音声ブラウザご使用の方向け: ナビメニューを飛ばして本文へ ナビメニューへ

習志野市障害者福祉に関する調査 結果報告書

No.8

平成8年3月

習志野市

第4章 精神障害者調査

第1節 回答者自身の状況

4-1-1 年齢・性別

(1)年齢

 20歳~40歳代が86%
 回答者の年齢については「40歳代」が33%で最も多く、次いで「30歳代」(29%)、「20歳代」(24%)となっており、20歳~40歳代が合わせて86%を占めている。なお、20歳未満の回答者はみられない。

図表 4-1-1 年齢
区分 人数(%)
総数 21(100)
20歳未満 0(0.0)
20歳代 5(23.8)
30歳代 6(28.6)
40歳代 7(33.3)
50歳代 2(9.5)
60歳代 0(0.0)
70歳以上 1(4.8)
無回答 0(0.0)

(2)性別

 男性が62%と多い
 性別については、男性が62%、女性が33%と男性の方が多い。

図表 4-1-2 性別
区分 人数(%)
総数 21(100)
13(61.9)
7(33.3)
無回答 1(4.8)

4-1-2 病気になった時期

 20歳代までに81%が発病
 はじめてこの病気になった時期については、「20歳未満」が43%で最も多く、次いで「20歳代」が38%となっており、20歳代までに81%がこの病気になっている。

図表 4-1-3 病気になった時期
区分 人数(%)
総数 21(100)
20歳未満 9(42.9)
20歳代 8(38.1)
30歳代 2(9.5)
40歳代 0(0.0)
50歳代 0(0.0)
60歳代 0(0.0)
70歳以上 1(4.8)
無回答 1(4.8)

4-1-3 同居の状況

 ほぼ全員が家族と同居
 同居の状況については、無回答(5%)を除く全ての者が家族と同居であり、ひとり暮らしや同病の仲間と暮らしている者はみられなかった。

図表 4-1-4 同居の状況
区分 人数(%)
総数 21(100)
ひとり暮らし 0(0.0)
家族と同居 20(95.2)
同病の仲間と同居 0(0.0)
その他 0(0.0)
無回答 1(4.8)

第2節 現在の生活と今後の生活について

4-2-1 現在の生活の状況

 仕事はできないが身のまわりのことだけはしている者や家事・家業を手伝っている者が多い
 現在の生活の状況については、「仕事はできないが身のまわりのことだけはしている」が29%で最も多く、次いで「家事・家業を手伝っている」が24%、「入院している」が19%と続いている。

図表 4-2-1 現在の生活の状況区分 人数(%)
区分 人数(%)
総数 21(100)
入院している 4(19.0)
正規の社員・職員として勤めている 0(0.0)
パート・臨時・日雇・アルバイトをしている 2(9.5)
自分で事業や商売をしている 0(0.0)
家事・家業を手伝っている 5(23.8)
作業所・デイケア・職親などに通っている 1(4.8)
仕事はできないが身のまわりのことだけはしている 6(28.6)
身のまわりのこともまったくできない 0(0.0)
学校に行っている 0(0.0)
その他 2(9.5)
無回答 1(4.8)

4-2-2 今後の生活について

(1)今後、暮らしたい場所

 「家族のいる自宅」が67%
 今後、暮らしたい場所については、「家族のいる自宅」が67%で最も多く、次いで「ひとりでアパートや借家、公営住宅等で暮らす」が10%と続いている。

図表 4-2-2 今後、暮らしたい場所
区分 人数(%)
総数 21(100)
ひとりでアパートや借家、公営住宅で暮らす 2(9.5)
仲間と一緒に4~5人くらいで暮らし、食事や身のまわりの面倒をみてくれる人のいる共同住居 1(4.8)
病院ではないが、指導してくれる職員がいる寮のようなところ 0(0.0)
食事や身のまわりのことを自分でしながら、仲間と生活する施設 0(0.0)
家族のいる自宅 14(66.7)
その他 2(9.5)
わからない 0(0.0)
無回答 2(9.5)

(2)今後の日中の過ごし方

 「就労したい」が43%
 今後の日中の過ごし方については、「就労したい」が43%で最も多く、次いで「精神科やデイケアや保健所デイケア・クラブ、いこいの家などで仲間と過ごす」が19%、「家にいて好きなことをする」が14%と続いている。

図表 4-2-3 今後の日中の過ごし方区分 人数(%)
区分 人数(%)
総数 21(100)
就労したい 9(42.9)
就労・就職のための訓練施設等に通う(作業所を含む) 2(9.5)
学校に通う 0(0.0)
精神科やデイケアや保健所デイケア・クラブ、いこいの家などで仲間と過ごす 4(19.0)
家の手伝い 2(9.5)
家にいて好きなことをする 3(14.3)
その他 0(0.0)
わからない 0(0.0)
無回答 1(4.8)

[

(3)働くうえで大切な条件

 病気への理解と、自分の病気のペースに合わせて働けることが大切
 今後働くとしたら特に大切になる条件については、「病気を理解し、疲労時に休暇のとれる職場」が43%で最も多く、次いで「パートなど短時間働ける職場」が29%、「相談、援助担当者のいる職場」が19%と続いている。
 概していえば、病気への理解と、自分の病気のペースに合わせて働けることが何より重要であるという結果になっている。

図表 4-2-4 働くうえで大切な条件(複数回答)区分 人数(%)
区分 人数(%)
総数 21(100)
病気を理解し、疲労時に休暇のとれる職場 9(42.9)
パートなど短時間働ける職場 6(28.6)
相談、援助担当者のいる職場 4(19.0)
正規に雇用してくれる職場 3(14.3)
小規模(共同)作業所 2(9.5)
障害者職業センター、職業訓練校 1(4.8)
公共職業安定所の職業紹介や職場適応訓練制度 1(4.8)
授産施設 0(0.0)
通院患者リハビリテーション事業 0(0.0)
その他 1(4.8)
特にない 1(4.8)
わからない 0(0.0)
無回答 2(9.5)

(4)話し相手や手助けしてくれる人に関する要望

 何かと話し合える仲間や相談に乗ってくれる専門家がほしい
 今後、話し相手や身のまわりのことを手助けしてくれる人に関する要望については、「ひとりでいるのはつらいので、なにかと話し合える仲間がほしい」が33%で最も多く、次いで「いつも親身になって相談に乗ってくれる専門家が必要」が29%となっている。また、「家族と暮らせればそれでいい」も24%と比較的多い。

図表 4-2-5 話し相手や手助けしてくれる人に関する要望
区分 人数(%)
総数 21(100)
ひとりでいるのはつらいので、なにかと話し合える仲間がほしい 7(33.3)
いつも親身になって相談に乗ってくれる専門家が必要 6(28.6)
具合が悪くなったら、いつでも病院に相談に乗ってほしい 0(0.0)
家族と暮らせればそれでいい 5(23.8)
家事等のお手伝いをしてくれる人が必要 0(0.0)
その他 0(0.0)
特に必要はない 2(9.5)
わからない 0(0.0)
無回答 1(4.8)

4-2-3 生活費について

(1)現在の生活費のまかない方

 9割が家族の負担
 医療費を含む現在の生活費のまかない方については、「自分の収入では足りないので、一部家族の収入で補充している」および「全部家族が負担している」がそれぞれ38%、「ほとんど家族の負担」が14%となっており、9割の者は多かれ少なかれ家族の負担でまかなっている。また、「生活保護」が10%となっており、自分でまかなっている者はいない。

図表 4-2-6 現在の生活費のまかない方
区分 人数(%)
総数 21(100)
自分の収入(就労や年金など)でまかなっている 0(0.0)
自分の収入(就労や年金など)では足りないので、一部家族の収入で補充している 8(38.1)
ほとんどの生活費は家族の収入でまかなっている 3(14.3)
全部家族が負担している 8(38.1)
生活保護を受けてまかなっている 2(9.5)
その他 0(0.0)
わからない 0(0.0)
無回答 0(0.0)

