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習志野市障害者福祉に関する調査 結果報告書

No.5

平成8年3月

習志野市

第8節 普段の生活の困りごとなどの状況

2-8-1 今後の生活で充実させたいこと

 友人等との交流や学業面で充実させたい
 今後の生活で充実させたいことについては、「友人や仲間や地域の人々との交流」が55%で最も多く、次いで「仕事や学業の面」(43%)、「興味、教養やスポーツなど余暇の面」(27%)、「健康維持や健康づくり」(27%)と続いている。

図表 2-8-1 今後の生活で充実させたいこと(複数回答)
回答者総数=44 単位:%
友人や仲間や地域との交流 54.5
仕事や学業の面 43.2
興味、教養やスポーツなど 27.3
健康維持や健康づくり 27.3
衣食住などの生活面 13.6
その他 4.5
特にない 2.3
無回答 4.5

2-8-2 現在の生活で困っていること

 教育・学習や療育・訓練のことで困っている
 現在の生活で困っていることについては、「教育・学習のこと」が43%で最も多く、次いで「療育・訓練のこと」(23%)、「将来の介護のこと」(18%)、「必要な情報が得られないこと」(18%)と続いている。

図表 2-8-2 現在の生活で困っていること(複数回答)
回答者総数=44 単位:%
教育・学習のこと 43.2
療育・訓練のこと 22.7
将来の介護のこと 18.2
必要な情報が得られないこと 18.2
就労、自立生活のこと 13.6
医療のこと 13.6
経済的なこと 6.8
住宅のこと 6.8
地域の理解がないこと 6.8
家庭生活のこと 2.3
興味や生きがいを持てないこと 2.3
交通機関のこと 2.3
現在の介護のこと 0.0
友達や相談者がいないこと 0.0
その他 2.3
無回答 22.7

2-8-3 悩みや困ったことの相談相手

 「家族・親戚」が84%
 悩みや困ったことの相談相手については、「家族・親戚」が84%で最も多く、次いで「会社の人・学校の先生」(34%)、「友人・知人」(30%)、「医師」(30%)と続いている。

図表 2-8-3 悩みや困ったことの相談相手
回答者総数=44 単位:%
家族・親戚 84.1
会社の人・学校の先生 34.1
友人・知人 29.5
医師 29.5
障害者団体や親の会、家族の会 13.6
市の職員・保健所の職員など 9.1
児童相談所 6.8
福祉施設や作業所の職員 4.5
身体障害者相談員等 2.3
民生委員・児童委員 0.0
その他 0.0
相談する人はいない 2.3
無回答 2.3

 30%が手助けを希望している
 ボランティアによる手助けの意向については、「特に希望はない」が61%であり、これと無回答(9%)を除く30%が何らかの手助けを希望している。
 その内訳は「外出の時の付添いや送迎」が21%で最も多い。

図表 2-8-4 ボランティアによる手助けの意向
回答者総数=44 単位:%
外出の時の付添いや送迎 20.5
代読や点訳、手話通訳など 6.8
身体介護の手助け 6.8
声をかけたり様子をみてもらう 4.5
話し相手 4.5
家事や買物の手伝い 2.3
銀行、役所の用事などの代行 0.0
その他 0.0
特に希望はない 61.4
無回答 9.1

第9節 施設やサービスの利用状況や利用意向

2-9-1 将来利用したい施設等

 「通所施設」が18%、「特にない」が32%
 将来利用したい施設等については、「通所施設」が18%、「入所施設」が7%となっているほか、「特にない」が32%、「わからない」が27%となっている。

図表 2-9-1 将来利用したい施設等
区分 人数(%)
総数 44(100)
通所施設(授産施設・更生施設・福祉作業所) 8(18.2)
入所施設(授産施設・更生施設) 3(6.8)
地域で生活できる施設(生活ホーム・グループホーム・通勤寮) 1(2.3)
学校の寮 1(2.3)
その他 2(4.5)
特にない 14(31.8)
わからない 12(27.3)
無回答 3(6.8)

2-9-2 補装具の所有状況と交付希望

全体では「補聴器」が最も多い
 補装具の所有状況については、全体では「補聴器」が36%で最も多く、次いで「装具」(34%)、「車いす」(27%)、「眼鏡」(21%)、「歩行器」(14%)と続いている。また、補装具を所持している者の入手方法については、「眼鏡」を除く各項目において、公的援助で交付されたものが多い。
 障害の種類別に補装具の所有状況をみると、聴覚・平衡機能障害では「補聴器」「眼鏡」、肢体不自由では「装具」「車いす」「歩行器」がそれぞれ多くみられる。また、内部障害では「収尿器」「ストマ用装具」がみられる。

