なものが6人(14%)となっている。

図表 2-2-2 介助が必要な身体障害児の状況
区分 人(%)
総数 44(100)
一つでも一部または全介助を要する 14(31.8)
全介助のみ5種類 6(13.6)
一部介助2種類と全介助1種類 2(4.5)
一部介助1種類と全介助4種類 1(2.3)
一部介助のみ4種類 1(2.3)
一部介助1種類と全介助1種類 1(2.3)
一部介助4種類と全介助1種類 1(2.3)
全介助のみ2種類 1(2.3)
一部介助3種類と全介助2種類 1(2.3)

2-2-2 主な介助者の状況

 92%が親による介助
 各日常生活動作における介助者の状況について平均値を求めたところ、「親」が92%とほとんどの者が親による介助となっている。

図表 2-2-3 主な介助者の状況(平均値)
回答者総数=61 単位:%
91.8
その他の家族 8.2
無回答 0.0

注)回答者総数は各項目の回答者数の合計

2-2-3 介助の年数

 8割が5年以上の長期介助
 日常生活動作で何らかの介助を一部または全部必要としている者の介助の年数については、「1年未満」が0%、「1年以上2年未満」が6%、「2年以上5年未満」が13%、「5年以上10年未満」が31%、「10年以上」が50%となっており、5年以上の長期介助が8割を占めている。

図表 2-2-4 介助の年数
回答者総数=16 単位:%
1年未満 0.0
1年以上2年未満 6.3
2年以上5年未満 12.5
5年以上10年未満 31.3
10年以上 50.0
無回答 0.0

2-2-4 介助にかかる費用

 「月額0円」が9割以上と推測できる
 日常生活動作で何らかの援助を一部または全部必要としている者の介助にかかる費用については、「月額0円」が69%、「月額1万円未満」が6%となっている。
 先にみたとおり、身体障害児では介助者が親である者が92%であることから、無回答も含め9割以上の者が介助費がかからない状況であることが推測できる。

図表 2-2-5 介助にかかる費用
回答者総数=16 単位:%
月額0円 68.8
月額1万円未満 6.3
月額1万円以上5万円未満 0.0
月額5万円以上10万円未満 0.0
月額10万円以上 0.0
無回答 25.0

第3節 外出の状況

2-3-1 外出の頻度

 9割近くが「ほぼ毎日」外出している
 過去1年間における外出の頻度については、「ほぼ毎日」が89%となっている。
 一方、「年に数回」や「まったく外出していない」も2%とわずかながらみられる。

図表 2-3-1 外出の頻度
回答者総数=44 単位:%
ほぼ毎日 88.6
週2~3回 2.3
月2~3回 2.3
年に数回 2.3
まったく外出していない 2.3
無回答 2.3

2-3-2 外出の目的

 外出の目的は「通勤・通学」が9割
 過去1年間に外出した身体障害児の外出の目的については「通勤・通学」が91%で最も多く、次いで「買い物・散歩」(67%)、「旅行」(62%)、「通院」(55%)、「知人宅訪問」(50%)と続いている。

図表 2-3-2 外出の目的(複数回答)
回答者総数=42 単位:%
通勤・通学 90.5
買い物・散歩 66.7
旅行 61.9
通院 54.8
知人宅訪問 50.0
地域の行事 31.0
地域施設の利用 14.3
その他 11.9
無回答 2.4

2-3-3 外出するうえで困ること

 7割以上の者が困ることがある
 外出するうえで、またはしようとするうえで困ることについては、無回答の23%を除く77%の者が困りごとが「ある」としている。
 その内訳は、「道路や駅に階段が多い」(25%)、「利用する建物の設備が不備」(23%)、「車などに危険を感じる」(23%)、「人の目が気にかかる」(21%)などが多い。

図表 2-3-3 外出するうえで困ること(複数回答)
回答者総数=44 単位:%
道路や駅に階段が多い 25.0
利用する建物の設備が不備 22.7
車などに危険を感じる 22.7
人の目が気にかかる 20.5
人と話をすることが困難 18.2
介助者がいない 6.8
利用できる交通機関がない 4.5
経費がかかる 0.0
その他 15.9
無回答 22.7