(2)今後の生活費のまかない方

 6割以上が家族以外を希望
 今後の生活費のまかない方については、「自分で稼ぐ」が48%で最も多く、次いで「家族に援助してもらう」が24%となっている。
 また、「自分で稼ぐ」に「障害年金でまかなう」(10%)と「生活保護を受ける」(5%)を合わせると6割以上の者が、今後、家族の負担以外の方法で生活費をまかなおうと希望している。

図表 4-2-7 今後の生活費のまかない方
区分 人数(%)
総数 21(100)
自分で稼ぐ 10(47.6)
障害年金でまかなう 2(9.5)
生活保護を受ける 1(4.8)
家族に援助してもらう 5(23.8)
その他 1(4.8)
わからない 0(0.0)
無回答 2(9.5)

第3節 医療や保健・福祉サービスについて

4-3-1 医療について

(1)現在の診療形態

 通院が76%、入院は19%
 現在の診療形態については通院が76%、入院が19%、また往診を受けている者が5%となっている。

図表 4-3-1 現在の診療形態
区分 人数(%)
総数 21(100)
通院している 16(76.2)
入院している 4(19.0)
入院と退院を繰り返している 0(0.0)
往診を受けている 1(4.8)
医者にはかかっていない 0(0.0)
その他 0(0.0)
無回答 0(0.0)

(2)往診してくれる医師の有無

 「往診してくれる」は10%
 通院が困難なときに往診してくれる医師の有無については、「病院から往診してくれる」が10%、「往診してくれる医師はいない」が71%となっている。

図表 4-3-2 往診してくれる医師の有無
区分 人数(%)
総数 21(100)
開業医が往診してくれる 0(0.0)
病院から往診してくれる 2(9.5)
往診してくれる医者はいない 15(71.4)
無回答 4(19.0)

(3)訪問看護の状況

 受けているは14%
 看護婦による訪問看護については、「受けている」が14%、「受けていない」が76%となっており、「必要だが来てくれない」はいない。

図表 4-3-3 訪問看護の状況
区分 人数(%)
総数 21(100)
受けている 3(14.3)
必要だが来てくれない(通院しているが病院に制度がない) 0(0.0)
受けていない 16(76.2)
無回答 2(9.5)

(4)医療や訓練について困っていること

 家族への負担やかかりつけの医師が近くにいないこと等をはじめとして48%が困っている
 医療や訓練について困っていることについては、48%の者が「困っていることがある」としており、その内訳は「家族に負担をかけすぎる」(19%)や「かかりつけの医師が近くにいない」(14%)などとなっている。
 また、「特にない」は33%である。

図表 4-3-4 医療や訓練について困っていること
区分 人数(%)
総数 21(100)
困っていることがある 10(47.6)
緊急のときに対応してくれるところがない 1(4.8)
かかりつけの医師が近くにいない 3(14.3)
通院費を含めた医療費がかかる 1(4.8)
家族に負担をかけすぎる 4(19.0)
付添いをしてくれるボランティア等の確保が困難である 1(4.8)
その他 0(0.0)
特にない 7(33.3)
無回答 4(19.0)

4-3-2 困りごとの相談先

 家族と医師が多い
 悩みや困ったことを相談する相手については、「家族・親戚」が86%で最も多いほか、「医師」が71%と多い。また「県・市町村や保健所、福祉事務所など」は14%となっている。
 「相談する人はいない」はみられず、家族や医師を中心に誰かしら相談するべき相手を確保できている状況となっている。

図表 4-3-5 困りごとの相談先(複数回答)
区分 人数(%)
総数 21(100)
家族・親戚 18(85.7)
友人・知人 6(28.6)
会社の人・学校の先生 1(4.8)
医師  15(71.4)
施設や作業所の職員や生活ホーム・福祉ホームなどの世話人 1(4.8)
障害者相談センター 0(0.0)
県・市町村や保健所、福祉事務所など 3(14.3)
民生委員・児童委員 1(4.8)
身体障害者相談員・精神薄弱者相談員 1(4.8)
障害者の団体や親の会、家族の会などの人 0(0.0)
その他 2(9.5)
相談する人はいない 0(0.0)
無回答 1(4.8)

4-3-3 精神障害者への援助制度について

(1)「精神障害者証明書」の周知度

 「知らなかった」が67%
 「精神障害者証明書」の周知度では、実際に持っている者や持っていなくても具体的な内容を知っている者はみられず、「名前くらいは聞いたことがある」が24%、「『証明書』があることすら知らなかった」が67%を占めている。

図表 4-3-6 「精神障害者証明書」の周知度
区分 人数(%)
総数 21(100)
実際に持っており、知っている 0(0.0)
持っていないが、手続きの仕方や利用方法など具体的なことを知っている 0(0.0)
具体的には知らないが、名前くらいは聞いたことがある 5(23.8)
「証明書」があることを知らなかった 14(66.7)
無回答 2(9.5)

(2)希望する援助・制度

 生活福祉資金をはじめ、多岐にわたる
 精神障害者にも利用可能になればいいと思う援助・制度については、特に集中している項目はみられず、「生活福祉資金」(19%)や「医療費助成制度」「社会適応訓練の実施」「障害者の諸手当支給」「障害者の雇用促進制度の適用拡大」がそれぞれ14%と多岐にわたっている。

図表 4-3-7 希望する援助・制度(複数回答)
区分 人数(%)
総数 21(100)
生活福祉資金 4(19.0)
医療費助成制度 3(14.3)
障害者用福祉電話の設置 0(0.0)
公共施設の入場無料化 2(9.5)
ホームヘルパーの派遣 2(9.5)
社会適応訓練の実施 3(14.3)
障害者の諸手当支給 3(14.3)
障害者の雇用促進制度の適用拡大 3(14.3)
水道料金・NHK受診料などの公共料金の割引・無料化 0(0.0)
その他 0(0.0)
特にない 1(4.8)
無回答 0(0.0)

(3)精神障害者保健福祉手帳の取得意向

 52%が取得の意向あり
 精神障害者保健福祉手帳の取得意向については、「ぜひ申請したい」(24%)と「やむをえないので申請したい」(29%)を合わせ52%取得の意向を示している。
 また、「申請しない」は19%である。

図表 4-3-8 精神障害者保健福祉手帳の取得意向
区分 人数(%)
総数 21(100)
ぜひ申請したい 5(23.8)
障害者と証明されるのが嫌だが、制度を利用するためにはやむをえないので申請したい 6(28.6)
障害者と証明されたくないので、申請しない 4(19.0)
その他 0(0.0)
わからない 5(23.8)
無回答 1(4.8)

4-3-4 将来利用したい施設

 福祉作業所が最も多い
 将来利用したい施設については、「福祉作業所」が24%で最も多い。また「特にない」が38%となっている。
 「援護寮」や「福祉ホーム」、「グループホーム」がそれぞれ5%と少ないことについては、本調査の対象者が、家族の理解があり、今後とも家族と一緒に暮らすことを希望している者が多い点を踏まえる必要があるものと思われる。

図表 4-3-9 将来利用したい施設
区分 人数(%)
総数 21(100)
援護寮 1(4.8)
福祉ホーム 1(4.8)
授産施設 0(0.0)
グループホーム 1(4.8)
福祉作業所 5(23.8)
その他 1(4.8)
特にない 8(38.1)
無回答 4(19.0)

第4節 今後の重点施策

4-4-1 今後の重点施策

 障害者(児)への理解促進を最も強く希望
 障害者に住みよいまちづくりのための重点施策については、「福祉教育や広報などによる市民に対する障害者(児)への理解促進」が38%で最も多く、次いで「障害者のサークル活動などの拠点の整備」および「デイケアの充実」が33%、「障害者(児)の働く場の確保」が29%と続いている。