図表 2-9-2 障害の種類別にみた補装具の所有状況(複数回答) 単位:人(%)、回答者総数:44人
区分 総数 障害の種類別
所持している 公的援助で交付された 視覚障害 聴覚・平衡機能障害 肢体不自由 内部障害
総数 44(100) -(-) 0(-) 10(100) 16(100) 2(100)
補聴器 16(36.4) 12(75.0) 0(-) 9(90.0) 1(6.3) 0(0.0)
装具 15(34.1) 14(93.3) 0(-) 0(0.0) 12(75.0) 0(0.0)
車いす 12(27.3) 12(100) 0(-) 0(0.0) 9(56.3) 0(0.0)
眼鏡 9(20.5) 1(11.1) 0(-) 3(30.0) 3(18.8) 0(0.0)
歩行器 6(13.6) 6(100) 0(-) 0(0.0) 5(31.3) 0(0.0)
頭部保護帽 4(9.1) 4(100) 0(-) 0(0.0) 4(25.0) 0(0.0)
座居保持装置 3(6.8) 3(100) 0(-) 0(0.0) 2(12.5) 0(0.0)
収尿器 2(4.5) 1(50.0) 0(-) 0(0.0) 0(0.0) 1(50.0)
盲人安全つえ 1(2.3) 1(100) 0(-) 0(0.0) 0(0.0) 0(0.0)
点字器 1(2.3) 1(100) 0(-) 0(0.0) 0(0.0) 0(0.0)
ストマ用装具 1(2.3) 1(100) 0(-) 0(0.0) 0(0.0) 1(50.0)
歩行補助つえ 1(2.3) 1(100) 0(-) 0(0.0) 1(6.3) 0(0.0)
義肢 0(0.0) 0(-) 0(-) 0(0.0) 0(0.0) 0(0.0)
義眼 0(0.0) 0(-) 0(-) 0(0.0) 0(0.0) 0(0.0)
人工喉頭 0(0.0) 0(-) 0(-) 0(0.0) 0(0.0) 0(0.0)
電動車いす 0(0.0) 0(-) 0(-) 0(0.0) 0(0.0) 0(0.0)

注)表中「公的援助で交付された」の欄の( )は所持している人数を100とした場合の割合(%)

2-9-3 補装具の交付希望

 所有の状況と同様の傾向が見られる
 補装具の交付希望については、全体では「補聴器」が36%で最も多く、次いで「装具」(30%)、「車いす」(25%)、「眼鏡」(14%)、「歩行器」(14%)と続いており、所有状況と同じような傾向がみられる。
 これを障害の種類別にみると、聴覚・平衡機能障害では「補聴器」、肢体不自由では「装具」「車いす」「歩行器」がそれぞれ多くみられるなど、所有状況と同じような傾向がみられる。

図表 2-9-3 障害の種類別にみた補装具の交付希望(複数回答) 単位:人(%)
区分 総数 視覚障害 聴覚・平衡機能障害 肢体不自由 内部障害
総数 44(100) 0(-) 10(100) 16(100) 2(100)
補聴器 16(36.4) 0(-) 9(90.0) 1(6.3) 0(0.0)
装具 13(29.5) 0(-) 0(0.0) 10(62.5) 1(50.0)
車いす 11(25.0) 0(-) 0(0.0) 8(50.0) 0(0.0)
眼鏡 6(13.6) 0(-) 1(10.0) 3(18.8) 0(0.0)
歩行器 6(13.6) 0(-) 0(0.0) 5(31.3) 0(0.0)
頭部保護帽 4(9.1) 0(-) 0(0.0) 4(25.0) 0(0.0)
座位保持装置 3(6.8) 0(-) 0(0.0) 3(18.8) 0(0.0)
歩行補助つえ 2(4.5) 0(-) 0(0.0) 2(12.5) 0(0.0)
義肢 1(2.3) 0(-) 0(0.0) 1(6.3) 0(0.0)
盲人安全つえ 1(2.3) 0(-) 0(0.0) 0(0.0) 0(0.0)
点字器 1(2.3) 0(-) 0(0.0) 0(0.0) 0(0.0)
電動車いす 1(2.3) 0(-) 0(0.0) 1(6.3) 0(0.0)
収尿器 1(2.3) 0(-) 0(0.0) 0(0.0) 1(50.0)
ストマ用装具 1(2.3) 0(-) 0(0.0) 0(0.0) 1(50.0)
義眼 0(0.0) 0(-) 0(0.0) 0(0.0) 0(0.0)
人工喉頭 0(0.0) 0(-) 0(0.0) 0(0.0) 0(0.0)

