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1000字提言

養護学校情報教育推進プロジェクトに
取り組んでいます

竹中ナミ

 皆さん、こんにちは。ナミねぇです。
 本年1月より、「緊急地域雇用創出特別交付金事業」として大阪府から依頼を受け、府下養護学校全体(盲・聾・知的・身体・病弱 計40校)の「コンピュータネットワークを活用した情報教育の推進」を行っています(事業終了2002年3月末)。プロップ・ステーションのコンピュータセミナーで実力を磨いたチャレンジド(障害をもつ人)たちが、このような意義のある仕事に就くチャンスを得られたことを心から感謝するとともに、受託事業のコーディネート役として、精一杯がんばろうと思っています。
 プロップでは、今回のプロジェクトで40校を有機的にネットワークし、プロップのチャレンジドが開発した教材などを自由に使っていただくとともに、先生方との意見交換、保護者の悩みに応えるML(メーリングリスト)の構築など、そこから生み出されたノウハウは、全国の他の養護学校や作業所および障害者や老人施設などにも適用できるものだと考えています。
 私は、障害の重い人にこそ、最先端の道具を導入すべきと考えていますが、それは聾学校高等部において、文字で情報をやり取りできる携帯電話iモードの普及率が、全生徒の98%に達しているという事実などからも、ますます強い確信となっています。3月中旬現在、府立校の調査が終わった段階ですが、できれば各校に最新のパソコンと周辺機器を配備し、プロップには各種ソフトを40校分搭載したサーバーを置くというネットワーク形式にしたいなぁ、と考えています。サーバー管理やセキュリティ管理という一番技術的な部分はチャレンジドが担当し、先生方には自由にサーバーにアクセスしていただき、自校用のソフトを使って、生徒への指導に利用してもらえればよいわけです。
 今回の「雇用創出の交付金」は、チャレンジドがソフトを開発する費用やコンサルテーションを行う費用にしか充当できませんが、プロップを常日頃から支援してくださる企業の力を借りて、なんとか2002年3月末までの実験プロジェクトに使用できる機材や常時接続回線を整えたいと考えているところです。
 次回、この連載コラムで進捗状況をご報告したいと思いますので、どうぞ皆さん楽しみにしていてください。
プロップのホームページ http://www.prop.or.jp
ナミねぇのアドレス nami@prop.or.jpです。

(たけなかなみ 社会福祉法人プロップ・ステーション理事長)