図表 4-4-1 今後の重点施策(複数回答)
区分 人数(%)
総数 21(100)
《障害に対する理解》 -
福祉教育や広報などによる市民に対する障害者(児)への理解促進 (1) 8(38.1)
障害者(児)と市民がふれあう機会や場の確保 (5) 5(23.8)
《保健・医療》 -
障害の予防と早期発見・早期療育の充実 4(19.0)
専門的な医療機関の確保 3(14.3)
障害者を診療してくれる医療機関の確保 2(9.5)
専門的な機能訓練の実施 2(9.5)
医療費の軽減 (5) 5(23.8)
《教育・育成》 -
障害者(児)のための教育の充実 (5) 5(23.8)
障害者のサークル活動などの拠点の整備 (2) 7(33.3)
《雇用・就業》 -
障害者(児)の働く場の確保 (4) 6(28.6)
能力に応じた職業訓練の実施 (5) 5(23.8)
《在宅福祉サービス》 -
相談窓口の一本化や相談機能の充実 2(9.5)
サービス利用手続きの簡素化・スピード化 1(4.8)
ショートステイ(緊急時の一時入所)の充実 4(19.0)
デイケアの充実 (2) 7(33.3)
手当などの経済的援助の充実 2(9.5)
社会福祉の専門的な人材の確保・養成 1(4.8)
社会適応訓練の充実 3(14.3)
ボランティアの育成 0(0.0)
《施設サービス》 -
通所施設・作業所等の充実 (5) 5(23.8)
生活寮・グループホーム・通勤寮の整備 2(9.5)
《生活環境》 -
障害者(児)に配慮した道路・建物・駅などの整備 0(0.0)
障害者(児)に配慮した住宅の整備の充実 0(0.0)
災害時における障害者(児)の避難誘導体制の確立と訓練の実施 0(0.0)
《スポーツ・レクリエーション、国際交流》 -
スポーツ・レクリエーションや各種文化行事への障害者参加の促進 4(19.0)
姉妹都市との交流の推進 2(9.5)
その他 0(0.0)
無回答 2(9.5)

注)表中(1)~(5)は回答の多かった項目の順位を表す

第5節 世帯の状況

4-5-1 家計の中心者

 「父親」が67%
 家計の中心者については、「父親」が67%で最も多く、次いで「本人の配偶者」が19%となっている。

図表 4-5-1 家計の中心者
区分 人数(%)
総数 21(100)
父親 14(66.7)
母親 1(4.8)
兄弟姉妹 1(4.8)
兄弟姉妹の配偶者 0(0.0)
本人の配偶者(妻・夫) 4(19.0)
本人の子ども 0(0.0)
本人の子どもの配偶者(嫁・婿) 0(0.0)
本人自身 0(0.0)
祖父母 0(0.0)
その他 0(0.0)
無回答 1(4.8)

4-5-2 本人の定期的収入の状況

(1)本人の定期的収入の有無

 57%が定期的収入あり
 本人の定期的収入の状況については、「定期的な収入はない」(38%)と無回答(5%)を除く57%が定期的な収入があり、その内訳は「障害者年金・手当」が48%、「勤め先の給料」が10%である。

図表 4-5-2 本人の定期的収入の有無(複数回答)
区分 人数(%)
総数 21(100)
定期的な収入がある 12(57.1)
勤め先の給料 2(9.5)
障害年金・手当 10(47.6)
作業所・授産施設等の賃金 0(0.0)
自営業手伝い 0(0.0)
本人名義の資産からの収入 0(0.0)
その他 2(9.5)
定期的な収入はない 8(38.1)
無回答 1(4.8)

(2)定期的収入の金額

 「5~10万未満」が67%
 定期的な収入の金額については、「5~10万円未満」が67%で最も多く、10万円以上の者はみられない。

図表 4-5-3 定期的収入の金額
区分 人数(%)
総数 12(100)
1万円未満 0(0.0)
1~3万円未満 0(0.0)
3~5万円未満 2(16.7)
5~10万円未満 8(66.7)
10~15万円未満 0(0.0)
15~20万円未満 0(0.0)
20~30万円未満 0(0.0)
30~40万円未満 0(0.0)
40~50万円未満 0(0.0)
50万円以上 0(0.0)
無回答 2(16.7)

4-5-3 調査の記入者

 本人が62%
 この調査の記入者については、本人が62%、「父親・母親」が29%と続いている。

図表 4-5-4 調査の記入者
区分 人数(%)
総数 21(100)
あなた自身 13(61.9)
父親・母親 6(28.6)
配偶者(夫妻) 1(4.8)
その他 1(4.8)
無回答 0(0.0)

第6節 自由記入のまとめ

4-6-1 記入内容の概要

 就労・社会復帰の促進、障害に対する理解の促進、相談体制の充実への要望がよせられている
 精神障害者調査の自由記入は、回答者総数21人のうち11人の回答があり、これを内容別に集計すると、19件となっている。
 記入内容を分類・集計すると、就労・社会復帰の促進を望む声や障害に対する理解の促進、相談体制の充実をもとめる声がよせられている。

図表4-6-1 自由記入の内容
区分 件数
1.就労・社会復帰の促進
  • 職場がない。働きたいが家に閉じこもりきりになる。
  • 社会適応訓練を市内に実現してください。
  • 「社会復帰できないのでは」と思うような状況になるが、努力すればできるという希望が持てるまちづくりをねがう。作業所の建設を。
  • 両親なきあとが心配。現在入院中だが本人は働く意志がある。理解ある働き場がほしい。
  • 社会復帰のための福祉施設の充実。
5
2.障害に対する理解の促進
  • 病気の性質上公表できない。心臓や肝臓が悪いのと同様、「精神病です」といえる社会になればいいと思う。
  • 人にはいえない病気だが、広く理解されるような状況になれるとうれしい
  • 障害者への興味はやめてほしい。
  • 差別をしない教育
4
3.相談体制の整備
  • 本人の体調が悪い。精神状態が不安定なとき、相談にのってくれるケースワーカー、保健婦が常駐している場所がほしい。(電話でも)
  • 福祉センターでの作業の援助として行政から指導監督員の派遣
  • 「習志野八千代心の健康を守る会」への相談員の派遣依頼
3
4その他
  • 市独自の文化、教育、自然を大切にする。
  • 2週間くらいの通院、立ち直ってきている。
  • 家族が大事にしてくれる。友人がなく、親戚づきあいも少ない。近所の人に辺な顔でみられるのが悲しくて、死にたい。主人に何かあったら不安で、何をしていても心配で一日が終わってしまう。
  • 自転車の乗れる歩道
  • 隣人愛
  • 老人問題
  • 心の悩みの宗教的考え方を知りたい。
7

4-6-2 主な記入内容

 自由記入の内容をすべて掲載する。1人の回答者が複数の意見を述べているため、分類は行わない。

■社会適応訓練が市内にあるとよいと思います。ぜひ実現してほしいです。
精神障害者の働く場所が全然ないので、つくってほしいと思います。本人も働きたく、仕事があれば元気に行くのですが、現在は家に閉じこもりがちですので、よろしくお願いします。この1週間眠れず、心が不安定ですので、母親が代筆しました。(20歳代、男性)

■(1)ハードウェアの見地から
 精神障害者の社会復帰のための福祉施設の充実。現在、習志野市の総合福祉センター「いずみの家」と八千代市のふれあいブラザーの福祉集会室とで月1回ずつ、「ありの実クラブ」の会員が、ボランティアの指導者の指導により小物づくりが行われている。この作業療法士の援助として行政から指導監督員を派遣してほしい。
(2)ソフトウェアの見地から
 「習志野、八千代心の健康を守る会」への相談員の派遣依頼。
 前記家族会は、年末と盛夏を除き、毎月例会を開き、研修を兼ね懇談をしている。この例会に市当局から相談員の出席を頂き、適切な指導、助言を願いたい。(家族より)(30歳代、女性)

■一度この病院に入ってしまいますと、時々社会復帰をあきらめてしまうことを考えます。どうか、人並み程度は努力すれば必ず社会復帰できるんだという、希望を持ち続けられるようなまちづくりを願っています。
(家族からのお願い)作業所をつくって下さい。
(30歳代、男性)