2-9-4 サービスの周知度

 「電車・バスの運賃割引」「福祉手当や特別障害者手当」「補装具の交付・修理」「有料道路の割引」などが多い
 サービスの周知度については、「電車・バスの割引」が68%で最も多く、次いで「福祉手当や特別障害者手当」「補装具の交付・修理」「有料道路の割引」がそれぞれ64%となっている。
 これを障害の程度別にみると、重度では「有料道路の割引」「電車・バスの運賃割引」がそれぞれ81%、「福祉タクシー」(77%)、「福祉手当や特別障害者手当」「補装具の交付・修理」「医療費の給付や助成」(73%)などの周知度が高い。しかしこれらのサービスは、障害の種類に関係なく、重度障害であれば該当するものであることから、サービスを利用できるにもかかわらず知らない者がいる事がわかる。

図表 2-9-4 障害の程度別にみたサービスの周知度(複数回答) 単位:人(%)
区分 総数 重度(1・2級) 中度(3・4級) 軽度(5・6級)
総数 44(100) 26(100) 11(100) 6(100)
デイサービス(給食サービス) 13(29.5) 9(34.6) 3(27.3) 1(16.7)
デイサービス(入浴サービス) 21(47.7) 16(61.5) 4(36.4) 1(16.7)
機能回復訓練 14(31.8) 9(34.6) 4(36.4) 1(16.7)
社会適応訓練 13(29.5) 8(30.8) 4(36.4) 1(16.7)
福祉手当や特別障害者手当 (2) 28(63.6) (4) 19(73.1) (1) 8(72.7) 1(16.7)
ホームヘルパーの派遣 19(43.2) 14(53.8) 4(36.4) 1(16.7)
重度心身障害者(児)一時入所(ショートステイ) 18(40.9) 14(53.8) 3(27.3) 1(16.7)
住宅改造費助成・相談 14(31.8) 11(42.3) 2(18.2) 1(16.7)
補装具の交付・修理 (2) 28(63.6) (4) 19(73.1) (3) 5(45.5) (1) 3(50.0)
日常生活用具の給付・貸与 19(43.2) 14(53.8) 3(27.3) 2(33.3)
声の広報 9(20.5) 6(23.1) 2(18.2) 1(16.7)
ガイドヘルパー・手話通訳者などの派遣 15(34.1) 13(50.0) 2(18.2) 0(-)
自動車改造費や運転免許取得の助成 10(22.7) 8(30.8) 1(9.1) 1(16.7)
福祉タクシー (5) 25(56.8) (3) 20(76.9) 3(27.3) 2(33.3)
車いす専用リフトカーの貸出し 13(29.5) 10(38.5) 2(18.2) 1(16.7)
障害者向け住宅入居 14(31.8) 10(38.5) 2(18.2) 2(33.3)
医療費の給付や助成 (5) 25(56.8) (4) 19(73.1) 4(36.4) 2(33.3)
生活福祉資金の貸付け 8(18.2) 6(23.1) 1(9.1) 1(16.7)
身体障害者福祉センター「希望の家」 17(38.6) 13(50.0) 3(27.3) 1(16.7)
はり・灸・マッサージの助成制度 10(22.7) 6(23.1) 3(27.3) 1(16.7)
訪問指導 8(18.2) 6(23.1) 1(9.1) 1(16.7)
訪問看護 8(18.2) 6(23.1) 1(9.1) 1(16.7)
有料道路の割引 (2) 28(63.6) (1) 21(80.8) (3) 5(45.5) 2(33.3)
電車・バスの運賃割引 (1) 30(68.2) (1) 21(80.8) (2) 7(63.6) 2(33.3)
無回答 5(11.4) 2(7.7) 1(9.1) 2(33.3)

注)表中(1)~(5)は回答の多かった項目の順位を表す

2-9-5 サービスの利用状況

 「補装具の交付・修理」「電車・バスの運賃割引」「福祉手当や特別障害者手当」「医療費の給付や助成」「有料道路の割引」などで多い
 サービスを利用した者の状況については、全体では「補装具の交付・修理」が52%で最も多く、次いで「電車・バスの運賃割引」(50%)、「福祉手当や特別障害者手当」(48%)、「医療費の給付や助成」(39%)、「有料道路の割引」(39%)と続いている。
 これを障害の程度別にみると、重度では「福祉手当や特別障害者手当」(69%)、「有料道路の割引」(65%)、「補装具の交付・修理」(62%)、「医療費の給付や助成」(58%)などが多く、中度では、「電車・バスの運賃割引」(64%)、「補装具の交付・修理」(36%)などが多くみられる。

