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編集後記

 中学になる子どもが学校の宿題で「差別と人権」についての作文を出されました。締め切り近くになってもできあがらなくて、どうしたらいいか相談してきました(これは私にもむずかしい)。原稿用紙4枚のうち、半分ほどもできていません。借りてきたような言葉が並んでいて、相当行き詰まっているようでした。そこに子どもの気持ちが書かれていないことが気になった私は、素直に自分の気持ちを書くことが大切だとアドバイスし、ちょうどGWに郷里の友人宅に遊びに行ったとき、障害をもっている子どものいるその家族と釣りに行った時のことを書くことを勧めました。書いていくうちに子どもは障害をもっているその子がとってもやさしかったこと、おもしろかったことを書き、障害者だからといって最初から敬遠するのではなく、普通に接することが大切だと気がついたという文を読んで、この当たり前のことに気がついてくれたことに、私はホッとしたのです。

(S)

 本年1月号から本誌の表紙を飾っているのは、徳岡麻実子さんの作品です。今回で6回目の登場で、すっかり本誌の顔となった徳岡さんの作品ですが、最近うれしいニュースが届きました。
 徳岡さんの作品がワインのラベルとして採用されたということです。ワインをつくっているのは、ココ・ファーム・ワイナリー。栃木県足利市にある知的障害者施設こころみ学園の利用者たちが働いています。
 徳岡さんの作品がワインのラベルになっているのは以前見たことがあるのですが、それは参考品だったのだそうです。当時からラベルとしても自然だったので、すっかり採用になっていると勘違いをしていました。
 今回徳岡さんの作品が採用されたきっかけの一つは、本誌の表紙とも聞きました。何だかとてもうれしくなりました。
 これからは徳岡さんのすてきな作品を目にする機会が増えそうです。

(K)