■母親の要望
 本人は自分が病気(精神分裂病)だとは認めていない(病識がない)し、精神障害者と思われたくない。このアンケートも記入してもらったら、あとで「気分がわるくなった」と憤慨していました。プライドが高くてアルバイトしていますが、職場には病気のことは話していません。薬のんで一般の人と同様に仕事をするのは辛いのでしょう。現在週4日、1日8時間就労、日曜にはほとんど1日中、床の中に入っています。(仕事も1ヶ所に長続きしません。半年、長くても2、3年。どうしても息切れしてしまって。)
 家族から見れば幼稚だし、怒りっぽく、自分本意で自分の思うようにならないと、物に当ります。物を投げたり、戸をガチャンと荒く閉めたり、階段を足音高く上り下りしたり。なるべくそっと機嫌良く過ごしてもらおうと気を使います。
 本人が体調が悪い(精神状態が不安定)のとき、いつでも相談にのってくれるケースワーカー、保健婦などが常駐している場所がほしい。家族も困っているときに相談にのって下さる方(電話等でも)。
 病気の性質上公表できない。本人も家族も苦しみがあります。社会の偏見がなくならないかぎり、心臓や肝臓が悪いと同じように「精神病で通院、服薬しています」と言えたら。(30歳代、男)

■どこの市でもですが、市独自の文化・教育・自然の森や干潟等のところや施設、大事にしていってほしいです。
 私事ですが、常に気持ちは暖かい毅然、ソフトな誇りを持ち、怠けず、あせらず、おそれず、小欲知足、そして歴史が示すように「良い物事」は伝統として残っています。市内のことも大事ですが、視野を広く千葉県、日本、世界へと向けることも大事だと思います。自然への宇宙の中への感謝心、とても大切だと考えております。
 まずはフレーフレー習志野ですね。
(40歳代、男性)

■思いがけない病気で両親亡き後がとても心配しております。今は入院していますが、本人は働きたいと言っています。病気を隠して働くのは大変で、ストレスで再発も考えられます。理解してくださる働ける場所がほしいと切望いたします。
 各種の施設等を有効に利用したいと思いますが、病識がないため、どの程度利用できるか疑問です。率直に気軽に相談に伺えるような窓口を希望します。
 人には言えない病気で、身体障害の方々のように広く理解されるような状況になれるとうれしいと思います。

■この度の様な調査により声が生かされますようよろしくお願いいたします。(40歳代、男性)

■(1)障害者の他の人々の興味をやめてほしい。(医師、隣人、家族、親戚)
(2)地元の人と、他の県及び外国人(韓国人とか)との区別がなくなるといい。
(3)自転車の走れる歩道がほしい(せまい。)
(4)隣人愛
(5)老人問題
(6)姿、形で人を判断しない子どもに育ってほしいので、大人もそうなるべき。
(7)心の悩みの宗教的考え方を知りたい。または、保健婦さんの考え方
(8)千葉県人はいじ悪い
(9)東京に負けないでほしい(40歳代、女性)

■いつもお世話に娘がなっております。病院は2週間ごとに行ってますが、ほとんど立ち直っています。皆様たちのおかげだと感謝の気持ちでいっぱいです。今後ともよろしくお願いいたします。ありがとうございました。(40歳代、女性)

■生まれたときから体が弱く、今は亡くなった母が言いましたが、お父さんと魚釣に行き、父は釣が好きで深川に魚釣に行きました。私4歳のときでした。父は魚釣が夢中で私はつまんないので、水門へのぼっていくと、足がすべりましたので、ちょうど水門の中に落ち、石の階段に頭をぶつけながら水の中に落ちて、頭を縫って病院に行きました。まもなく退院をしましたが、ねたきりで脳膜炎になり、黒目があがって何もみえなくなりました。1年くらいして小学校に行きましたが、みんなにばかにされ、4年生でだって行き帰り竹や石でなぐられたからです。母が遊んでいるとろくな子どもにならないとはじめに八百屋や新聞屋とであるきました。私は根気がありません。近所の皿洗いをせわをして下さいました。ところが、職場でもばかにされ、みじかいけど3年勤めました。家でぶらぶら遊んでいると、きものをきり、よる私が真夜中に裸になって、よくおまわりさんにつれていかれました。そこで病院に入院をしました。
(50歳代、男性)

■両親から大切に育てられ、男兄弟のなかのひとり娘(今はよいおばさん)として育てられたのですが、子どもの頃から友達が少なく、現在は主人に大事にしてくれ、感謝しています。それに大学院2年の長男、大学4年の次男の4人暮らしで、何不自由ない暮らしなのですが、友人がいなくて、寂しくてたまらないのです。親戚づきあいもなく、一番つらいのは近所の人に変な顔で見られるのが、とても悲しくて、死にたいと思うことが多い。
 でも、やはり家族のこと、近くに住む年老いた両親を思うとそれもできず、毎日、心の中が寂しくて寂しくてたまらないのです。結局やさしくしてくれるのはキリスト教とか宗教関係の方ばかりで、主人は我が家は仏教だから入ってはいけないと申し渡されている。結局朝は遅く起き、夜早く寝るため、子どもたちとの対話やしつけもうまくいきません。
 茶道や着付けなど習っても心の負担になるばかりです。主人に万一のことがあったら、とても暮らしていけそうになく、将来が心配で心配でたまりません。
 本を読んでも、テレビを見てもさっぱり内容がわからないのです。毎日、家事(最低限)のみで一日が終わってしまいます。(50歳代、女性)

第5章 障害を持たない市民の意識調査

第1節 回答者の状況

5-1-1 年齢・性別

(1)年齢

 各年齢層にほぼ均等に分布
 回答者の年齢については、「40歳代」が21%で最も多く、その他の年齢層も10~19%とほぼ均等に分布している。

図表 5-1-1 年齢
区分 人数(%)
総数 197(100)
20歳代 30(15.2)
30歳代 36(18.3)
40歳代 42(21.3)
50歳代 38(19.3)
60歳代 31(15.7)
70歳以上 20(10.2)
無回答 0(0.0)

(2)性別

 女性がやや多い
 性別については男性が45%、女性が54%と女性の方がやや多い。

図表 5-1-2 性別
区分 人数(%)
総数 197(100)
89(45.2)
106(53.8)
無回答 2(1.0)

5-1-2 職業

 勤め人(正規の社員・職員)や主婦が多い
 職業については、「勤め人(正規の社員・職員)」が30%で最も多く、次いで「専業主婦」が24%、「勤め人(嘱託・パート他)」が18%と続いている。

図表 5-1-3 職業
区分 人数(%)
総数 197(100)
自由業・商工自営 19(9.6)
勤め人(正規の社員・職員) 59(29.9)
勤め人(嘱託・パート他) 35(17.8)
専業主婦 48(24.4)
学生 6(3.0)
無職 26(13.2)
その他 4(2.0)
無回答 0(0.0)

5-1-3 家族構成

 「夫婦と子ども」が59%
 家族構成については、「夫婦と子ども(長子が18歳以上)」が43%で最も多く、これに「夫婦と子ども(長子が18歳未満)」(16%)を合わせると、「夫婦と子ども」の世帯が59%となる。また、「夫婦のみ」は17%、「三世代以上」は11%である。

図表 5-1-4 家族構成
区分 人数(%)
総数 197(100)
夫婦と子ども(長子が18歳以上) 84(42.6)
夫婦と子ども(長子が18歳未満) 32(16.2)
三世代以上 22(11.2)
夫婦のみ 34(17.3)
単身 19(9.6)
その他 5(2.5)
無回答 1(0.5)