図表 2-9-5 障害の程度別にみたサービスの利用状況(複数回答) 単位:人(%)
区分 総数 重度(1・2級) 中度(3・4級) 軽度(5・6級)
総数 44(100) 26(100) 11(100) 6(100)
デイサービス(給食サービス) 0(0.0) 0(0.0) 0(0.0) 0(0.0)
デイサービス(入浴サービス) 0(0.0) 0(0.0) 0(0.0) 0(0.0)
機能回復訓練 1(2.3) 1(3.8) 0(0.0) 0(0.0)
社会適応訓練 1(2.3) 1(3.8) 0(0.0) 0(0.0)
福祉手当や特別障害者手当 (3) 21(47.7) (1) 18(69.2) (3) 3(27.3) 0(0.0)
ホームヘルパーの派遣 1(2.3) 1(3.8) 0(0.0) 0(0.0)
重度心身障害者(児)一時入所(ショートステイ) 3(6.8) 3(11.5) 0(0.0) 0(0.0)
住宅改造費助成・相談 4(9.1) 4(15.4) 0(0.0) 0(0.0)
補装具の交付・修理 (1) 23(52.3) (3) 16(61.5) (2) 4(36.4) (2) 2(33.3)
日常生活用具の給付・貸与 3(6.8) 3(11.5) 0(0.0) 0(0.0)
声の広報 0(0.0) 0(0.0) 0(0.0) 0(0.0)
ガイドヘルパー・手話通訳者などの派遣 0(0.0) 0(0.0) 0(0.0) 0(0.0)
自動車改造費や運転免許取得の助成 1(2.3) 1(3.8) 0(0.0) 0(0.0)
福祉タクシー 9(20.5) 9(34.6) 0(0.0) 0(0.0)
車いす専用リフトカーの貸出し 1(2.3) 1(3.8) 0(0.0) 0(0.0)
障害者向け住宅入居 0(0.0) 0(0.0) 0(0.0) 0(0.0)
医療費の給付や助成 (4) 17(38.6) (4) 15(57.7) (5) 2(18.2) 0(0.0)
生活福祉資金の貸付け 0(0.0) 0(0.0) 0(0.0) 0(0.0)
身体障害者福祉センター「希望の家」 1(2.3) 0(0.0) 0(0.0) (3) 1(16.7)
はり・灸・マッサージの助成制度 0(0.0) 0(0.0) 0(0.0) 0(0.0)
訪問指導 1(2.3) 1(3.8) 0(0.0) 0(0.0)
訪問看護 0(0.0) 0(0.0) 0(0.0) 0(0.0)
有料道路の割引 (4) 17(38.6) (2) 17(65.4) 0(0.0) 0(0.0)
電車・バスの運賃割引 (2) 22(50.0) (5) 14(53.8) (1) 7(63.6) (3) 1(16.7)
無回答 9(20.5) 3(11.5) (3) 3(27.3) (1) 3(50.0)

注)表中(1)~(5)は回答の多かった項目の順位を表す

2-9-6 サービスの利用意向

 「有料道路の割引」「電車・バスの運賃割引」「医療費の給付や助成」「福祉手当や特別障害者手当」「補装具の交付・修理」などが多ものの、現在の利用状況にくらべ、より多様なサービスを希望
 サービスの利用意向については、全体では「有料道路の割引」および「電車・バスの運賃割引」がそれぞれ39%で最も多く、次いで「医療費の給付や助成」(30%)、「福祉手当や特別障害者手当」(27%)、「補装具の交付・修理」(27%)と続いている。
 これをサービスの利用状況と比べてみると、利用状況では「補装具の交付・修理」をはじめとした特定のサービスに集中する傾向が強くみられるが、今後の利用意向では、より多様なサービスが希望されている点が特徴的である。