第4節 障害に関して利用した施設や関係機関について

2-4-1 障害に関して利用した施設や関係機関

 「医療機関」が89%
 障害に関して利用した施設や関係機関については、無回答を除く全ての者がこれまでに何らかの施設や関係機関を利用しており、その内訳は「医療機関」が89%で最も多く、次いで「教育機関」(57%)、「児童相談所」(34%)、「社会福祉施設」(30%)、「保健所」(30%)と続いている。

図表 2-4-1 障害に関して利用した施設や関係機関(複数回答)
回答者総数=44 単位:%
医療機関 88.6
教育機関 56.8
児童相談所 34.1
社会福祉施設 29.5
保健所 29.5
福祉事務所 15.9
障害者相談センター 13.6
職業訓練校 0.0
社会適応訓練(視覚・聴覚) 0.0
その他 4.5
利用したことはない 0.0
無回答 2.3

2-4-2 医療や機能訓練で困ること

 63%が「困っていることがある」
 医師の診療や機能訓練を受けるにあたって困ることについては、「特に困っていることはない」(30%)と無回答(7%)を除く63%の者が「困っていることがある」としている。
 その内訳は「専門的な治療を行う医療機関が身近にない」が39%で最も多く、次いで「専門的な機能回復訓練ができる機関が身近にない」(34%)と続いている。

図表 2-4-2 医療や機能訓練で困ること(複数回答)
回答者総数=44 単位:%
専門的な医療機関 38.6
専門的な機能回復訓練 34.1
気軽に往診を頼める医者 13.6
通院の付添いがいない 11.4
歯科診療を受けられない 4.5
ちょっとした医療機関 2.3
医療費の負担が大きい 2.3
その他 4.5
特に困っていることはない 29.5
無回答 6.8

第5節 住宅の状況

2-5-1 住宅の種類

 「持ち家」が57%で最も多い
 住宅の種類については、「持ち家」が57%で最も多く、次いで「社宅、公務員住宅等の貸与住宅」(25%)、「公社、公団、市営等の公営住宅」(11%)と続いている。

図表 2-5-1 住宅の種類
回答者総数=44 単位:%
持ち家 56.8
民間賃貸住宅 6.8
社宅、公務員住宅等の貸与住宅 25.0
公社、公団、市営等の公営住宅 11.4
借間 0.0
その他 0.0
無回答 0.0

2-5-2 家賃の状況

 「月額5万円以上」が34%
 住宅ローンを含む家賃の状況については「支払っていない」(27%)と無回答(18%)を除く55%が支払っており、その内訳は「月額5万円以上」が34%で最も多い。

図表 2-5-2 家賃の状況
回答者総数=44 単位:%
支払っていない 27.3
月額1万円未満 4.5
月額1万円以上2万円未満 2.3
月額2万円以上3万円未満 2.3
月額3万円以上4万円未満 2.3
月額4万円以上5万円未満 9.1
月額5万円以上 34.1
無回答 18.2

2-5-3 住宅改造の有無と意向

 改造ニーズは39%
 住宅改造の有無と意向については、「改造した」が11%であるほか、「改造したい」(25%)と「改造したくともその余地がない」(14%)を合わせ、改造ニーズは39%となっている。
 また、「改造の必要はない」は34%となっている。

図表 2-5-3 住宅改造の有無と意向
回答者総数=44 単位:%
改造した 11.4
改造したい 25.0
改造したくともその余地がない 13.6
改造の必要はない 34.1
無回答 15.9

2-5-4 改造した場所と改造したい場所

 これまでに改造した場所は「トイレ」「玄関」が比較的多い
 これまでに改造した場所については、「特にない」(39%)と無回答(39%)を除く22%が何らかの改造をしている。
 その内訳は「トイレ」(14%)、「玄関」(11%)で比較的多い。
 今後改造したい場所は「風呂」「トイレ」が比較的多い
 今後改造したい場所については、「特にない」(41%)と無回答(16%)を除く43%が何らかの改造を希望している。
 その内訳は「風呂」が25%で最も多く、次いで「トイレ」(18%)、「玄関」(11%)、「居室」(11%)と続いている。

