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「ノーマライゼーション 障害者の福祉」 2005年4月号

ユニバーサルデザインの広場

自分たちにとってのユニバーサルデザイン

長妻学

私たちの身の回りには、いつも見慣れている場所で(初めて知った言葉ですが)「ユニバーサルデザイン」を見かけるようになりました。身の回りでは、電車に乗る時に、いざ時刻表を見たら「あれっ、字が小さくて米粒くらいしか見えないなぁ」と思うでしょ。だから、文字を大きくしたことで、見やすくなりました。

それから切符の表面にも、デザインが施されていて、素晴らしいと思うし、字の形がいろいろあって楽しいし、運賃表を見て、行く先を確認したうえで、金額ボタンを押せば、切符が出てきて「こんなデザインか」と喜んでいます。また大都市圏での地下鉄内で、現在、駅と次の駅にナンバーリング(線区名のアルファベットの頭文字と駅番号が記してあります)を取り付けた新しいデザインでもって乗客に対してのユニバーサル的なデザインとして親しまれています。

一方、私たちが日頃利用している交通の分野で、標識・バス停・駅名・地名で難しい名前には、振り仮名が付いているとよいと思います。たとえば、バス停で「中峠」という停留所は難しいので「なかびょう」と振り仮名をつけてほしい。駅名でも「御陵」と漢字だけでは分かりにくいもので、振り仮名を「みささぎ」と付けてほしいし、また「出水」は「いずみ」と振り仮名を追加すれば、分かりやすくって、よいと思います。

また、定期券または割引切符を買う時に必要な「療育手帳」などの手帳類を、現行の小型ノート状のものと、本格的なカード化が望ましいと思います。サイズを名刺くらいのサイズにしたうえで、定期券入れや、財布の中に入れて持ち歩きが可能にしたほうが使いやすいと思います。

毎日使っているデザインでも、いつかは変わるはず、これらを見直して、実用していきたいと思います。

(ながつままなぶ ひまわり会)