図表 2-9-6 障害の程度別にみたサービスの利用意向(複数回答) 単位:人(%)
区分 総数 重度(1・2級) 中度(3・4級) 軽度(5・6級)
総数 44(100) 26(100) 11(100) 6(100)
デイサービス(給食サービス) 2(4.5) 2(7.7) 0(0.0) 0(0.0)
デイサービス(入浴サービス) 1(2.3) 1(3.8) 0(0.0) 0(0.0)
機能回復訓練 4(9.1) 4(15.4) 0(0.0) 0(0.0)
社会適応訓練 4(9.1) 2(7.7) 1(9.1) 1(16.7)
福祉手当や特別障害者手当 (4) 12(27.3) (4) 9(34.6) (4) 2(18.2) 1(16.7)
ホームヘルパーの派遣 1(2.3) 1(3.8) 0(0.0) 0(0.0)
重度心身障害者(児)一時入所(ショートステイ) 5(11.4) 4(15.4) 0(0.0) 1(16.7)
住宅改造費助成・相談 5(11.4) 4(15.4) 0(0.0) 1(16.7)
補装具の交付・修理 (4) 12(27.3) (5) 7(26.9) (2) 3(27.3) 1(16.7)
日常生活用具の給付・貸与 5(11.4) 4(15.4) 0(0.0) 1(16.7)
声の広報 0(0.0) 0(0.0) 0(0.0) 0(0.0)
ガイドヘルパー・手話通訳者などの派遣 3(6.8) 1(3.8) 0(0.0) (1) 2(33.3)
自動車改造費や運転免許取得の助成 5(11.4) 3(11.5) 0(0.0) 1(16.7)
福祉タクシー 7(15.9) 6(23.1) 0(0.0) 1(16.7)
車いす専用リフトカーの貸出し 1(2.3) 1(3.8) 0(0.0) 0(0.0)
障害者向け住宅入居 3(6.8) 1(3.8) (4) 2(18.2) 0(0.0)
医療費の給付や助成 (3) 13(29.5) (3) 10(38.5) (4) 2(18.2) 1(16.7)
生活福祉資金の貸付け 1(2.3) 0(0.0) 0(0.0) 1(16.7)
身体障害者福祉センター「希望の家」 1(2.3) 1(3.8) 0(0.0) 0(0.0)
はり・灸・マッサージの助成制度 2(4.5) 1(3.8) 1(9.1) 0(0.0)
訪問指導 0(0.0) 0(0.0) 0(0.0) 0(0.0)
訪問看護 2(4.5) 2(7.7) 0(0.0) 0(0.0)
有料道路の割引 (1) 17(38.6) (1) 13(50.0) (2) 3(27.3) 1(16.7)
電車・バスの運賃割引 (1) 17(38.6) (2) 12(46.2) (1) 4(36.4) 1(16.7)
無回答 16(36.4) 6(23.1) 6(54.5) 4(66.7)

注)表中(1)~(5)は回答の多かった項目の順位を表す

第10節 福祉情報の入手状況

2-10-1 福祉情報の入手先

 広報や県・市・保健所・福祉事務所が多い
 福祉情報の入手先については、「県や市などの広報」が59%で最も多く、次いで「県・市・保健所・福祉事務所など」(43%)、「友人や知人」(39%)、「会社や学校」(34%)と続いている。
 また、「どこからも得ることはない」は回答者がいなかった。

図表 2-10-1 福祉情報の入手先(複数回答)
回答者総数=44 単位:%
県や市などの広報 59.1
県・市・保健所・福祉事務所 43.2
友人や知人 38.6
会社や学校 34.1
障害者団体や親の会、家族の会 27.3
親戚の人 11.4
医師 11.4
施設や作業所、生活ホームなど 6.8
身体障害者相談員等 2.3
児童相談所 2.3
民生委員・児童委員 0.0
その他 2.3
どこからも得ることはない 0.0
無回答 0.0

2-10-2 情報が得られなくて困ったこと

 「ある」は16%、「ない」は71%
 情報が得られなくて困ったことについては、「ある」が16%、「ない」が71%となっている。
 次に「ある」と答えた者7人についてその具体的内容にみると、聴覚・平衡機能障害が4人、肢体不自由が3人となっており、聴覚・平衡機能障害を持つ者からは駅で電車が遅れているときや、病院の呼び出し、市役所からの放送等、公共施設等において、音による情報が得られなくて困っている状況が寄せられている。
 また、肢体不自由では、0歳児を抱える親が、社会福祉に関する情報全般を、16歳児では、卒業後にどのような生活になるのかについての情報が得られず、それぞれ困っている状況が寄せられている。

図表 2-10-2 情報が得られなくて困ったこと
回答者総数=44 単位:%
ある 15.9
ない 70.5
無回答 13.6
図表2-10-3 情報が得られなくて困っていることの具体的内容
内容等
総数 7人(うち聴覚・言語障害4人、肢体不自由3人)
No.39  アナウンス(音)による情報は全て、駅のアナウンス、病院の呼び出し、市役所からの放送等、耳だけに訴えるものは全て得られない。(聴覚、14歳)
No.10 電車が止まったり(事故)した時に、何故止まったのか情報として入ってこない。(聴覚・言語、8歳)
No.12 突然の事故で交通機関がストップした時。(聴覚、18歳)
No.6 一般病院での受付のとき、待合室で待っているとき、名前を呼ばれたかよくわからない。(聴覚・言語、15歳)
No.11 社会福祉に関する情報。(肢体不自由、0歳)
No.16 通所施設か高校卒業後、どのような現実の場面が与えてもらえるのか。48億円かけて作られる施設に、どのようなフロアーがあるのか。子どもに合った、また合いそうなものなのか。(聴覚、14歳)
No.42 無記入(肢体不自由、15歳)

