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編集後記

 3月、4月は年度末、年度始めの月なので、いつもに増して忙しく感じます。報告書や決算書を作ったり、新年度のための申請書を書いたり、年間計画を立てたりと、もう、事務所はてんやわんやの状態です。
 こんな状態だからこそ、時には気分転換が必要だと思い、先日、北海道へスキー旅行に出かけました。でも、帰ってからインフルエンザにかかってしまい、仕事が滞り、ますます大変な状況になってしまいました。
 これを書いている今日は休日ですが、日英セミナーのお手伝いで、青山学院大学の見えるところに来ています。
 とても良いお天気で、春の日差しが暖かく風がさわやかで、歩道を行く人たちが幸せそうに見えて、私もなんだか幸せな気分になってしまいました。
 大きな気分転換もいいけど、時には心を穏やかにしてくれる、こんな小さなことも大切にして、上手に気分転換を図らなければいけないと思いました。
 新年度も新しい、先駆的な計画をたくさん立てて、当事者活動の幅をもっともっと広げていこうと考えています。

(O)


 今月号の特集では、本人と家族の方にインタビューしました。それぞれの方々には、両親(あるいは本人)が亡くなった後、地域で安心して生活するためには、どんなことが必要ですか、ということをうかがいました。お話をうかがってみて、本人や家族を支えるしくみの必要性を感じました。
 成年後見制度のことは、活動や運動にかかわっている一部の人たちを除いて、ほとんどの人たちは名称は聞いたことがあっても内容までをわかっている人は少ないように思います。
 札幌の小関さんが紹介をしてくださったように、勉強会を開いて制度のことをみんなで学ぼうと取り組みを始めているところもあります。
 「自己決定の尊重」といわれますが、そのためには、まず制度の内容を知らなければなりません。関係者は本人や家族といった利用者に制度の存在と内容をわかりやすく伝えていく必要があるし、昨年10月から始まった地域福祉権利擁護事業などの地域のネットワークとの連携が望まれます。

(K)

(財)日本障害者リハビリテーション協会発行
「ノーマライゼーション 障害者の福祉」
2000年4月号(第20巻 通巻225号)