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編集後記

 わが家のすぐ近くに公園があります。そこは老人ホームだったのですが、大きな桜の木や、芝生がきれいに手入れされていた池、玄関付近にはくじゃくなどがいて、子どもが小さいときはよく遊びに行かせてもらいました。職員の方も何も言わず、通してくれました。跡地が公園になると聞いてうれしがった1人ですが、聞けば近くの住民からは反対もあったとか。でも今やこの公園は小さい子ども連れの方はもちろんのこと、夏は盆踊り大会、秋はバザー会場と、地域のイベント会場として利用されるようになっています。まちづくりはできてからも、それを育てていく、見守っていく住民の参加がまさに必要なんだと思っています。
 いまは、紅葉した桜の葉が階段をおおい、上り下りする子どもたちの足早な音が、夕暮れの寒さを運んできます。

(S)

 以前、車いすの方も利用できる宿をうたい文句にしたペンションに泊まったことがありました。実際に利用したら水を流すレバーが遠いし、ドアの開閉が楽にできないなど、「使えるけど、使いにくい」ものが少なくないような気がします。
 特集の坂元和美さんが送ってくださった写真の中で目に留まったのは、エレベーター内部のものでした。「ひらく」「とじる」といった表記のついたボタンや聴力障害の人たちに非常ボタンが通じたことを知らせるボタン、この写真を見るといろんな障害の人の意見が生かされていることが分かります。
 住民参加のまちづくりを推進するためには、住民も力をつけていくことがたいせつで、グラビアで紹介した「タスク」の活動や特集で大須賀郁夫さんが紹介してくださった「交通バリアフリーアドバイザー養成」なども注目する動きです。

(K)