第11節 今後の重点施策

2-11-1 今後の重点施策

 「障害者(児)への理解促進」「教育の充実」「働く場の確保」などが望まれている
 障害者に住みよいまちづくりのための今後の重点施策については、「福祉教育や広報などにより市民に対する障害者(児)への理解促進」が50%で最も多く、次いで「障害者(児)のための教育の充実」(48%)、「障害者(児)の働く場の確保」(39%)、「障害者(児)に配慮した道路・建物・駅などの整備」(34%)と続いている。

図表 2-11-1 今後の重点施策(複数回答)
区分 人(%)
総数 44(100)
《障害に対する理解》
福祉教育や広報などによる市民に対する障害者(児)への理解促進 (1) 22(50.0)
障害者(児)と市民がふれあう機会や場の確保 2(4.5)
《保健・医療》
障害の予防と早期発見・早期療育の充実 (5) 13(29.5)
専門的な医療機関の確保 11(25.0)
障害者を診療してくれる医療機関の確保 10(22.7)
専門的な機能訓練の実施 8(18.2)
医療費の軽減 2(4.5)
《教育・育成》
障害者(児)のための教育の充実 (2) 21(47.7)
障害者のサークル活動などの拠点の整備 3(6.8)
《雇用・就業》
障害者(児)の働く場の確保 (3) 17(38.6)
能力に応じた職業訓練の実施 0(0.0)
《在宅福祉サービス》
相談窓口の一本化や相談機能の充実 2(4.5)
サービス利用手続きの簡素化・スピード化 2(4.5)
ショートステイ(緊急時の一時入所)の充実 4(9.1)
ホームヘルプサービスの充実 1(2.3)
デイサービスの充実 1(2.3)
福祉機器・補装具・日常生活用具の普及促進 4(9.1)
手当などの経済的援助の充実 5(11.4)
社会福祉の専門的な人材の確保・養成 4(9.1)
社会適応訓練の充実 1(2.3)
ボランティアの育成 1(2.3)
手話通訳者などコミュニケーションの確保 5(11.4)
《施設サービス》
通所施設・作業所等の充実 6(13.6)
生活寮・グループホーム・通勤寮の整備 1(2.3)
重度の障害者(児)のための入所施設の整備 7(15.9)
《生活環境》
障害者(児)に配慮した道路・建物・駅などの整備 (4) 15(34.1)
障害者(児)に配慮した住宅の整備の充実 3(6.8)
災害時における障害者(児)の避難誘導体制の確立と訓練の実施 4(9.1)
《スポーツ・レクリエーション、国際交流》
スポーツ・レクリエーションや各種文化行事への障害者参加の促進 4(9.1)
姉妹都市との交流の推進 2(4.5)
その他 0(0.0)
無回答 3(6.8)

注)表中(1)~(5)は回答の多かった項目の順位を表す

第12節 世帯の状況

2-12-1 世帯の課税状況等

(1)所得税の課税状況
 「課税」が73%、「非課税」が5%
 所得税の課税状況については、「課税」が73%、「非課税」が5%となっている。

図表 2-12-1 所得税の課税状況
区分 人数(%)
総数 44(100)
課税 32(72.7)
非課税 2(4.5)
無回答 10(22.7)

(2)市町村民税の課税状況
 「所得割を課税」が59%

 市町村民税の課税状況については、「所得割を課税」が59%、「均等割のみ課税」が0%、「非課税」が9%となっている。

図表 2-12-2 市町村民税の課税状況
区分 人数(%)
総数 44(100)
所得割を課税 26(59.1)
均等割のみ課税 0(0.0)
非課税 4(9.1)
無回答 14(31.8)

(3)生活保護の受給状況
 生活保護受給者はいない
 生活保護の受給状況については、「受給している」は0%、「受給していない」が77%となっている。

図表 2-12-3 生活保護の受給状況
区分 人数(%)
総数 44(100)
受給している 0(0.0)
受給していない 34(77.3)
無回答 10(22.7)