第2節 障害を持つ市民とのかかわりについて

5-2-1 障害者とのかかわりの状況

 34%が手伝いをしたことがある
 地域の中や近所において、障害を持つ方に対してどのような手伝いをしたことがあるかについては、「特にない」が63%となっており、これと無回答(3%)を除く34%が何らかの「手伝いをしたことがある」としている。その内訳は「階段昇降や道路横断のときに手をかす」(17%)と「荷物を持ってあげる」(15%)が多い。
 これを性別にみると、男性よりも女性の方が「手伝いをしたことがある」が多い。
 年齢別にみると、40歳代、50歳代で「手伝いをしたことがある」が比較的多く、逆に30歳代では少ない。

図表 5-2-1 性別、年齢別にみた障害者とのかかわりの状況(複数回答) 単位:%
区分 総数 性別 年齢別
20歳代 30歳代 40歳代 50歳代 60歳代 70歳以上
総数 197人 89人 106人 30人 36人 42人 38人 31人 20人
100% 100% 100% 100% 100% 100% 100% 100% 100%
手伝いをしたことがある 34.0 32.6 35.8 33.3 16.7 40.5 47.4 29.0 35.0
階段昇降や道路横断のときに手をかす 16.8 15.7 17.9 13.3 5.6 26.2 18.4 16.1 20.0
荷物を持ってあげる 14.7 14.6 15.1 20.0 8.3 14.3 18.4 16.1 10.0
様子を見にいったり声をかけたりする 6.6 2.2 10.4 0.0 2.8 11.9 10.5 3.2 10.0
車で送り迎えするなど外出の手助けをする 5.1 9.0 1.9 13.3 2.8 4.8 5.3 3.2 0.0
訪問したり、話し相手になる 4.6 3.4 5.7 6.7 0.0 7.1 5.3 3.2 5.0
食事や惣菜などをもっていく 3.0 0.0 5.7 0.0 0.0 4.8 2.6 3.2 10.0
買い物をかわりにする 2.0 0.0 3.8 0.0 0.0 4.8 2.6 0.0 5.0
病院等へ薬をとってくる 2.0 2.2 1.9 0.0 2.8 2.4 2.6 3.2 0.0
書類を読んだり代書をする 2.0 2.2 1.9 0.0 0.0 2.4 7.9 0.0 0.0
食事を作ったり、掃除や洗濯を手伝う 1.0 0.0 1.9 0.0 0.0 4.8 0.0 0.0 0.0
介護や看護をする 1.0 1.1 0.9 0.0 0.0 4.8 0.0 0.0 0.0
電話を代わりにかける  1.0 0.0 1.9 3.3 0.0 2.4 0.0 0.0 0.0
その他 2.0 1.1 2.8 0.0 0.0 4.8 5.3 0.0 0.0
特にない 62.9 65.2 60.4 66.7 80.6 57.1 52.6 71.0 45.0
無回答 3.0 2.2 3.8 0.0 2.8 2.4 0.0 0.0 20.0

5-2-2 手助けを受けた経験

 「受けたことがある」は22%、女性の方が必要性を感じたり、実際に手助けを受けた者が多い
 自分自身が妊娠や病気、けがなど、何らかの理由で他の人の手助けを必要としたことや実際に手助けを受けた経験の有無については「手助けを必要としたことがある」は11%、「手助けを受けたことはある」は22%で、「特にない」が65%となっている。
 これを性別にみると、手助けを必要とした経験や実際に手助けをしてもらった経験はともに女性の方が多い。
 年齢別にみると、40歳代および50歳代で「手助けをしてもらったことがある」がやや多いものの、それほど顕著な格差はみられない。

図表 5-2-2 性別、年齢別にみた手助けを受けた経験 単位:%
区分 総数 性別 年齢別
20歳代 30歳代 40歳代 50歳代 60歳代 70歳以上
総数 197人 89人 106人 30人 36人 42人 38人 31人 20人
100% 100% 100% 100% 100% 100% 100% 100% 100%
手助けを必要としたことがある 11.2 9.0 13.2 16.7 11.1 14.3 10.5 3.2 10.0
手助けを受けたことがある 22.3 16.9 27.4 23.3 22.2 31.0 15.8 12.9 30.0
特にない 65.0 73.0 57.5 60.0 66.7 54.8 73.7 77.4 55.0
無回答 1.5 1.1 1.9 0.0 0.0 0.0 0.0 6.5 5.0

5-2-3 障害者問題への関心

(1)障害者問題への関心の有無

 69%が関心を持っており、特に女性や40歳代以降の関心が強い
 障害を持つ方の問題への関心については、「ある程度関心がある」が54%で最も多く、これに「非常に関心がある」(15%)を合わせると69%が「関心がある」ことになる。
 これを性別にみると、「関心がある」が女性では79%と特に多くなっているものの、男性でも58%と半数以上が関心を持っている。
 年齢別にみると、40歳代以上の年齢層で関心が強く、特に40歳代、50歳代で強くみられる。

図表 5-2-3 性別、年齢別にみた障害者問題への関心 単位:%
区分 総数 関心がある あまり関心がない まったく関心がない 無回答
非常に関心がある ある程度関心がある
総数 197人 136人 30人 106人 52人 3人 6人
(100%) (69.0%) (15.2%) (53.8%) (26.4%) (1.5%) (3.0%)
性別 89(100) 58.4 10.1 48.3 34.8 1.1 5.6
106(100) 79.2 19.8 59.4 18.9 1.9 0.0
年齢別 20歳代 30(100) 56.7 20.0 36.7 36.7 3.3 3.3
30歳代 36(100) 52.8 13.9 38.9 41.7 2.8 2.8
40歳代 42(100) 78.6 9.5 69.0 19.0 2.4 0.0
50歳代 38(100) 78.9 13.2 65.8 21.1 0.0 0.0
60歳代 31(100) 71.0 16.1 54.8 19.4 0.0 9.7
70歳以上 20(100) 75.0 25.0 50.0 20.0 0.0 5.0

 手伝いの経験とはかなり強い相関関係がみられるが、手助けを受けた経験はあまり関係がない
 障害者とのかかわり別にみると、手伝いをしたことがある者では9割が関心を示しており、障害者とのかかわった経験と障害者問題への関心の相関が強くみられる。
 また、手助けを受けた経験別にみると、特に強い相関関係はみられない。

図表 5-2-4 障害者とのかかわり別および手助けを受けた経験別にみた障害者問題への関心 単位:%
区分 総数 関心がある あまり関心がない まったく関心がない 無回答
非常に関心がある ある程度関心がある
総数 197人 136人 30人 106人 52人 3人 6人
(100%) (69.0%) (15.2%) (53.8%) (26.4%) (1.5%) (3.0%)
障害者とのかかわり方別 手伝いをしたことがある 67(100) 89.6 25.4 64.2 9.0 0.0 1.5
特にない 124(100) 58.1 9.7 48.4 36.3 2.4 3.2
手助けを受けた経験別 手助けを必要としたことがある 22(100) 81.8 36.4 45.5 13.6 0.0 4.5
手助けを受けたことがある 44(100) 81.8 20.5 61.4 13.6 0.0 4.5
特にない 128(100) 61.7 10.2 51.6 33.6 2.3 2.3

(2)関心がある理由

 テレビ・雑誌等や自分の近くにいること
 障害者問題に「関心がある」と答えた者の関心がある理由については、「最近、テレビ雑誌等で、障害に関することを目にしたり、聞いたりするから」が56%で最も多く、次いで「自分の身内や、近所、知り合いに障害を持った方がいるから」が47%で続いている。

図表 5-2-5 関心がある理由(複数回答)
区分 人数(%)
総数 136(100)
最近、テレビや雑誌等で、障害者に関することを目にしたり、聞いたりするから 76(55.9)
自分の身内や、近所、知り合いに障害を持った方がいるから 64(47.1)
県や市の広報で、障害者に関することを目にするから 22(16.2)
障害者児のボランティア活動を行いたいと思っているから 11(8.1)
自分自身、福祉に関する職業についているから 3(2.2)
障害者児のボランティア活動を行っているから 0(0.0)
その他 15(11.0)
特にない 4(2.9)
無回答 1(0.7)