図表 2-5-4 改造した場所と改造したい場所(複数回答)
回答者総数=44 単位:%
改造した場所 今後改造したい場所
トイレ 13.6 18.2
玄関 11.4 11.4
風呂 9.1 25.0
廊下 9.1 4.5
台所 6.8 2.3
階段 6.8 6.8
居室 6.8 11.4
その他 2.3 6.8
特にない 38.6 40.9
無回答 38.6 15.9

第6節 就学の状況

2-6-1 就学・就業の状況

 98%が「通園・通学している」
 就学・就業の状況については、「通園・通学している(職業訓練・訪問学級を含む)」が98%、「入所施設にいる」が2%である。
 「仕事についている」「いずれにも該当せず自宅にいる(入院中を含む)」については、回答者がいなかった。

図表 2-6-1 就学・就業の状況
回答者総数=44 単位:%
通園・通学している 97.7
仕事についている 0.0
入所施設にいる 2.3
いずれにも該当せず自宅にいる 0.0
無回答 0.0

2-6-2 通園・通学先

 「小学校・小学校部」が51%
 通園・通学している(職業訓練・訪問学級を含む)者43人の通園・通学先については、「小学校・小学校部」が51%で最も多く、次いで「高等学校・高等部」(23%)、「中学校・中学校部」(16%)、「通園施設」(5%)、「幼稚園」(2%)と続いている。
 「保育所」「職業訓練校」については、回答者がいなかった。

図表 2-6-2 通園・通学先
回答者総数=43 単位:%
幼稚園 2.3
保育所 0.0
通園施設 4.7
小学校・小学校部 51.2
中学校・中学校部 16.3
高等学校・高等部 23.3
職業訓練校 0.0
その他 0.0
無回答 2.3

2-6-3 通学先の内訳

 「普通学級」が49%
 小学校・小学校部、中学校・中学校部、高等学校・高等部に通学する者39人の通学先については、「普通学級」が19人(49%)で最も多く、次いで「養護学校」が10人(26%)、「ろう学校」が7人(18%)と続いている。

図表 2-6-3 通学先の状況
回答者総数=39 単位:%
普通学級 48.7
特殊学級 2.6
訪問学級 2.6
養護学校 25.6
盲学校 2.6
ろう学校 17.9
無回答 0.0

 中学校・中学部の「普通学級」の割合が少ない
 これを小・中・高別にみると、小学校・小学部では「普通学級」が12人(55%)、「養護学校」が5人(23%)、「ろう学校」が3人(14%)となっており、中学校・中学校部では「普通学級」と「養護学校」が2人(29%)となっている。また、高等学校・高等部では「普通学級」が5人(50%)、「養護学校」が3人(30%)、「ろう学校」が2人(20%)となっている。

図表 2-6-4 小・中・高別にみた通学先の状況 単位:人(%)
区分 総数 小学校・小学校部 中学校・中学校部 高等学校・高等部
総数 39(100) 22(100) 7(100) 10(100)
普通学級 19(48.7) 12(54.5) 2(28.6) 5(50.0)
特殊学級 1(2.6) 1(4.5) 0(0.0) 0(0.0)
訪問学級 1(2.6) 1(4.5) 0(0.0) 0(0.0)
養護学校 10(25.6) 5(22.7) 2(28.6) 3(30.0)
盲学校 1(2.6) 0(0.0) 1(14.3) 0(0.0)
ろう学校 7(17.9) 3(13.6) 2(28.6) 2(20.0)
無回答 0(0.0) 0(0.0) 0(0.0) 0(0.0)

2-6-4 通園・通学で困ること

 42%が通うのが大変で困っている
 通園・通学していて特に困っていることについては、「特にない」(21%)と無回答(9%)を除く70%が「困っていることがある」としている。その内訳は「通うのが大変である」が42%で最も多く、次いで「友達ができない」(12%)と続いている。
 年少者ほど困っている割合が高い
 これを通園・通学先別にみると、幼稚園、通園施設、小学校など年少の回答者ほど「困っている」とする割合が高く、特に小学校・小学校部に通う障害児は様々なことで困っている。各項目ごとにみると、「通うのが大変である」は幼稚園以外の全ての通学先で最も多くの者が感じている問題となっている。また、「友達ができない」は通園施設、小学校・小学校部、中学校・中学校部に通う者が感じており、特に通園施設に通う2人がともに感じている問題である。

