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カウントダウン AP10年

一人でも多くの人に参加を呼びかける最終年記念フォーラム
―広報・記録委員長の牧田克輔さんに聞く―


●最終年記念フォーラムのポスターができました。まずはじめにその紹介をお願いします。

 「とどけ、上昇気流 バリアフリー2002」。この表題は、来年2002年の「アジア太平洋障害者の10年」最終年記念フォーラムを盛り上げるポスターのキャッチコピーです。
 私たちのまわりには多くのバリアがあります。たとえば移動のバリア、交通のバリア、情報のバリアなどがありますが、あらゆるバリアフリーを求めて2002年は上昇気流に乗ろう、2002年をそういう年にしようではないかということでポスターを作りました。ポスターの図柄はアジア・太平洋地域を正面にした地球から人々が上昇気流に乗って、あらゆるバリアから飛び出す姿をイメージして描かれています。
 バックの色がオレンジのものと白のものをそれぞれ1万部ずつ、全部で2万部刷りました。
 全社協に5000部、日盲連や日身連といった全国組織に1000部ずつ配布しました。ぜひとも目立つところに貼って周知を図ってほしいですね。全社協から全国の社協に配布されているので、みなさんのまちの社協の掲示板にポスターが貼られているということになります。
 フォーラムの事務局に若干残部があるようです。日身連や日盲連などに参加している団体の場合、親団体に言っていただければ、そこから送ってもらえます。もし親団体に手持ちがなければフォーラム事務局に問い合わせてください。その他の団体の場合は、直接事務局に申し込んでください。

●最終年記念フォーラムのシンボルカラーがあるとうかがいましたが、何色ですか。

 オレンジ色です。今まで障害者問題というとイメージとして暗いわけですね。したがって2002年で「アジア太平洋障害者の十年」を総括して新しい十年を始めるためのステップとして、従来の暗いイメージではなく、明るいイメージにしようということでオレンジ色になりました。
 もう一つ、私のイメージでいうとひまわりのイメージです。明るくサンサンと輝く太陽に向かって花びらが広がっているイメージです。

●このシンボルカラーはポスターのほかにどんなところに使う予定でしょうか。

 予定としては、三つの国際会議と三つのキャンペーン活動をするわけですが、それぞれのキャンペーンや会議を周知するために必要なチラシなどにもこのシンボルカラーやキャッチコピーを使って、さらに具体的な内容を盛り込んだチラシを作りたいと思っています。

●広報・記録委員会では、ポスターやチラシの作成などのほかにどのような活動を予定しているのでしょうか。

 今具体的に活動しているのは、来年の10月、最終年を迎えるにあたっての記念切手の発行です。これは、内閣府を通じて総務省の郵政事業庁に対して、以前から強く働きかけていましたが、11月6日に正式に記念切手の発行が決まったところです。発行日は、来年10月10日です。記念切手の種類やデザインなどについては、これから詰めていくことになると想います。
 広報・記録委員会として多くの人にどう周知するか、われわれ仲間の間の周知を図るのと同時に、一般社会に対する周知も図らなければならないわけですね。いわゆる「ノーマライゼーション」あるいは「バリアフリー」等も含めて、さまざまな人たちがいろんな形で生活をしているのが社会であるとすれば、さまざまな人たちにこの「バリア」というのは、どんなものがあるのか、ということを知ってもらわなくてはなりません。それが広報・記録委員会の1つの大きな仕事だと思うんです。したがって、一般の人たちが使っているいろんなメディアを利用したいと思っているんですよ。
 たとえば、それぞれのテレビ局で福祉キャンペーンをやっています。そういうものにもぜひ参画して2002年を盛り上げていきたいと思います。一般的なメディアは一つの大きな武器になりますからね。これは、年が明けてから大いに活動していきたいと思っています。
 それから不定期ですけれども、「AP10年ニュース」を発行しています。いわゆる私たち関係者の機関紙という形で、そのつど準備状況などを周知するために情報提供をしています。現在はだいたい2か月に1回くらいのペースです。これまで第3号まで出していますが、これはずっと続けていきたいと思います。これはどちらかというと、一般の方向けというよりは仲間うちの機関紙ですから、配布先も関係する障害者団体が中心となっています。もちろんこれは墨字と点字の両方を作っています。無料です。
 もう一つ、周知を図るために、インターネットを活用したホームページを開設しています。これはどなたでもアクセスしていただければ情報を得ることができます。ホームページには「APニュース」や「AP10年フラッシュニュース」等新しい情報が更新されていますので、ぜひアクセスしてください。ホームページは、視覚障害の人も音声で聞くことができるようになっています。

●広報・記録委員会は他の委員会との連携が重要だと思いますが、どのような活動をお考えでしょうか。

 当然、「企画総務」「キャンペーン」委員会等の活動とあいまって動くのが広報・記録委員会の役割です。そういう部署との接点は常に取っていく必要があります。それから特に、募金活動とうまくタイアップしていくことが大きな仕事の一つですね。会議の周知を図ると同時に「草の根」「手づくり」募金活動を通じて自分たちがこのキャンペーンに参画しているんだというところを強調していかなければなりません。これも広報・記録委員会の大きな仕事だと思っています。

●最後に本誌の読者に一言お願いします。

 基本的に「手づくり」「草の根」の会議です。すべての人に参画してもらいたいと思っています。いわゆる他人ごとではないということですね。今までは、だれかがやってくれるだろうという感覚が非常に強かったような気がしますが、「自分たちのこと」として物心両面で大いに協力をしていただきたいと思います。

●ありがとうございました。

(聞き手:編集部)


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