5-2-4 「ノーマライゼーション」の周知度

 半数以上は「聞いたこともない」
 「ノーマライゼーション」という言葉の周知度については、「聞いたこともない」が54%と、半数以上が知らない状況となっている。
 また、性別、年齢別による大きな格差はみられない。

図表 5-2-6 性別、年齢別にみた「ノーマライゼーション」の周知度 単位:%
区分 総数 性別 年齢別
20歳代 30歳代 40歳代 50歳代 60歳代 70歳以上
総数 197人 89人 106人 30人 36人 42人 38人 31人 20人
100% 100% 100% 100% 100% 100% 100% 100% 100%
聞いたことがあり意味も知っている 14.2 15.7 13.2 13.3 16.7 11.9 15.8 16.1 10.0
聞いたことはあるが意味はわからない 17.3 11.2 22.6 20.0 8.3 16.7 23.7 19.4 15.0
聞いたこともない 54.3 58.4 50.0 46.7 66.7 54.8 50.0 48.4 60.0
無回答 14.2 14.6 14.2 20.0 8.3 16.7 10.5 16.1 15.0

第3節 ボランティア活動について

5-3-1 ボランティア活動への関心

 67%があり、特に女性や40~50歳代の関心が強い
 ボランティア活動への関心については、「非常に関心がある」(13%)と「ある程度関心がある」(54%)を合わせ、67%が「関心がある」としている。
 これを性別にみると、女性の方が関心が強く、年齢別にみると、40~60歳代の関心が強い。

図表 5-3-1 性別、年齢別にみたボランティア活動への関心 単位:%
区分 総数 性別 年齢別
20歳代 30歳代 40歳代 50歳代 60歳代 70歳以上
総数 197人 89人 106人 30人 36人 42人 38人 31人 20人
100% 100% 100% 100% 100% 100% 100% 100% 100%
関心がある 67.0 57.3 76.4 60.0 41.7 76.2 78.9 77.4 65.0
非常に関心がある 13.2 9.0 17.0 16.7 11.1 7.1 10.5 19.4 20.0
ある程度関心がある 53.8 48.3 59.4 43.3 30.6 69.0 68.4 58.1 45.0
あまり関心がない 27.9 34.8 20.8 36.7 52.8 19.0 18.4 19.4 20.0
まったく関心がない 2.5 3.4 1.9 3.3 2.8 4.8 2.6 0.0 0.0
無回答 2.5 4.5 0.9 0.0 2.8 0.0 0.0 3.2 15.0

5-3-2 現在の活動状況

 95%が「活動していない」
 福祉関係のボランティア活動の経験については、「現在活動をしている」は2%で、「以前活動をしたことはあるが、現在はしていない」(9%)と「活動したことがない」(86%)を合わせると、95%が「活動していない」となる。
 これを性別にみると、女性の方が以前に活動をしたことがある者の割合がやや多い。また、年齢別にみると20歳代において、以前に活動をしたことがある者が比較的多くみられる。

図表 5-3-2 性別、年齢別にみた活動経験の有無 単位:%
区分 総数 性別 年齢別
20歳代 30歳代 40歳代 50歳代 60歳代 70歳以上
総数 197人 89人 106人 30人 36人 42人 38人 31人 20人
100% 100% 100% 100% 100% 100% 100% 100% 100%
現在活動をしている 2.0 1.1 2.8 0.0 0.0 2.4 0.0 3.2 10.0
活動していない 94.9 92.1 97.2 96.7 97.2 97.6 100.0 93.5 75.0
以前活動したことがあるが、現在はしていない 9.1 4.5 13.2 23.3 8.3 7.1 5.3 9.7 0.0
活動したことがない 85.8 87.6 84.0 73.3 88.9 90.5 94.7 83.9 75.0
無回答 3.0 6.7 0.0 3.3 2.8 0.0 0.0 3.2 15.0

(2)活動していない理由

 主な理由は、忙しくて時間がとれないことと、きっかけがつかめないこと
 「活動していない」と答えた者の活動していない理由については、「仕事や家事が忙しく時間がとれないから」が56%で最も多く、次いで「活動したい気持ちはあるがきっかけがつかめないから」が25%で続いている。
 これを性別にみると、女性では「健康に自信がないから」や「小さな子どもや介護を必要とする家族がいるから」が比較的多くみられる。
 年齢別にみると、「仕事や家事が忙しく…」ではどの年齢層でも最も大きな理由となっており、なかでも40歳代では顕著にみられる。また20歳代では「身近に活動グループや仲間がいない」が比較的多くみられ、30歳代では「小さな子どもや介護を必要とする家族…」が比較的多くみられる。さらに、50歳以降では年齢層が高くなるほど「健康に自信がない」が多くなる傾向がみられる。

図表 5-3-3 性別、年齢別にみた活動していない理由(複数回答) 単位:%
区分 総数 性別 年齢別
20歳代 30歳代 40歳代 50歳代 60歳代 70歳以上
総数 187人 82人 103人 29人 35人 41人 38人 29人 15人
100% 100% 100% 100% 100% 100% 100% 100% 100%
仕事や家事が忙しく時間がとれないから 56.1 61.0 51.5 58.6 54.3 73.2 52.6 58.6 13.3
活動したい気持ちはあるがきっかけがつかめないから 24.6 28.0 22.3 34.5 17.1 29.3 34.2 13.8 6.7
健康に自信がないから 16.6 11.0 21.4 0.0 14.3 4.9 21.1 27.6 53.3
小さな子どもや介護を必要とする家族がいるから 13.9 6.1 20.4 6.9 37.1 14.6 7.9 6.9 0.0
身近に活動グループや仲間がいないから 10.2 11.0 9.7 20.7 2.9 9.8 10.5 13.8 0.0
活動のための資格、技術がないから 9.1 8.5 9.7 10.3 0.0 19.5 5.3 10.3 6.7
活動のための費用がないから 4.3 6.1 2.9 10.3 8.6 2.4 2.6 0.0 0.0
興味の持てる活動がないから 4.3 4.9 3.9 3.4 8.6 7.3 0.0 0.0 6.7
ボランティア活動はしたくないから 4.3 6.1 2.9 6.9 8.6 0.0 5.3 0.0 6.7
家族や職場の理解が得られないから 1.1 1.2 1.0 0.0 0.0 0.0 5.3 0.0 0.0
その他 7.0 4.9 8.7 6.9 2.9 2.4 7.9 0.0 40.0
無回答 2.1 3.7 1.0 0.0 0.0 2.4 0.0 10.3 0.0

5-3-4 今後の活動意向

(1)今後の活動意向
 「活動したい」は44%、女性や20歳代、40~60歳代で活動意向が高い
 今後の活動意向については、「ぜひ活動したい」(2%)と「できれば活動したい」(43%)を合わせ、44%が「活動したい」としている。
 これを性別にみると、女性の方が活動意向は強く、年齢別には20歳代および40~60歳代の活動意向が強い。

図表 5-3-4 性別、年齢別にみた今後の活動意向 単位:%
区分 総数 性別 年齢別
20歳代 30歳代 40歳代 50歳代 60歳代 70歳以上
総数 197人 89人 106人 30人 36人 42人 38人 31人 20人
100% 100% 100% 100% 100% 100% 100% 100% 100%
活動したい 44.2 38.2 50.0 50.0 25.0 54.8 47.4 51.6 30.0
ぜひ活動したい 1.5 0.0 2.8 6.7 0.0 0.0 0.0 0.0 5.0
できれば活動したい 42.6 38.2 47.2 43.3 25.0 54.8 47.4 51.6 25.0
活動したいとは思わない 50.8 55.1 47.2 50.0 69.4 45.2 52.6 35.5 50.0
あまり活動したいとは思わない 44.7 48.3 41.5 43.3 63.9 42.9 44.7 32.3 35.0
まったく活動したいとは思わない 6.1 6.7 5.7 6.7 5.6 2.4 7.9 3.2 15.0
無回答 5.1 6.7 2.8 0.0 5.6 0.0 0.0 12.9 20.0