(4)各種手当の受給状況
 「特別児童扶養手当」が43%
 各種手当の受給状況については、「特別児童扶養手当」が43%で最も多く、次いで「障害児福祉手当」(16%)、「重度心身障害児福祉手当」(14%)と続いている。

図表 2-12-4 各種手当の受給状況(複数回答)
区分 人数(%)
総数 44(100)
特別児童扶養手当 19(43.2)
障害児福祉手当 7(15.9)
重度心身障害児福祉手当 6(13.6)
心身障害者(児)福祉手当 4(9.1)
特別障害者手当 3(6.8)
その他の公的な手当 6(13.6)
無回答 15(34.1)

2-12-2 世帯収入の中心者

 「父母」が91%
 世帯収入の中心になっている者については、「父母」が91%、「兄弟姉妹」が2%、「その他の同居家族」が2%となっている。

図表 2-12-5 世帯収入の中心者
区分 人数(%)
総数 44(100)
あなた自身 0(0.0)
配偶者 0(0.0)
父母 40(90.9)
兄弟姉妹 1(2.3)
その他の同居家族 1(2.3)
仕送り 0(0.0)
その他 0(0.0)
無回答 2(4.5)

2-12-3 同居家族

(1)同居家族
 「母親」が91%、「父親」が89%
 現在一緒に暮らしている家族については、「母親」が91%、「父親」が89%、「兄弟姉妹」が75%、「祖父母」が18%などとなっている。

図表 2-12-6 同居家族(複数回答)
区分 人数(%)
総数 44(100)
ひとり暮らし 0(0.0)
父親 39(88.6)
母親 40(90.9)
配偶者(夫妻) 0(0.0)
配偶者の親(しゅうと・しゅうとめ) 1(2.3)
兄弟姉妹 33(75.0)
祖父母 8(18.2)
0(0.0)
その他 0(0.0)
無回答 2(4.5)

2-12-4 調査の記入者

 「父親・母親」が80%
 この調査の記入者については、「父親・母親」が80%、「回答者自身」が16%などとなっている。

図表 2-12-7 調査の記入者
区分 人数(%)
総数 44(100)
回答者自身 7(15.9)
父親・母親 35(79.5)
配偶者(夫妻) 0(0.0)
その他 1(2.3)
無回答 1(2.3)

第13節 自由記入のまとめ

2-13-1 記入内容の概要

 卒業後の受入れ体制として通所施設の整備と障害に対する理解促進への要望が多い
 身体障害児調査の自由記入は、回答者総数44人のうち21人の回答があり、これを内容別に集計すると31件となっている。
記入内容の分類・集計を行ったところ、「卒業後の受入れ体制として通所施設の整備」が5件で最も多く、次いで「障害に対する理解促進」が4件、「広報活動・情報提供の充実」、「医療費給付手続きの簡素化」、「道路環境の整備」がそれぞれ3件ずつとなっている。

図表2-13-1 回答件数の多かった項目(抜粋)
区分 件数
卒業後の受入れ体制として通所施設整備 5
障害に対する理解促進 4
広報活動・情報提供の充実 3
医療費給付手続きの簡素化 3
道路環境の整備 3
図表2-13-2 自由記入の内容
区分 件数
1.啓発・広報に関すること 7
(1)障害に対する理解促進 4
(2)広報活動・情報提供の充実 3
2.保健・医療に関すること 1
(1)早期発見・療育の充実 1
3.就労に関すること 0
4.教育・生涯学習に関すること 3
(1)養護学校の設置 2
(2)就学児へのノートテイク制の導入 1
5.福祉サービスに関すること 13
(1)医療費給付手続きの簡素化 3
(2)FM補聴器の支給を 2
(3)紙おむつの支給を 2
(4)他市でも福祉タクシー券を使えるように 1
(5)卒業後の受入れ体制として通所施設整備 5
6.生活環境 4
(1)道路環境の整備 3
(2)障害者用トイレにおむつ替え用ベッドを 1
7.その他 3

2-13-2 主な記入内容

 自由記入のなかから、主な記入内容を以下のとおりに分類し、抜粋する。

  1. 通所施設の整備に関するもの
  2. 障害に対する理解促進に関するもの
  3. その他

(1)通所施設の整備に関するもの

■障害者用トイレを作る時には、オムツを替えるための重度の障害者(児)用ベッドあるいはベンチを設置してほしい。
 紙オムツの支給をお願いしたい。
 重度の障害児が学校を出たあと行ける通所施設が習志野市にはありませんので早急に通所施設を作って下さい。お願いします。(10歳、女性)

