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編集後記

 今号で桑名敦子さんが子どもの寝かせ方について書いていますが、私もそうだと、おもわずうなずいてしまいました。初めての子どもが生まれるとき、ベビーベッドはいろいろな育児用品を準備する中で迷ったものの一つでした。ゆうゆうと楽におけるスペースがなかった住まいの問題も一因ですが、悩んでとりあえず3か月のレンタルにしたと思います。昼間はともかく、夜はやはり隣に寝かせておむつやミルクを与えたことは桑名さんと同じです。泣いたらすぐに抱いて顔を見れますし、特に冬の寒いときなどは私が母乳で育てたこともあるかもしれませんが、すぐ隣でできたのでとてもよかったのです。今回、桑名さんが別な視点でこういうことも含めて書かれたことは、とてもよい提案だと思います。もしかしたら外国の人にとっては、ベッドの生活では、川の字に寝るなんてぜんぜん思いもつかない、想像もできないことかもしれません。しかし、文化の違いを尊重しつつお互いに情報交換して、ある一つのことにとらわれず、自分にとって一番よいと思える方法を選べるように、そうなりたいものです。

(S)


 以前本誌のグラビアで聴覚障害者のラグビーを紹介しました。読者のみなさんは覚えていらっしゃると思います。サッカーに比べ、ラグビー人気はもう一歩という感じです。聴覚障害者の場合も同じような傾向のようです。理由はいろいろあるかもしれませんが、ラグビーは、後ろからボールがパスされるので、選手同士の合図が見えにくいということも理由の一つでしょうか。聴こえないことを補うためにいろいろな工夫があるようですが、おもしろい試みを耳にしました。
 ラグビーを観にきた人たちに色のついたボードを渡し、試合を中断するときなどで審判が笛を吹いたら、代わりにそのボードをあげて選手に知らせるという方法で試合をやったそうです。観客参加型というのでしょうか。それぞれのチームの応援と同時に観客もゲームに参加しているような感じで、おもしろいなぁと感じました。本誌連載中の「みんなのスポーツ」でも「するスポーツ」以外のスポーツとのかかわりを紹介していく予定ですが、これも新しいスポーツのかかわりですね。

(K)

(財)日本障害者リハビリテーション協会発行
「ノーマライゼーション 障害者の福祉」
2002年7月号(第22巻 通巻252号)