(2)活動したい内容

 「障害者や高齢者の日常生活の援助」が最も多いものの、性別・年齢により格差がある
 今後、「活動したい」と答えた者の活動したい内容については、「障害者や高齢者の日常活動の援助」が35%で最も多く、次いで「手話・点訳・朗読活動」(25%)、「社会福祉施設や機関に対する援助」(22%)、「相談や安否確認」(21%)と続いている。
 これを性別にみると、男性では「社会福祉施設や機関…」が比較的多く、女性では「日常生活の援助」や「手話・点訳・朗読活動」が比較的多くみられる。
 年齢別にみると、20歳代および50歳代では「日常生活の援助」や「社会福祉施設や機関…」が多く、30~40歳代では「手話・点訳・朗読活動」、また60歳代以上では「相談や安否確認」が多くみられるなど、性別、年齢別により傾向が異なっている。

図表 5-3-5 性別、年齢別にみた活動したい内容(複数回答) 単位:%
区分 総数 性別 年齢別
20歳代 30歳代 40歳代 50歳代 60歳代 70歳以上
総数 87人 34人 53人 15人 9人 23人 18人 16人 6人
100% 100% 100% 100% 100% 100% 100% 100% 100%
障害者や高齢者の日常生活の援助 34.5 26.5 39.6 40.0 33.3 30.4 61.1 18.8 0.0
手話・点訳・朗読活動 25.3 14.7 32.1 20.0 44.4 47.8 11.1 6.3 16.7
社会福祉施設や機関に対する援助 21.8 32.4 15.1 40.0 11.1 26.1 11.1 18.8 16.7
相談や安否確認 20.7 20.6 20.8 13.3 11.1 13.0 16.7 37.5 50.0
専門技能を生かした教育・活動・指導活動 13.8 14.7 13.2 26.7 22.2 4.3 5.6 25.0 0.0
スポーツ・レクリエーションの指導・介助 11.5 14.7 9.4 13.3 11.1 13.0 11.1 12.5 0.0
ミニコミ紙や絵本の製作活動 5.7 2.9 7.5 0.0 33.3 4.3 0.0 6.3 0.0
その他 1.1 0.0 1.9 0.0 0.0 4.3 0.0 0.0 0.0
無回答 3.4 0.0 5.7 6.7 0.0 4.3 0.0 0.0 16.7

第4節 障害者が住みよいまちづくりについて

5-4-1 地域の評価

 “住みにくい”が46%
 自分の住んでいる地域が障害者にとって住みよいまちだと思うかについては、「住みやすい」(6%)と「やや住みやすい」(15%)を合わせ、21%が“住みやすい”としており、「やや住みにくい」(23%)と「住みにくい」(22%)を合わせ、46%が“住みにくい”としている。

図表 5-4-1 地域の評価
区分 人数(%)
総数 197(100)
“住みやすい” 42(21.3)
住みやすい 12(6.1)
やや住みやすい 30(15.2)
“住みにくい” 90(45.7)
やや住みにくい 46(23.4)
住みにくい 44(22.3)
わからない 62(31.5)
無回答 3(1.5)

5-4-2 住みにくいと思う理由

 道路・交通環境が不備だから
 “住みにくい”と答えた者が住みにくいと思う理由については、「道路の段差が多かったり、盲人用信号機が少ないなど外出がしにくい」が50%で最も多く、次いで「交通機関が利用しにくい」が49%となっており、この2つの項目に集中している。

図表 5-4-2 住みにくいと思う理由(複数回答)
区分 人数(%)
総数 90(100)
道路の段差が多かったり、盲人信号機が少ないなど外出しにくい 45(50.0)
交通機関が利用しにくい 44(48.9)
障害者が利用しやすい公共施設が少ない 13(14.4)
買い物などが不便 12(13.3)
地域住民の理解や協力がない 11(12.2)
身近に障害者の働く場所が少ない 7(7.8)
空気、緑、日照など自然環境がよくない 6(6.7)
障害者等が日常的に通所できるような施設が少ない(デイ・ホームや更生施設等) 6(6.7)
利用しやすい医療機関が少ない 5(5.6)
機能訓練を行うためのリハビリ施設が少ない 4(4.4)
その他 4(4.4)
わからない 1(1.1)
無回答 0(0.0)

第5節 自由記入のまとめ

5-5-1 記入内容の概要

 道路環境の整備、ボランティア活動の促進、障害に対する理解促進への要望が多い
 障害を持たない市民の意識調査の自由記入は、回答者総数197人の37%にあたる73人の回答があり、これを内容別に集計すると、104件となっている。
 記入内容の分類・集計を行ったところ、「道路環境の整備」が21件で最も多く、次いで「ボランティア活動の促進」が10件、「障害に対する理解促進」が6件となっている。

図表 5-5-1 回答件数の多かった項目
区分 件数
道路環境の整備 21
ボランティア活動の促進 10
障害に対する理解促進 6
障害者との交流の促進 4
統合教育の推進 4
公共施設の整備改善 4
公共交通機関の改善 4

 このうち、「道路環境の整備」では、回答者自身が高齢のため歩行が困難になってきたり、ベビーカーを使用しているなどにより、不便さを実体験している立場からの意見が多く、「ボランティア活動の促進」では、ボランティア活動に興味はあるものの、情報が少ないという意見が目立ち、「障害に対する理解促進」では、回答者自身が障害者と接した経験が少ないため、手を貸すのに躊躇してしまう状況や、交流の場の設定、子どもの頃からの教育などが提案されている。
 その他、「統合教育の推進」では、近年の「いじめ問題」を背景に、回答者自身の子どもの教育のためにも、障害児とともに学ばせる教育環境を求めているなど、回答者が障害者福祉の問題をさまざまな形で、自分自身の問題として捉えようとしている姿勢がうかがえる。

図表 5-5-2 自由記入内容
区分 件数
1.啓発・広報に関すること 25
(1)障害に対する理解促進 6
(2)障害者との交流の促進 4
(3)福祉サービスの情報提供の充実 3
(4)障害者の意見の市政への反映 1
(5)ボランティア活動の促進 10
2.教育に関すること 4
(1)統合教育の推進 4
3.就労に関すること 2
(1)就労の場の確保 2
4.福祉サービスに関すること 17
(1)介護者へのケアの充実 1
(2)一時預かり施設の建設 1
(3)ケアハウスの建設 1
(4)その他福祉の充実 10
(5)その他 4
5.生活環境 34
(1)道路環境の整備 21
(2)公共施設の整備改善 4
(3)公共交通機関の改善 4
(4)住宅の整備 2
(5)その他障害者に住みよいまちづくり 3
6.スポーツ・レクリエーション 1
(1)建設中のプールを障害者も利用できるように 1
7.その他 22

5-5-2 主な記入内容

 自由記入のなかから、主な記入内容を以下のとおりに分類し、抜粋する。

  1. 道路環境の整備に関するもの
  2. ボランティア活動の促進に関するもの
  3. 障害に対する理解促進に関するもの
  4. その他

(1)道路環境の整備に関するもの

■路上駐車や駅前駐輪は障害者の歩行のさまたげになるだろうから、駐輪場をきちんとつくってほしい。人口の割に駐輪場がないので困惑する。自転車をかたずけるだけでは解決しない。
(30歳代、男性)

■小生は時折マラソン道路を利用して散歩しますが、道の途中に段差が激しく、車の不法駐車、ゴミの投げすてなど、仮に車いすの人々がマラソン道路の並木を気持ちよく通るには余りにも劣悪な状況にあります。また、東京都では車いす用のバスもありますが京成バスは私企業の故もあり、こうした配慮が全くありません。更にJR津田沼、京成電鉄等も障害を持つ人が安心して外出できる状況にありません。
 そもそも、こうしたアンケートよりも自治体が、職員が肌で障害者の方々の立場に立った行政をめざす事が何より第一でボランティアはこれをサポートするものと考えています。(40歳代、男性)

