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編集後記

 先日、スキューバ・ダイビングに初めて挑戦する機会があり、行ってきました。
 普通のダイビング・スクールが障害をもつ人たちにもダイビングを楽しんでもらおうと門戸を開いたもので、インストラクターは特別なトレーニングを受けた人たちです。
 体験コースということで、午前中は一・五メートルの浅いプール、午後は六メートルの深いプールに潜ったのですが、とにかく潜る前の装備がいろいろあり、潜ることだけでなくそれらを付けることも初めてで、初体験の連続でした。ウェット・スーツは水の中で着るほうが着やすいことや、ボンベの付け方、空気の吸い方や吐き方など、教わることがたくさんありました。ウェット・スーツを初めて着た感想は、「思ったよりも抵抗感がなくて、動きにくくもないなあ」ということです。
 浅いプールではなかったのですが、深いプールに潜ったとき耳が痛くなりましたが、つらかったのはそれだけで、重いはずのボンベも水の中ではさほどではなく、CP特有の緊張が和らぎ、とてもリラックスできた感じでした。さぁ、次回は海に潜ります。(0)
 本誌では、読者の方から内容に関する感想やご意見・ご提案をお寄せいただいています。これらは貴重なご意見として本誌企画の参考にさせていただいています。
 今月号からはじまった「二次障害考」は読者の方からいただいたはがきがもとになっています。
 今まで歩けていたのに、車いすを使うようになったとか、入院して手術をしたとか、という話を耳にします。話をうかがうと障害の程度が重い軽いということよりも、かなり環境に左右されるようです。しばらくぶりにお会いしたら、状態が悪くなっていてビックリということもありました。
 「二次障害」という言葉はとりわけ新しい言葉ではありませんが、情報としてまだまだ少ない状況です。このコーナーでは、ご自分の障害とどうつきあっておられるのか、体験や提案などを紹介していきたいと思います。脳性マヒの方だけでなく、ポリオの方のことについても取りあげていく予定です。ご意見等ありましたら、編集部あてにお寄せください。みなさんの声を参考にしたいと思います。(K)

(財)日本障害者リハビリテーション協会発行
「ノーマライゼーション 障害者の福祉」
2000年10月号(第20巻 通巻231号)