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工夫いろいろエンジョイライフ

車いす【1】
●お出かけスタイルはこれで決まり!●

提案:鈴木徳子(ヘルプ協会・立川)
イラスト:はんだみちこ

1.雨の日編

 雨の日はみんなちょっと外に出るのはおっくうになりがちです。でも、雨の日にしか発見できないものもあるはず。そんな時役立つ雨具の一つが合羽。今は車いす仕様の合羽も多く出ていますが、なかなかに使えるのがコンビニ等で買える透明の合羽。ちょっと大きめサイズの合羽を買い、自分仕様に合わせて「チョキチョキ」。(えっ!切っちゃうの?)と思われるかもしれませんが、車いすの押し手やタイヤの大きさに合わせて自分仕様に直してしまいます。透明のものだと電動車いすを使っている人もコントローラーが見えるので安心です。また、上下セパレート式で自分が着やすい薄手のジャンパーに防水スプレーを塗り、洋服の上に着てしまうのもなかなかに安心できますよ。
 新しい発見を求めて、ぜひぜひ雨の中の散歩を楽しんでみてください。

2.正装編

 結婚式やパーティーでの服装はだれでもちょっと考えるもの。車いすに乗って素敵に何気に「イケテル」格好をするのはとても難しい問題です。親戚、家族や友人の結婚式に呼ばれてしまったけど…なんてうれしいけど(懐(ふところ)は痛いけど?!)何を着ていったらいいんだろう???
 今はおしゃれで素敵な車いす仕様の洋服もインターネットでご注文!!なんてできるけど、やっぱりじかに触って見て決めたいですよね。車いすで洋服がきれいに着れない大きな理由が、洋服って立ち姿を美しく見せるように作られているから。それを座り姿を美しく見せるように直してしまえば…。もちろんリフォーム専門店に持っていけば素敵に直してくれますが、やはり懐が痛い時には大変。その時に活躍するのが「ゴム」。座っている時、洋服の前面(お腹のあたり)はダブり、後面(ヒップのあたり)は足らないものです。それをゴムを洋服の裏面にとめ調整するのです。ちょっとあなどれない「ゴムの威力」試してみてはいかがですか?

3.コーディネート編

 今は外国製のものなど、車いすがどんどんファッショナブルに変化していっています。
 そんな車いすに乗って、TPOに合わせ乗る私たちもファッショナブルに決めたいもの。そんな時大切にしたいのがカラー(色)です。車いすに乗っていると上から見られることが多く、そうするとどうしても視線距離ができてしまいがちです。細かい部分にも気をつけたいのですが、パッと見目に飛び込んでくる色づかいを大切にしたいものです。人それぞれ自分に似合う色があるそうですが、みんな「自分をこんな感じに見せたい」という思いはいっぱい持っていると思います。
 以前とってもおしゃれな車いすに乗る友人が「どうしても車いすに乗っていると暗く感じられやすいから」と、それまでは黒い色の服が好きだったのを、青系の優しい色にこだわり、そういう洋服、小物を身につけるよう注意していました。そうすると次第に友人の表情までが会った瞬間、明るく感じられるようになりました。人との出会いは第一印象が大きいもの。皆さんもぜひ自分を魅せる色にこだわってみてはいかがですか。