表 2-6-5 通園・通学先別にみた通園・通学で困ること(複数回答) 単位:人(%)
困ること 総数 幼稚園 通園施設 小学校・小学校部 中学校・中学校部 高等学校・高等部
総数 43(100) 1(100) 2(100) 22(100) 7(100) 10(100)
困っていることがある 30(69.8) 1(100) 2(100) 17(77.3) 4(57.1) 5(50.0)
通うのが大変である 18(41.9) 0(0.0) 1(50.0) 11(50.0) 3(42.9) 2(20.0)
友達ができない 5(11.6) 0(0.0) 2(100) 2(9.1) 1(14.3) 0(0.0)
先生の配慮が足りない 4(9.3) 0(0.0) 0(0.0) 3(13.6) 1(14.3) 0(0.0)
トイレなどの施設 3(7.0) 0(0.0) 0(0.0) 3(13.6) 0(0.0) 0(0.0)
周囲の生徒たちの理解 3(7.0) 0(0.0) 0(0.0) 1(4.5) 0(0.0) 2(20.0)
学校内・園内での介助 2(4.7) 0(0.0) 0(0.0) 2(9.1) 0(0.0) 0(0.0)
受け入れてくれる学校が少ない 2(4.7) 1(100) 0(0.0) 1(4.5) 0(0.0) 0(0.0)
授業についていけない 1(2.3) 0(0.0) 0(0.0) 1(4.5) 0(0.0) 0(0.0)
普通学級に入れてもらえない 0(0.0) 0(0.0) 0(0.0) 0(0.0) 0(0.0) 0(0.0)
その他 5(11.6) 0(0.0) 0(0.0) 3(13.6) 0(0.0) 2(20.0)
特にない 9(20.9) 0(0.0) 0(0.0) 2(9.1) 3(42.9) 4(40.0)
無回答 4(9.3) 0(0.0) 0(0.0) 3(13.6) 0(0.0) 1(10.0)

2-6-5 卒業後の進路

 40%が大学等に進学したい
 学校を卒業したあとの進路については、「大学・専門学校等に進学したい」が40%で最も多く、「就職したい」が12%となっている。「特に考えていない」は30%である。

図表 2-6-6 卒業後の進路
回答者総数=43 単位:%
大学・専門学校等に進学したい 39.5
就職したい 11.6
その他 16.3
特に考えていない 30.2
無回答 2.3

第7節 地域の行事や活動への参加状況

2-7-1 地域の行事や活動への参加状況

 52%が「参加している」
 地域の行事や活動への参加状況については、「参加していない」が39%となっており、何らかの行事や活動に参加しているのは「参加していない」と無回答(9%)を除く52%となっている。
 また、参加している項目としては「祭りなどの地域の行事」が34%で最も多く、次いで「地域にある学校の行事」(27%)、「スポーツ活動」(16%)と続いている。

図表 2-7-1 地域の行事や活動への参加状況(複数回答)
回答者総数=44 単位:%
祭りなどの地域の行事 34.1
地域にある学校の行事 27.3
スポーツ活動 15.9
子ども会 9.1
趣味などのサークル活動 2.3
その他 2.3
参加していない 38.6
無回答 9.1

2-7-2 積極的に参加できるための条件

 「障害者に対する理解」が48%
 地域や社会に積極的に参加できるため、特に大切なことについては、「地域や社会の人々が障害者(児)を受け入れるよう、障害者に対する理解を深める」が48%で最も多く、次いで「障害児が参加しやすい機会をつくる」(39%)、「障害児も使いやすい施設を整備する」(27%)と続いている。

図表 2-7-2 積極的に参加できるための条件(複数回答)
回答者総数=44 単位:%
障害者に対する理解を深める 47.7
参加しやすい機会をつくる 38.6
使いやすい施設を整備する 27.3
交通機関や道路を整備する 18.2
障害児自身が積極性を持つ 18.2
積極的に子どもを社会に出す 15.9
ボランティアを多数育成する 13.6
その他 0.0
無回答 4.5

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主題:
習志野市障害者福祉に関する調査 結果報告書 No.4
79頁~110頁

発行者:
習志野市

発行年月:
平成8年3月

文献に関する問い合わせ先:
習志野市
〒275 千葉県習志野市鷺沼1-1-1
電話 0474(51)1151(代)