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ウィルチェアーラグビーの楽しさ

川口慶

*出会い

 現在、日本ウィルチェアーラグビー連盟登録のチーム「ドリカム」の監督兼選手として活動を行っています。現在45歳、チームの最年長ですが、がんばっております。

 私がウィルチェアーラグビーを初めて体験したのは、京都障害者スポーツセンターのウィルチェアーラグビー教室においてです。まだ国内で普及に力を入れている時に体験できました。その後、ウィルチェアーラグビーフェスティバルにおいて全日本のスタッフに認められ、強化選手に選考されました。国際大会に2回参加し、1998年イギリスのストークマンデビル競技会では、参加7か国中2位の成績を修めることができました。また、1999年ニュージーランドで行われた同ストークマンデビル競技会でアメリカと対戦し、自信を持っていた相手とのコンタクトプレーが全くといっていい程通じなかったことがすごく印象に残り、世界の強さを体験しつつも大きな敵にわくわくした体験が今でも忘れられません。

*楽しさ

 このラグビーの面白さは、私なりに感じているところが二つあります。一つはこの競技の特徴であるコンタクトプレーです。車いす同士を思いっきりぶつけて相手を止めることや、相手にぶち当たることが何よりのストレス発散となり、この競技の醍醐味(だいごみ)を感じています。もう一つは、ルールが簡素であるため、無心になって競技をする私には非常にやりやすい点にあります。日本で生まれたスポーツはやや制限が多く難しく感じます。その点、ウィルチェアーラグビーは非常に単純なスポーツであるため、みなさんにもお勧めできる車いすスポーツだと思っています。

*思い

 これからのウィルチェアーラグビーをよりよく行っていきたい。チームでは、監督としての役目もあるためチームを引っ張っていくこと。そして、これからチームが勝つことによって、少しでも日本のウィルチェアーラグビーに貢献し、日本を少しでも引っ張っていくことに努めていきたい。チームとしてだけでなく、個人的にも新チームなどの練習に加わり、ラグビーの良さを広めていきたいと思っています。また、水泳競技も現在、世界ランキング2位相当のタイムはだしているのでそちらも頑張っていき、ラグビー同様に日本の競技スポーツに貢献したいと考えています。

(かわぐちけい 「ドリカム」監督)

(財)日本障害者リハビリテーション協会発行
「ノーマライゼーション 障害者の福祉」
2003年1月号(第23巻 通巻258号)