■現在、船橋養護学校に在学中です。市内に肢体不自由児の通う学校がない事がとても不便で困難です。毎日通う場です。是非市内に建てて下さい。また、高等部卒業後の進路がとても不安で心配しています。重度の障害をもつ者(児)も社会に進めるように通所施設(作業所)等を一刻も早く作って下さい。(不明、男性)

(2)障害に対する理解促進に関するもの

■子供は現在15歳で養護学校に通学しています。今一番の悩みは卒業後の進路のことです。通園施設を希望していますが、現状では行き場所がありません。在宅で24時間介護することは、体力、人手の面からとても無理です。福祉センター隣の空地に福祉施設を作る計画が進行中だそうですが、老人だけでなく若年の障害者にも使用できる施設にしていただきたいと思います。(15歳、男性)

■福祉の充実化などという言葉をよく聞きますが、実際に改善されてきているのは老人福祉についてであって障害福祉についてはあまり改善されているとは思いません。この世の中には健常の人もいれば障害を持った人もいてそれが当たり前なのにそれを当たり前と思わない人が多いと思います。それは、幼い頃からの生活環境などに問題があるのではないかと思います。障害者(児)と接する事のないまま大人になった人にとっては障害者(児)は珍しい者であって近よりにくいものになっているのではないでしょうか。幼い頃から障害者(児)と接する事によって障害を持つ者に対する意識が深まっていくのではないでしょうか。
 小さい時は普通学級、特殊学級、養護学校などに区別しておきながら大人になったらみんな一緒に力を合わせてなんてそんなの無理に決まってます。言葉は悪いですが、老人は付きものであっても障害者(児)は付きものではないから一生障害者と無縁の人もいるわけですよね。だからこういう人達にも障害者(児)について知ってもらい理解してもらう努力を怠ってはいけないと思います。
 千葉県は他県に比べて障害児と健常児を区別してしまう要素が多いように感じています。関西方面の方に話を聞くと千葉よりも関西の方ではもっと寛容に障害者(児)が受け入れられていると聞きます。良い事はたくさん取り入れてほしいと思います。県の改善を待っているのではなく、市独自で改善できるところはどこよりも早く改善していただければと思います。障害福祉また障害者(児)と健常者の隔たりのない所といえば習志野市と必ず言われる位になってほしいと思っています。(6歳、男性)

(3)その他

1.情報提供の充実に関すること

■障害者に対するサービス手当等自分から市役所等に行かなければわからない。また、サークルやその他の活動の情報もほとんど入ってこない。
 また手帳等の交付を受けていても行政側からの働きかけがほとんどない。直接訪ねてこなくても、福祉関係のサービスや活動などをのせた新聞のようなものを定期的に郵送したらどうだろうか。
(14歳、男性)

2.早期発見、療育に関すること

■障害を見つけるまでに間があり、その間たびたびうたがわしいと思い、保健婦さんに相談した所、大丈夫のくりかえしで他に相談するすべも知らなかった私達はその言葉を信じ、結局発見がとてもおくれ、ふたを開けてみればけっして軽いとは言えない障害であり、また、発見が遅れたせいで発達などにも遅れを生じてしまう結果となった。保健婦さんの言葉をうのみにした私達もおろかだったと反省しますが、わからないならはっきりわからないと言ってほしかった。素人判断は、あまりに危険だと思います。なんのための健診なのかもう少し考えてもらいたい。ほんのわずかでもうたがいのある子にはとことんうたがってかかり、その次のステップになる専門的な施設、医療機関を一刻も早く紹介すべきだと思う。わが子のような例は、もうださないでほしい。(不明)

3.経済的負担の軽減に関すること

■千葉県小児慢性特定疾患の医療券の使用の際は医療費がかからないのですが(慢性腎疾患)もとは脊髄損傷によるもので、そのために肢体不自由でもあるのに肢体不自由によるケガや皮膚炎に関しては一切使えないのでとても不便です。今現在も先年からの足のキズが治らず週1~2回遠い病院まで通院してます。その際JRの運賃は安くなりません。
 都内(船橋市も)の母子家庭などは医療費が免除されている様に習志野市も考えていただきたいと思う。慢性疾患の医療券を発行してもらうのもとてもたいへんなので障害者や母子父子家庭等保健証の提示だけで会計がすむようにしていただければとてもうれしいことだと思います。
(9歳、男性)

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主題:
習志野市障害者福祉に関する調査 結果報告書 No.5
111頁~126頁

発行者:
習志野市

発行年月:
平成8年3月

文献に関する問い合わせ先:
習志野市
〒275 千葉県習志野市鷺沼1-1-1
電話 0474(51)1151(代)