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編集後記

 先日、東京ディズニーランドに行ってきました。東京ディズニーランドと言えば、本誌3月号の「知り隊、おしえ隊」で紹介しましたが、障害のある人にも利用しやすい設備とサービスが整っている施設です。だから体力のない母が一緒でも、車いすを借りれば「ラクラク」とたかをくくっていた私たち。でも広ーい駐車場に車を止めて、ゲートまで歩いて5分の道のりは、母にとってはたいへんなことでした。
 園内では車いすをレンタルして、キャラクターと一緒に写真を撮ったり、アトラクションに乗ったりととても楽しい時間を過ごせました。子どもからお年寄りまでみんなが楽しめるところだなぁと実感しました。
 一つだけ残念だったのは、車いすの貸し出しが園内のみだったことです。駐車場まで乗ることができますが、借りた場所に戻す必要がありました。広い駐車場を車いすを押していったり来たりしながら思ったのは、レンタカーのように乗り捨てができるといいのになぁーということです。

(K)

 東京・板橋にある心身障害児総合医療療育センターは、もとは日本で最初の肢体不自由児施設整肢療護園であることは、多くの方がご存じだと思います。ここは、今年の7月に帰国した第2期ダスキンアジア研修生ツォクト(モンゴル)さんの個別研修先でした。先日、十何年ぶりにセンターを訪れる機会がありました。整肢療護園を建てられた東大名誉教授高木憲次博士の療育記念碑が、センターの増改築に伴い正面玄関前に移動しました。「──略──児童を一人格として尊重しながら、先ず不自由な個処の克服につとめ、その個性と能力とに応じて育成し、以って彼等が将来自主的に社会の一員としての責任を果すことが出来るように、吾人は全力を傾盡しなければならない」と療育の理念が刻まれています。長年の風雨に耐え、数々の出来事を見守り続けてきた碑は今、センターを訪れる方々を温かく、大木のしいの木と一緒に迎えてくれています。

(S)