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編集後記

 11月に入ると秋もいっそう深まりをみせます。自宅近くの公園では、場所によっては銀杏の木がすっかり葉を落とし、黄色に色づいた葉がじゅうたんのように敷き詰められていました。こういう風景に出会うと、「ああ、もう冬が近い」ことを感じます。先日、子どもの中学校の合唱発表会があり、鑑賞してきました。体育館ではなく、市の立派な音楽ホールを借り切って行われました。設備の整った大きな、しかもふだんは自分が見たり聞いたりする場所で自分たちが発表する立場になるという経験は、すばらしいものがあると思います。保護者もたくさん来ました。午後の部は芸術鑑賞会として、今回は能楽の舞台でした。久しぶりにリラックスした気分に浸り、こころに留まったお話もありました。音楽の先生からは「うたのすばらしいところは、ふだん口に出して言うことが少し気恥ずかしいような言葉、たとえば愛、友情、青春、夢などを堂々と大きな声で言えること」、能楽の先生からは、「戦争や競争はもういいです、これからの時代は融合や協調が必要です。そのために文化の果たす役割は大きい」。みなさんはどのような秋を過ごされましたか?

(S)


 今月号の特集でご自身の体験をご紹介いただいた竹村昭二さんから「パソコンの発する合成音が人間の声として感じられるんです」と言われたとき、エッと思いましたが、一人ひとり使う言葉や句読点のうち方がリズムとなって、異なる声として感じられるのかもしれません。私が送ったメールはどう感じられたでしょうか? 言葉や文章のもつ不思議さを実感しました。
 さて、本誌ホームページをご覧になりましたか? 数年前から「ホームページを作ります!」と言っていましたが、やっと実現しました(http://www.normanet.ne.jp/~info/m_norma/)。トップには、最新号の表紙と主な内容、今後の特集の予定などを掲載しています。
 次号予告や読者のみなさんからの声もお寄せいただけるようにしたいなど、計画はいろいろあるのですが、欲張らずにできることから少しずつやっていきます。まだまだ生まれたて(?)ですが、これから充実させていきますので、お楽しみに!

(K)

(財)日本障害者リハビリテーション協会発行
「ノーマライゼーション 障害者の福祉」
2002年11月号(第22巻 通巻256号)