■先日、茨城に遊びに行った時に、障害者用のトイレ(きれい)や車イス用のスロープ(広い)が多くの施設に配置されている様に思いました。
 1~2年前にベビーカーを使っている時に特に感じたのですが、道路の道幅や歩道の道幅がかなり狭い所が多い(ふみ切りの歩道も)ので、車が横切る時とても怖いです。
 現在では小さい子供と歩く時、しっかり手を握り注意して歩いています。(自転車使用時も同じ)
(30歳代、女性)

■子供をベビーカーに乗せている時にとても不自由を感じました。

  1. 歩道の幅がせまく、場所によっては車道を通らなくてはならなかった。
  2. 公共施設などエレベーターがなく階段を使わなければならないので大変だった。
  3. スーパーなど店内のせまい所や入口に段差がある所は改善してほしい。
  4. 放置自転車が多く、歩道が通れない。

 以上、私は障害者ではありませんが、このような体験で車イスの方達はさぞ大変だろうと思いました。福祉や市政には直接障害者の方の意見を多くとり入れるべきだと思います。
(30歳代、女性)

■私は現在73歳になりますがフラツキ等があり人の通る所がせまい道をひろくする様にしていただきたい。目の悪い人のきいろ線が大きい通りにあってせまい所に全然ない。そのへんよろしくお願いいたします。(70歳代、女性)

(2)ボランティア活動の促進に関するもの

■ボランティアサークルの詳しい内容をもっと広報に載せたらいいのではないか。したくても、どこから手をつけていったらわからないという人が案外多いのではないでしょうか。私もその一人です。
 障害者の方が利用できる福祉サービスを広報でもっとアピールすべき。また、健常者とのいろいろな交わりがもてる催しがあるといいのではないでしょうか。というより、一般の方のいろいろな交流会に手話通訳や車いすを押してくれる人等のボランティアを呼びかければ(広報にて)障害者の方は安心して参加できるのではないでしょうか。障害者の方は、とかく福祉関係の人達ばかりとしか会う機会がありません。もっといろんな人間に出会って、いろんな世界を知る権利があります。それには、行政の援助が欠かせません。期待しています。(30歳代、女性)

■現在、自分の身内に障害者がおり、ある程度関心を持って福祉活動を見ているが、その身内は東京都内に住んでいてあまり詳しい内容は解らない。もし自分自身、または家族が障害等を持った場合、習志野市にはどのような活動および機関があるかまったくと言っていい位解らない。もう少し一般市民に広められる様な広報活動を行っていただきたい。(30歳代、男性)

■障害福祉に関しては、行き届いた市政であると思います。ボランティアしたいと思っても機会がありません。(40歳代、男性)

■ボランティア活動とはそもそも自主的、自発的なものであり、外的な強迫観念を持たせるものであってはならないと思う。特に、昨今のマスコミの報道は如何なものかと思う。
 習志野市といった地方自治体に期待するのは、ごく一般の市民がさほどの労力を使わず、障害者の方々の手助けができる基本的なルール作成(それに伴う社会資本の整備を含む)である。特に、駅近隣での自転車の放置など目にあまるものがあり、体に障害を持たない一般市民でさえ歩行に不自由さを感じるのであるから、障害者の方々はいかばかりかと思う次第である。駐輪場などの整備歩道の段差是正など是非行ってもらいたい。
 高齢化社会の到来にともない、障害者福祉の充実は今後も大いになされるべきものと思う。しかし、現実は日々の生活に追われて、休日ぐらいはゆっくり休みたいという偽ざる本音である。あまりにも実現不可能な過大な目標を掲げるのではなく、ごく一般の人々ができることを目標にしてほしい。例えば、習志野市では障害者の荷物をもったり、歩行の手伝いをするのが当たり前になるといった状況を生みだすべく活動することを期待する。(40歳代、男性)

(3)障害に対する理解促進に関するもの

■身近に障害を持っている方がいないので、このアンケートを見るまで深く考えたことがありませんでした。子供の頃も接した覚えがありません。実際に接する機会が今あったとしてもどう接していいのかわからない部分があります。そこで、私には2人の小学生の子供がいますが、小学校の授業の中でボランティア活動とか障害を持っている同年代の子供と接する場をもっと作ればいいのではないかと思います。(30歳代、女性)

■例えば、目の不自由な方が通りを歩いていると手を貸そうか躊躇してしまいます。障害者の方にとって、親切かありがた迷惑かわからないからです。せめて、近所でそういう方がいらしたら、コミュニケーションをとる機会があれば、気軽に声をかけられるのにと思います。特に目の不自由な方は、ちょっと外出するだけでも大変そうなのでお手伝いしたいという気持ちはあるのですが、つい消極的になってしまいます。(30歳代、女性)

■私が住んでいる地区は、健常者でも歩きづらい道路が数か所あります。私でさえ段差等で歩きづらいのだから障害をお持ちの方々はもっと大変なのではないかと思います。また、同地区には病院があるのですが、車いすや松葉杖を使われている方々を駅等で見掛けます。その際、駅までの長い階段、駅内階段に『スロープ』がついていない為、非常に大変そうに昇降されています。私も通勤時間に余裕がある際はお手伝いしておりますが、ほとんどの方は見て見ぬ振りをしています。もっと障害をお持ちの方々の気持ちになって、細かい配慮を市政で行って頂きたく思います。
 また、地域の方々へのボランティア等に関するインフォメーションが不充分ではないかと考えます。毎月詳しいインフォメーションをなさって頂けたらと思います。(20歳代、女性)

(4)その他

■ばくぜんとしていますが、隔離された場所でなくもっと自然に当り前に障害をもった方が共に生活できる身近にいて当り前という様な環境になればと思います。(40歳代、女性)

■本人又は親の希望があれば幼稚園、小・中学校の普通学校に障害をもつ子供を積極的に受け入れるべきだと思う。
 “いじめ”など、社会問題になっているが“違い”を認めあって共生してゆく学びの場を必要としている。自然に、日常的に、さまざまな人と出会い、ふれあうことが大切だと思う。
 学校等が知識をつめこむだけの場ではなく、人が人として生きてゆくために必要なことを学びとる場でもあってほしい。(30歳代、女性)

■文教都市習志野、学校教育に力を入れていることには関心しています。しかし、障害をもつ子供も一緒に勉学することができれば、もっとすばらしいと思います。ボランティアは言われてやることではなく、自然にできて本当だと思うからです。小さいころから障害をもって生まれた子供を別の施設に移すことで、差別してしまうことはとてもいけないことだと思います。障害をもった子供も一緒に学ぶことにより、やさしさや人を助けることを身をもって学んでいくと思います。
 私は地方から出てきていますが、そこでは重度の障害者以外は普通の子供達といっしょに学校に通い学んでいました。身体の不自由な子供にはみんなで手を貸し、生活していました。
 今、私の身近に耳の全く聞こえない子供さんをもった方がいます。朝早くから満員電車で子供と二人毎朝遠い学校へ通っています。お姉ちゃんは、耳の不自由な妹のため「鍵っ子」になっています。もし、同じ学校に通うことができたらどんなに良いか、いつも考えさせられます。ぜひ、こんな機会、まずは身近な問題から考えてほしいと思います。(40歳代、女性)

■福祉は大きくなってから「さあ今から」というものではないと思います。昔は学校に特殊学級なんてなくて皆一緒でした。少しはいじめとかもあったかもしれませんが、生徒数が減少している今、先生の目も届く事でしょう。
 小学4年頃、字も書けなかった忍クンに名前を書けるように教えてあげた時のあの喜びは今でも忘れられません。
 いろんな人が混った社会があるように、痛みの解る子供を育てる為に全ての人が同じスタートをはじめられればと考えます。障害の程度による事はもちろんですが。(50歳代、女性)

▲戻る


主題:
習志野市障害者福祉に関する調査 結果報告書 No.8
163頁~191頁

発行者:
習志野市

発行年月:
平成8年3月

文献に関する問い合わせ先:
習志野市
〒275 千葉県習志野市鷺沼1-1-1
電話 0474(51)1151(代)